« 2006年2月 | トップページ | 2006年4月 »

2006年3月30日 (木)

真夜中の弥次さん喜多さん

Yajikita “おいら”と“おめえ”のディープな世界。

■あらすじ■

ワイルドで男らしい商家の若旦那、弥次さん(長瀬智也)。 
美男でヤク中の役者、喜多さん(中村七之助)。 
2人はディープに愛し合っている。

喜多さんのヤク中を治すため、そして“リヤル”を探すため、2人は何でも願いが叶うというお伊勢参りの旅に出る。

(2005/日本) ★★★☆

【その他の出演者】…小池栄子、中村勘九郎、研ナオコ、阿部サダヲ、板尾創路、竹内力、山口智充、ARATA、麻生久美子、松尾スズキ、寺島進、妻夫木聡…

-----------------------------

面白かったけど繰り返し何度も見たくなる映画じゃなかった、と言うのが正直な感想。

細かいところまで手の込んでいる作りや、何でも有りのアクの利いたビジュアルも好きでしたが、ディープ感にハマれず・・・です。

微妙にストーリーがぺらぺらなんだもん。

2人の〈愛の絆〉がもっと しっかりしていれば違ってきただろうけど、弥次さんの一途な愛に対しての 喜多さんの優柔不断ぶりや薄情さが目に余るぅ。

そもそもヤクに手を出し、リヤルが判らなくなった喜多さんは、意志の弱い男だったのだから仕方がない。 ・・・だけど・・・だけど。 

それに求め続けたリヤルとやらが、現実を受け入れて正直に生きてくことならば、私は映画の世界に逃避するよ(笑)。 

豪華な出演者もいっぱいで、お祭り騒ぎ。 

大量の荒川良々の出現は、あまりにも笑撃的でした! 1人でもなんか可笑しいのに、出てくる人みんな荒川良々。 ビックリですよ~。 

どこに行ってもモテまくりな男前の弥次さんと、どこか不満げな喜多さん。 だって、金髪と言うより 黄髪のちょんまげ なんてへんちくりんだもん!

きっと本当は、自分が死にたかったのに最愛の人を殺してしまう喜多さん。

殺された弥次さんは 喜多さんの「愛の力」ではなく、自力で生き返る!!(笑)

やっぱり、常に弥次さんの喜多さんへの一途な気持ちが強いのでした。

だから喜多さん、ヤクを断ち切って今度こそは更生してくださいネ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月29日 (水)

スキャンダル

Untold_scandal R指定のヨン様。

何度も映画化されていると言う、ラクロの「危険な関係」を18世紀の朝鮮時代に置き換えた作品。

とは言え、どれも見たことがないので私にとっては初めての「危険な関係」鑑賞なのだ。

■あらすじ■

18世紀末、李王朝末期の朝鮮。 政府高官ユ長官の妻チョ夫人(イ・ミスク)は子宝に恵まれず、長官は16歳の娘ソオクを側室に迎えることにする。 

平静を装いつつも面白くないチョ夫人は一計を案じ、従兄弟のチョ・ウォン(ペ・ヨンジュン)にソオクを誘惑し婚礼前に妊娠させることを提案する。 

女遊びに長けたチョ・ウォンは小娘を落とすのは簡単すぎてつまらない、狙っているのは貞淑な未亡人チョン・ヒヨン(チョン・ドヨン)だと打ち明ける。

27年間、操を守り通している女を落とせるかどうか、チョ・ウォンとチョ夫人は賭けをする。 落ちた暁にはチョ・ウォンに“褒美”を取らせることを約束して・・・。

(2003/韓国) ★★★

-----------------------------

華やかな朝鮮王朝時代ってことで、時代劇。 絶対的にメガネをかけた方が格好いいヨン様だけど、時代劇なら仕方ないよね・・・。 

ヨン様は領主様役。 領主様って何をする人? ただの遊び人にしか見えないけどー?(笑) 

江戸時代で言う「春画」ばかり描いてるから、そういう職業の人かと思ってしまったよ。 ただ単に、趣味で描いていたのね(笑)。 

豪華絢爛ってカンジはあんまりしなかったけど、陰謀、策略、ドロドロな恋の駆け引きは面白かったです。 

池に舟を浮かべて見物するシーンは、池の水が濁っていて興ざめでしたが。

ヨン様の視点から映画を見てると、最後にチョ夫人の胸の内が表出して、チョ夫人の行動がそれまでと違って見えてきたのが良かったです。

一番複雑な人物は、ゲームを仕掛けるチョ夫人です。

女心は複雑ですよね(笑)。

最終的には、自分の一番欲しかったものが手に入るはずだったのに、自分で自分を追い詰めてしまう。 

やればやるほど、空回り・・・。 手に入れようともがけば、もがくほどに遠くなる。

欲を言えば、チョ夫人とチョ・ウォンの危険な関係ぶりがもう少し出ていれば良かったかなとも思うし、チョ・ウォンがソオクに手を出さなければいけない理由がイマイチ判らなかったです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月28日 (火)

パニッシャー

Punisher マーベル・コミック・ヒーロー、パニッシャー〈制裁者〉。

蜘蛛に咬まれて超人的な力を持った訳でもなく、放射能を浴びて超人的な力を持った訳でもない。

生身の“普通の人間”であるところが ポイント!

■あらすじ■

FBI特別捜査官フランク・キャッスル(トム・ジェーン)は、密輸組織を暴くため潜入捜査を行っていた。 そこで、犯人の一人が死亡。

死亡したのが悪名高いハワード・セイント(ジョン・トラボルタ)の息子だったことからフランクは報復を受ける。 

愛する妻、息子を含む、家族全員を殺害されたフランクは、法律の力では充分に裁けない相手に対して、自らの手で処罰を下す決意を固める。

(2004/アメリカ) ★★★★★

-----------------------------

アクション映画にしては、おとなしめの前半。 

10分おきにドハデな爆破シーンとかは「ない」ですが、フランクが復讐に燃えるまでを丁寧に描いているのは好感が持てました。 

桟橋の爆破シーンまでは「不死身の男」なフランクですが、その後は自分の信念を貫き通す「不屈の男」ってカンジかな。

ちょっと酒びたりで、アル中疑惑もある主人公ですが、寡黙でストイックなキャラクターはステキ。 

程よく腹筋も割れていて、体脂肪が低そうな身体も格好良かった!(マッチョでないところが特に良い。笑) 

アパートの住人達とのかみ合わないやり取りも、なんだか面白かった。 

必要かどうかも判らないのに、車に弾除けシャッターを取り付けてみたりするフランクは、完璧主義の芸術家。 ある意味、「芸術家」。 

取り付けたいから、付ける。 それだけ(笑)。 

フランクに差し向けられた刺客の一人。 赤いボーダーシャツを着たロシア人マッチョとの戦いは可笑しかったです。 

窓から覗く住人達との対比も面白かったけど、銃撃戦じゃなく肉弾戦で、不似合いな曲が笑いを誘う。 

きっとコミックの中に出てくる人物なんでしょうね、あのマッチョ。 

簡単にセイントに復讐するのではなく、一計案じて追い詰めていくところも良かった。 続編決定らしいので、今度は劇場で見てみようかな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月27日 (月)

幸せになる彼氏の選び方 負け犬な私の恋愛日記

Im_with_lucy 原題は「I’m with Lucy」 

配給会社の方には、多くの人から長く愛される邦題をお願いしたいです。 

■あらすじ■

突然、恋人のピーターから別れを告げられたルーシー(モニカ・ポッター)。 失意のルーシーに、姉はブラインド・デートを勧める。

昆虫学者のダグ(ジョン・ハナー)、脚本家のガブリエル(ガエル・ガルシア・ベルナル)、元野球選手のボビー(アンソニー・ラパグリア)、IT会社に勤めるバリー(ヘンリー・トーマス)、整形外科のルーク(デヴィッド・ボレアナズ)とデートを重ね、ルーシーが最終的に選んだ相手は・・・?

(2002/アメリカ) ★★

-----------------------------

頑固で理屈っぽい、不器用なルーシーには親近感。 相手の男性のタイプに応じて、コロコロ態度を変えるのも上手かったです。

演じているモニカ・ポッターはジュリア・ロバーツ似の美人女優さん♪

後半まで見ないと ルーシーが選んだ相手が誰なのか判らない展開も、5人5様な男性陣も、良いとは思うのですが・・・描き込み不足の感は否めず、です。 

ブラインド・デートだから仕方ないのかもしれないですが、デート1日でサヨナラって言うのが、微妙に不満(笑)。

不満があるから関係が長く続かないのだろうけど、努力しないルーシーの姿勢に多くの支持が得られるのかは疑問です。 

少なくとも私はダメって納得できるまで、頑張ってみたら?と、思いました。

頑張れないのは、やっぱりタイプの男性じゃないからでしょうか。。。(笑)

ルーシーが誰を選んだかは【秘密】にするとして、私だったら誰を選ぶかな。

デートしてみたいのは、ガエル君と言いたいところですが(笑)、昆虫学者のダグでしょうかね。 

ルーシーを見守る目が暖かくて、朴訥とした素朴さが魅力でした。 包容力も何気にありそう・・・。 

ガエル君は出てきても、セリフを言っているか、キスしているかでした(-_-;)。 

なんて贅沢な使われ方(笑)。 折角、出演しているのだから、もっと出番を増やしてくれてもいいのにぃ!

ルーシーに言わせると、「理想の人と必要な人はちがう」のだそうだ。

なるほど とも思うが、限りなく「理想の人」が「必要な人」に近いことを望んでしまいます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月26日 (日)

スプリング・ガーデンの恋人

Hope_springs ラブストーリーではなくラブコメ?

でも、笑えないのでラブコメ以下!

いい年をした大人3人による、子供じみた恋愛。

■あらすじ■

イギリス人の肖像画家コリン(コリン・ファース)はフィアンセのヴェラ(ミニー・ドライバー)から結婚式の招待状をもらう。

ヴェラが他の男性と結婚を決めたことにショックを受けたコリンは、ニューイングランドの小さな町ホープで失恋の傷を癒すことにする。

滞在したモーテルのオーナーの計らいで、看護婦のマンディ(ヘザー・グラハム)と知り合い惹かれていくが、そこに突然ヴェラが訪ねてきて!?

(2003/アメリカ・イギリス) ☆

-----------------------------

コリン・ファース×ヘザー・グラハム or コリン・ファース×ミニー・ドライバー

どちらのカップルもお似合いじゃない。 その上、薄っぺらいストーリーに薄っぺらい人物設定。 

コリン・ファースの笑顔も私を救ってはくれない・・・(と言うか、鼻の下が伸びたコリン・ファースなんて嫌っ!)。

「失恋して慰めてもらって、好きになっちゃった」って言うより、小娘のフェロモンに骨抜きにされたってカンジ(笑)。

目の前で全裸になられて ナイス・バディをちらつかされたら、さすがの英国紳士の理性も吹き飛ぶことでしょう(笑)。 

(ちなみにヘザー・グラハムのパーフェクト・ボディはちらりとも拝めません!)

ほぼ初対面の男性の前で、訳のわかんないことを言いながら全裸になるマンディはかなりエキセントリックに映るので、裏に何かあるのかなぁ、と思っていたのに何もなかった! 

「変態」と「小悪魔」。 ちょっと、微妙なところです(笑)。 

前半の「奔放」さとは、全く打って変わって後半は「良い娘」になってしまうし。

そもそもヴェラにふられて 逃げ出したくなるほどに失意のどん底に落とされたコリンは、それほどまでにヴェラを愛していたはず。

なのに、都合悪くヴェラが現れれば「君とは惰性で一緒にいただけ」なんてのたまう(怒)!! 

“いたずら”に腹を立てて、“仕返し”をしたり・・・いい大人でしょ!! しっかりしてよ。

ヴェラの役はイヤミっぽくて、ミニー・ドライバーは可哀そうです。 もっと知的美人の役にして、小娘マンディと真っ向対決させれば良かったのに。

まるで肖像画みたいに、そこに存在しているけれど実体がない感じがします。 いっそのこと、観光名所だと言う「ホープ」の観光PR映画にすればよかったのだ!

ラブコメディからコメディを取ったら、「ラブ」しか残らないのですよ。 イチャイチャしてれば良いってものではありませーん! 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月25日 (土)

犬猫

Inuneko 日常こそドラマ。
何気ない日々の攻防。

■あらすじ■

東京近郊、静かな街の一軒家。 
中国へ留学するアベチャン(小池栄子)の留守宅を預かることになったヨーコ(榎本加奈子)。

そんなヨーコの元に、ヨーコの元彼・古田(西島秀俊)の家を出てきたスズ(藤田陽子)が転がり込んでくる。

幼なじみとは言え、あまり仲の良くない2人が一匹の猫とともに暮らし始める。

そんな中、ヨーコが密かに想いを寄せる三鷹君(忍成修吾)とスズが急接近して・・・。

(2004/日本) ★★★

-----------------------------

女の子同士の静かで激動の日々。 

自分よりモテるから嫌い。 
自分よりカワイイから腹立つ。 
自分より料理が上手いからムカつく。

憎らしいけど、憎みきれない。 ・・・少し憧れてる。

でも、言わない。

負けたくない。

オイシイとこ取りのスズが天然系で、厭味がなくて困りますね(笑)。 
嫌いになれたら楽なのに。 

私が男だったら、彼女にしたいのは やっぱり料理上手なスズちゃんだけど(笑)、ヨーコは不器用で大雑把な性格が、女友達としては付き合いやすそう。 

ヨーコをふってスズと付き合っている古田は、あまりいい印象ではなかったのに、ヨーコが突然訪問しても、誠実に、律儀に、けじめを持って対応する姿に一気に好感度が上がってしまった!!(笑)

今どきいないよ、こんな日本男児!
と、ちょっと天然記念物ものに見えてしまった。

はるばる走って駆けつけたスズの気持ち。

殴るほどに好きって気持ちが残ってる。

一体これからの日々を、どうやって過ごしていくのだろう・・・。 
想像しながら映画が終わる。

スズとヨーコ、2人の日々の攻防戦。 
それは変わらず続くのだ。

甘く苦い、いとおしい日々。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月24日 (金)

ユートピア

Utopia 眠っている時に見る夢は過去に起きたこと

目覚めてる時に見る夢はこれから起きること・・・。

■あらすじ■

予知能力を持つアドリアン(レオナルド・スバラグリア)は、被害者が無残に死んでいく事件を傍観する無力感に打ちのめされていた。 

アドリアンは予知能力を伸ばし、親代わりに育ててもらったサムエルからの助言を受け、日ごと夢に現れる“ある女性”を探すことにする。

その女性は南米のボランティア活動中に行方不明になったと言うアンヘラ(ナイワ・ニムリ)。 

一方、盲目の捜査官エルヴェ(チェッキー・カリョ)はアンヘラの母親から捜索依頼を受ける。 

(2003/スペイン・フランス) ★★★

-----------------------------

予知能力者が出てくるので、サイコ・サスペンス?ってことになるのかもしれませんが、サイコも、サスペンスも、スリラーも、期待しないほうがいいです(笑)。

予知能力者や予知夢に興味があったので、その点だけでは小粒ながら結構、満足。

銃撃戦にジャズ(?)が流れたりして、なんかオシャレでした。 女性監督だからっていうのも あるのかもしれません。  

スキンヘッドのホルヘ(フェレ・マルティネス)が最初から最後まで怪しげな魅力を微細ながら放っていました。 演じていたのがフェレ・マルティネスだって気付かなかった。

しかし、アドリアン、アンヘラ、エルヴェが交錯するストーリーに運命的なものがあまり感じられなかったです。 そもそもアドリアンとエルヴェには因縁があるし・・・。 

もっと、運命的なつながりがあったら、かなり良くなったと思います。

エルヴェを盲目という設定にしたのは興味深いし、キャラクターも悪くはないんですが、見たくないものが見えてしまうアドリアンと 見たくても見ることが出来ないエルヴェの対比がもっとあれば面白かったかもしれないですね。

予知夢での南米のシーンは悪くなかったのに、そのカルト教団がいきなりスペインに来ちゃった件はイマイチ説得力に欠けます。

マインドコントロールされているのかと思ったアンヘラも、別に普通で・・・(笑)。

首をひねりたくなる結末も、後日談をキレイにまとめて後味の悪さを抹消してます。 アドリアンの一言で、映画がオシャレに終わるのだからすごい!(笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月22日 (水)

ブロークバック・マウンテン

Brokeback_mountain スクリーンから流れる「感情」を読む。

■あらすじ■

1963年、ワイオミング州ブロークバック・マウンテン。 定職のないイニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)は、羊放牧の職を得る。

大自然の中で一緒に過ごすうちに2人の間に絆が生まれ、男同士の許されない関係へと変化していく。

山を降りたイニスは許嫁のアルマ(ミシェル・ウィリアムズ)と結婚、女の子が生まれる。 ジャックもまた ラリーン(アン・ハサウェイ)と結婚し男の子を授かる。 

1967年、イニスのもとにジャックからの葉書が届く。 

(2005/アメリカ) ★★★★★

-----------------------------

※【ネタバレあり】・・・未見の方はご注意ください。

ブロークバック・マウンテンの美しく過酷な山の情景。

その中で育まれる「愛情」。 それが全てであり、原点だった。 

「僕たちにはブロークバック・マウンテンの想い出しかないじゃないか!」

ジャックの叫びが心に痛い。

映画を見終えた後も、ずっと2人のことを考えていた。 じわじわと映画の余韻が押し寄せてくる。

何よりも描き方が深いのだ。  

ただ表面をなぞっただけでは、この映画の良さは充分に伝わらない。 

寡黙なイニスや 微細なやり取りに神経を集中させ、この登場人物は何を考えているのか想像する。 

喜怒哀楽のハッキリした楽観的なジャックの心象は読みやすい。 すぐに行動で示すから、欲求不満も「メキシコ」や「牧場主の旦那」で解消。 

一方のイニスは9歳の時に見た「ゲイ・カウボーイのリンチ死体」がトラウマとなり、感情を抑圧して生きている。 自分に正直になることを恐れているのだ。 

ジャックに負けず劣らず、激しく狂おしい感情があるのに、それを表に出すことは彼自身が許せない。 それは、死より怖いことだったのかもしれない。

しかし、何より恐れていたことが実際に起きてしまう。 

隠すように大切にしまわれていたシャツを見つけて、イニスは何を思っただろう。

ふるいにかけて大切なものを残していけば、きっと最後に残ったのはジャックの存在だったのに・・・。

自分のクローゼットにしまったジャックのシャツ。 その上に重ねた自分のシャツ。

そうしてイニスは 永遠にジャックを抱きしめる。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2006年3月20日 (月)

サーティーン あの頃欲しかった愛のこと

Thirteen 今どきの若い娘って・・・(絶句)。

■あらすじ■

13歳のトレイシー(エヴァン・レイチェル・ウッド)は母親メラニー(ホリー・ハンター)と兄メイソンの3人暮らし。 素直で多感な少女だったトレイシーに、ある日転機が訪れる。

学校で一番人気のイーヴィ(ニッキー・リード)に憧れ、彼女に近づくために それまでの子供っぽい服を脱ぎ捨てる。 

2人は急速に仲良くなり、トレイシーはイーヴィに倣い ボディ・ピアスやドラッグにも手を出すようになる。

(2003/アメリカ) ★★★☆

-----------------------------

高校生あたりのハイティーンもので、万引き・ピアス・ファッション・ドラッグ・SEXの話ならありがちって気もするけど、13歳の話ですよ!? 

それも実話を基にしているだけあって、主人公の目線から綴られていくストーリーのリアリティが、なんだかスゴイ。 

脚本を書いたニッキー・リードが自分を投影したトレイシー役ではなく、トレイシーに影響を与えるイーヴィ役を演じているのも興味深い。

だけれど私の注目は、トレイシー役のエヴァン・レイチェル・ウッド!!

可愛い女の子が出てくるだけで満足してしまう傾向にある私。 彼女の美少女ぶりに、ホクホクでした(*^u^*) 

個人的見解を述べれば、「ティーンに化粧は似合わない」。 ナチュラルなままで充分、美しいと思うのです。

だからトレイシーの化粧がどんどん濃ゆくなって、ケバくなっていくのはなんとも言い難いです。

ストーリーでは、イーヴィに惹かれて近づこうとするトレイシーには共感できず、遠巻きに眺めてました。 

2人が仲良くなって離れられなくなるあたりからは、ぐんと良かったです。

でも、愛情に飢えているふしのあるイーヴィの心の闇があまり見えてこなかったのは、少し残念。 どこまで本当で、どこまでが嘘なのか判らずに、オオカミ少女で終わってしまった気がします。 

人を理解することは難しいことだし、トレイシーにも本当のイーヴィを理解できていなかったのかもしれない。 

近づきたい。 友達になりたい。 あんな風になりたい。 
憧れの存在に同化願望を持つのは特別なことじゃない。
けれど、どんどん落ちて、自力じゃそこから抜けられなくなってゆく。
誰かの模倣では自分の存在価値を見失ってしまう。

キップ・パルデュー(ルーク役)が出演していると知って楽しみにしてたのですが、チョイ役でした。 出演シーンは5分もなかったような・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月18日 (土)

シンデレラ・ストーリー

Cinderella_story 現代版「シンデレラ」は“ガラスの靴”の代わりに“携帯電話”を落とす。

■あらすじ■

高校生のサム・モンゴメリー(ヒラリー・ダフ)は、父の死後、その財産を相続した継母と2人の義姉に奴隷のようにこき使われている。

そんなサムの心を埋めてくれるのはEメールで出会った理想の王子様。

ハロウィン・パーティーで初めて会う約束をするが、そこに現れたのは同じ学校の花形フットボール選手オースティン(チャド・マイケル・マーレイ)だった。

(2004/アメリカ) ★☆

------------------------------

継母とその意地悪な娘達のキャラクターを際立たせてコメディーに仕立てた設定は、なかなか良い選択でした。

今では「こき使われる」→「虐待」と受け取られるご時世ですから。

それに、“ガラスの靴”を落とすまでは、そこそこに良い出来でした。

魔法使いのおばあさんをダイナーで一緒に働く 面倒見の良いお姉さんにしたり、舞踏会を仮装パーティーにして正体がバレないようにしたりと、「シンデレラ」を踏襲して上手く現代に置き換えていました。

でも、ここからが問題です。

「シンデレラ」では“ガラスの靴”を手がかりにシンデレラを探すわけですよね。 

落としたのは“携帯電話”。 当然、その携帯を手がかりにシンデレラを探すものだと思うじゃないですかっ!! 

こういうのは、時にベタな展開がいい。 折角、手にした“携帯電話”を全く 役に立てない展開にもって行くなんて、強引すぎ。 と言うか、オカシイ!!

後半は全く好きになれませんでした。

ヒラリー・ダフの映画は初めて見ましたが、アイメイクが濃ゆいのが気になる。

相手役のチャド・マイケル・マーレイは人気があるのでしょうか? 顔が薄いせいか、あまりスター性を感じなかったです(酷)。

チャドと ヒラリーよりも、友人役の演劇青年と ヒラリーの方が、かなりお似合いだったんですけど?(笑)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年3月16日 (木)

エミリー・ローズ

Exorcism_of_emily_rose 裁判が始まる。 

傍聴席に着席。 

これから話すのは、「エミリー・ローズ」と言う少女の物語。

■あらすじ■

午前3時。 大学の寮で19歳のエミリー・ローズ(ジェニファー・カーペンター)は、焦げ臭い匂いとともに目を覚ます。 そして突然、原因不明の激しい痙攣と恐ろしい幻覚に襲われる。

大学病院で検査を受けるが、一向に回復する気配は見せず、とうとう自宅で静養することになる。 

悪化の一途をたどる症状は、何かが自分に取り憑いているからだと確信し、自らの運命を神父のリチャード・ムーア(トム・ウィルキンソン)に託すことにする。

しかし、神父による“悪魔祓い”は失敗に終わり、エミリーは変わり果てた姿で命を落とす。 ムーア神父は過失致死罪で起訴され、エリン・ブルナー(ローラ・リニー)が弁護に付くことになる。 

果たしてエミリーは神経的・精神的な病だったのか、それとも本当に悪魔に憑かれていたのか・・・、“悪魔祓い”裁判が始まる。

(2005/アメリカ) ★★★★☆

------------------------------

宣伝に「この映画はホラーではない、実話である。」って謳われてたけど、いつ頃の話なのかも知らずに、怖いもの見たさで観に行ってしまいました。

火災報知機やカセットテープが出てきて、近代?なのは判ったけど、1970年代の実話が元だと知ってちょっと驚いてしまった。 

“魔女狩り”とかだと「昔」って気がするけど、この“悪魔祓い”は ほんの「少し前」の話だったんですね・・・。 

今ではカセットテープではなく、ビデオテープで“悪魔祓い”の様子を記録するそうですよ。 そんなところは進歩的ですね(笑)。

この映画では、午前3時は悪魔が活動を始める時間・・・とか、悪魔の出現時には焦げ臭い匂いを伴う・・・とか、なかなか興味深いことを学びました。

午前3時に目を覚まして 焦げ臭いにおいがしたら、まずは「火事」を疑い、なんでもなかったら「悪魔」に用心しなくては・・・! 

でも、教会の中にも容易に侵入してたし、安全な場所ってあるのかな? 最後の砦は自分自身ってことでしょうか?

ムーア神父の“悪魔祓い”シーンもこの映画の見所だと思うのですが、やっぱり、なんと言ってもエミリー“悪魔憑き”シーンが凄かった・・・!

あり得ない身体の曲がり方! 硬直シーン! 

裁判形式に物語が進み、証人の証言と共に「エミリー」の話が綴られていくので、ただの怖い話じゃないところも良かった。 

けど、初めて“悪魔”の存在を認めた裁判・・・だと思っていたので、その結末を期待(?)してた分、肩透かしを食らいました(笑)。 なんだ、違うのね~。

| | コメント (2) | トラックバック (4)

2006年3月15日 (水)

英語完全征服

Can_you_speak_english アイ・キャン・ノット・スピーク・イングリッシュ!

■あらすじ■

白馬の王子様を夢見る、地方公務員のヨンジュ(イ・ナヨン)は職場のクジ引きに当たり嫌々英会話学校へ通うことになり、デパートの靴売り場販売員のムンス(チャン・ヒョク)と出会う。

彼こそが、私の王子様! 

そんなヨンジュには目もくれず、ムンスは金髪教師キャシーに夢中で・・・。

(2003/韓国) ★★☆

-----------------------------

アニメ・CG・マンガの吹き出しなどを駆使して画面で見せる絵づくりが上手くて面白かったです。 

くるくる表情が変わるヒロインのヨンジュもコミカルで可愛いい。 

不器用で自分の殻に閉じこもっているタイプのヒロイン。

だけど、恋にはいたって猪突猛進。 
だんだん共感しにくくなって行っちゃうほどに、ゴーイング・マイ・ウェイでした。
思い込みが激しいのは、この手の映画ではすでにお約束ですね(笑)。

相手役のムンスは女好き。 
演じているチャン・ヒョクが普通っぽいから親しみも湧きますが、どこら辺からヨンジュに惹かれていったのか分かりにくかったです。

ヨンジュは たしかにキュートだけど、ムンスのいい人ぶりの方が印象に残りました。
優しいんだな、これが!

それに、財布の写真の謎は、もっと後半で判明した方が面白かったと思う。
ヨンジュの言動が酷すぎて、どうしてもヨンジュには失望しちゃうもん。
その後 謝って元に戻しても、悪い印象を最後まで引きずっちゃいました。

英語教師キャシーのキャラクターは、なかなか良かったです。 

ところで、英会話学校では「英語名」なるものを付けるんですね!
ちょっと、、、いや、かなり恥ずかしいですねぇ(笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月14日 (火)

キャラバン

Caravan 生きるためにヒマラヤを越える。

■あらすじ■ 

チベットに近い北ネパールのドルポ地方では、麦が充分に取れないため、塩と麦を農村で交換して生活の糧としている。 

ある日、ヤクの背に荷を乗せてキャラバン隊が村に帰って来るが、長老ティンレの息子は事故で命を落としていた。 

村人は誰もがキャラバンを率いる次の隊長にカルマを推すが、長老のティンレはカルマが長老の座を狙って息子を殺したと思い、カルマを認めようとしない。

神に定められた神託の日を待たず、カルマはキャラバンを率いて山へ向う。

一方、ティンレは神託の日に孫のツェリン(のちパサン)を連れて、カルマの後を追うのだが・・・。

(1999/フランス・ネパール・スイス・イギリス) ★★★★★

-----------------------------

生き方に打ちのめされる。 

大いなる自然に打ちのめされる。 

岩肌の白さ。 湖の青。 
ヤクに蹴りを入れる子供に、稜線のシルエット。
過酷な雪山。

かなり見所があるのですが、湖の脇(悪魔の道)を通るシーンは必見です!
ちょっとしたスペクタクルに、ハラハラしました。 

貨幣社会に生まれて、物々交換の世界には戻れないですが、だからってどちらがより優れているというわけじゃないんですよね。 

生きるために何百年も続いてきたキャラバン。 
その過酷な道程を垣間見て、言葉を失う。

擬似ドキュメンタリーとでも言うのでしょうか? 映画なんだけど、ドキュメンタリーみたい。

長老ティンレから孫のパサンへ、大事なことが引き継がれていく。 
そして、反抗的だったカルマも何かを学ぶ。 

出演者が現地の人たちだけあって、いい顔をしている人がそろってます!
パサンは、とてもカワイイ。

黙々と人に合わせて歩みを進めるヤクって、とても賢い動物ですね。 

音楽も印象的で、ちょっとサントラが欲しくなりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月10日 (金)

ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女

Chronicles_of_narnia_the_lion_the_witch_ 「ロード・オブ・ザ・リング」ほどののスケール観はなく、
「ハリー・ポッター」の魔法世界ほどにワクワクもしない世界。

■あらすじ■

第2次世界大戦下のロンドン。 
ぺベンシー家の4兄弟妹も母と離れて疎開することになる。 
疎開先は、口うるさい家政婦のマクレディさんが切り盛りしている、カーク教授(ジム・ブロードベント)の古いお屋敷。

ある日、末っ子のルーシー(ジョージー・ヘンリー)は空き部屋の一つに迷い込む。 
そこには荘厳な雰囲気を漂わせた衣装たんすが置かれていた。

扉を開けて中に入ると、そこは一面雪で覆われた森の中。

森の中にポツンと佇む街頭の下で、ルーシーは半神半獣のフォーン、タムナスさん(ジェームズ・マカヴォイ)と出会う。

(2005/アメリカ) ★★★

-----------------------------

ファンタジーとしては良く出来ているけど、映画として観ると物足りない・・・。 

“大作”と謳われているからには、それなりに期待もしちゃうわけで、「ロード・オブ・ザ・リング」が凄かったからには、それを超えるものを観たいわけで、膨らんだ希望は“オリジナリティ”で勝れば満足しただろうけど・・・。 

やっぱり心配だったCGクリーチャーがいまひとつでした。
ビーバー夫妻から始まって、最後のバトルシーンのジャイアントやらサイやら、微妙な出来。

唯一、良いなと思ったのはグリフィンでしょうか。
でも、あんまり活躍しない。

登場した中で、一番好きなのはタムナスさん。 お茶目でカワイイ。 
けど、タムナスさんもあんまり活躍しない。 
でも、要所要所で出てきて、良い役でした。

子供達のキャスティングはすごいですね! 地味だけど演技派を揃えて、普通っぽさが良かった。 

特にルーシー役のジョージーちゃんは光ってました。 

Lotta どっかにルーシーは奈良美智の描く女の子に似てるって書いてあったけど(評論家の森山京子さんが書いてたかな?)、似てますねぇ~! 本当にそっくり!(笑)

←ちなみに これは、奈良美智画伯の描いた「ロッタちゃん」♪ 

4人兄弟妹の成長物語とも読み解くことが出来る、このナルニア国物語ですが、気になる4兄弟妹の1人は次男のエドマンド(スキャンダー・ケインズ)です。

母親には素直になれず、兄への反発を募らせ、かなり屈折したところがある。 
だから白い魔女(ティルダ・スウィントン)にも簡単に取り込まれてしまう・・・。

他の3兄弟妹は物語の王道を行くのに、エドマンドは白い魔女に傾倒し、捕まって閉じ込められたり、利用されたり・・・果ては「裏切り者」として重要なポジションの役割を振られるけど、決していいものではない。 
なんだか、複雑ですね。

それこそ、エドマンドの心に後の影を落としそうなほどのトラウマになるんじゃないかと思ったりしました。 

そのエドマンドを白い魔女から救出すべくアスラン(声:リーアム・ニーソン)に助けを求める3兄弟妹だけど、アスランは「困難だ」とか言いつつ、結構 簡単に救出しちゃうのも拍子抜けしでした。 

そして、最後の白い魔女との戦いでも あっさり魔女を倒しちゃって、魔女の城になんか寄り道しないで戦場に行けば良かったのにと思ったり・・・。  

それにしても、良い子しかプレゼントを貰えないクリスマスのプレゼント。 
あんな物騒なプレゼントを贈るサンタクロースって・・・! 
夢も希望もないけど、いいのかな(笑)? 

それでもお話としては結構好きでした。 

好きなんだけど、ディズニーが威信をかけて作った作品がこの程度なのかと思うと複雑な気分です。 

| | コメント (0) | トラックバック (14)

2006年3月 8日 (水)

シリアナ

Syriana 16kg増量したジョージ・クルーニー。 

本年度、アカデミー賞助演男優賞を受賞!

■あらすじ■

イランのテヘランにて潜伏活動している、CIAのベテラン工作員ボブ・バーンズ(ジョージ・クルーニー)は用意したミサイルの内、1基を見知らぬ者の手に渡してしまう失態を犯しワシントンに呼び戻される。

同じ頃、中東随一の産油国である某国。
ハマド王の長男ナシール王子(アレクサンダー・シディグ)はアメリカ最大の石油企業コネックス社との契約を打ち切り、採油権を中国に渡す。

コネックス社に雇われていた多くの出稼ぎ労働者たちは解雇を言い渡され、その中にパキスタンからの出稼ぎ青年ワシーム(マザール・ムニール)もいた。

一方、コネックス社は新たな利権を求めジミー・ポープ(クリス・クーパー)率いる石油会社キリーン社との合併に乗り出す。 

その合併をまとめるため、法律事務所の代表であり政財界にも通じるホワイティング(クリストファー・プラマー)から弁護士ベネット・ホリディ(ジェフリー・ライト)は、キリーン社の過去の不正を司法局より先に発見するよう指示される。

スイス、ジュネーブのエネルギーアナリスト、ブライアン・ウッドマン(マット・デイモン)はハマド王が主催するパーティーへの招待を受け、妻(アマンダ・ピート)と息子を伴う。

(2005/アメリカ) ★★★★

-----------------------------

「トラフィック」の脚本家スティーブン・ギャガンということで、期待してました。 
今回は脚本だけでなく監督も。 

ちなみに「シリアナ」の意味は、ワシントンの業界用語で『アメリカの利益にかなう、中東の新しい国』を意味する言葉なんだそうです。 
主に、シリア、イラン、イラクで、人によってどこを指すのかは違うとか・・・。

「トラフィック」では、最後の野球場のシーンや娘のために奔走するマイケル・ダグラスの姿にホッとさせられるところがあったけど、「シリアナ」では沈鬱な気分で映画が終わりました・・・。 

アメリカはアメリカの国益になることならば何でもするし、最終的にはアメリカの思惑通りに世界は動いていくのかと思ったりして、
武器商人の世界を描いた「ロード・オブ・ウォー 史上最強の武器商人と呼ばれた男」に近い映画のような気がします。 

限りあるエネルギーを誰がどう使うのか。 

石油を抱え潤っているはずの産油国なのに、貧困はなくならない。 

ブライアン(マット・デイモン)に産油国への批判を言わせ、ナシール王子に理想を語らせる。 

青臭い気もしたけど、2人が改革に動くのを応援したくなるから、善と悪を対立させたみたいに 映画に入り込みやすかった。 

ボブ(ジョージ・クルーニー)のエピソードは複雑に絡み合っていて、話を追うのがやっとだったけど、もっとディープでも良かったな(笑)。

この映画の原作の題名は「CIAは何をしていた?」。 
まさに、それが知りたくなった。

羊の皮をかぶった狼しか登場しない中、それを脱ぎ捨て“素”の自分の信念で行動を起こすボブ。 

車で追走するシーンは手に汗握って、間に合って!と祈っていました。

そして、外国人労働者にすぎなかった青年のエピソードは深く印象に残りました。 

食べ物でつり、宗教心に訴え、教育(洗脳)する。

指導者は善良そうな人だったのに!

みんな皆、羊の皮をかぶった狼なんだ。

| | コメント (0) | トラックバック (6)

2006年3月 7日 (火)

ダンシング・ハバナ

Dirty_dancing_havana_nights 1987年の「ダーティ・ダンシング」のリメイク?

でも原題は「Dirty Dancing 2:Havana Nights」なので、
設定だけもらったってことかな?

■あらすじ■

1958年。 
父親の仕事の関係でアメリカからキューバにやってきた18歳のケイティ(ロモーラ・ガライ)。 
学業優先で生真面目なケイティは、ホテルで働くハビエル(ディエゴ・ルナ)と知り合い、今まで知らなかったラテンのリズムに惹かれていく。

(2004/アメリカ) ★★★

-----------------------------

主演の2人がとても良かったです! 
ラテンのリズムに乗ってノリノリダンシング♪

「可愛い顔して あの娘 わりとやるもんだね」と、誰かのつぶやきが聞こえてきそう(笑)。

才色兼備で完璧なお嬢様なのに、ダンスも上手いなんて! 

けれど、厭味がなくて清涼感ある魅力でケイティ役を好演。 

ダンスも頑張っていたし、アメリカ娘にしては胆が据わっているなぁと感心してたんですが、ロモーラ・ガライはイギリス出身の女優さんなんですね。

全編を通して彼女が話を引っ張っていたので、彼女が魅力的だったことは大きいです。 
他はどうでもいいんだなって感じもしましたが、ロモーラが可愛かったので許せます(笑)。

一方のディエゴも、変わらぬ童顔を活かして好青年ぶり。 

ケイティの妹役で出演していたミカ・ブーレムも順調に美人さんへと成長しているのを確認! 

ダンスコンテストを目指すベタな展開も勢いがあって結構 満足してたのに、コンテスト終盤にきてガラリと話が転調してトーンダウン。 
もったいなかったです。

そこからは、安易な展開。 
お決まりのハッピーエンドにしないのはいいけど、それにしてはケイティは物分かりが良すぎるし、ハビエルも早変わりしすぎ。

若いんだから、もう少し悩めッ!と、思う私はオバサンになりつつあるのだろうか・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2006年3月 5日 (日)

シーズ・オール・ザット

Shes_all_that 眼鏡を取ったら可愛い子ちゃん!
と言う少女マンガ的要素を映画化。 

でも、出来上がりはただのティーンムービー・・・。

■あらすじ■

学園一のモテ男ザック(フレディ・プリンス・Jr.)は友人と学園一ダサい女の子レイニー(レイチェル・リー・クック)をプロムクイーンに出来るかどうか賭けをする。 

しかし、次第にキレイになっていくレイニーに、ザックは惹かれていく。

(1999年/アメリカ) ★☆

-----------------------------

レイチェル・リー・クックは可愛くて好きです。 
小顔にくりくりの瞳が愛らしい。 
眼鏡をかけても可愛らしさを隠せないレイチェルなのだ!

フレディ・プリンス・Jr.も意外と好青年役で好印象。 

つかみはO.K.だったのに、ことごとくツボを外していく・・・わざとなのか?

アングラ劇場での珍妙なパフォーマンスの後にいいカンジの2人・・・。 
けれど、眼鏡を外した彼女に無反応な彼。 あれれ?

その後、ドレスアップした時にドキリとするシーンがあるけど、そんなの当たり前すぎじゃない!

やっぱりポイントとして、眼鏡っ子時代にどこか魅かれるエピソードが欲しかったです。

彼女も「眼鏡を外したら?」と彼に言われて反発するのに、翌日はコンタクトで登校するのだ! 
その心境やいかに!?と言う大事なとこだと思うのですが、あっさり片付けられてしまいました。 

ラストのプロムクイーン発表へ向けて、レイニーの人気が急上昇するあたりは描き込み不足のような気がします。 

でも、とどめのダメ押しがそのプロムシーンでした。

プロムって一生の記念に残る大事なイベントなんじゃないの? 
そこに好きでもない相手と行くってどういうこと!?

プロムパーティーの最中にわだかまりが解けて、ハッピーエンドを迎えることを願ってました。 
個人的に残念でなりません。

レイニーの弟役にキーラン・カルキン、ザックの妹役にアンナ・パキンと脇にも意外と役者がそろってました。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月 3日 (金)

恋は五・七・五!

Koi_ha_575 「バーバー吉野」でも小学男子を直球で描いてましたが、
今回も男の子の気持ちを直球で!

今どき、足をかけて女の子を転ばせ、尚且、乳モミをする男子高校生がいるのかは知りませんが・・・(笑)。

■あらすじ■

統廃校が決まった松尾高校。
校長(もたいまさこ)は片っ端から大会に出場させ高校の名を残そうと、気弱な国語教師マスオ(杉本哲太)に俳句甲子園への出場を任せる。

集まったメンバーの内、俳句経験者は万年野球部補欠の山岸(橋爪遼)だけ。

帰国子女の治子(関めぐみ)は 半ば強制的に俳句部に入部させられ、
治子に憧れる不思議ウクレレ少女Pちゃん(蓮沼茜)、外見でチアガールを外されたマコ(小林きな子)、寡黙な写真部ツッチー(細山田隆人)とやる気のないメンバーばかり。

(2004/日本) ★★★★

-----------------------------

意外と面白かったです。 
突然、ツッチーが独白が始めちゃったり、女子3人が「優しい悪魔」を歌い始めちゃったり、間合いの悪さも感じたけど、それさえも楽しんでしまいました。

弱気な先生マスオちゃんをはじめ、俳句部のメンバーのキャラクターが立ってます。 

好きなのは、片思いしているマコちゃん。 
可愛いではないですかー!

それにしても青春と青空は よく似合う。 

「白シャツ」の句なんて好きでしたが、負けちゃいました。 
イメージ映像で白シャツがはためいてないのが敗因だと思います(笑)。

突き抜ける面白さはないけど、何度も同じパターンを繰り返す笑いがコミカルで好きでした。 
いかにも、マンガっぽい雰囲気。 

対戦するライバル高校には、いかにもって言う演出と出演者だし。 
出たな加藤!! いや、嶋田久作! 

俳句甲子園では沈黙してしまう場面ばかりで、それまでの勢いは無いし、準決勝の場面で終わってしまうのは残念でした。
そのあたり、果たして“ポップ”に仕上がっているのかには疑問もあるけど、楽しめたから良しとします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月 2日 (木)

イーオン・フラックス

Aeon_flux 未来のモダニズム。

桜の舞い散る中庭、ファッション・アイテムには日傘代わりに和傘、畳を敷いた居間がトレンド。
・・・この映画の人口統計で言うと、生き残った日本人の割合が気になるところ。

■あらすじ■

2415年、ウィルスの脅威から人類絶滅の危機を救った科学者の子孫によって代々統制された未来都市ブレーニャ。 

反政府組織“モニカン”の戦士であるイーオン・フラックス(シャーリーズ・セロン)は、“モニカン”と間違えられて政府に抹殺された妹ユーナ(アメリア・ワーナー)の復讐を誓う。

そこへ“モニカン”の司令塔ハンドラー(フランシス・マクドーマンド)から、イーオンが待ち望んだ「ブレーニャの君主、トレバー(マートン・ソーカス)暗殺」の指令が下る。

(2005/アメリカ) ★☆

-----------------------------

トレバー役のマートン・ソーカスは予告編を見たときから、ケヴィン・スペイシーに見えて仕方なかったです・・・(笑)。 

言ってはなんなんですが、トレバー役にもう少し男前の俳優さんだったら良かったのに。 
トレバーの弟オーレン(ジョニー・リー・ミラー)の方が格好いいんだもん!

美形兄弟だったら、女性観客としては見所が増えるしさ(笑)。 

それにしても、いくら要人とは言えども寝室まで覗かれちゃうんですねぇ。 
プライバシーは無いなんて、そんなの嫌だよ。

しかもこの映画は、アクション映画としても、CG映像技術を売りにする映画としても中途半端な気がします。 
ストーリーの核になる部分が弱すぎました。

なのに主人公と脇を固める俳優人が豪華で驚き。 
この映画のどこに惹かれて出演しちゃったのか、謎ですね。

キーパー役にピート・ポスルスウェイト、シサンドラ役にソフィー・オコネドー。 

特に“モニカン”の司令塔ハンドラーは一番バカをみるかも・・・。 

まさか、あんな“伝言ゲーム”のメッセージが1年がかりで彼女の元に届いた訳ではないのでしょうが、そもそもの“標的”を間違えるなんてお粗末過ぎます。

今迄何をしてきたのか、その存在意義を疑ってしまう。

オーレンの「永遠に生きたい」という歪んだ欲望も、上手く描けていなくて残念。
いつまでも弟(2番手)であることの不満とか、もっと色々ありそうなのに・・・。 

私の理解が及ばないだけなのかも知れませんが、D.N.A.に記憶を記録させることは可能なんでしょうか・・・。

トレバーの口上伝達で「記憶」を代々伝えるってのは判るけど、イーオンがフラッシュバックを起こしたり、終いには昔(?)の記憶を思い出したりって言うのは無理があるような・・・。

でも、他の人も夢に見るって言ってたから、「そういうこと」なのかも。

それでも、その設定で行くと、イーオンとユーナは姉妹じゃなくなりますよね?

そもそも無作為に選んだカップルに、、、って、似てない親子が誕生しちゃうんですよね?
そりゃ、誰でも違和感を持つでしょう~。
“モニカン”はそこに着目すればよかったんじゃない?

| | コメント (2) | トラックバック (16)

2006年3月 1日 (水)

ベルエポック

The_age_of_beauty 1993年、アカデミー賞外国語映画賞、受賞作品。

■あらすじ■

王政から共和制に移行しようとしていた1931年のスペイン。
脱走兵の青年フェルナンドは田舎町でマノロという画家の宿を借りる。

しかし、マノロの娘達が帰省してくるため、やむなくマドリードへ旅立つことにするが、駅で美しい4姉妹に魅せられ引き返す。

(1992/スペイン・フランス・ポルトガル) ★☆

-----------------------------

一応、フェルナンドは純情な青年と言うことらしいのですが・・・どこが?(笑)

私から見ると、「したたかな青年と4姉妹の破廉恥な恋愛物語」です。

4姉妹全員と関係を持つフェルナンドは、かなりの凄腕だよね。
ものすごく、オイシイ役じゃん。

一方の4姉妹も相当やり手でしたが。

なんか、弄んで弄ばれてってカンジであんまり好きになれませんでした。 

しかも、どこかで似たような映画を観たなぁと思ったら、3姉妹と関係を持つ「誰にでも秘密がある」に 似てるんですね。 

でも、「誰にでも秘密がある」はイ・ビョンホンが○○だったと言うオチなので、そのオリジナル「アバウト・アダム アダムにも秘密がある」に似てたと言うべきでしょうか・・・。 

スチュアート・タウンゼント演じる“アダム”は、実体はあるものの正体不明だし、平気で嘘を付くし、調子がいいし、好感をまるで持てなかったのに比べると、フェルナンドは責任を取ろうとしたり、一応の誠実さは見せます。 

4姉妹の1人が、実は男に興味のない女性で・・・という件は意外性があって面白かったのですが、そこだけでした。

冒頭と後半に、唐突に訪れる兵士と牧師さんの死。 
どうも、この映画の良さは私には理解できません。
アカデミー会員の皆さんはこの映画のどのあたりが気に入ったのでしょう?

4姉妹の父親と母親、その愛人の関係にいたっては唖然とさせられるばかりでした。 
そのイビツな関係を容認している4姉妹も変だけど。 
でも、それで、あんなに自由奔放なのかも?

今では“魔性の女”の異名を持つ(?)ペネロペ・クルスですが、この頃は一番 純情な四女役。
溌剌としてて健康的。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年2月 | トップページ | 2006年4月 »