« ダ・ヴィンチ・コード | トップページ | エコーズ »

2006年5月24日 (水)

ブリキの太鼓

Tin_drum 1979年、アカデミー賞外国語映画賞 & カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作品。

■あらすじ■

1924年ポーランドのダンツィヒ。
従兄ヤンと愛し合うアグネスはドイツの負傷兵アルフレートと結婚。
3人のイビツな関係からオスカルが生まれる。

3歳の時、大人の醜い世界を見たオスカルは、成長することを止めてしまう。
それ以来、ブリキの太鼓を叩きながら奇声を上げるとガラスを壊すことのできる不思議な力を身につける。 

やがて、ヤンと情事を重ねていた母アグネスは、彼の子供を身ごもった罪悪感に駆られて自殺してしまう。 

そして、1939年9月1日。 
ポーランド郵便局襲撃事件が起き、居合わせたヤンは銃殺されてしまう。

オスカルの母親がわりとして16歳の少女マリアがやってくる。 オスカルとベッドを共にする彼女は、アルフレートの妻になり、息子クルトを生む。

クルトは自分の息子だと信じて疑わないオスカルは、3歳になったらブリキの太鼓を贈ると約束し、ベブラ団長と共に戦場慰問の旅に出る。

(1979/西ドイツ・フランス・ポーランド) ★★★★★

-----------------------------

やっと見た。 
凄い話だと思っていたので、前から見たかったのです。 

よく言われる「グロテスク」な描写も、心構えが出来ていたからかそんなに気にならなかったです。
ですが、大人を見つめるオスカルの冷めた視線が凄いっ!

オスカル役のダーヴィット・ベネント君は、撮影当時11歳。
だよね、だよね。 こんな3歳児、怖すぎだもん! 

4枚のスカートをはいているアンナが放火魔の男をスカートの下に匿ったことから物語は始まる。 
そのアンナから生まれたのが娘アグネス。

アグネスを巡る微妙な3角関係は、後のマリアを巡るオスカルと父親の関係ともダブるけど、性道徳が破綻してるのが凄まじい。 

馬の首とウナギ。 ソーダの粉をつけた指。 

示唆、暗喩、隠喩。 全部は理解できなくとも、見ていて呑み込まれそうな才気が伝わってきました。

ウナギのパイを食べることを強要されたアグネスが反抗してベッドに泣き崩れるのを慰めるヤン。 
すると、クローゼットの鏡の角度で隣の部屋にいるアルフレートが映りこむ。 

クローゼットに潜り込んで、そんな大人たちを見ているのはオスカル。

この場面には、思わず唸ってしまいました。 

他には、アルフレートが出かけるナチの集会シーンも好きです(笑)。 
オスカルの超能力、恐るべし、です。

|

« ダ・ヴィンチ・コード | トップページ | エコーズ »

DVD etc.」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/129220/10073881

この記事へのトラックバック一覧です: ブリキの太鼓:

« ダ・ヴィンチ・コード | トップページ | エコーズ »