ぼくの国、パパの国
イギリス・パキスタン移民の家庭事情。
■あらすじ■
1971年、英国マンチェスターの小さな街・ソルフォード。
パキスタン人のパパとイギリス人のママ、6男1女の子供たちがいる大家族のカーン家。
パパが勝手に決めた相手と結婚することになった長男ナジルは、突然 結婚式を飛び出し そのまま家を出て行ってしまう。
子供達をなんとかイスラム教徒らしくさせようと悩むパパだが、マンチェスター生まれの子供達は日常会話に英語を話し、ベーコンやソーセージが大好きな現代っ子。
そんな中、末っ子サジの割礼が済んでいない事が判明。 嫌がるサジに無理やり手術を受けさせる。
独裁的なパパの方針に大反発する子供たち。 小さな下町のカーン家に独立戦争が勃発する。
(1999/イギリス) ★★★
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宗教に厳格であればあるほどに、不寛容になっていく矛盾。
深刻になりがちな宗教問題を、どこにでもある家族の問題にすり替えているのが良かったです。
立派なホームドラマになっていました。
生粋のパキスタン人のパパと移民2世の“アイデンティティー”の違い。
パパと子供たちのジェネレーションギャップ。
祈る神は違っても、家族の幸せを願う気持ちに違いはなく、まして愛の形は変わらないはず。
けれども、民族の違いというか、宗教の違いは埋めがたいところも確かにあって、パパが第2夫人の話を持ち出したり、妻を自分に隷属するものと見る発言は気になります。
やっぱり納得はいかないんですけど、私はそれを否定できない。
考え方を一方的に押し付けたのではパパのやっていることと同じになる。
互いに理解し、歩み寄るしかない。
でも、暴力はイカンです。 どんなことがあっても。 愛情も冷めます。
子供たちとの世代間ギャップをコミカルに描いていた話にママも加わり、家族の問題が浮き彫りになってからは、だんだん話がシビアになって笑顔も消えます。
けれど結局は、収まるべきところに収まるのだ。
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