未来世紀ブラジル
■あらすじ■
20世紀のどこかの国。
情報局に勤めるサム(ジョナサン・プライス)は、ヒーローになった自分が 夢の中の“金髪の娘”(キム・グライスト) と大空を飛び回る空想に浸っていた。
ある日、印字ミスの事後処理のため訪れたアパートでサムは、夢の中の“金髪の娘”に出会う。
(1985/イギリス) ★★★★★
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管理社会をたっぷり皮肉っていて、書類書類の山なのに苦笑い。
あとはテリー・ギリアム監督のイマジネーションに、ただ感服します。
書類を筒に入れてやり取りする様は、今で言う「Eメール」ですよね。
「紙」と「パイプ」。
「アナログ」と「ハイテク」。
その同居感が面白いと思うし、「21世紀」になっちゃったけど、まだまだ古くないよね、この映画。
コンクリートとパイプの「灰色=無機質」さ。
整形手術の「グロテスク」さ。
夢に登場する「消える大魔神」(笑)。
意味不明な判らなさも含めて、全てが面白い。
そして更には、「夢」と「現」の境が曖昧になって、訳が分からなくなる。
かと思ったら・・・な、終わり方も好き!
全編にいろんなアレンジでかかる 「Brajil」 が印象的で、この曲を聴くとこの映画を思い出してしまいます。
クリップで留められた頬のたるみと、ラップでグルグル巻きにされた顔にはかなりの衝撃を受けました。
そして、紙くずに埋もれるハリー(ロバート・デ・ニーロ!若い!)にも。
でも、なんと言っても主人公サム役のジョナサン・プライス。
この人が主人公?(失礼な!)という、しょぼくれたサラリーマン役が一転、夢の中ではものすごい格好してヒーローを演じてる。
かなりのサプライズです。
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