サーティーン あの頃欲しかった愛のこと
■あらすじ■
13歳のトレイシー(エヴァン・レイチェル・ウッド)は母親メラニー(ホリー・ハンター)と兄メイソンの3人暮らし。 素直で多感な少女だったトレイシーに、ある日転機が訪れる。
学校で一番人気のイーヴィ(ニッキー・リード)に憧れ、彼女に近づくために それまでの子供っぽい服を脱ぎ捨てる。
2人は急速に仲良くなり、トレイシーはイーヴィに倣い ボディ・ピアスやドラッグにも手を出すようになる。
(2003/アメリカ) ★★★☆
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高校生あたりのハイティーンもので、万引き・ピアス・ファッション・ドラッグ・SEXの話ならありがちって気もするけど、13歳の話ですよ!?
それも実話を基にしているだけあって、主人公の目線から綴られていくストーリーのリアリティが、なんだかスゴイ。
脚本を書いたニッキー・リードが自分を投影したトレイシー役ではなく、トレイシーに影響を与えるイーヴィ役を演じているのも興味深い。
だけれど私の注目は、トレイシー役のエヴァン・レイチェル・ウッド!!
可愛い女の子が出てくるだけで満足してしまう傾向にある私。 彼女の美少女ぶりに、ホクホクでした(*^u^*)
個人的見解を述べれば、「ティーンに化粧は似合わない」。 ナチュラルなままで充分、美しいと思うのです。
だからトレイシーの化粧がどんどん濃ゆくなって、ケバくなっていくのはなんとも言い難いです。
ストーリーでは、イーヴィに惹かれて近づこうとするトレイシーには共感できず、遠巻きに眺めてました。
2人が仲良くなって離れられなくなるあたりからは、ぐんと良かったです。
でも、愛情に飢えているふしのあるイーヴィの心の闇があまり見えてこなかったのは、少し残念。 どこまで本当で、どこまでが嘘なのか判らずに、オオカミ少女で終わってしまった気がします。
人を理解することは難しいことだし、トレイシーにも本当のイーヴィを理解できていなかったのかもしれない。
近づきたい。 友達になりたい。 あんな風になりたい。
憧れの存在に同化願望を持つのは特別なことじゃない。
けれど、どんどん落ちて、自力じゃそこから抜けられなくなってゆく。
誰かの模倣では自分の存在価値を見失ってしまう。
キップ・パルデュー(ルーク役)が出演していると知って楽しみにしてたのですが、チョイ役でした。 出演シーンは5分もなかったような・・・。
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