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2006年6月15日 (木)

白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々

Sophie_scholl 受賞は逃しましたが、本年度、アカデミー賞外国映画賞にノミネートされていました。 

その前年には、「ヒトラー ~最期の12日間~」がノミネートされていました。 
同年代の(実話)映画ということでも、チェックしておきたいです。 

■あらすじ■

1943年、30万人の兵士を犬死させたスターリングラードの大敗以降、劣勢の戦況をひた隠しにし、ヒステリックに全面戦争の勝利を叫ぶヒトラー独裁政権末期。 

そんな中に、「打倒ヒトラー!」の文字を町中の壁に書き、ヒトラー政策を批判した郵便やビラなど非暴力的な活動で国民に「自由」を呼びかけた“白バラ”と言うグループが存在していた。

兄のハンス(ファビアン・ヒンリヒス)と共に、白バラに参加していたゾフィー・ショル(ユリア・イェンチ)は、メンバーの中の紅一点。

その日、ハンスが余ったビラを大学構内に配置すると言い出し、ハンスとゾフィーのコンビで翌日決行することになる。

(2005/ドイツ) ★★★★★

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ヒトラー政権下でレジスタンス活動していたドイツ人の映画って、新鮮でした。

そのような人たちがいないとは思っていなかったけど、いままで観た映画の中では、大体においてユダヤ人を助けたりとか・・・。 

自分たちの信念を掲げ、言葉で訴え出たゾフィーたちの存在を知る事が出来て良かったです。 

混乱や統制の最中で、真実を見極めることは難しい。 

抵抗するより服従する方が楽。 

そんな時代にあっても、自分の信念を失うことなく、良心に従う。

映画はゾフィーが逮捕される前日から、裁判にかけられるまでの6日間を描く。

逮捕から5日後に裁判にかけられ、通常49日かける裁判は1日で終わる。 

裁判のシステムは良く分からないけど、ベルリンの壁、崩壊後に新たに出てきた資料を基に脚本が書かれただけあって、尋問官モーア(アレクサンダー・ヘルト)とのやり取りは見応えがありました。

それに、白バラの『第6号ビラ(ゾフィーたちが逮捕されることになったキッカケのビラ)』が連合軍の手に渡り ミュンヒェンの空から大量投下され、「ドイツの良心」として今なお「白バラ」の存在が受け継がれているという事実。 

先見の明があったというだけでなく、良心に従って行動を起こした人がいることが、敗戦直後のドイツ人には響いたと思うし、誇りになったのはよく分かる。

難しいこと抜きにしても、ゾフィーの信念を貫く姿には感銘を受けます。 

人間は気高くもなれるし、とことん落ちることも出来る。 

その両者を見つめて映画に出来るドイツってすごいと思う・・・。

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