カラーパープル
初めて覚えた監督の名前はスティーブン・スピルバーグだと思う。
子供心に「E.T.」や「インディ・ジョーンズ」は絶大なインパクトがありました。
でも、この作品はまだ観たことがなかったんだよね。
■あらすじ■
1909年、南部ジョージア州。
14歳のセリー(ウーピー・ゴールドバーグ)は女の子を出産する。
しかし、1人目の男の子と同様に父親に取り上げられ、その子の行方が分らなくなってしまう。
セリーに興味を失った父親は、妹ネティに目を付ける。
ネティに求婚に来たミスター(ダニー・グローバー)にセリーを押し付け、無理やり結婚させるが、程なく父親から逃れる為、ネティがミスターの元へやってくる。
2人の姉妹は再会を喜ぶが、ネティが“ミスター”の怒りを買い、また離れ離れになってしまう・・・。
(1985/アメリカ) ★★★★
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コスモスの花畑から始まり、また、コスモスの花畑で終わる。
姉妹が離れ離れになって、また再開するまでが、セリーの視点から丁寧に描かれていました。
セリーの人生は波乱万丈。
父親に犯された挙句に子供を取り上げられ、嫁がされた家では召し使いのような扱いを受ける。
それでも、惨めに見えないのは、主役のセリーが愚痴をいっさい言わずに黙々と耐えて働く姿がシャンとしているから。
どこか、諦念しているようでもあり、希望を捨てていないようでもある。
しかし、ウーピーがまだ、若い! ヤング・レディですよ!(←失礼な!)。
1985年製作っていうことは、20年前かぁ・・・・・・
多彩な登場人物も良かったです。
セリーに影響を与えるブルース歌手のジャグや、不器用で横柄なミスター。
“ミスター”は一見すると紳士なのに、独裁的で すぐ暴力に訴える。
だけど、心の中には想い人がいて、今でも“ジャグ”を愛している。
セリーと一緒に“ジャグ”の訪問を待ちわびているのが 可笑しかったです。
そして、“ミスター”と父親の関係から、実は愛情表現の不器用な人なんじゃないかと思わせるあたりは秀逸だと思います。
でも、登場人物で一番好きなのはソフィア!
“ミスター”の長男のお嫁さん役なんだけど、セリー並みに波乱万丈な人生。
差別や暴力に真っ向から立ち向かっていく姿が格好いい!
南部のゴッドねえちゃん ってかんじかな。
どんなに辛いことがあっても、下を向かずに微笑みを絶やさずにいられる人は強いなぁ。
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