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2006年2月 7日 (火)

ミュンヘン

Munich ミュンヘン・オリンピックでテロ事件が起こったことなんて、知らない。

■あらすじ■

1972年9月5日、ミュンヘン・オリンピック開催中、パレスチナ・ゲリラ“ブラック・セプテンバー(黒い九月)”による、イスラエル選手団襲撃事件が起きる。

これに対し、イスラエル機密情報機関“モサド”は暗殺チームを編成。 
テロを指揮した11人の報復を企てる。
リーダーに任命されたアヴナー(エリック・バナ)は、他の4人のスペシャリストと共に任務を遂行していく。

(2005年/アメリカ) ★★

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気軽に見られる映画じゃないです。
高い鑑賞レベルを要求された気がします。

イスラエルとパレスチナについて、明確に説明できるほどの知識を持ち合わせていなかったことが原因だとは思いませんが、結局、スティーヴン・スピルバーグ監督は何が言いたいのか分からなかったです。

テロの不毛さ?

歩み寄れない2者の溝?

「ミュンヘン事件」を知るキッカケにはなったけれど、それ以上ではないかも・・・。

それでも、知らない人がこの「事件」を知り、考える機会を与えた意義は大きいと思うし、充分、スピルバーグの狙いは達成された気がします。

164分の上映時間も、長いとは感じませんでした。

しかし、主人公アヴナーに焦点を当てて描かれているので、アヴナーに感情移入できなかった私は、最後まで傍観者でした。

何故、暗殺任務を引き受けるのか。

仕事を断れば生きていけないから? 愛国心から? 憎しみから? 怒りから?

考える暇もなく淡々と任務をこなす。

立ち止まっては、いけないのだ。 
人を殺すことの意味なんて考えていては、暗殺なんて出来ない。

車両のスペシャリスト、スティーヴ(ダニエル・クレイグ)。

爆弾のスペシャリスト、ロバート(マチュー・カソヴィッツ)。

偽造書類のスペシャリスト、ハンス(ハンス・ジシュラー)。

後処理のスペシャリスト、カール(キアラン・ハインズ)。

寄せ集めのスペシャリストたちは、どこがスペシャルなのか判らない・・・。 
みんな、専門に訓練を受けたわけではない。 

おもちゃ職人だったロバートが、自分の行動に自信を持てなくなる駅のホームのシーンは良かったです。 

もともと、爆弾製造が本職じゃないのにも驚きました。 
でもさ、ベッドに仕掛けたり、電話に仕掛けたり、TVに仕掛けたり、仕組みが細かいよね。 だから、失敗も多いよね(笑)。

唯一のイスラエルとの窓口であるエフライム(ジェフリー・ラッシュ)が、暗殺にかかった金額を口うるさく言うシーンでは、いつも現実に引き戻されます。

何事もお金がかかる。

いつしか暗殺する側から、狙われる立場へ変化していくけれど、その辺の攻防や“ルイ一族”との関係は よく分からないまま終わってしまいました。

印象的だったのは、ルイから指定された隠れ家でパレスチナ系テロリストと鉢合わせしてしまった後、彼らのリーダーとアヴナーが話をするシーン。

かみ合わない議論に変わらない今日が重なりました。

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