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2006年5月 5日 (金)

甘い人生

A_bittersweet_life 超オレ様ナルシストが、壊れていくさまを堪能する映画。

■あらすじ■

ソウルを一望できるホテルの総マネージャーであるソヌ(イ・ビョンホン)。

冷酷なほどに頭の切れる彼は、ホテルの経営者であり裏社会をも牛耳るボス、カン社長から絶大な信頼を得ていた。 

ある日、命令によりカン社長の若い愛人ヒス(シン・ミナ)を監視することになったソヌは、ヒスに別の男がいることを知る。 

しかしボスへの忠誠心とは裏腹に、相手の男を始末するどころか 許し見逃してしまう。 

この“決断”が、ソヌに取り返しのつかない破滅の道をもたらしてゆく・・・。

(2005/韓国) ★★★

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自分しか見てない男の役がイ・ビョンホンに、これ以上ないほどハマってました。 

鏡、大好き。自分、大好きってカンジがするもん。(ファンの方、すみません)

チョコレートケーキ(ザッハトルテ?)を口に運ぶ姿で、ナルシストなキャラクターが充分 伝わるオープニングでした。 

そこから地下に降りてヤクザと乱闘するのは、「手下にやらせればいいのにぃ」って思うけど、これはビョンホンの格好いいところを見るための映画だからしょうがない。 

そんなソヌの運命を狂わすのがヒス。 

ここが一番、謎。 どこに そんなに惹かれたのでしょう? 

ファム・ファタールなカンジがまるでしないのですが、韓国的には一見、清純そうに見える愛人ってのはファム・ファタール的なの? 

カメラも「ヒス自身」より、スリップの「肩紐」とか映すから、どうもフェチっぽくて愛なのか、憧れなのか、何なのか、よく分からなかった。  

それに、ヒスに“ストーカー”のごとく張り付いて、彼氏とのデート中を見張るソヌは哀れで可哀そうな人に見えました。 

だから、ソヌのヒスへの想いも錯覚かと思ったんです。 

けれど「スタンド」を贈るシーンで やっぱり「愛」だったことが分かった。 でも、悲しいことに、一方的なんですよね・・・。 

それなりに満足した生活を送っていたのに、自分以外に興味を持ってしまったために、それまでのものが崩れていく。 

拉致されて、拷問されて、殺されそうになって・・・出血多量で死ぬんじゃないかと思ったけど、そこから巻き返しを計るんだからすごいよ。

その後に登場する廃車置場では、西部劇みたいに枯れ草が風にコロコロと舞って、一体 何が登場するかと思えば「でこぼこコンビ」。 

ここは完全にコメディでした。 唐突でビックリ。 なんか、変! 

どんどん、おかしな方向に進んでるようで、でも嫌いじゃないのはビョンホン(ソヌ)が割りと必死だから。 

もっと、ストイックでスタイリッシュな映画かと思っていたんです。 鼻につくほど格好つけた映画なのかと。 

でもそうじゃなくて、ビョンホンは どんどん人間くさく(泥臭く?)なっていく。 

確かに超人的な体力で、なかなか死なないけど(笑)、銃の命中率は低いし、泣き言も言うし、後悔もする。 

しかし、そんな弱気な自分をさらすのは(鏡の中の)自分の前でだけ!

最後にウィンドウに映った自分の姿を見て、本来の自分を取り戻すのは良かったな。 

そうして、甘い甘い霞の夢を見続けるのだ。

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