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2006年1月24日 (火)

スタンドアップ

North_country アメリカの「セクハラ集団訴訟」第一号が、この作品のモデルだそうです。
裁判の結審が1998年という事実にも驚き・・・。

■あらすじ■

1989年。
ジョージー・エイムス(シャーリーズ・セロン)は暴力夫に見切りをつけて、2人の子供と故郷・ミネソタに帰る。
しかし、10代でシングルマザーになったジョージーに向けられる周囲の冷たい視線、娘を理解しようとしない父親(リチャード・ジェンキンス)、反抗的な態度をとる息子サミーに、思うようには いかない。

生活のため男の職場である、鉱山で働くことを選んだジョージーを待っていたのは、過酷な労働と 度を越えた嫌がらせだった。

(2005/アメリカ) ★★★★

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デリケートなアプローチ。

暴力亭主のエピソードを取っても、肝心の暴力場面を描写しないで表現されていました。

鉱山での嫌がらせでも、さりげなく男性陣の中に「いい人」も紛れていたりして、繊細な配慮を感じます。

やっぱり、実際の出来事からそれほどに時が経っていないことが関係しているのかもしれません。

物語の核になるのは、鉱山での悪質な嫌がらせを裁判に訴え出ることですが、裁判と言う 公の場に出たことで、ジョージー自身の秘密までもが暴かれていく。

アバズレとレッテルを貼られてしまうようになった、根幹の部分。 
長男の出生の秘密・・・。

ジョージーと父親の関係。 ジョージーと息子の関係。

親子関係でも、この映画は見所があります。 

旦那さんって奥さんに出て行かれちゃうのが、やっぱり一番 堪えるんですね~。 
普段は控えめなお母さん(シシー・スペイセク)も、良かったです。 

ジョージーの友人、グローリー(フランシス・マクドーマンド)とカイル(ショーン・ビーン)夫妻の支え合って暮らしている様もステキだった。

サミーが家出をして向う先が、カイルのところだということも、興味深いですね。
どこか父性的なものを求めているのが表現されてて。

それにしても、悪者じゃないショーン・ビーンは新鮮でした(笑)。

個人的には不器用な弁護士ビル(ウディ・ハレルソン)が好きだったので、もう少し描き込んで欲しかった!

惜しまれるのは、裁判と実際の出来事が 断片的にぶつぶつ切れるので、気持ちもぷつりと切れがちなこと・・・。

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