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2006年1月12日 (木)

歓びを歌にのせて

As_it_is_in_heaven 歌う歓び、自分を表現する術。
感動する心を持っていることに、感謝。

■あらすじ■

世界的な指揮者ダニエル・ダレウス(ミカエル・ニュクビスト)は、過酷な公演スケジュールとプレッシャーの中、心臓発作を起こし第一線を退く。

ボロボロの身体を抱えて向った先は、少年時代に苦い思い出のある生まれ故郷の小さな村。 
もう音楽には関わらないと決めていたダニエルだが、地元の聖歌隊の指導を依頼され・・・。

(2004/スウェーデン) ★★★★★

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子供時代の嫌な思い出を持った故郷に何故、帰って来たのか。

音楽から離れて暮らすことを心に決めながらも、ピアノやヴァイオリンを手元に置いているダニエルは、やはり音楽を手放すことは出来ないのだろう。

彼には音楽が必要なのだ。

人間関係は苦手と断りながらも、足を伸ばした集会場で目にした聖歌隊。 
そそくさと退場するくせに、聖歌隊の指揮者を自ら志願する。

持ち前の音楽に対する情熱で指導に当たり、ハーモニーを作るダニエル。 
ハーモニーを作ることは人間関係を作ること。 

歌うことで自分を表現する術を手に入れ、自信を付けていく聖歌隊のメンバーたち。 
そのサイドストーリーがとても良かったです。 

夫の暴力に耐えている主婦。
ダニエルへの関心から嫉妬に駆られるオールドミス。 
同級生の嘲りを我慢し続けてきた男性・・・。

歌が暴く、美しい部分も醜い部分も すべてが人間の一部分。

大自然の中で、人とのふれあいの中で、ダニエル自身もまた再生していく。
ただ一つのことを除いて・・・。

早くに亡くした父の死。 
目の前で起きた母の死。 
そして、自分の死の影。

死に怯え、前に踏み出すことが出来ない。 
そんなダニエルを優しく包み込むレナ(フリーダ・ハルグレン)。

ラストシーンで彼に降り注ぐ天使のハーモニーは、絶望ではなく、至福。 

その歌声が、どんなに彼を救っただろう。 

やっと捕まえた、少年の頃から抱き続けてきた夢(音楽で人の心を開きたい)の原点。 

それがある故郷に、彼は帰るべくして帰ったのだ。

天真爛漫で、溌剌とした魅力のあるレナが歌う曲も、レナの純真な心がよく出ていてステキでした。 

でも、一番の聴き所はガブリエラ(ヘレン・ヒョホルム)の歌。 
本当に本当に、励まされます!

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