サマリア
第54回ベルリン国際映画祭、銀熊賞受賞作品。
■あらすじ■
ヨジン(クァク・チミン)は父(イ・オル)と二人暮らしの女子高生。
親友のチェヨン(ソ・ミンジョン)は当たり前のように援助交際をしている。
ヨジンはそれを嫌いながらも、チェヨンのために見張り役として行動をともにしている。
そんな矢先、ヨジンが見張りを怠った隙にホテルに警官の取締りがやって来て、その手から逃れようとチェヨンは窓から飛び降りてしまう。
いつもどおりの笑顔を浮かべたままチェヨンは死に、ヨジンは稼いだお金を客に返す決心をする。
そんな娘の行動を見守っている父のことを知らずに。
(2004/韓国) ★★★☆
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恋のような、憧れのような、深い絆で結ばれた2人。
きっと2人一緒なら、世界を敵に回しても生きていける。
悲しい顔をさせたくないのに、いつも笑顔でいて欲しいだけなのに、傷ついてばかりいるあの子。
ずっと側にいると、疑いもなく思ってた。
失った片割れを取り戻すことは出来ないけど、ともに生きるよ。 あの子が受けた痛みを全部引き受けるから。
人は痛みに敏感だから、傷ついた分、また誰かを傷つけてしまう。
答えを出さずに終わるラストに、ヨジンと共に頭の中がぐるぐる回る。
そんな混乱の次に押し寄せてきたのは、ヨジンのお父さんの溢れんばかりの愛情。
きっと、本当は娘のためって言うより自分のために、お墓参りをしたかったんだ。
娘を責めもせず、見守ることしか出来ない父親。
少女2人の話に、その存在は異質。 据わりの悪さと無力感が加わって、話の方向が掴めない。
けれど、次第に気付いた。 少女2人が繭の中で自分達だけの世界で暮らしていたように、
この父親も娘と2人、繭の中にいたんだ。
人は優しくて弱い。
痛みの発露に、自分が傷ついても愛する人を傷つけないような方法を取る。
けれど、強い。
今はまだ立ち上がれなくても、きっと前に進むから。
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