光あるところに闇は訪れる。
■あらすじ■
ゴッサム・シティでは、バットマン(クリスチャン・ベイル)とゴードン警部補(ゲイリー・オールドマン)が手を組み、日々の犯罪に立ち向かっていた。
だが、口が裂け、白塗りの顔をした正体不明の男“ジョーカー(ヒース・レジャー)”が闇の世界で頭角を現わし、バットマンを嘲笑うかのごとく次々と凶悪事件を引き起こしていく。
そんな中、新しく赴任した地方検事のハーベイ・デント(アーロン・エッカート)は正義感に燃え、バットマンとも協力して犯罪の一掃を強力に進めていくが・・・。
(2008/アメリカ) ★★★★☆
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不安を煽る不気味な音楽から始まり、偽物バットマンや前作「バットマン ビギンズ」で登場したスケアクロウ(キリアン・マーフィー)の再登場で、心は一気にゴッサム・シティへ飛びました!
その後に続く銀行強盗のシーンも、予断のならない場面の連続で緊張感が続きます。
いやはや、このオープニングでのジョーカーの登場はかなり強烈。
無慈悲で殺人をなんとも思わない冷酷無比な犯罪者。
ジョーカーが登場する時には必ずオープニングで流れた、あの不気味でノイジーな音楽が流れます。
まるでジョーズの音楽みたいに、来るぞ来るぞ!って感じでした。
そしてジョーカーは矢継ぎ早にゲームを仕掛けてくるので、ストーリーは中だるみすることなく展開していく。。。
ブルース・ウェインという表の顔と、バットマンという裏の顔。
そんな彼に仕えるアルフレッド(マイケル・ケイン)と、彼を支えるフォックス(モーガン・フリーマン)。
バットマンに協力するゴードン警部補とバットマンを支持するハーベイ・デント検事。
ブルースとデント、2人の間で揺れる レイチェル(マギー・ギレンホール)。
人間関係は見ているうちに分かるけど、前作「バットマン ビギンズ」を見ておいた方が良いかも。
それにしても、ヒロインであるはずのレイチェルの扱いが・・・。
まさか、あんなことになるなんて思っても見なかったからビックリしました。
それに、あの手紙・・・。
ヒロインはヒーローの側に・・・って言うのがお約束のはずなのに!って思ったのですが、レイチェルってそもそも映画版のオリジナルキャラなんですね。
そうか、原作コミックスには出てこないのか・・・。
それで、あの仕打ちに納得(笑)。
でも、アルフレッドの機転で手紙は無かったことになってしまいます。
何のための手紙なのか分からなくなるけど、
アルフレッド、グッジョブ(ゝc_,・o)b
2008年1月22日に28歳の若さでこの世を去ったヒース・レジャーの話題は避けて通れないかもしれません。
本当にジョーカー役を怪演していて、若くして亡くなってしまったことか悔やまれます。
ヒースのもそもそ喋る話し方って、あんまり好きじゃなかったのですが、この映画の中でのヒース(=ジョーカー)はそんなクセをおくびにも出さずにイチからジョーカー役を作り上げていました。
そしてもう一人、重要人物として登場するのがアーロン・エッカートが演じるハーベイ・デント検事。
理想に燃える熱血検事であり、レイチェルの現恋人。
クールに眺めていたブルース(バットマン)も、彼にゴッサム・シティの未来を託そうと考え始める。
しかし、彼だって人間。
いつ何時だって高潔のままではいられない。
ジョーカーはそんな隙さえもついてくる。
まさに、ジョーカーは切り札をいつだって隠し持っているんですよね。
ところで、意外に思ったのが、ゴッサム・シティ市民のバットマンに対する感情です。
あんなにゴッサムシティに尽くして活躍していても、無法者の自警市民としか思われていないなんて。。。
やはり黒づくめの不気味なコスチュームは、犯罪者だけでなく市民にも恐怖心を植え付けているんでしょうか。
でも、空を滑空するシーンは格好良かったです!
病院の爆破のシーンも圧倒されました。
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