V フォー・ヴェンデッタ
見えないものを形にする力。
■あらすじ■
近未来のイギリス。
そこは独裁者アダム・サトラー議長(ジョン・ハート)が支配するファシズム国家となっていた。
テレビ局で働くイヴィー(ナタリー・ポートマン)は、外出禁止時間帯の夜11時過ぎに友人の家を訪ねようとしているところを運悪く秘密警察に見つかってしまう。
そんな絶体絶命の危機を、“V”と名乗る黒いマントに身を包んだ正体不明の仮面の男(ヒューゴ・ウィービング)に救われる。
(2005/イギリス・ドイツ) ★★★☆
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「アメリカ ガス臭国」とか“V”のエプロン姿に笑ってしまいました。
それだけでなく、フライパンをひるがえす手元のアップで、取らない仮面の下を想像させるやり方も、上手いなぁって思う。
コミックが原作だけど、妙にずっしりと重量感がある“V”の存在感はやっぱりヒューゴ・ウィービングが演じたからこそでしょうか。
声もステキだしね!
超人的な力の秘密も明らかにされるから、“V”がなんであんなに強いのかも納得がいきます。
さもすれば、ただのテロリストで殺戮者。
復讐に燃える“V”に迷いはなく、孤独な暗殺者で幕が閉じるはずだった。
最初は“V”に守られていただけのイヴィーが次第に真実に目覚めていくように、“V”にも復讐以外の感情が生まれる。
“V”がイヴィーに行った仕打ちを考えると、酷いと言うかサド的にも思えましたが、“V”はそれ以上のことをされているのを考えると、“V”も辛かっただろうなと思う。 でも、そこまでやるか?って気もしたけど(笑)。
“V”と一緒に並ぶとナタリーがより子供っぽく見えましたが、後半のナタリーはスキンヘッドになって、子供とは思わせないタフさを見せて、力強くなってました。
それに、普段はストイックな“V”がヒロインの前でだけ弱さをさらすって言うのが、好き。
ヒトラー政権を思わせる独裁国家体制の危うさはもちろんですが、盗聴・言論統制などが出てきて、あながち映画の話、よその国の話と言えなくなるのかもなぁ、とか思ったりもしました。
しかし、腐った国であってもフィンチ警視(スティーブン・レイ)のような良識人がいることが嬉しいです。
ラストの群集のシーンは感動的でしたが、あと一歩が足りないカンジもします。
トップリーダーのサトラーは偽者かと思うほど、へなちょこだし…。
案外、ああいう人ほど打たれ弱いのでしょうか。
冒頭、イヴィーが危険を顧みずに友人を訪ねた理由も、釈然としません。
反政府の地下組織にでも情報伝達に行くのかと思っちゃった。
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