エド・ウッド
1994年度 アカデミー賞 助演男優賞(マーティン・ランドー)受賞作品。
■あらすじ■
映画監督を夢見るエド・ウッド(ジョニー・デップ)。
ある日、性転換者の実話を映画化する記事を見つけ、我こそはと監督に名乗りを上げる。
たまたま知り合ったベラ・ルゴシ(マーティン・ランドー)を出演させ、なんとか映画化に こぎつけるが・・・。
“史上最低の映画監督”と呼ばれた実在の映画監督エド・ウッドのお話。
(1994/アメリカ) ★★★★
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実在した人と言うと、伝記映画ってジャンルになるのでしょうが、映画はコミカルに突き抜けている(笑)。
伝記映画にありがちな重さは微塵もなくて、とにかく変な人ばかりが出てくる。
類は友を呼ぶ・・・?
オカマのバニー(ビル・マーレイ)、嘘つき預言者、巨漢のレスラー・・・。
しかし、エド・ウッドが どんなに酷いものを撮っても、誰も文句を言わない。
皆から、愛されていたのでしょうね。
エド・ウッド自身が服装倒錯者なので、マイノリティーに理解があったのかもしれません。
恋人キャシーも 「彼はどんな人でも、差別をしない」と発言していたしね。
アンゴラのふかふかに執着するエド・ウッドがキュートです。
ジョニーの女装、似合ってましたよね。
それに、楽しそうに演じているから、こっちも楽しくなっちゃうんだよね。
まともな登場人物って最初の恋人ドロレス(サラ・ジェシカ・パーカー)だけかも?
彼女だけが、女装をしながら監督するエド・ウッドを非難する。
けれど、「まとも」って何? 「普通」ってどういうこと?
自分に正直なエド・ウッドは、見ていて魅力的です(もちろん、演じているジョニーの魅力もありますが!)。
キャシー(パトリシア・アークエット)はエド・ウッドの女装趣味も、周りにいる変な人たちも、みんな普通に受け入れていて変わっていると言えば、変わっているかも。
いわゆる、天然?
パトリシア・アークエットの舌足らずな しゃべり方がキュートです。
ティム・バートンの音楽ではダニー・エルフマンが有名だけど、
今回、印象に残る、B級テイストあふれる音楽を担当したのはハワード・ショア。
ちょっと、サントラが欲しくなりましたー。
ティム作品でまとめて、サントラ集を出して欲しいな。
配給が違うから、無理でしょうが・・・。
ところで気になる、「エド・ウッド監督作品」。
観てみたいような、観たくないような・・・(笑)。
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