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2005年12月20日 (火)

綴り字のシーズン

Bee_season 文字の力ってすごい。 

文字を重ねて単語になり、文章になり、やがて心を揺さぶる物語になる。

文字を並べただけのものに、どこからそんな力が出てくるのでしょう?

言葉だけじゃ足りない。
きっと、何か目には見えない力が加わっているのでしょう。

■あらすじ■

大学教授のソール(リチャード・ギア)は優秀なアーロン(マックス・ミンゲラ)を溺愛し、娘のイライザ(フローラ・クロス)には関心がない。

そんなイライザに“正確な綴りを当てる才能”があることを知ったソールは、イライザの才能に夢中になり「スペリング・コンテスト」の全米大会を目指すが、やがて家族の関係がほころび始めてゆく。

(2005/アメリカ) ★★★

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一見しただけでは判らない、家族の裏側・・・。

リチャード・ギアの温和な顔が活かされていた気がします。 
いつもニコニコ、優しいファミリーパパのようで、実は利己的。 

イライザの才能を伸ばさんが為、自分の為、エスカレートしてゆく教育レッスンが心に痛いです。 
子供を実験に使うようなことはやめて欲しいと願うばかりでしたが…。

イライザの才能を知り、次第に不審な行動をとり始める母親ミリアムにジュリエット・ビノシュを配役したのも良かったと思います。 

子供の頃に両親を亡くしたトラウマを抱えて、と言うのは分かるものの あまりに不審すぎる行動・・・。 
何をしているのか、何がしたいのか、じれったいほど分からなかったですが、“ジュリエット・ビノシュだから”で納得しちゃいます(笑)。

そして、ようやく明かされたミリアムの秘密に悲しい気持ちになってしまいました。

“万華鏡”が効果的でしたが、時々フラッシュバックする時の“ラブシーン”はいらなかったような・・・。
このシーンを見せられて、ますますミリアムの意図が分からず混乱してしまったので(混乱も意図してのことだったのかしら?)。

重要なのはラブシーンではなく、そこでつぶやかれるソールからの“愛の囁き(?)”です。
いや、でも、だからこそラブシーンが重要なのか?

たわいない言葉で心の隙間を埋めてしまったミリアムの脆さ。
妻の脆さに気付けずに、薄っぺらな言葉を並べてばかりいるソール。

この家族はソールの言葉ありきで成り立っている。 
誰が悪いとかではないけど、やっぱりお父さんであるソールの言葉の影響力を感じました・・・。

父親の言葉の呪縛から逃れようと、自分のアイデンティティを探すアーロンに廻ってくるチャーリー(ケイト・ボスワース)との出会いは、都合が良すぎる感じもしましたが(お決まりのボーイ・ミーツ・ガール)、まあ、いいか。 

しかし、意味も判らない言葉のスペルをすらすら言ってしまうなんて、すごいことですよね。

そのスペルが正確かどうかなんて、さっぱり判らなかったけど、今や国際語となった「オリガミ」だけは判りました(笑)。 

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受信: 2005年12月29日 (木) 11時41分

» 『綴り字のシーズン』 [かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY ]
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受信: 2006年1月20日 (金) 01時41分

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[ 綴り字のシーズン ]@日比谷シャンテ・シネで鑑賞。 この映画だけチケットが無料で3枚も入手できたのだが、 一緒に観に行く人もなく一人で2回も観てしまった。 [ 綴り字のシーズン ]の原題は[ Bee Season ]。アメ リカで15歳以下の子供対象に行われるスペリング・コンテ スト(spelling bee/スペリング・ビー)が舞台になってい る。2004年には、日本でもこの大会を題材にした映画 [ チャレンジ・キッズ/未来を架ける子どもたち ]が上 映された。観たかっ... [続きを読む]

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