ぼくのバラ色の人生
■あらすじ■
7歳のリュドヴィックは女の子の格好をするのが大好き。
新しく引っ越してきたお祝いのパーティーにも、精一杯おめかしして登場する。
けれど、周りの反応は・・・。
将来、女の子になったら好きな男の子と結婚したいと願うのだけど、僕は女の子には なれないの?
(1997/ベルギー・フランス・イギリス) ★★★★★
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うううっ! 可愛いっ!!
乙女なリュド君に やられてしまった☆
ちなみにこの映画の中では、「性同一性障害」という言葉は出てきません。
病名を付ければ、そうなるのでしょうが、これは女の子になりたいと切に願う、男の子のお話です。
日本のリカちゃん人形にあたる、パム人形なるものが出てきて、リュド君の乙女願望をファンタジーで包んで、イメージで見せてしまうところが可愛らしい。
無理解な大人たちに囲まれても、ひたすら女の子になることを願うリュド君。
それゆえ、混乱する大人たち。
ファンタジーっぽい部分もありながら、思いのほか、きちんと現実問題も描かれていました。
両親の動揺ぶりや、周囲の好奇のまなざしなど、立ち向かうべき事柄もしっかり提示されリアリティがある。
始めは、可愛いいたずら程度に考えていた両親も、そのうち精神的な異常を疑い始めてしまう。
リュド君は始めから最後まで、ただひたすらに女の子になることだけを夢見ているだけ。
なのに、それを振り回すのは理解できない大人たち。
常識に押し込め、型どおりにならないものを排除しようとする。
だけど同じじゃないといけないの?
普通じゃないといけないの?
誰にとって何が普通なの?
希望の持てるラストの終わり方も良かったです。
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