らくだの涙
■あらすじ■
モンゴル南部、ゴビ砂漠に暮らす4世代の遊牧民一家は、厳しい冬が過ぎると暖かな春とともに、らくだの出産時期を迎え 大忙し。
初産の若いらくだが難産の末に、白い子らくだを産み落とす。
しかし、その母らくだは初めての出産で苦しんだショックからか、子らくだに乳をあげようとしない。
弱っていく子らくだを心配し、一家は“伝説の音楽療法”で母らくだの母性を呼び覚まし、傷ついた母らくだの心を癒すため、県庁から馬頭琴の演奏家を連れてくることにする。
(2003/ドイツ) ★★★
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冒頭におじいちゃんが語る、らくだが地平線を見つめる理由が興味深かったです。
そしてホントに、地平線を見つめているんだよね!
まだ、鹿を待っているのかな?
十二干支に「猫」が選ばれずに、どうして「ネズミ」から始まるのかは聞いたことがあるけれど、「らくだ」の話は聞いたことがなかったです。
どうして十二干支に「らくだ」が選ばれなかったのか、おじいちゃんの話が聞きたかった。 ちょっと残念。
ドキュメンタリーらしいのだけど、あまりに映画的にも感じます。
広大な土地での営み、ささやかな日々の日常。
ゆっくりと流れる時間がフィルムに描写される。
大人が子供を世話すること。
誰が教えるわけでもないけど、命を慈しみ、尊び、愛情を注ぐ。
そんな中、自分の子供を拒絶する母らくだに、現代社会の虐待や育児放棄を重ねて見た人も多そう。
馬頭琴の音色で問題が解決するなら簡単だけど、要は「母性を呼び覚ます」ことが必要なのだ。
母らくだの瞳からポロポロとこぼれる大粒の涙にはビックリしました。
地球上にいる生き物で悲しくて涙を出すのは「人間」だけだと教わりましたが、「母らくだ」の涙にはどんな気持ちが含まれているのだろう。
4世代で暮らす一家の子供達にも、つい目が行ってしまいます。
長男は優しくしっかり者。 次男はやんちゃなお調子者。
どこでも、そうなんだな。
ラストシーンには思わず笑みが広がってしまいました。
ちゃっかり者の次男の方が、長男よりも得ですね(笑)。
時は過ぎ行き、人も変わる。
子供達が祖父や曽祖父と同じくらいの年齢になった時に、どれほどの生活習慣が残されているのかな。
時代は変化する。 ゆっくりと確実に。
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