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2006年1月15日 (日)

疾走

Dead_run 少年は走る。

早く、早く。 前へ、前へ。

向かう先には一体、何があるのだろう。

■あらすじ■

“沖”と“浜”という2つの地域が存在する、とある干拓地。 
両親が自慢する出来のいい兄シュウイチ(柄本佑)を慕う、シュウジ(手越祐也)は“浜”に住む少年。

“沖”に越してきたヤクザの“鬼ケン(寺島進)”と“アカネ(中谷美紀)”との出会い。

“沖”に出来た教会の神父(豊川悦司)との出会い。

幼い頃、両親を自殺で亡くした孤独な少女エリ(韓英恵)との出会い。

様々な人々との出会いを経験していく中、シュウイチがある事件を起こし、家族がバラバラになってしまう。

(2005/日本) ★★

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“沖”と“浜”。 差別するものと、されるもの。
富裕層と貧困層。

さまざなメタファーが隠されている気がしたけど、少年の心が良く見えない。 

見えないのは、大人たちが誰も少年と本気で向き合っていないからか・・・。 

ダメな大人ばかりが登場する中、かろうじて“アカネ”だけが少年に手を差し伸べる。 

子供たちの孤独を救えない大人の無力さ、身勝手さ。 
誰も子供たちを守ろうとしないことが悲しすぎる。

誰からも必要とされずに“今”を生きていくことは、どれくらいエネルギーが要るのだろう。 

誰を手本に生きていけばいいのか・・・。

“誰か”を求める少年は、一緒にいてくれる人を求めてどんどん、崖っぷちに追い込まれていく。

苛立ち、衝動、不安、慟哭。 
平然とした顔に隠された裏の感情をもっと見たかった。

少年の心が見えなかった私は、“誰か”に頼ることを止めた少女エリの潔さに惹かれました。
芯の強そうなオーラが出ていて、韓英恵ちゃんは良いですね。

中谷美紀もハスッパな役が、意外に良く似合っていました。

他で目を引いたのは、大杉漣
何を演っても上手いですね、さすがです。 死体での再登場が怖かったです。 
あんなのが見えたら、嫌だもん(笑)。

映画に引き込まれなかったので、少年が自分で自分を追い詰めていく様を傍観者として観るだけで、なんだか苦しかったです。

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