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2006年7月24日 (月)

ローズ・イン・タイドランド

Tideland ギリアム的ワンダーランドは、蜂蜜色の悪夢。

■あらすじ■

「不思議の国のアリス」を読むのが大好きなジェライザ=ローズ(ジョデル・フェルランド)は、学校にも行かずにパパ(ジェフ・ブリッジス)とママ(ジェニファー・テイリー)の世話をすることに明け暮れている。

ある日、ママが急死して、ジェライザ=ローズはパパとふたりで 今は亡きおばあちゃんの家に住むことになる。
しかし着いてすぐに、パパは“バケーション”に出てしまい、見知らぬ土地で“ひとりぽっち”に・・・。

(2005/イギリス・カナダ) ★★★★☆

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新作が公開される度に「良かったね」って言ってもらえる監督もそんなにいないと思うけど、テリー・ギリアム監督は そんな一人。
昨年公開された「ブラザーズ・グリム」はビッグ・バジェットだったけど、今作みたいなインディー系の小規模作品の方が俄然ギリアム節炸裂! 
濃ゆい仕上がりになってます☆

キャッチコピーの「ギリアムの“アリス”は孤独の迷宮をさまよう」・・・なんて言葉から、まさに「アリス・イン・ワンダーランド」を想像してて
いつになったら「孤独の迷宮=不思議の国」に旅立つのだろうって見ていたんだけど・・・そんな甘いものじゃなかったです!!

ファンタスティックではあるけど、かなりシビア。

題名の「Tideland=干潟・境界線」の意味も、てっきり境界線を越えて、あっちの世界に行ってしまうのかと思っていたけど、、、まさにユラユラと境界線上にいたってことなんですね。
境界線を行き来できる能力。
それは育児放棄されて育ったジェライザ=ローズが生きてゆくために身に付けた、必要不可欠なものだったんでしょうね。。。

ようやく趣旨を理解してジェライザ=ローズのたくましさを見届けたけど、切ないって言うか、淋しいって言うか、痛々しいって言うか・・・。
ジェライザ=ローズが現実を想像力で乗り越えれば乗り越えるほどに、痛切な気持ちが倍増していく映画でした。

好みは分かれるとは思いますが・・・。

この映画の魅力は、テリー・ギリアムのイマジネーションに寄るところも大きいけど、主人公のジェライザ=ローズを演じたジョデル・フェルランドちゃんがとても可愛らしくて良かったです!
 最近では「サイレントヒル」でも、シャロンとアレッサの2役を好演してました~。

大きな瞳と長い髪。 
豊かな表情でジェライザ=ローズを体現してたけど、頭だけのバービー人形とか、子供のダークな部分もよく出てた。

特に好きなのは、ジョデルちゃんの悲鳴です(笑)。
キャアキャア、キャッキャキャッキャ、甲高い声でジョデルちゃんは叫びまくってます。
子供の悲鳴(嬉しい悲鳴も含む)って、子供の時に特有のものかなぁって思う。
大人になったら、ハシャいだりしないもん。
そりゃあ、大人になってもハシャげる人もいるけどさ・・・(笑)。

草原の中にポツンと佇む家とか、不思議に折れ曲がった木とか、ロケーションも良かったし、配役もハマってました。

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Cinema 2006」カテゴリの記事

コメント

こんにちはー。
ジョデル・フェルランドちゃんはとっても可愛かったですねー。
めいっぱいギリアム・ワールドが炸裂してて楽しめました♪

投稿: かえる | 2006年7月31日 (月) 16時59分

>かえるさん

こんにちは!
コメント&TB、ありがとうございました。
ジョデルちゃん、本当に可愛かったですねっ!
しかも、ギリアムの世界に生き生き伸び伸び、すっかり馴染んでました。すごいっ!

投稿: 双葉 | 2006年7月31日 (月) 19時55分

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