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2005年11月 3日 (木)

青い棘

Love_in_thoughts 自殺願望なんかじゃない。
重要なのは、いつ死ぬかだ。
人生で一番幸せなときに、時を止めよう。

1927年、ドイツで実際に起きた「シュテークリッツ校の悲劇」を基にした作品。

■あらすじ■

事件の3日前、パウル(ダニエル・ブリュール)はギュンター(アウグスト・ディール)に初めて別荘に招待される。
そこでギュンターの妹ヒルデ(アンナ・マリア・ミューエ)に会えると、パウルの胸は期待に膨らむ。

(2004/ドイツ) ★★★★★

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予告編や チラシを見ると、パウルとギュンターの同性愛関係を 思わせますけど、違うのです。

2人は同志。 
志、思想を同じくした者。 

そうして、2人が結んだ“自殺クラブ”の約束。

しかし、事態はもっと複雑なのです。

 「ハンスはどこだ?隠れてたら殺す」 

ギュンターがハンス(トゥーレ・リントハート)を嫌うのは何故?
ハンスって何者?

 「僕は (ヒルデに) 積極的にセマるべきかな?」 「そうだ」

ギュンターがパウルの恋を応援するのは何故?

人物関係の説明は、ほとんどない。 
だから観客はストーリーが進むにつれて、全体像を把握する。

そして、ギュンターの真意が判明した時、その狂おしい恋心に胸が締め付けられたのです。

物語を担うパウルも また、切ない恋をしていてるけど、エリ(ヤナ・パラスケ)の存在が映画の中では「救い」に似た効果を 持っている気がします。 

実際には、どうだったのかは判らないけどね。

その場の空気を切り取ったカメラワークや、最小限に抑えられた音がスクリーンに不思議な透明感を漂わせてました。

必然とそこに表現される、パウルとギュンターの絆。 
だから、2人の友情がよりピュアに映ったのかもしれません。

同性愛を扱うなら美形俳優を、っていうのが鉄則(?)ですよね。

今回、ダニエル君も格好良かったけど、ギュンター役のアウグスト・シェラーの思いつめた表情が良かったです。 

そして、小悪魔ヒルデ役のアンナ・マリア・ミューエ。
ほっぺ がぷっくりしてて可愛い! かなりの色香を出してました。 

男同士のベッドシーンが登場しないので、同性愛物はちょっと・・・って言う人にも、受け入れられやすい映画になっているかも しれません。

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Cinema 2005」カテゴリの記事

コメント

私も最初はてっきりダニエルくんが禁断の愛の世界に入るんだと思ってました。W
この美しさだけで言うことなしです。

投稿: かえる | 2005年11月22日 (火) 18時38分

>かえるさん

ですよね~!!
あのチラシ、あの予告編で、この展開は考えてなかったです(笑)。
当時の事件を知っているなら「まだしも」ですが。

当時の事件を覚えている人もいなくなりつつあるのを逆手にとって、
事件の背景をバッサリ切って、事件前の3日間に焦点を絞ったのが、効いていたと思います!

投稿: 双葉 | 2005年11月22日 (火) 20時10分

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あまりにも美しい青春のデカダンス。 その雰囲気にせつなく陶酔。 寄宿学校の同級生の詩を愛する内向的なパウルと 上流階級のギュンターは、ある週末を湖畔の別荘で過ごす。 パウルの目当てはギュンターの美しい妹だった。 1927年にベルリンで実際に起きた“シュテークリッツ校の悲劇”と呼ばれる事件を映画化 6月28日の早朝、19歳のギュンター・シェラーが見習いシェフのハンス・ステファン(19)を射殺、続いて自らも頭に銃弾を打ち込んで死亡した。パウル・クランツ(18)は射殺現場を目撃していた... [続きを読む]

受信: 2005年11月22日 (火) 18時36分

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