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2006年3月 8日 (水)

シリアナ

Syriana 16kg増量したジョージ・クルーニー。 

本年度、アカデミー賞助演男優賞を受賞!

■あらすじ■

イランのテヘランにて潜伏活動している、CIAのベテラン工作員ボブ・バーンズ(ジョージ・クルーニー)は用意したミサイルの内、1基を見知らぬ者の手に渡してしまう失態を犯しワシントンに呼び戻される。

同じ頃、中東随一の産油国である某国。
ハマド王の長男ナシール王子(アレクサンダー・シディグ)はアメリカ最大の石油企業コネックス社との契約を打ち切り、採油権を中国に渡す。

コネックス社に雇われていた多くの出稼ぎ労働者たちは解雇を言い渡され、その中にパキスタンからの出稼ぎ青年ワシーム(マザール・ムニール)もいた。

一方、コネックス社は新たな利権を求めジミー・ポープ(クリス・クーパー)率いる石油会社キリーン社との合併に乗り出す。 

その合併をまとめるため、法律事務所の代表であり政財界にも通じるホワイティング(クリストファー・プラマー)から弁護士ベネット・ホリディ(ジェフリー・ライト)は、キリーン社の過去の不正を司法局より先に発見するよう指示される。

スイス、ジュネーブのエネルギーアナリスト、ブライアン・ウッドマン(マット・デイモン)はハマド王が主催するパーティーへの招待を受け、妻(アマンダ・ピート)と息子を伴う。

(2005/アメリカ) ★★★★

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「トラフィック」の脚本家スティーブン・ギャガンということで、期待してました。 
今回は脚本だけでなく監督も。 

ちなみに「シリアナ」の意味は、ワシントンの業界用語で『アメリカの利益にかなう、中東の新しい国』を意味する言葉なんだそうです。 
主に、シリア、イラン、イラクで、人によってどこを指すのかは違うとか・・・。

「トラフィック」では、最後の野球場のシーンや娘のために奔走するマイケル・ダグラスの姿にホッとさせられるところがあったけど、「シリアナ」では沈鬱な気分で映画が終わりました・・・。 

アメリカはアメリカの国益になることならば何でもするし、最終的にはアメリカの思惑通りに世界は動いていくのかと思ったりして、
武器商人の世界を描いた「ロード・オブ・ウォー 史上最強の武器商人と呼ばれた男」に近い映画のような気がします。 

限りあるエネルギーを誰がどう使うのか。 

石油を抱え潤っているはずの産油国なのに、貧困はなくならない。 

ブライアン(マット・デイモン)に産油国への批判を言わせ、ナシール王子に理想を語らせる。 

青臭い気もしたけど、2人が改革に動くのを応援したくなるから、善と悪を対立させたみたいに 映画に入り込みやすかった。 

ボブ(ジョージ・クルーニー)のエピソードは複雑に絡み合っていて、話を追うのがやっとだったけど、もっとディープでも良かったな(笑)。

この映画の原作の題名は「CIAは何をしていた?」。 
まさに、それが知りたくなった。

羊の皮をかぶった狼しか登場しない中、それを脱ぎ捨て“素”の自分の信念で行動を起こすボブ。 

車で追走するシーンは手に汗握って、間に合って!と祈っていました。

そして、外国人労働者にすぎなかった青年のエピソードは深く印象に残りました。 

食べ物でつり、宗教心に訴え、教育(洗脳)する。

指導者は善良そうな人だったのに!

みんな皆、羊の皮をかぶった狼なんだ。

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