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2005年12月31日 (土)

★Cinema 2005 総決算★

今年、劇場鑑賞した作品は90本。

「約三十の嘘」に始まり、「ディック&ジェーン 復讐は最高!」に終わった一年でした。

日本インターネット映画大賞」への参加により〈洋画〉のみの選出ですが、
洋画&邦画を併せても上位に食い込んでくるような<邦画>がなかったことが残念です。  
邦画は12本しか見なかったから、しょうがないんだけど・・・。 

では、BEST10からの発表です!

■作品賞■

1位:「ビフォア・サンセット」・・・[6点]

2位:「Ray/レイ」・・・[5点]

3位:「エターナル★サンシャイン」・・・[5点]

4位:「青い棘」・・・[2点]

5位:「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」・・・[2点]

6位:「旅するジーンズと16歳の夏」・・・[2点]

7位:「ヘイフラワーとキルトシュー」・・・[2点]

8位:「バタフライ・エフェクト」・・・[2点]

9位:「コーラス」・・・[2点]

10位:「オオカミの誘惑」・・・[2点]

【コメント】:1位の「ビフォア・サンセット」は、大好きな作品(「恋人までの距離」)の続編ってだけに仕方がないです。 
子供とか子供とか少年少女の出ている作品が多いのは気のせいでしょうか・・・。

一応の順位は付いてるものの、4位以下はほぼ同順です。 

■監督賞■

★ティム・バートン・・・「チャーリーとチョコレート工場

【コメント】:独自の世界感を持ちながらファンを増やし続けていることは、賞賛に値しますよね! 「ティム・バートンのコープス・ブライド」が公開された事も大きいです。 

他に候補に挙がったのは、クリント・イーストウッド監督・・・「ミリオンダラー・ベイビー」でした。

■主演男優賞■

★ジム・キャリー・・・「エターナル★サンシャイン

【コメント】:今まで何度か言われてきたけど、本当にジム・キャリーの新境地を見た気がするので。  

他に候補に挙がったのは、ジェイミー・フォックス・・・「Ray/レイ」、
ハビエル・バルデム・・・「海を飛ぶ夢」でした。

■主演女優賞■

★イ・ヨンエ・・・「親切なクムジャさん

【コメント】:クムジャさんのインパクトが他を圧倒しました。

他に候補に挙がったのは、ヒラリー・スワンク・・・「ミリオンダラー・ベイビー」、
ケイト・ウィンスレット・・・「ネバーランド」&「エターナル★サンシャイン」でした。

■助演男優賞■

★ディープ・ロイ・・・「チャーリーとチョコレート工場

【コメント】:忘れがたい歌と踊りを披露してくれました。 顔がくどいのも良かった(笑)。 

他に候補に挙がったのは、ポール・ジアマッティ・・・「シンデレラマン」、
レオン・ライ・・・「インファナル・アフェアⅢ 終極無間」でした。

■助演女優賞■

★エイミー・スマート・・・「バタフライ・エフェクト

【コメント】:一番、難航した部門です。 作品が面白かったこと、難しい役柄だったことから決めました。

他に候補に挙がったのは、ケイト・ブランシェット・・・「アビエイター」、
アンナ・マリア・ミューエ・・・「青い棘」でした。

■新人賞■  

★カン・ドンウォン・・・「オオカミの誘惑」

【コメント】:乙女心をわしづかみにされました。 「彼女を信じないで下さい」でも好演。

他に候補に挙がったのは、マクサンス・ペラン・・・「コーラス」、
ジャン=バティスト・モニエ・・・「コーラス」、
モーガン・スパロック・・・「スーパーサイズ・ミー」、
アレクシス・ブレデル・・・「旅するジーンズと16歳の夏」&「シン・シティ」でした。

マクサンス・ペランは我が家で「ペピノ」と役柄で呼ばれ、一年中 話題に上りました。 
モーガン・スパロックは俳優じゃないけど、体を張っていたので。
ジェシカ・アルバじゃなく、アレクシス・ブレデルを押すあたり、可愛い子が好きな私の好みがバレバレ・・・。

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以下、ここからは勝手に私が決めた独自賞です。

■BEST邦題賞■

★「青い棘」・・・[原題:Love in thoughts 配給:アルバトロス・フィルム]

次点:
・「Jの悲劇」…[原題:Enduring Love 配給:ワイズポリシー]

・「そして、ひと粒のひかり」…[原題:Maria Full Of Grace 配給:ムービーアイ]

【コメント】:「青い棘」は、若さや痛みを連想させる邦題でかなり気に入ってます。 来年も、配給会社の方々には「これは!」という邦題を期待してます!

■スクリーン大賞■ 
今年、一番スクリーンで見かけた人は・・・

★ジム・キャリー!・・・「エターナル★サンシャイン」、「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」、「ディック&ジェーン 復讐は最高!

【コメント】:2005年は私にとってジム・キャリーの年でした。 
今まで苦手だったのに、苦手アレルギーがなくなったのには自分でもビックリします。 

モーガン・フリーマンやジョニー・デップ、ニコール・キッドマンの公開作も多かったですが、取りこぼしがあってこのような結果になりました。

皆さんの2005年の顔は誰でしたか?

さて、ここまでお付き合いくださった方、ありがとうございます。

良いお年をお迎えくださいね。 では、来年!

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2005年12月30日 (金)

セント・オブ・ウーマン 夢の香り

Scent_of_a_woman 脳は、“香り”を記憶する。

1992年度 アカデミー賞最優秀主演男優賞(アル・パチーノ)受賞作品。

■あらすじ■

奨学生として名門校に通うチャーリー(クリス・オドネル)は感謝祭の休暇前に、ウィリス(フィリップ・シーモア・ホフマン)と悪戯を仕掛ける級友の姿を目撃する。

悪戯に激怒する校長は、チャーリーとウィリスに犯人を白状するように脅しをかける。 
猶予は感謝祭の休暇が終わる月曜日。

感謝祭の休暇をバイトに当てたチャーリーは、気難しい盲人の退役軍人のフランク(アル・パチーノ)の世話をするが、選択の余地はないまま、突然ニューヨークに連れて行かれ、フランクの“計画”の介添えをすることになり・・・。

(1992/アメリカ) ★★★

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フランクは気難しくて、饒舌と言うより毒舌・・・、攻撃することで身を守ってる。

私だったら、大声で怒鳴られただけで萎縮いちゃうけど、チャーリーはよく粘ったね。 

優しさを表現するのが下手で、身内に対しては、関係をぶち壊さずにはいられないのに、他人に対しては口八丁で場当たり的に上手くやれるっていうのは、少し分かる気がします。

それまでの自分を知っているから、余計に素直になれないんだよね。

だから最初は、触ることも許さなかったフランクの頑なな心が、チャーリーと過ごすうちに解けていく様が良かったです。 

不意に出た「俺の養子になるか!」と言うセリフに、フランクが どれほどチャーリーを必要としているか判ってしまいました。 

その後、養子の話はうやむやになってしまうけど(笑)。

クリス・オドネルは、イノセントな魅力がよく出ていました。 

女好きなフランクの意外な一面。
香りで名前を当てたり、女性の気を引いたりして、それまでの“怖い”印象と違う。 

あんなに上手に女性の気を引けたら、すぐに“いい人”が見つかりそうなのにな。

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2005年12月29日 (木)

サハラ 死の砂漠を脱出せよ

Sahara 私が考古学モノが好きなのは、“インディ・ジョーンズ”のせいだと思う。

今回のヒーローは“ダーク・ピット”
果たして彼も、映画史に名が残せるでしょうか?

■あらすじ■

南北戦争時に忽然と姿を消した“甲鉄艦テキサス”の手がかりになる1枚の金貨を手に入れたNUMA(国立海中海洋機関)エージェントのダーク・ピット(マシュー・マコノヒー)は、金貨発見の地・マリに向う。

一方、WHO(世界保健機構)の研究医エヴァ(ペネロペ・クルス)は、謎の病原体の感染源がマリであると判断し、ピットたちのボートに同乗させてもらう。

(2005/アメリカ) ★★

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南北戦争? NUMA(国立海中海洋機関)? 

さっぱり、話についていけそうになかったけど、心配は無用でした。  

研究室のオープニングはいろいろ伏線が隠されているんじゃないかと邪推して、一生懸命に見ちゃった。
そんな必要はなかった(笑)。

サンデッカー提督に曲者俳優のウィリアム・H・メイシーなので、もしや、こやつ悪人か?と、穿ったことを思ってしまったり、どうも素直に見られなかったな。 

提督は最後までいい人でした。 
愛用のボートも格好良かった(爆破されるけど)。 

マシューは鍛え上げた肉体で、“ダーク・ピット”を好演していたのではないでしょうか。 
私は筋肉フェチじゃないので、あんまり惹かれなかったけどね! 

そもそも、ああいう軽いノリなのを予期していなかったので、そのあたりで思っていたのと大分違いました。 

ダークとエヴァの恋模様なんて、あんなのでいいんだ~っていうくらい、あっさり。 

そのまま、実生活にも重なって、ペネロペがマシューにメロメロなのは良く分かったけど(笑)。

好きなのは、ダーク・ピットの相棒アル(スティーブ・ザーン)です。 

帽子をよく失くしたりする、お茶目さんでした。 

ダークとアルの掛け合いは、仲の良さが出ていて見ていて楽しかったです♪ 

しかし、キャラクターの軽さがストーリーの軽さにもつながっているのか、内容の薄い話だったのが残念でした。

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2005年12月28日 (水)

ディック&ジェーン 復讐は最高!

Fun_with_dick_and_jane 今年の映画納めはこの作品!

見るつもりはなかったのに、「エターナル★サンシャイン」以来、ジム・キャリーが気になって仕方がない私なのでした・・・。 
恋ですか?

■あらすじ■

ディック(ジム・キャリー)は念願の部長に昇進! 
妻のジェーン(ティア・レオーニ)は仕事をやめて、主婦業に専念することにする。

しかし、喜びもつかの間、会社は倒産してしまい・・・。   

(2005/アメリカ) ★★★

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ジム、楽しそう・・・(笑)。
やっぱり、コメディを演じている時のジム・キャリーは、いきいきしてますねぇ~!

完全にスルーしてしまったところもあったけど、随所で笑わせてもらいました! 

昇進辞令を貰いに乗るエレベーターの中で歌いだすシーンと、目覚めたジェーンのパジャマに付いた手形 (ばっちり、胸の上!)のシーンが特に好きです。

しかし、復讐に転じるまでが、思いのほか長かったですね・・・。 
それまでの紆余曲折が凄すぎです(笑)。

隠蔽で起訴されるより、まずは芝生泥棒で捕まっちゃう気がするんだけど(笑)。

思い余って強盗を決意するディック・・・しかし、強盗には向かない人間なのだ。
いい人過ぎるディック・・・。 

ところが、相棒にジェーンが加わると、スムーズに初強盗に成功。 
女の方が、万事と言う時に逞しさを発揮するのでしょうか~(笑)。

でもさ、散々、強盗を働いて取り戻した幸せって・・・? 
なんか、間違っているよ、君たち!

社長(アレック・ボールドウィン)への復讐を個人ではなく、社員の為にしたことでディックとジェーンの印象を良くしてるけど、なんだかな。 

・・・あまり、深く考えちゃイカンですね。

ジムも、寄る年には勝てない・・・顔に目立ち始めた しわの数に、なんだか切なくなってしまいました。 

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2005年12月27日 (火)

ウィンブルドン

Wimbledon スポーツと恋愛の間で・・・。

ポール・ベタニーがラブコメですよ! 
それだけで、見たくて仕方がなかったのですが、如何せん、公開していた劇場が遠すぎてDVDを待つことに・・・。

■あらすじ■

イギリス出身のピーター・コルト(ポール・ベタニー)は、かつて世界ランキング11位のベテラン・プレーヤー。
しかし、今ではランキングも119位と低迷・・・今大会を最後に引退を決意する。

一方、アメリカ出身リジー・ブラッドベリー(キルスティン・ダンスト)は期待の新鋭。 
初出場、初優勝を狙っている。

ホテルのフロントの手違いから出会った2人は、恋に落ちる。

(2004/イギリス・フランス) ★★★☆

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これはラブコメであって、恋愛映画ではない・・・。

出会ってすぐにラブラブになってしまうのです。

恋にときめいている時間がないよ? 
スポーツ選手は恋愛に単刀直入、猪突猛進なんでしょか?(いや、この2人だけだと思うけど・・・) 

それでも、まぁ、恋するベタニーが見られたからいいかっ!

字幕版、吹き替え版(監督とポールの解説付き)と、続けて2回も見てしまいました・・・そんなに好きか!(笑)

いや、でもね、字幕と吹き替えってニュアンスが違ってたりして面白かったよ。
普段は字幕版しか見ないのだけど。

結構、字幕ではアケスケな物言いが多いように感じたけど、そういうところは吹き替えでは、ちゃんと(?)遠まわしな言い方になっていたりしました。 

「ラブがゼロで、どうのこうの・・・」と言うセリフも、吹き替えで見た時に、
そう言えば、テニスでは「0(ゼロ)」って「ラブ」って言うんだった!と納得・・・(遅いって!)
スポーツに疎いのです・・・。

監督とポールの解説も面白かった~(笑)。

「確かにいい眺めだ」

ポールはこのセリフが嫌いなんだってさ。 
私は結構、好きなシーンだったけどな~!

そして、字幕で見た時に“謎”だった、「ああ、ジェニファー」 のセリフも解説で、謎が解けました。

私はてっきり、ポールが言ったセリフかと思って、
「なんで、ジェニファーなの!?間違って奥さん(ジェニファー・コネリー)の名前を口にしちゃったのかしら?」 なんて思っていたのですが、
真相は隣に寝ていたロン(ジョン・ファブロー)が言ったセリフだったのですね!
ポールを笑わせようとわざと言ったんだとか! なぁ~んだ!

オープニングや、ピーターとリジーの試合が交錯するところは、映像的に好きです。

廃れたテニスコートでのキルスティンの演技も良かった! 
今回のキルスティンは、可愛い!! キラキラ☆

ポールの笑顔を見るのを楽しみにしていたけど、キメの笑顔(?)はそんなになかったような・・・? 
恋愛モードの笑顔はお寿司屋さんの時くらい?

でも、いいの。 
ポールは真剣な顔の方が似合っているから。 
そういう人が、時々 見せる笑顔に どうにも弱い私・・・。(コリン・ファースとか、ね。)

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2005年12月21日 (水)

ロード・オブ・ウォー 史上最強の武器商人と呼ばれた男

Lord_of_war “誰”の為の〈必要悪〉?

身近に“銃”の存在は無いと思いながらも、いつ、どこで、銃撃事件が起こってもおかしくないような世の中。
武器の数は、このまま増え続けるの? 

武器商人の実態を描いた骨太・社会派映画。

■あらすじ■

ユーリー・オルロフ(ニコラス・ケイジ)は幼少期に崩壊以前のソビエト連邦ウクライナからアメリカに移住。
儲からない家業のレストランを見限り 武器売買を始め、渋る 弟のヴィタリー(ジャレッド・レト)を説得し、事業を拡大。 

次第に商才を現すユーリーに、インターポール(国際刑事警察機構)のジャック・バレンタイン(イーサン・ホーク)の粘り強い捜査が待ち受ける。 

(2005/アメリカ) ★★★★

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この映画にアメリカ資本は入ってないらしい・・・。
やっぱりと言うか、なんと言うか。

実の黒幕は「アメリカ合衆国」です、と言っているようなものだものね。

武器売買の仕組みを100%理解できたかどうかは疑わしいですが、知らないことだらけでした。

そもそもの販売商品の武器は、製造から始めるのではなく横流し!

そんな武器売買の攻防もみどころでしたが、“死の商人”と言われるまでになったユーリー・オルロフの人間像も興味深かったです。 

感情を殺すこと。 
たとえ目の前で起きても、殺戮事件には関わらない。 
自分とは関係ないのだ。

そんなユーリーに比べてヴィタリーは“人間的”過ぎたのでしょう。 

弱い心を“麻薬”で隠し、どんどんダメになっていく姿をみて、ユーリーが引き込まなかったら・・・と思わずにいられませんでしたが、それゆえユーリーの冷徹さが引き立ってました。

ニコラスも、さすがの演技力でユーリーを演じてます。
妻エヴァ(ブリジット・モイナハン)の良き夫としての家庭人と、裏の顔。 

スーツケースを5個用意したり、船名変更はお手の物・・・。
実際に武器商人から取材をしたエピソードがいくつも使われているそうです。

ユーリーの商売敵シメオン・ワイズを演じているのはイアン・ホルム
インパクトの強さではバプティスト将軍がピカイチ。

イーサンはだんだん、しょぼくれてきているのが気にかかります・・・。 
額にしわが・・・。 いや、スクリーンで見ることが出来ただけでもいいです。 

オープニングの弾薬の製造から輸送までの映像や、飛行機が一日かけて解体される様は圧巻でした。

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2005年12月20日 (火)

綴り字のシーズン

Bee_season 文字の力ってすごい。 

文字を重ねて単語になり、文章になり、やがて心を揺さぶる物語になる。

文字を並べただけのものに、どこからそんな力が出てくるのでしょう?

言葉だけじゃ足りない。
きっと、何か目には見えない力が加わっているのでしょう。

■あらすじ■

大学教授のソール(リチャード・ギア)は優秀なアーロン(マックス・ミンゲラ)を溺愛し、娘のイライザ(フローラ・クロス)には関心がない。

そんなイライザに“正確な綴りを当てる才能”があることを知ったソールは、イライザの才能に夢中になり「スペリング・コンテスト」の全米大会を目指すが、やがて家族の関係がほころび始めてゆく。

(2005/アメリカ) ★★★

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一見しただけでは判らない、家族の裏側・・・。

リチャード・ギアの温和な顔が活かされていた気がします。 
いつもニコニコ、優しいファミリーパパのようで、実は利己的。 

イライザの才能を伸ばさんが為、自分の為、エスカレートしてゆく教育レッスンが心に痛いです。 
子供を実験に使うようなことはやめて欲しいと願うばかりでしたが…。

イライザの才能を知り、次第に不審な行動をとり始める母親ミリアムにジュリエット・ビノシュを配役したのも良かったと思います。 

子供の頃に両親を亡くしたトラウマを抱えて、と言うのは分かるものの あまりに不審すぎる行動・・・。 
何をしているのか、何がしたいのか、じれったいほど分からなかったですが、“ジュリエット・ビノシュだから”で納得しちゃいます(笑)。

そして、ようやく明かされたミリアムの秘密に悲しい気持ちになってしまいました。

“万華鏡”が効果的でしたが、時々フラッシュバックする時の“ラブシーン”はいらなかったような・・・。
このシーンを見せられて、ますますミリアムの意図が分からず混乱してしまったので(混乱も意図してのことだったのかしら?)。

重要なのはラブシーンではなく、そこでつぶやかれるソールからの“愛の囁き(?)”です。
いや、でも、だからこそラブシーンが重要なのか?

たわいない言葉で心の隙間を埋めてしまったミリアムの脆さ。
妻の脆さに気付けずに、薄っぺらな言葉を並べてばかりいるソール。

この家族はソールの言葉ありきで成り立っている。 
誰が悪いとかではないけど、やっぱりお父さんであるソールの言葉の影響力を感じました・・・。

父親の言葉の呪縛から逃れようと、自分のアイデンティティを探すアーロンに廻ってくるチャーリー(ケイト・ボスワース)との出会いは、都合が良すぎる感じもしましたが(お決まりのボーイ・ミーツ・ガール)、まあ、いいか。 

しかし、意味も判らない言葉のスペルをすらすら言ってしまうなんて、すごいことですよね。

そのスペルが正確かどうかなんて、さっぱり判らなかったけど、今や国際語となった「オリガミ」だけは判りました(笑)。 

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2005年12月19日 (月)

キング・コング

King_kong ピーター・ジャクソン監督が贈る、美女と野獣。

美女とコングのお話だと思っていたら、かなりのアドベンチャー作品でした。
迷い込んだ先はジュラシックパークですか・・・?

■あらすじ■

映画監督カール・デナム(ジャック・ブラック)は地図に載っていない島(髑髏島)を記した地図を手に入れ、未開拓の文明をフィルムに収めようと一計を案じる。

急遽、主演女優に抜擢された失業中のアン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)、脚本家ジャック・ドリスコル(エイドリアン・ブロディ)、曲者ぞろいの船員を乗せ出航するが、辿り着いた島で一行が目にしたものは・・・。

(2005/アメリカ) ★★★★

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トレ・コーング!!

白目をむいてトランス状態の原住民は かなりの恐怖でした・・・。 
意思の疎通が図れないんだもん。

そして、巨大昆虫もカンベンです! 

でか過ぎて気持ち悪いのに、これでもかっ!これでもかっっ!と言うくらいに、画面いっぱい・・・。
うぎゃっ!!

ここが死に場所になった人は可哀そうだよね。 虫に食われて死ぬのは嫌ですぅ。 

そんなわけでコングのつぶらな瞳は幾分、私を安心させました(笑)。

コングとアンの出会い(って言っても、アンは生贄なんだけど)。
最初は完全にコングのおもちゃにされているアンですが、よく骨折しなかったな、と思うほどに振り回され、摑まれ、はたかれる。 

美女は骨も丈夫なんです。

孤独なコングの慰めものでしかなかったもの、単に自分の所有物としか見ていなかったものへの親愛が生まれ、アンもそんなコングの心に寄り添う。

そこに至るまでの恐竜との格闘はかなり長かったですが、谷間に落ちて、宙ぶらりんになっても捕食行動を忘れない恐竜が可笑しかったです。 

そして舞台はニューヨークへ。

見世物にされたコングは、再会したアンを連れてエンパイア・ステート・ビルを登る。 

2人で見る、故郷と同じ美しい夕焼け・・・。
優しい獣と心の通い合う瞬間・・・。 

思いがけず、このシーンでは感動してしまいました。

しかし、その後の展開は・・・。 

民間人もいるのにお構いナシの攻撃開始。
いかにもアメリカらしい行動に、リメイクとは言えどうにかならなかったのかなって思ったのですが、あえてそう描いたのかもしれないと思えてきました。 

アメリカに害をなすものは全て、徹底的に排除する。 
容赦がありません。

意外といい人だった船長(トーマス・クレッチマン)や船員へイズ(イヴァン・パーク)とジミー(ジェイミー・ベル)の師弟のような関係も良かったですが、一番印象に残る演技をしてたのは、コング(アンディ・サーキス)だったと思います。

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2005年12月16日 (金)

SAYURI

Memoirs_of_a_geisha ニホン、フジヤマ、ゲイシャー!

アメリカの日本イメージ? はたまた、ニホン女性に対する憧れ? 

否、結局は〈男〉の夢・・・。

■あらすじ■

昭和のはじめ。 
貧しい漁村に生まれた千代(大後寿々花)は、姉の佐津と共に置屋に売られるが、「新田」のおかあさん(桃井かおり)に引き取られたのは千代だけ。 
姉妹は引き離されてしまう。

絶望の中で千代を救ったのは、名も知らぬ「会長さん」(渡辺謙)。

もう一度「会長さん」に会うことを励みに 芸者を目指す千代に転機がめぐり、 
気立ての良い豆葉(ミシェル・ヨー)の妹分となり、千代は芸者・さゆり(チャン・ツィイー)としてデビューすることになる。

(2005/アメリカ) ★★

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表面的には美しく作ってますよね。
着物や日本庭園は、あでやかでした。

内容は和洋折衷? 
言葉は“英語”に時々“ニホンゴ”が混ざるし、不思議な おかしみを醸し出してます~。 

千代を敵対視する“初桃”(コン・リー)のいじめっぷりが良かったです。 
普通、嫌な役はやりたくないものだと思うけど、コン・リーは潔く演じていてスゴイなって思いました!

桃井かおりの“おかあさん”役も好きです(笑)。
雰囲気あって、日本の女優がハリウッドにどのように映ったのか、気になるところ!

そもそも、日本が舞台の映画だもの。 
日本人キャストが出ているだけで、嬉しいです。 

工藤夕貴も“おカボ=パンプキン”役で頑張ってました! 
欲を言えば、もっと主役級に日本人が出て欲しかった! 
折角、男性陣に渡辺謙や役所広司がそろっていたのにね。 
今はこれが実力なのでしょうか~。

千代の子供時代を演じた大後寿々花ちゃんは可愛かった~! 
出来たらあのまま、子供時代をずっと見ていたかった!(笑) 

チャン・ツィイーは好きな女優さんなのですが、大人になってからは多少、興味をなくしてしまいました・・・。(女のバトルは見応えあるけど・笑)

「会長さん」に心惹かれて・・・って言うのが、解せない。

私だったら芸者になれば、キレイな着物が着られてー、美味しいものが毎日食べれてー、身の回りのこともやってもらえてー、楽チン楽チン♪みたいな(笑)。

色気より、食い気。 ・・・。

そのあたりと、ラストの展開に男性側の「都合の良さ」を感じてしまいました。

そもそも、想いが通じたところで「日陰」の身だしなぁ~。
「芸者」の厳しさを描くのであれば、悲恋でも良かったものね。

ってことで、やっぱり、これはファンタジーなのでしょう。

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2005年12月13日 (火)

★「ロード・オブ・ウォー」への道★

やきもきしながら待っていた「ロード・オブ・ウォー」がいよいよ17日から公開です。

一時は配給会社での映画紹介が「アメリカン・ビジネス」と言う題名になっていたのに、結局、「ロード・オブ・ウォー」に戻って“長ったらしい副題”が付くことで落ち着きました。

個人的には「アメリカン・ビジネス」の方が良かった気がしますが、武器売買の映画で「アメリカ」と付けば、名指しで批判するようなもの? 「アメリカ批判」と、とられることを懸念したのかなぁ・・・とか、色々考えてしまいました(笑)。

でも題名なんかより、もっと心そぞろにさせられたのは、公開劇場のこと。

一応、全国ロードショーになっているからと、安心していたのですが、一向にチラシも予告も見かけない・・・。

あれれ? もしや・・・。

そうなのです。 私の住んでいる近隣での公開はないのでした。 ショック!

まぁ、田舎だから仕方がないけど・・・。

完全に「キングコング」の影に隠れてる気がしますが、(配給会社的には)本当に正月公開で良かったのかしら? とか、余計な心配をしてしまいます。

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2005年12月12日 (月)

トップガン

Top_gun オープニング クレジットでジェリー・ブラッカイマーの名前を発見! 
おぉっ!

監督はトニー・スコット
へえぇ~!

でも、ティム・ロビンスの名前が出てきたことが、一番のビックリでした☆

■あらすじ■

マーベリック(トム・クルーズ)と相棒のグース(アンソニー・エドワーズ)はエリートパイロットの育成が目的の、海軍の戦闘機操縦士訓練学校(=別名トップガン)の生徒となる。

2人はそこでのトップ・パイロットを目指すがライバルのアイスマン(ヴァル・キルマー)が立ちはだかり、マーベリックは教官のチャーリー(ケリー・マクギリス)と恋に落ちる。

(1986/アメリカ) ★★☆

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トム、ヴァル、メグ・ライアンの出演は承知でしたが、ティム・ロビンスは知らなかったので、映画を楽しみつつ“ティム”を探すことにしました(笑)。 
どこにいるんだろう~!

しかし、出てこない・・・。 
あれ?クレジットを見間違えたのかな??

諦めかけた最後の方で、出てきました~! 
卒業式後の出撃でトムの後ろに乗っているパイロットがティム・ロビンス!!

一言しか しゃべりませ~ん(^^;) 

そこしか分からなかったけど、他の場面でも出ていたのかな?
埋没してて、気付けなかったよ。

トムは20年前の作品だと言うのに、あんまり印象が変わってない気がしますねぇ。 
無鉄砲な若者役。

今はさすがに「若者」ではないけど、ハッスルぶりは変わらずですよね(笑)。

空中撮影が話題になって、大ヒットしたそうですが、私は「乗り物」がそんなに好きじゃない・・・。 
地に足が付いていないと、とても不安です。

しかし、「マッハ」の世界はどんなカンジなのでしょう。 
まずは動体視力が追いつかない気がする・・・。

あんまり深く考えてはイケナイとは分かっていても、「敵機」ってどこの国か気になりながら見てました。 

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2005年12月11日 (日)

プリティ・イン・ピンク 恋人たちの街角

Pretty_in_pink 乙女は服装で武装する。

と言うと、思い出されるのは「嶽本野ばら」ですが、「嶽本野ばら」の場合の武装は“ブランド服”ですよね。

「プリティ・イン・ピンク」の場合は、武装って言うより個性なんですが、“リメイク(手作り)”が基本です。 
元の素材が安そうなので、親しみを感じてしまいます(笑)。 

■あらすじ■

下町から通うアンディ(モリー・リングウォルド)が密かに憧れているのは、大富豪の御曹司ブレーン(アンドリュー・マッカシー)。
アンディに想いをよせるダッキー(ジョン・クライヤー)は、身分違いの恋だと忠告するが・・・。

(1986/アメリカ) ★★★★★

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乙女の願望をいっぱい詰め込んで 出来ている作品だと思う~! 

少女マンガ的ですが、見事にツボにハマってしまうんだよね。

私が好きなのは「ダッキー」!!
いい奴だよね! 
芸達者で面白くて、アンディが大好きって言うのが伝わってきて、応援したくなってしまいます!

ダッキーびいきゆえに、ラストに異論の余地はありますが(笑)、仕方ない。

ひたむきにアンディに好き好き光線を送り続けて、さらりとかわされ続けるダッキー。
ダッキーの知らぬ間にアンディはブレーンと恋仲に・・・!

主人公のアンディを演じるモリー・リングウォルドは、美人じゃないけど可愛い! 

モリーは当時、ティーンのアイドルだったとか・・・。 
今で言うと誰になるのでしょうか。

お坊ちゃまと下町育ちの身分違いを気に病むアンディは、本当に庶民的な感覚の持ち主だから、等身大のヒロインに自分の感覚を重ねやすい。

そんな2人を不愉快に見つめる、ブレーンの友人ステッフ(ジェームズ・スペイダー)。
ジェームズ・スペイダーのあの冷徹な瞳には、いつもクギづけになってしまう。
今回はちょっと、ホストみたいな高校生です(笑)。

この映画のストーリーの核にあるのが「プロム(卒業パーティー)」。
日本にはなくて良かったぁ~(笑)。

だって、やっぱり、誰からも誘われなかったら悲しいもんね!

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2005年12月 9日 (金)

Mr.&Mrs. スミス

Mr_and_mrs_smith スミス夫妻式、倦怠期の乗り切り方。

Step1:秘密の暴露。
Step2:気が済むまで銃を撃ち合う。

■あらすじ■

ジョン(ブラッド・ピット)とジェーン(アンジェリーナ・ジョリー)は結婚6年目にして、倦怠期気味・・・。

実は2人は、相手の正体を知らないが、対立する組織に所属するスゴ腕の殺し屋同士!
ある事件をキッカケに相手の正体を知ってしまい、互いに殺しあうハメに・・・。 

(2005/アメリカ) ★★★

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多少の強引な話の展開には目をつむろう。

だって、設定からしてありえないし(笑)。
殺し屋夫婦って・・・。 
だんながブラピで、奥さんがアンジーって・・・って、そこは「あり」なのか!

と、まあ、ゴシップネタは そのくらいにして、映画の感想を・・・。

個人的に好きだったのは、お互いの正体を知った後の「夕食シーン」。 

晩餐会みたいにおしゃれな夕食が豪華です。 
ジェーンのドレスもセクシー♪ だけど、ハラハラ。 お互いの腹を探り合う・・・。

そこからの銃撃戦もすさまじかったです。 
この映画のハイライトかと思います。

そして、「結婚5年目」・・・何故か、いつも間違えてしまうジョンを、静かに力強く訂正しなおすジェーンが可愛かったです。

ジョンには空白の1年でもあるのでしょうか?(笑)

ラストもすごいことになってましたけど、どんなオチ(終わり)になるのか心配しました。 
絶対絶命すぎて。 
今でもよく、分かってない(笑)。

見ている時は、2人はボニーとクライドになるのかな~とか思ってましたが、大金がかかっているし、人気者を殺しちゃまずいんだろうなぁ~と、ハリウッドの掟を見た気がします。

続編も作れそうだしね!

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2005年12月 5日 (月)

ラヴェンダーの咲く庭で

Ladies_in_lavender 手の届かないもの。

そんなものを前にする「どうしようもなさ」に、いつも心揺さぶられてしまいます。

■あらすじ■

1936年、イギリスのコーンウォールの村。 
海を望む家で老姉妹、ジャネット(マギー・スミス)とアーシュラ(ジュディ・デンチ)は、慎ましく、穏やかに暮らしている。

嵐の翌朝、浜辺に打ち上げられた若者を発見し、姉妹は自宅で手厚く看護する。
若者の名前はアンドレア(ダニエル・ブリュール)、ポーランド人で ヴァイオリンの才能があることが判明する。

(2004/イギリス) ★★★★☆

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私が年老いたら、この映画の中で暮らしたい。 

姉妹と共に散歩を楽しみ、時には家政婦のドーカスにどやされ、硬いビスケットとお茶を頂くのだ。(笑)

激動の時代に突入するのに、のん気にそんなことを思ってしまったのは、姉妹の仲の良さゆえかな。 
2人のやり取りに、是非、加わりたくなってしまったの。

変わらない毎日。 
日々をやり過ごすことに慣れた、年月。 

そんな中に訪れた〈異邦人〉。

その人は、誰でも良かったんだと思う。 
例えば、おじいさんでも。 
姉妹に変化をもたらし、やがては過ぎ行くのだ。

しかし映画に登場するのは、若く、才能を持ったアンドレア。 

姉妹には長らく無縁だった刺激的な存在。 
とくに長年、王子様を待ち続けていたアーシュラには・・・。

若さへの羨望、才能への憧れ。 
波打つ鼓動は、異性へのときめきに変わる。

想いを寄せるアーシュラの可憐な表情ときたら、乙女そのものです。 
手の届かないものだと、儚い夢なのだと、分かっていても想いはなお募る・・・。

夢の中に、年頃の娘時代の自分を登場させてたのが、妙にリアルで生々しかったです。 
しかし、それこそが「もし、私が若ければ・・・」と口には出せないアーシュラの望み。 

夢から覚め、現実の自分に打ちのめされる。 
取り戻せない。 戻れない。

そしてまた、もう一人の〈異邦人〉が現れる。

若く、美しい画家のオルガ(ナターシャ・マケルホーン)。 
老姉妹は彼女を〈敵〉とみなす。 

自分たちにはない“若さ”を振りまき、いずれはアンドレアを奪うのではないかと危惧しているのだ。

このオルガの描き方がなかなか上手い! 

ことごとく“邪魔者”として登場するから、自然と警戒心が湧く。 
決してオルガは悪い人ではないのに、見ているうちは老姉妹の味方になってしまいます。

しかし、お兄さんからの電報→パブ→翌日の経緯からも、かなりの強引さ。 
パブで打ち明けなかったことからも、確信犯です。 

そんなオルガに恋焦がれて心を持て余している人が、もう一人。

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2005年12月 2日 (金)

ヴェラ・ドレイク

Vera_drake マイク・リー監督からの問題。

Q.「男」と「女」の最大の違いは?

A.男は子供を産めません。

■あらすじ■

1950年、イギリス。 
ヴェラ・ドレイク(イメルダ・スタウントン)は家政婦をしながら、愛する夫、息子と娘に囲まれて、つつましく生活していた。

病気で働けない近隣の人を訪ねては、笑顔を絶やさず甲斐甲斐しく世話をするヴェラ。 

そんな彼女には、誰にも言えない「秘密」があった。

(2004/フランス・イギリス・ニュージーランド) ★★★☆

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ヴェラの「秘密」とは、「堕胎」処置のこと。 
望まない妊娠をした女性たちを、密かに“助けて”いるのだ。

しかし当時、「堕胎」は重大な犯罪だった・・・。 

ほんの50年ほど前、と言う事実が重い。 

妊娠した女だけが悪いのか? 責められるのは、何故、女だけなのか。

映画は「告発」も「啓蒙」もせずに、淡々と「事実」だけを描写する。

見終えても、モヤモヤが残ってる。 
答えは出ずに、頭の中はグルグル・・・。

ただ、「堕胎」については、すごく考えさせられた。

倫理的な問題から、「堕胎」を認めないっていうのも判るけれど・・・。 

ちなみに、ローマ教皇は「人が猿から進化した」ことを認めても、「堕胎」を認めていない。  
そして世界には、思春期になった女の子の性器を切り取る馬鹿げた風習が、今なおあるのだ!

好きで子供を堕ろすわけじゃないもの。 

1人で妊娠できるわけじゃないもの。

「白」か「黒」か、そんなことを決めるより大切なのは、問題意識を持つことなのかな。 
「堕胎」に限らず、言えることだけど。

ダイヤのごとき、優しいハートの持ち主ヴェラ。

彼女の優しさはどこから来たのでしょう? 

優しい気持ちは、優しくされないと育たない。 

意地悪な気持ちは、意地悪をされないと育たない。

なんて聞いたことがありますが、ヴェラと母親の関係を見ても、何が彼女を突き動かしているのか不思議でした。

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2005年12月 1日 (木)

点子ちゃんとアントン

Punktchen_und_anton 隠された母性本能?

子供は苦手なのですが、ここ最近、子供の出てくる映画にめっぽう弱い・・・。 

■あらすじ■

小学生の点子ちゃんとアントンは大の仲良し。 
でも、点子ちゃんの家は裕福だけど、アントンの家は母子家庭で お母さんも病気がち。 
困っているアントンを助けるため、点子ちゃんは両親にお願いするが取り合ってもらえない。

こうなったら、大人なんかに頼らない! 点子ちゃんは自力で何とかしようとする。

(1999/ドイツ) ★★★★★

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仲良し2人組みの、男の子と女の子。 
そこに貧富の差が加わるばかりでなく、家族のあり方も提示してみせる。 

特に、子供の無垢さがいいよね。 

アントンは貧富の差を感じているみたいだけど、恥じてるって言うより、“違い”をそのまま受け止めてる。 
点子ちゃんはそんなの気にしてない。 

だから父親にも、「アントンのおうちはビンボーだからお金をあげて。」なんて言っちゃう。 

柔軟な発想が凄いな!
でも、どこも間違ってないよね。 困っている人にあげたっていいじゃん! 

だけど一つだけ問題なのは、そのお金が点子ちゃんのお金じゃないってこと。
でも、くじけない元気娘の点子ちゃんが可愛い! 

点子ちゃんの家は裕福だけど、父親は仕事。
母親はボランティア活動で留守がち。 
すれ違いの多い両親の元、点子ちゃんの世話は家庭教師のロランスと家政婦さんのベルタに任せっきり。

対照的に、アントンの家は病気がちの母親と2人きりだけど、愛情に満ちている。
お金を工面しようと小さな体で頑張るアントンも、とても健気だ。 

アントンのちょっとした出来心から大騒動に発展する件も、両家の違いがしっかり描かれていて興味深かったです。

そんな両家の溝も、なんのその! 
2人の友情は変わらない!

アントンの幸せのため、頑張り続けた点子ちゃん。 

そんな点子ちゃんの本当の願いも叶って、大大大円満なハッピーエンド。

最後の点子ちゃんのつぶやきに、涙がホロリ・・・。 

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