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2006年4月29日 (土)

アンダーワールド:エボリューション

Underworld_evolution 前作「アンダーワールド」の予習は必須。

■あらすじ■

ヴァンパイアの闇の処刑人セリーン(ケイト・ベッキンセール)は、家族の命を奪った一族の長老ビクター(ビル・ナイ)を殺して追われる身になっていた。

セリーンは唯一の味方であるヴァンパイアとライカン(狼男族)の混血種マイケル(スコット・スピードマン)と共に追っ手から逃れるが、そこにライカンの血を受け混血種として甦ったもう一人の長老マーカス(トニー・カラン)が現れる。

(2006/アメリカ) ★☆

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前作「アンダーワールド」が面白かったので期待してたんですけど、期待しすぎたんでしょうか・・・。

前作を観ていても、新情報と新キャラに頭が混乱。
何?双子って! 謎の戦艦の隊長は何者?

それでも、全身レザースーツに身を包んだケイト・ベッキンセールは格好良かったので辛抱出来ました。 
(個人的には「イーオン・フラックス」のシャリーズ・セロンより似合っていると思う・笑)

しかし、戦艦の隊長の正体が判明してからは、俄然つまらなくなってしまいました。 
あの兵力や資金がどこから出ているのかも気になりましたが、伊達に暇して隠居していたわけじゃないってことでしょうか(笑)。

今回のマイケルはピンチになると すぐにライカンに変身しちゃうのも、映画を盛り下げていると思います。 
人間でいる時よりライカンでいる時の方が多いんじゃないかなー?

前作のマイケルはキーパーソンであり重要人物だったのに、今回はセリーンの添え物って言うより下僕状態になっているのも驚きです。

その代わりに(?)今回はセリーンの幼少時代の真相が明らかにされていきますが、取ってつけた感がありすぎでした。 

それに双子の絆は認めるけど、それだけを根拠にウィリアムを止められると思っているマーカスは思い込みが激しすぎる(笑)。 
他の理由でもあるのかと思ったのに。

だったら、幽閉される前に止めてやれよ~って、つっこみたくなるのですが・・・。

結局、マーカスはウィリアムを止められたのかイマイチよく判らなかったけど、一瞬正気に戻ったようでしたよね。 

セリーンたちを追ってきたのはマーカスだけだし、前作でヴァンパイアもライカンも絶滅気味になってしまったのでしょうか? 
他にいないのかな? 隠れているのかな?

そのマーカスも化け物みたいなヴィジュアルで登場するし、ヴァンパイアらしい耽美的なシーンが少なくなって寂しいです。 

とりあえず続編は望まないよと映画館を後にしたのですが、なんと続編の製作は決定してました(笑)。 

続編と言っても「アンダーワールド」の前日譚になるそうですが・・・。

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2006年4月28日 (金)

隣人13号

The_neighbor_no13 中村獅童=小栗旬の二人一役。

■あらすじ■

小学校の時にうけたイジメの復讐を果たすため、10年振りに地元に帰ってきた村崎十三(小栗旬)。 
十三の標的は、凄まじいイジメの張本人・赤井トール(新井浩文)だ。

復讐を果たす為、赤井と同じ職場に入るが、赤井は十三のことなど覚えてもいない。

だが、十三の体内には、全く別の人格“13号(中村獅童)”が宿っていた。

凶暴な性格の13号は、トールを殺すことで復讐を達成しようと、その凶暴性を徐々に増していく・・・。

(2004/日本) ★★

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エログロなのかなぁって変な先入観があったのですが、エロではなかったです。 

確かに、えげつない描写もあるけど私は割りと平気でした。 

話の内容よりも、最初から異様な緊張感に支配されていてビックリしました。 

どうなっちゃうんだろう、どんな結末を迎えるのだろうと、息をひそめて闇を見つめる。 

しかし、「それ」は突然に訪れた。

呪縛からの開放。 

それまでの緊張感を台無しにするかのごとく、酷いありさまが繰り広げられる。

引き込まれていた分、一気にしらけました。

終盤の理科室での赤井と13号の対決シーンは、茶番というより児戯です。

生死を賭けるくらいの死闘がみたかったのにぃ。

迫力も凄みも、それまでの緊張感もない。 

その後の“オチ”もよく判らなかったし、何だったのかと消化不良です。

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2006年4月27日 (木)

きみに読む物語

Notebook こぼれていく記憶の欠片をひとつひとつ、拾っていこう。

■あらすじ■

療養施設で暮らす初老の女性(ジーナ・ローランズ)のもとに通っては、ある物語を少しずつ読み聞かせている男(ジェームズ・ガーナー)がいる。 

その話は1940年代のアメリカ南部の小さな町が舞台の、夏の恋物語。

裕福な家庭に育ったアリー(レイチェル・マクアダムス)は夏の休暇にノース・カロライナ州のシーブルックにやってくる。 

そんな彼女を一目見たノア(ライアン・ゴズリング)は彼女が運命の人と直感。 一方、アリーも強くノアに惹かれていく。

(2004/アメリカ) ★★

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「アルツハイマーもの」ってジャンルがあるのかどうか知らないけど、その中では「アイリス」が一番、心揺さぶられた好きな作品です。 

だから、アルツハイマーものを見ると、どうしても比べてしまいますね。

昨年見た「私の頭の中の消しゴム」は、お話はそんなに好きじゃないけど信じられない位に号泣してしまいました。

それに比べると、この映画は見ていて突っ込みたいところが結構あって、最後までハマれなかったです。

漕いだボートの跡に広がる波紋や山々の風景は、時々ハッとさせらる程美しかったですが、ストーリーが好きじゃない。。。
純愛ものなんだけど、アリーの気持ち一つでどうにでもなってしまっているんだもの。
結局、男ふたりがアリーに振り回されている。 
ノアは結果オーライだとしても、婚約者は可哀そう。

ノアの視点から描かれた話が多かったので、物語の著者も意外に感じました。

最後、ふたりに愛の奇跡が訪れる結末もどうなのか・・・。

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2006年4月26日 (水)

V フォー・ヴェンデッタ

V_for_vendetta 目に映る真実。 

見えないものを形にする力。

■あらすじ■

近未来のイギリス。 
そこは独裁者アダム・サトラー議長(ジョン・ハート)が支配するファシズム国家となっていた。

テレビ局で働くイヴィー(ナタリー・ポートマン)は、外出禁止時間帯の夜11時過ぎに友人の家を訪ねようとしているところを運悪く秘密警察に見つかってしまう。

そんな絶体絶命の危機を、“V”と名乗る黒いマントに身を包んだ正体不明の仮面の男(ヒューゴ・ウィービング)に救われる。

(2005/イギリス・ドイツ) ★★★☆

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「アメリカ ガス臭国」とか“V”のエプロン姿に笑ってしまいました。 
それだけでなく、フライパンをひるがえす手元のアップで、取らない仮面の下を想像させるやり方も、上手いなぁって思う。

コミックが原作だけど、妙にずっしりと重量感がある“V”の存在感はやっぱりヒューゴ・ウィービングが演じたからこそでしょうか。 
声もステキだしね! 

超人的な力の秘密も明らかにされるから、“V”がなんであんなに強いのかも納得がいきます。 

さもすれば、ただのテロリストで殺戮者。
復讐に燃える“V”に迷いはなく、孤独な暗殺者で幕が閉じるはずだった。 

最初は“V”に守られていただけのイヴィーが次第に真実に目覚めていくように、“V”にも復讐以外の感情が生まれる。 

“V”がイヴィーに行った仕打ちを考えると、酷いと言うかサド的にも思えましたが、“V”はそれ以上のことをされているのを考えると、“V”も辛かっただろうなと思う。 でも、そこまでやるか?って気もしたけど(笑)。

“V”と一緒に並ぶとナタリーがより子供っぽく見えましたが、後半のナタリーはスキンヘッドになって、子供とは思わせないタフさを見せて、力強くなってました。 

それに、普段はストイックな“V”がヒロインの前でだけ弱さをさらすって言うのが、好き。

ヒトラー政権を思わせる独裁国家体制の危うさはもちろんですが、盗聴・言論統制などが出てきて、あながち映画の話、よその国の話と言えなくなるのかもなぁ、とか思ったりもしました。

しかし、腐った国であってもフィンチ警視(スティーブン・レイ)のような良識人がいることが嬉しいです。  

ラストの群集のシーンは感動的でしたが、あと一歩が足りないカンジもします。

トップリーダーのサトラーは偽者かと思うほど、へなちょこだし…。
案外、ああいう人ほど打たれ弱いのでしょうか。

冒頭、イヴィーが危険を顧みずに友人を訪ねた理由も、釈然としません。
反政府の地下組織にでも情報伝達に行くのかと思っちゃった。

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2006年4月25日 (火)

GOAL! STEP 1:イングランド・プレミアリーグの誓い

Goal サッカーファンではないのですが、ワールドカップとかイベントの時だけは“にわかサッカーファン”になって、日本を応援します!(笑)

「イングランド・プレミアリーグ」が何なのか判ってないけど、楽しんで観てしまいました。

■あらすじ■

メキシコの生まれの少年サンティアゴはサッカーが大好き。 
しかし家族と共にアメリカに不法入国し、ロサンゼルスで暮らして10年。 

20歳になったサンティアゴ(クノ・ベッカー)は昼夜働き、地元のクラブでサッカーを続けている。

そんなある日、スカウトに才能を見出されイギリスの名門クラブ、ニューカッスル・ユナイテッドの入門試験を受けるチャンスをつかむ。

しかし、安定した生活を望む父親はサンティアゴの渡英に大反対。 
なんとかイギリスについた後も、試練が待ち受けていて・・・。

(2005/アメリカ・イギリス) ★★★★

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サッカー3部作なんてスゴイですね(笑)。 
でも、サクセスストーリーは好きです。

下町育ちの金なし、コネなしのサッカー少年が成功の道を歩き出すまでのお話が、王道な作りながらもしっかり描かれていて、結構見応えがありました。

主人公のサンティアゴは、やんちゃで愛嬌のある顔が誰からも好かれそうだし、本物のサッカー選手に見えた。 

元選手でスカウトのグレンも、どんな金持ちかと思ったら町の自動車修理工場の経営者で庶民的なところが良かったです。 

サンティアゴを親身に世話してくれる善良ぶりに「ザ・エージェント」が頭をかすめました(笑)。 

とんとん拍子にはいかず挫折や試練を乗り越えたり、看護婦(アンナ・フリエル)と恋に落ちたり、父子の確執を抱えていたり、いろんなエピソードが詰っているけど、印象的なのはクラブのスター選手のガバンです。 

夜はナイト・クラブで飲み明かして、女の子をお持ち帰り・・・。 
庶民が抱いているスターの派手な私生活をそのまま体現してくれてました(笑)。 
実際は選手は身体が基本だし、もっとタイトな生活を送っていると思うんだけどね。

けれど、スター選手と言えども「皆、君のマネをする。模範となれ!」って喝を入れられたりと、教訓も盛り込まれていて良かったです。 
遊んでた割りに、心を入れ替えるのが早かったですけど(笑)。

監督も権力にあぐらをかいているような 狸ジジイ(失礼!)かと思いきや、至極まっとうな人で予想外にいい人。 

肝心の試合の部分はオイシイとこ取りのダイジェストなので、大興奮とまではいかないまでもワールドカップの前哨戦としては充分でした!

これからのサンティアゴの活躍も応援したくなりましたが、2作目ではサンティアゴは「レアル・マドリード」に移籍するらしいです。  

3作目は2006年ドイツ・ワールドカップが舞台。 
そう言えば、不法移民の問題が未解決のままでした。 そんなところが、絡んでくるのかな? 

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2006年4月23日 (日)

セルラー

Cellular つながったのは、電波と同じく目に見えないもの。

■あらすじ■

いつも通り息子を学校に送り出した高校の生物教師をしているジェシカ・マーティン(キム・ベイシンガー)は、突然 乱入してきた男たちに拉致され、見知らぬ屋根裏部屋に監禁される。 

ジェシカは叩き壊された電話機の配線をつないで助けを求めるが、つながった先は今どきの若者ライアン(クリス・エバンス)の携帯電話。 

イタズラだと取り合わないライアンに、ジェシカは携帯を警官に渡してほしいと懇願する。

(2004/アメリカ) ★★★★

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キャストがハマってますね~! 

今どきの普通っぽい若者が奔走するのが新鮮。
 ヒーローじゃなくっても、ここまでやれるっ!!(笑) 

クリス・エバンスが、どこにでもいそうな青年っぽいのが良かったです。

頼りなさそうなムーニー巡査部長にはウィリアム・H・メイシー。 
しかし、最後には大活躍を見せ、横跳びしながら発砲する姿に思わず「格好いいー」と叫んじゃった(笑)。 

寡黙な役が似合うジェイソン・ステイモスの存在感も光ってました! 
何者なのか判らなかったその正体が判明するあたりも、なるほど!と思わず納得。 

キム・ベイシンガーは、生物の高校教師には見えないけどセクシーでした。 

しかし、電話線をあんな風にコツコツ叩いてつなぐと、電話がかかるんですねぇー。 
知らなかった!

それに、「携帯電話」という小道具の使い方が上手い。 
アイデアだけで、ここまで勝負できるのは大したものです。 

そもそも、何故こんな危ない目にあうのか・・・。 

どうも旦那に秘密があるようで、「実は旦那は麻薬ディーラーでした」なんて言われたら、救いようがないなぁって思ってたから、旦那が善人だったので良かったです(笑)。 

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2006年4月22日 (土)

レス・ザン・ゼロ

Less_than_zero 青春の残り傷。

■あらすじ■

大学のクリスマス休暇にL.A.に帰ったクレイ(アンドリュー・マッカーシー)は、かつての恋人ブレア(ジェイミー・ガーツ)から連絡を受ける。

幼なじみのジュリアン(ロバート・ダウニー・Jr.)がドラッグに溺れて借金を抱え、困っていると・・・しかし、そんなブレア自身もドラッグに手を出している。

ボロボロになっていくジュリアンを見捨てられず、クレイは金を貸したリップ(ジェームズ・スペイダー)にジュリアンの借金を肩代わりすることを申し出るが・・・。

(1987/アメリカ) ★★

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青春映画のようで、ディープでハード。 

リアルタイムで見ていたら、結構 衝撃を受けたかもしれないけど、“今”という刹那を生きるのが大変なのは時代が変わっても同じなんだなぁって思う。 

膨大な情報量や溢れかえるキワドイ映像に浸かって生きている「今」の子供達の方が、生きていくのは以前より しんどくて大変だろう。 

だからって、この映画の主人公達が楽してるとは思わないけど、生まれ持った才能以外にもどうしようもないことって、ある。 

上流階級に生まれて、何不自由なく育って、親にも愛されて何が不満なのか。

きっと、何もかもが不満。 

自分を中心に回っていた世界が、社会に出ると通用しなくなる。 

それでも、どうにかなると思っていた。 

本音を言えば、楽しいことしかしたくないくせして。 

底辺の若者じゃなくて、上流階級の坊ちゃんの焦燥感や享楽的な生き方っていうのが新鮮なんだろうし、じりじりする感じは伝わってくる。

でも、セレブみたいなパーティーが当たり前のように開催されて、やっぱり落差を感じちゃう。 

アンドリューはいつも通り優等生役だし、ブレアはあっちに行ったりこっちに行ったり優柔不断で好きになれない。

ラストシーンも悪くはないけど、ちょっと感傷的すぎました。

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2006年4月20日 (木)

サマリア

Samarian_girl 痛みの連鎖。

第54回ベルリン国際映画祭、銀熊賞受賞作品。

■あらすじ■

ヨジン(クァク・チミン)は父(イ・オル)と二人暮らしの女子高生。 
親友のチェヨン(ソ・ミンジョン)は当たり前のように援助交際をしている。

ヨジンはそれを嫌いながらも、チェヨンのために見張り役として行動をともにしている。 

そんな矢先、ヨジンが見張りを怠った隙にホテルに警官の取締りがやって来て、その手から逃れようとチェヨンは窓から飛び降りてしまう。 

いつもどおりの笑顔を浮かべたままチェヨンは死に、ヨジンは稼いだお金を客に返す決心をする。 
そんな娘の行動を見守っている父のことを知らずに。

(2004/韓国) ★★★☆

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恋のような、憧れのような、深い絆で結ばれた2人。 
きっと2人一緒なら、世界を敵に回しても生きていける。  

悲しい顔をさせたくないのに、いつも笑顔でいて欲しいだけなのに、傷ついてばかりいるあの子。 

ずっと側にいると、疑いもなく思ってた。 

失った片割れを取り戻すことは出来ないけど、ともに生きるよ。 あの子が受けた痛みを全部引き受けるから。 

人は痛みに敏感だから、傷ついた分、また誰かを傷つけてしまう。

答えを出さずに終わるラストに、ヨジンと共に頭の中がぐるぐる回る。 

そんな混乱の次に押し寄せてきたのは、ヨジンのお父さんの溢れんばかりの愛情。 

きっと、本当は娘のためって言うより自分のために、お墓参りをしたかったんだ。 

娘を責めもせず、見守ることしか出来ない父親。 

少女2人の話に、その存在は異質。 据わりの悪さと無力感が加わって、話の方向が掴めない。 

けれど、次第に気付いた。 少女2人が繭の中で自分達だけの世界で暮らしていたように、

この父親も娘と2人、繭の中にいたんだ。

人は優しくて弱い。

痛みの発露に、自分が傷ついても愛する人を傷つけないような方法を取る。 

けれど、強い。

今はまだ立ち上がれなくても、きっと前に進むから。

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2006年4月19日 (水)

セクレタリー

Secretary ジェームズ・スペイダーを見ると、ちょっとだけ心拍数が上がる気がします。

しかも、この「セクレタリー」はSM映画。 
もっと、心拍数が上がっちゃうかも・・・なんて心配をしてたのですが、官能エロティック系じゃなかったので助かりました(笑)。 

一風変わった恋愛映画に仕上がってます。

■あらすじ■

自傷癖のある内向的なリー(マギー・ギレンホール)は、弁護士グレイ(ジェームズ・スペイダー)の秘書として初めて就職する。 

グレイの一風変わった秘書教育によって、リーは自身の快感に目覚め、グレイのハートを射止めようと大奮闘するのだが・・・。 

(2002/アメリカ) ★★★☆

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リーの視点から話が展開していくので、リーの大変身には目を見張るし、リーの報われない気持ちは切ないです。 

過保護すぎる母親やアル中で放浪癖のある父親が登場する家庭環境を提示して、リーをただの問題児として描いてないことも好感が持てました。 

ま、少し突っ走り過ぎなところもある気がするけど、そこが彼女のいいところなんでしょう(笑)。 

主従関係を超えたサド・マゾ的な展開には、「これから何が始まるんだろう」ってちょっとだけドキドキしましたが、ジョーシキでは「セクハラ」ですよね(笑)。 

あんなことされたらフツーは訴えます! 
でもリーの場合、それを「セクハラ」とは思わなかったのです。 

ジョーシキやフツーの概念に捕われていると、この映画は受け入れられないかも・・・。 

リーはグレイから受ける「その行為」を受け入れる。 

グレイがリーの「自傷癖」を知っていたことも、大きかったかもしれないです。 
自分の秘密を知った上で、新しい感情をくれた人。 
グレイはリーにとって特別な人になる。

自分の嗜好を知り、認め、且つ求める。 
リーの行動はだんだん大胆になっていくけど、逆にグレイはリーを遠ざける。 

一体、Mr.グレイ氏とは何者なのか? 

始めから「エロ上司」として登場してれば簡単だけど、ちょっと「謎」でした。

ジェームズ・スペイダーってこちらの心を見透かしたような瞳をして、自分の心内は絶対表情に出さない感じ。 
全く、読めない人です。 でも、惹かれます(笑)。

始まりはグレイがリーを調教して、魅力的に開花させたように見えたけど、後半は打って変わってリーがグレイを導いていく。

グレイは自分の性癖を恥じていた。 
そこに現れたのがリーだった。 

自分を受け入れてくれる人が現れたというのに、そんな自分を認めることが出来ないグレイ。 

一方的な関係でないところが、この映画のいいところかな?(笑)。

正直、ついていけないところもありました(ミミズのラブレター?とか)。 
でも、当人同士がそれでいいなら、どんな形の愛情表現でもいいんじゃないかな?

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2006年4月17日 (月)

プロデューサーズ

Producers 極上のエンターテインメント!

■あらすじ■

ニューヨーク、ブロードウェイ。 
落ち目のプロデューサー・マックス(ネイサン・レイン)の帳簿を調べに、小心者の会計士・レオ(マシュー・ブロデリック)が事務所に現れる。

大赤字の帳簿をチェックしたレオは、ふとショウビジネス界で確実に大儲けする法則を発見!

それは「出資者から製作費を集める→一晩でショーがコケる→出資者に配当金を払わなくて済む→プロデューサーが儲かる!?」というもの。

プロデューサーになるのが長年の夢だったレオと、大金を手にしたいマックスは、女優志望のウーラ(ユマ・サーマン)を秘書にして 史上最低なミュージカル作りを開始する。

(2005/アメリカ) ★★★★★

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楽しくて、思わず足がステップを踏みそうになるのを堪えてました(笑)。 
別に踊れるわけじゃないけど、身体がリズムを刻んでしまう~。  

歌も踊りも楽しいし、お話も笑えます! 
マメ知識を持っていれば、もっと楽しめるのかもしれないけど、マメ知識がなくても充分 楽しかったです。

マシュー・ブロデリックは「ステップフォード・ワイフ」の時に、中年太りのお腹が気になったんだけど、今回はスーツ姿でお腹が目立ってなくて良かった~(笑)。 

顔が童顔だから、安心毛布が手放せない小心者の夢見る会計士が似合ってた。 

そんなレオとウーラが心惹かれてってエピソードは「そうなの?」という感じで、恋に落ちた感じはしなかったけど、華々しいゴージャスなドレスに細かいことはどうでも良くなった(笑)。

演出家の“ゲイ”2人組みには、大いに笑わせてもらいました! 
おネェさまたち、インパクトありすぎなんだもん! 可笑しい!! 

マックスとレオのコンビに負けず劣らず、いいコンビでしたよね~。 

“ゲイ”のカップルも強烈でしたけど、マックスがおばあちゃん達からお金を巻き上げるところは凄かった! いろんな意味で(笑)。 

歩行器を持った同じ格好をしたおばあちゃんの大群が街中を練り歩く!! 圧巻です(笑)。 

牢屋に入れられたマックスの一人舞台では、ネイサン・レインの芸達者ぶりがいかんなく発揮されていて感嘆しました。 

そこでスクリーンに映るのは、頭の薄い、太目のおじさんマックスだけ。 
なのに、目が釘付けになる! 

今までの話を3分で、いや1分にまとめて歌い話す! 
スゴイよ、このおじさん!

最後の最後まで楽しませてくれるから、まだまだ座って見ていたい。 
でもメル・ブルックスに追い出されちゃった(笑)。

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2006年4月14日 (金)

かもめ食堂

Ruokala_lokki 小さいけど大人。 大きくても子供。

背筋をピンと伸ばして、地に足をつけて暮らしたい。

■あらすじ■

フィンランドの港町ヘルシンキにある「かもめ食堂」という小さな食堂は、 日本人女性のサチエ(小林聡美)が店主を務め、看板メニューは“おにぎり”だ。

しかし、見慣れない日本人女性が一人でやる店を興味本位に覗く人はいても、来る日も来る日も誰も来ない日が続く・・・。 

そんなある日、ついに「かもめ食堂」に初めてのお客さんがやってくる。

(2005/日本) ★★★★★

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時間は誰に対しても平等だ。 

けれど、子供の頃に感じた時間の長さと、今感じている時間の長さは同じじゃない。 

何が違うのだろう。 

子供の時に感じた一日の長さ。

「かもめ食堂」に行けば、子供の頃の時間の長さに戻るだろうか。 

時間の流れが違う町。 

そこに辿り着いた訳ありな女二人、ミドリ(片桐はいり)とマサコ(もたいまさこ)。

目的もなく、居ついてしまう。 

そこは、居心地の良い場所なのだろう。 

誰に媚びることもなく、ただ堂々とそこにいてくれる。 

窓際の日当たりの良い席は、常連客のトンミ・ヒルトネンの指定席。 

コーヒーの香りと、焼きたてのシナモンロールに誘われて、店に入れば店主の明るい声が弾ける。

“おにぎり”と“しょうが焼き”。 あぁ、“とんかつ”も美味しそう・・・。  

お腹を空かせて、満足感を詰め込んで、心は遠い異国の「かもめ食堂」に飛ぶ。 

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2006年4月12日 (水)

キスキス,バンバン

Kiss_kiss_bang_bang “ゲイ”と“コソ泥”の珍コンビが解き明かすハリウッドの怪事件。

※ ポール・ベタニーが出てる「キス★キス★バン★バン」とは関係ないです。(リメイクだと思ったのは、私です・笑)

■あらすじ■

ひょんなことからハリウッド映画のオーディションにパスしてしまったコソ泥のハリー・ロックハート(ロバート・ダウニー・Jr.)は、探偵役の役づくりのため本物の探偵“ゲイ”ペリー(ヴァル・キルマー)につくことになる。

そんな中、ハリーは ずっと憧れていた女優志望の幼なじみハーモニー・フェイス・レイン(ミシェル・モナハン)と再会する。

しかし、ハリーは探偵修行の初日から事件に巻き込まれて・・・。

(2005/アメリカ) ★★★★★

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見ようか、ちょっと迷っていたんですけど、思い切って見に行って良かったです(笑)。 
憂鬱な気分も吹き飛ぶ、面白い作品でした!

オープニングも、すごくオシャレで好き! 
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」や「69 sixty nine」のオープニングを思い出したよ。 

ロバート・ダウニー・Jr.の方が「ゲイ」役が似合いそうだなって見る前は思っていたんですけど、ヴァル・キルマーっていうのが可笑しかったです。 

ナヨナヨしてない「ゲイ」なのに、ちゃんと笑いを取ってるし! 

2人の掛け合いも良かったですが、ロバート・ダウニー・Jr.のヘタレッぷりがすごく良かった。 
ダメ男の極致(笑)。 

生き方が下手で、いっつもギリギリ崖っぷち。 
なのに、ちょっと格好良かった(笑)。 

ダメ男なんだけど、ヘタレなんだけど、ハーモニーには誠実であろうとしたり、なかなかいい奴(笑)。 
憎めないんだよね~。

「指」とか「小説」とか「タグ(気になったー・笑)」とか、小道具も上手くて 話がよく出来てました。 

脚本を書いたシェーン・ブラックが初監督を務めたそうです。

プロデューサーはジョエル・シルバー!

ハリウッドをおちょくったナレーションとかも ツボに入ってしまったし、ラスト近くの「病室」のシーンでは本当に思わず吹き出してしまいました
(* ´_つ`)ぷっ。 

笑いを噛み殺すのが大変でした~( *´艸`)うくくっ。 

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2006年4月11日 (火)

らくだの涙

Story_of_the_weeping_camel 命を見つめる眼差しと、優しい生き物。

■あらすじ■

モンゴル南部、ゴビ砂漠に暮らす4世代の遊牧民一家は、厳しい冬が過ぎると暖かな春とともに、らくだの出産時期を迎え 大忙し。

初産の若いらくだが難産の末に、白い子らくだを産み落とす。

しかし、その母らくだは初めての出産で苦しんだショックからか、子らくだに乳をあげようとしない。  

弱っていく子らくだを心配し、一家は“伝説の音楽療法”で母らくだの母性を呼び覚まし、傷ついた母らくだの心を癒すため、県庁から馬頭琴の演奏家を連れてくることにする。

(2003/ドイツ) ★★★

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冒頭におじいちゃんが語る、らくだが地平線を見つめる理由が興味深かったです。

そしてホントに、地平線を見つめているんだよね! 
まだ、鹿を待っているのかな?

十二干支に「猫」が選ばれずに、どうして「ネズミ」から始まるのかは聞いたことがあるけれど、「らくだ」の話は聞いたことがなかったです。

どうして十二干支に「らくだ」が選ばれなかったのか、おじいちゃんの話が聞きたかった。 ちょっと残念。 

ドキュメンタリーらしいのだけど、あまりに映画的にも感じます。 

広大な土地での営み、ささやかな日々の日常。 
ゆっくりと流れる時間がフィルムに描写される。

大人が子供を世話すること。

誰が教えるわけでもないけど、命を慈しみ、尊び、愛情を注ぐ。

そんな中、自分の子供を拒絶する母らくだに、現代社会の虐待や育児放棄を重ねて見た人も多そう。 

馬頭琴の音色で問題が解決するなら簡単だけど、要は「母性を呼び覚ます」ことが必要なのだ。

母らくだの瞳からポロポロとこぼれる大粒の涙にはビックリしました。

地球上にいる生き物で悲しくて涙を出すのは「人間」だけだと教わりましたが、「母らくだ」の涙にはどんな気持ちが含まれているのだろう。 

4世代で暮らす一家の子供達にも、つい目が行ってしまいます。 

長男は優しくしっかり者。 次男はやんちゃなお調子者。 
どこでも、そうなんだな。
ラストシーンには思わず笑みが広がってしまいました。 
ちゃっかり者の次男の方が、長男よりも得ですね(笑)。 

時は過ぎ行き、人も変わる。

子供達が祖父や曽祖父と同じくらいの年齢になった時に、どれほどの生活習慣が残されているのかな。 

時代は変化する。 ゆっくりと確実に。

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2006年4月10日 (月)

リバティーン

Libertine 時代から、社会から、モラルから、積極的にはみ出す“遊蕩児”。

ジョニーが演じたがった理由がよく分かる(笑)。

■あらすじ■

1660年代。 
科学技術や芸術が急速に発達し、性の自由に対する考え方も大きく発展していった王政復古のイギリス。

国王チャールズ2世(ジョン・マルコヴィッチ)とも親しい 第2代ロチェスター伯爵ジョン・ウィルモット(ジョニー・デップ)は、挑発的な言動で人々の注目を集め、民衆に与える影響も小さくない。

彼の才能を評価する王の期待を敢えて欺くかのように、来賓の前で猥褻な詩を披露するなどして、王の怒りを買うことも日常茶飯事。

そんな彼に愛想を尽かしたくても愛することを止められない妻エリザベス(ロザムンド・パイク)、なじみの娼婦(ケリー・ライリー)をはじめ、彼の言動を面白がる悪友や、彼を慕う若者ビリー(ルパート・フレンド)に囲まれ、傍若無人な振る舞いをし続ける。

そんなある日、ジョンは芝居小屋で大根役者と罵られる1人の駆け出しの女優エリザベス(リジー)・バリー(サマンサ・モートン)に出会う。 

一目で彼女の才能を見抜いたジョンは、リジーに「君をロンドン一の女優にしよう」と申し出る。 
始めは反発を覚えるリジーだが、やがてジョンに惹かれてゆく。

(2005/イギリス) ★★☆

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ジョニー・デップありきの映画でした。 

これ以外の選択はないほどに ジョニーはハマリ役だったけど、舞台ではジョン・マルコヴィッチがジョン・ウィルモットを演じたそうですね。 
それも見てみたかった。 

猥褻な部分や卑猥な言葉がふんだんに出てくるけど、そういうところではなく、映画自体に入り込みにくかったです。 

ジョン・ウィルモットこと第2代ロチェスター伯爵の独白(「私を好きにならないでくれ」)から始まる幕開け(終わり)も どう捉えていいのか困惑したし、見応えのあるセリフの応酬にかぶる耳障りな音楽は邪魔でした。

こんなに音楽が気に障る映画も珍しかったです。 
映画にマッチしてるのかは分かりませんが、使い方がよくない(と、素人ながらに感じました)。 

殺されそうだった使用人を拾って召し抱えるけど、使用人は使用人のままで・・・。 
使用人から見た主人(ジョン・ウィルモット)の姿が見えてきたら良かったけど、特に伏線も何もない使われ方でした。 

それに、サマンサ・モートンは好きな女優さんだけど、ジョンが心奪われる女優リジー役には似合ってないように感じました。 

サマンサ・モートンだと演技も上手すぎるし 貫禄ありすぎなので、もう少し若い「原石」を感じさせる女優さんの方が良かったのではないかと思います。 

突然の場面転換がやや不自然に感じたり、ジョンの心の動きが分かり難いこともあって、最後まで傍観者でした。

ジョニーも熱演でしたが、奥さん役のロザムンド・パイクとチャールズ2世のジョン・マルコヴィッチが良かったです。 

やっぱり、マルコヴィッチは「かつら」を被ると誰だか判らないのでした(笑)。 
アップになってようやく気付きました。

ルパート・フレンドはオーランド・ブルームに似てんなぁって「プライドと偏見」の時にも思ったけど、今回も長髪でジョニーの隣に居たらオーリーそっくりでビックリ☆ 

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2006年4月 7日 (金)

ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR

Night_watch 光〈DAY〉vs闇〈NIGHT〉

ロシア製「マトリックス」と言う触れ込みでしたが、〈光〉と〈闇〉の対決と聞いて思い出したのは「コンスタンティン」と「アンダーワールド」でした。

VFX技術を目当てに行くと、ガッカリするかも? 
新しい映像体験ってほどではないです。

私は結構、楽しめた! 作家性の強い作品は、好きさ。

■あらすじ■

人間でありながら特殊な超能力を持つ“異種(アザーズ)”と呼ばれる種族は、〈光〉と〈闇〉に別れ戦争を繰り返していた。 

互角の勢力を誇る両者が休戦協定を結んだのが、1000年前。 

それ以来、異種となったものは〈光〉の勢力につくか〈闇〉の勢力につくかを自分で選択し、光は“闇の監視人(ナイト・ウォッチ)”として、闇は“光の監視人(デイ・ウォッチ)”として、互いを監視するすることになった。

そして、現代のモスクワ。 
予知能力を持つ“闇の監視人”アントンは、12歳の少年イゴールを追跡中の地下鉄で、空気の渦に佇む女を見かける。 

任務終了後に会った光の勢力のリーダー・ゲッサーに話すと、彼女は予言にある伝説の『災いを招く乙女』だと言うことが判明する。

予言には、「彼女が世に現れた時、〈光〉と〈闇〉の勢力が崩れ“偉大なる異種”が出現する。 
そして、その“偉大なる異種”が選択した勢力が勝利する」と書かれていた。   

(2004/ロシア) ★★★☆

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最初のナレーションが英語だったので面食らいました。 
あれぇ?ロシア映画じゃなかったっけ?

全編、俳優さんたちも英語を話すのかなぁって思ったけど、やっぱりそこはロシア語なのでした~。 でも英語字幕つき。

国際的に売りこもうと言う、意気込みを感じます(笑)。

英語字幕にも一工夫あったけど、日本語字幕を追いかけ画面もチェックと忙しかったです。  

主人公のアントンが意外と「おっさん」で、早々にヴィジュアルに期待するのはやめました(笑)。 
目の保養になったのは、少年イゴールだけですよ~。

暗い画面は気にならないけど、しょっちゅう、蚊(?)が五月蝿く飛んでいるのは、虫嫌いなので嫌でした。 

途中で闇の勢力のリーダー・ザヴロンをトラックでひき殺しそうになったりしたところは面白かったです。 ひき殺しちゃダメなの?(笑)

ま、ザヴロンもトラックを一回転させてましたけどね(笑)。 

ゲームでイメージトレーニングに励んでいたりと、なかなか面白い闇のリーダーでした。 

3部作らしいので、まだ続きがあるわけですが、今回の話は予言に振り回された光の勢力のダメッぷりが如何ともしがたい。 

『災いを招く乙女』の呪いに翻弄されてましたが、もちろん そういう“可能性”があるって誰か予測してたよね? 
え? してないの? 私はしたよっ! 

光のリーダー・ゲッサーも「そうか!分かったぞ!」って一人合点している場合じゃないって!

だから、闇の勢力に出し抜かれるのさ。

イゴールのお目付け役の2人も、ラブラブしている場合じゃないから! 
もうちょっと、気合を入れろーっ!

光の勢力が負けるのは、当然だよね。 

次回では名誉挽回して、格好いいとこ見せてください。

ところで、フクロウのオリガさん、折角人間に戻れたのに何もしなかったですね・・・。

彼女の活躍も次回作「デイ・ウォッチ」に持ち越しってことでしょうか。 

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2006年4月 6日 (木)

エイプリルの七面鳥

Pieces_of_april 最初で最後の親孝行。

■あらすじ■

アメリカ中のオーブンが、七面鳥を焼くためにフル稼働する感謝祭。 
それは、エイプリル(ケイティ・ホームズ)にとっても特別な日だった。

ファッションから生き方まで自由奔放なエイプリルは、典型的なアメリカ中流家庭の常識をもつ母親(パトリシア・クラークソン)と何かと反りがあわずに家を飛び出し、今はNYで黒人のボーイフレンドと同棲中。

しかし、母親が癌で余命いくばくもないことを知り、感謝祭に家族を招待。 
母親の好物、七面鳥のローストを作って歓迎しようと計画を立てているのだけれど・・・。

(2003/アメリカ) ★★☆

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可もなく不可もなく、いいお話です。 

オーブンが壊れてアパートの中を駆け回るエイプリルも、頑張っていたと思うのですが、住人の一人に言われる「機械任せじゃダメ。そばで見ていないと」に同感。

まぁ、彼の場合はなんだか下心もありそうでしたが、かなりの部分を他の人にやってもらってましたよね・・・。 

結局、エイプリルは何を作ったのかな? 混ぜるだけで出来るものとか?

玉ねぎの皮も満足にむけず、マッシュポテトを作ろうとして生のポテトを潰す姿に驚愕! 

料理がダメなら、もっと前から準備しておきなよぅ~!! 当日だけでは、どんなに頑張ってもどうにもなりそうにない悲惨な状況でした。

が、映画だもん。 どうにかなっちゃうんだな♪

料理は愛情なんて言いますが、エイプリルの料理からはあんまり愛情は伝わってこなかったです。

そして、確執を抱えた母親からも・・・。 

良い思い出が一つもない、なんてことあるのかな? 

エイプリルが生まれた時は嬉しくなかった? 

エイプリルが初めて言葉を話した時は? 初めて歩いた時は? 

自分のお腹で育てた命を愛しむことが出来ないなんて余程のことだ。 

最後はキレイにまとまるとは言え、胸中複雑な気分になりました。 

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2006年4月 5日 (水)

ボン・ヴォヤージュ

Bon_voyage 超女優イザベル・アジャーニ。

■あらすじ■

1940年、パリ。 
人気女優のヴィヴィアンヌ(イザベル・アジャーニ)は、ある晩しつこくつきまっていた男を殺してしまう。

そこで彼女は、小説家を目指す幼なじみのオジェ(グレゴリ・デランジェール)に助けを求めるが、オジェは遺体を搬送中に事故を起こし逮捕される。

数ヵ月後の6月14日、ナチスドイツ軍の侵攻によってパリ陥落。

ヴィヴィアンヌはパトロンの大臣ボーフォール(ジェラール・ドパルデュー)と共にボルドーへ脱出。

同じ頃、収監されていたオジェは混乱に乗じ、囚人のラウル(イヴァン・アタル)と脱獄に成功。 

オジェはヴィヴィアンヌを追ってボルドーへ向う列車の中、女子学生カミーユ(ヴィルジニー・ルドワイヤン)と知り合いになる。

(2003/フランス) ★★★☆

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戦時中の非常事態だと言うのに、我関せずで己の道を突き進むイザベル・アジャーニの超女優ぶりが可笑しいー!!

周りはいたってシリアスに演技をしていることもあって、女優然としたその存在は どこにいても浮きまくり。

セレブはよくパパラッチされますが、スターオーラを隠せないからバレれるのか、変装が下手だからバレるのか・・・。 

ヴィヴィアンヌの場合は、思いっきり後者です(笑)。 
スカーフ巻きにサングラスなんて、目立ちすぎです! 

嘘をつくのなんか朝飯前。 

得意技は、泣きまね。 

だって、私は女優ですから~。

次々と繰り出される女優技に感心しちゃいます。 
あれで、ころりと騙される男性陣は不甲斐ないけど(笑)。

必要に応じて男を乗り換えていくので、男性交友関係が広いのですが、だから、当然のように男性トラブルも多い・・・(男運に恵まれているのかは、微妙ってこと?)。 

そういえば、この話の発端もヴィヴィアンヌの男性トラブルでした。 

「彼女は一人で乗り切っていくだろう」

その通り、ヴィヴィアンヌはたくましき女性であり、男を狂わすファム・ファタール。 

フランス映画なのに珍しく(?)ラブシーンが少ないことも特徴でしょうか。 

色仕掛けで男を誘惑するわけじゃないので、そんなところでヴィヴィアンヌの面目をかろうじて保っています(笑)。 

イザベル・アジャーニのやりすぎ一歩手前の演技が受け入れられるかどうかがこの映画の試金石になりそうですが、それとは別にユダヤ人教授の亡命話を絡ませて映画に厚みを持たせてます。

イザベル・アジャーニだけだと“こってり”しすぎなので、ヴィルジニー・ルドワイヤンの登場は嬉しかった(笑)。 
オジェ役の男優さんも爽やかでハンサムでした。

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2006年4月 3日 (月)

ファイヤーウォール

Firewall 外部ネットワークからの不正侵入を阻止する電子の砦、ファイヤーウォール。

題名だけ聞いたときに、すぐに「不正アクセス防止ソフト」のことは思い浮かばず、「テロリスト」の話か「消防士」の話だと思ってしまった。

そんな私に難しい話が分かるはずもない。 

ただ、悪者ベタ兄が見たかっただけさ。

■あらすじ■

銀行のコンピュータ・セキュリティ・システムの専門家ジャック・スタンフィールド(ハリソン・フォード)が作ったセキュリティシステムは、業界で最高、最強の防衛力を誇っている。

しかし、強盗グループは「設計者」に目を付け、家族の情報やプライバシーを洗い出し、ジャックの人生を完全に支配する。

そうして追い詰められたジャックは、自ら作り上げた最高レベルのファーやーウォールに挑むことになる。

(2005/アメリカ) ★★★

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ベタニー太った? いわゆる「幸せ太り」というやつでしょうか・・・。

元が細かったから、太ったってことはないのでしょうが、「人並み」になられました(笑)。 私は痩せて病的なベタニーが好きだったので、ちょっとさみしい・・・。

「ダ・ヴィンチ・コード」では、病的なベタニーが見られるといいなぁ・・・どうかな。

で、映画のお話。 

実際にお金を払わないと買い物した気がしないアナログ人間なので、「現金を盗まずに口座にお金を移すだけ」って言う手口に感心しつつ、あっという間にお金が移動するのは、少し恐ろしかったです。

クレジットも嫌いなのに、ネットバンキングなんて無理無理!

犯人グループ、特にリーダーのビル・コックス(ポール・ベタニー)の出方も判らず、お金を盗むまでは結構面白かった。

盗んだ後は、ハリソンの反撃が始まるのですが・・・うーん、ここからは・・・。

犯行後の計画もバッチリだった強盗グループなので、上手く行けば完全犯罪になるところでした!

アクションも頑張っていたハリソンですが、出来すぎなところが気になるし、最後に単身でアジト(?)に乗り込むのは無謀では??

有利なカードを握っていたのはハリソンの方だったのに!

それまでの頭脳戦を活かして、アクションではなく駆け引きでスリルを盛り上げて欲しかったなぁ。 

「不正送金の罪」と「家族のために(?)人を殺す罪」。 どちらが大きいのでしょう?

尋常でない時にとる人間の行動ですから、それも「有り」なのかもしれないですけど、説得力に欠けるというか、警察に任せなよって思う(笑)。 

“家族思いの愛妻家” 十八番だったハリソンの役柄も、10年前だったら似合っていたけど、今はなんだか微妙・・・。

スターの持つ「イメージ」って大事なんだと思いました。 

私の中でのハリソン・フォードのイメージダウンは、かなり激しいことを認識(笑)。

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2006年4月 2日 (日)

ぼくの国、パパの国

East_is_east ハローvsサラーム!

イギリス・パキスタン移民の家庭事情。

■あらすじ■

1971年、英国マンチェスターの小さな街・ソルフォード。 
パキスタン人のパパとイギリス人のママ、6男1女の子供たちがいる大家族のカーン家。

パパが勝手に決めた相手と結婚することになった長男ナジルは、突然 結婚式を飛び出し そのまま家を出て行ってしまう。 

子供達をなんとかイスラム教徒らしくさせようと悩むパパだが、マンチェスター生まれの子供達は日常会話に英語を話し、ベーコンやソーセージが大好きな現代っ子。 

そんな中、末っ子サジの割礼が済んでいない事が判明。 嫌がるサジに無理やり手術を受けさせる。

独裁的なパパの方針に大反発する子供たち。 小さな下町のカーン家に独立戦争が勃発する。

(1999/イギリス) ★★★

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宗教に厳格であればあるほどに、不寛容になっていく矛盾。 

深刻になりがちな宗教問題を、どこにでもある家族の問題にすり替えているのが良かったです。

立派なホームドラマになっていました。

生粋のパキスタン人のパパと移民2世の“アイデンティティー”の違い。 

パパと子供たちのジェネレーションギャップ。

祈る神は違っても、家族の幸せを願う気持ちに違いはなく、まして愛の形は変わらないはず。

けれども、民族の違いというか、宗教の違いは埋めがたいところも確かにあって、パパが第2夫人の話を持ち出したり、妻を自分に隷属するものと見る発言は気になります。 

やっぱり納得はいかないんですけど、私はそれを否定できない。 
考え方を一方的に押し付けたのではパパのやっていることと同じになる。

互いに理解し、歩み寄るしかない。 

でも、暴力はイカンです。 どんなことがあっても。 愛情も冷めます。 

子供たちとの世代間ギャップをコミカルに描いていた話にママも加わり、家族の問題が浮き彫りになってからは、だんだん話がシビアになって笑顔も消えます。 

けれど結局は、収まるべきところに収まるのだ。

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2006年4月 1日 (土)

バティニョールおじさん

Monsieur_batignole 肉屋のおじさん、奮闘記。

■あらすじ■

1942年、夏。 
ドイツ軍はフランス国民に対し、ユダヤ人一斉検挙の協力を要求。

肉屋兼総菜屋の主人バティニョール(ジェラール・ジュニョ)の娘婿候補のピエール=ジャンはナチスに傾倒し、階上に住むユダヤ人医師バーンスタインを密告。 
図らずも検挙に協力してしまう形になったバティニョール。 

ピエール=ジャンはドイツ将校に取り入り、バーンスタイン一家が住んでいた豪華なアパートを手に入れる。 

しかし、検挙されたはずのバーンスタイン家の次男シモン(ジュール・シトリュク)が玄関前に立っていて、思わず匿うバティニョールなのだが・・・。

(2002/フランス) ★★★★

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バティニョールおじさんは、始めから善人でないところが良いです。   

憎らしげに思っていても、嫌ってはいない。 
面倒に巻き込まれたくはないけど、放っては置けない。 

シモンを見捨てられないバティニョールおじさんは、いよいよ発奮! 
出来うる限り奮闘する! 

聖人ではなく一般市民のおじさんの人情話。 
だけど、感動モノ路線に走ってないところがいいです! 

遂には子供達のため、自らの手を汚してしまう劇的展開には驚いてしまいました。 

そこまでやるか!?と言うのと、定型に収まらない話の展開。 
ハリウッドにはないですね(笑)。

子供達とバティニョールおじさんの逃避行は、ハラハラしつつも深刻ぶらずにどこかユーモアもある。 

そもそも、自分の家族を放って置いてるけど、そんなことは気にしちゃだめです(笑)。
とにかくひたすら、おじさんの一人奮闘記。

バティニョール役のジェラール・ジュニョは、「コーラス」で子供達に歌を教える先生を演じてました。 
この人の、とぼけた顔つきが良いです(笑)。 

豚とかハゲとか散々云われて、本当に「豚になる夢」を見ちゃったり(笑)。 
実は主演だけでなく、この作品の監督もしているそうです。 

シモン役のジュール・シトリュクは、ほっぺがプクプクしていて可愛い。 
賢そうな子です。 
「ぼくセザール10歳半1m39cm」の男の子だよね。 
これが映画デビュー作! 

ニセモノの親子を演じ続けたバティニョールおじさんだけど、旅の終わりが近づきピンチになった時、ふいに本当の父親として心の叫びを上げる。 

そんなこと言っちゃって大丈夫なの? バティニョールおじさん! 

ホッとしたり、ハラハラしたり、もう終わりが近い。 
一体どうなっちゃうのかな?

ニセモノだけど、本物の愛情を持ったおじさんと子供達の物語。 
最後はあったかい気持ちだけが残る・・・。 

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