ギルバート・グレイプ
最近、心がすさんでる・・・とは言わないまでも、潤いが足りてないカンジ?
大好きな作品でも見て、癒されようっと・・・。
■あらすじ■
物語の主人公は、退屈で何もない町、エンドーラで24年間を過ごしているギルバート・グレイプ(ジョニー・デップ)。
知的障害を抱えた弟アーニー(レオナルド・ディカプリオ)、過食症の母親、姉、妹と暮らすギルバートは、一家の大黒柱として、アーニーの保護者として精一杯。
いつも自分のしたいことは後回しになり、何がしたいのかもよく解からない。
そんなある日、旅の途中で故障を起こしたトレーラーが町に留まり、ベッキー(ジュリエット・ルイス)という可憐な少女と知り合いになる。
(1993/アメリカ) ★★★★★
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ラッセ・ハルストレム監督は、優しい映画を作るよね。
そっと、物語の主人公に寄り添っている感じがします。
退屈な田舎町で家族の世話に明け暮れるギルバートは、父親代わりとして家族を守り養っていかなくてはならない責任と、惨めな生活をずっと続けなくてはいけない虚しさを感じている青年。
八方塞がりでどこにもいけないし、どうすることも出来ない。
変わりたいのに変われない。
そこへ風穴を開けてくれたのがベッキー。
自由奔放に振舞い、自分のやりたいことを明確に持っている芯の強さと輝きを持った少女。
ジュリエット・ルイスが、可憐で眩しいくらいに光ってます。
知的障害を抱えた弟アーニーを溺愛し、亭主を亡くした悲しみから過食に陥って、動くのも困難なほどに肥満を患う母親。
あまりの肥満体に嫌でも目を奪われますが、あの体型は母親自身の苦しみの表れ、そしてギルバートの重石になっているようでした。
そして、問題ばかりを起こして世話の焼けるアーニー。
いとしい弟でもあり、疎ましい存在でもある。
そんな微妙な表現が、ギルバートとアーニーの間に上手く描かれていました。
残念ながら受賞は逃したものの、レオはこの演技でアカデミー賞助演男優賞にノミネート!
納得の演技です。
枷が外れて、どこにでも自由に飛び立つ時、ギルバートはどこに向うのだろう。
住み慣れた町から遠く、遠くへ。
まだ見ぬ景色を求めて、新しい一歩を踏み出す。
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