« 2006年7月 | トップページ | 2006年9月 »

2006年8月31日 (木)

愛のついてのキンゼイ・レポート

Kinsey “愛”ではなく、“性”についてのレポートでした。

■あらすじ■

1920年、インディアナ大学の助教授、アルフレッド・キンゼイ(リーアム・ニーソン)。
彼は学生時代、厳格だった父親が望んでいたエンジニアではなく生物学の道を選んだことで父との関係を悪化させてしまう。
助教授となり、教え子であるクララ(ローラ・リニー)と恋に落ち、結婚したキンゼイ。
しかし、性生活がうまくいかず専門家のアドバイスを受ける。
夫婦の危機を乗り越えたキンゼイは自信をつけ、同じように悩みを持つ学生のために“結婚講座”を開講。

それだけでは学生たちの様々な質問に答えられないと悟ったキンゼイは、科学者の立場から“性”の実態を調査する。

(2004/アメリカ・ドイツ) ★★

-----------------------------

“性”についておおっぴらに語ることがタブーとされていた時代に、果敢に調査に乗り出したキンゼイ教授は拍手ものです。
しかも、かなり赤裸々。

どのように、そんな調査に乗り出すことになったのか。
どのように、そんな調査を行っていったのか。
キンゼイ教授の半生と重ねて、丁寧に映画を進めて行ってくれるのです。

禁欲的だった学生時代の反動。
その原点にあるものは父親の幼少時代のトラウマだったりして、親子の因果が世代を超えて受け継がれていくのが興味深い。
キンゼイ自身も息子に対して抑圧的に見えたよ。 
そうして息子が出て行っちゃったところも、自身とそっくり。

ただね、キンゼイ教授自身も経験豊富なジゴロなんかではなかったのに、
研究にのめり込むほどに“目覚めて”しまったってあたりが、ついてゆけん(笑)!

もともと同性愛願望はあったようなことも言っていたけど、
量の問題で、誰でも“同性愛願望”は持っているってのは分かる。
でも、それが潜在意識としてあるのか、もっとより身近に意識としてあるのかでは違ってくると思うのだ。
クララが「お気に入りの生徒を連れてきては、飽きたら捨てる」と、キンゼイに対して興味深いことを言っていたけど、
キンゼイ教授がどのくらい自分の同性愛嗜好を認識していたのか気になりました。

それにクララにしてみれば、いきなり「浮気しました。 男と寝ました。」では、たまったもんじゃないよねぇ。
そのお返しにって訳じゃないだろうけど、キンゼイの言葉を実戦して他の男と寝てみるクララが衝撃的でした。
そんな妻の情事を階下で、多少のいらだちと困惑と戸惑いと嫉妬を滲ませて待つリーアム・ニーソンの表情がスゴイ!
実際のところ、どうなのよ?って聞いてみたくなる(笑)。

結婚を別の言葉で言い換えるなら“束縛”かなぁ…などと思っているヒヨッコなので、
他の人と寝てみることをパートナーに求めるキンゼイ教授には驚かされっぱなし。
それなら“結婚”しなければいいのにって思ってしまいました。
相手が自分以外の誰かに興味を持っているのが分かってしまうなんて、残酷だ。
たとえ納得しても、動揺するよ。

ボノボの性行動から、なんでチームの夫婦交換に至るのかとか、
「キンゼイ・リポート 男性版」出版での栄光から、「女性版」出版での権威失墜とか、
後半に進むとちょっと分かり難かったですが、それまでのエネルギッシュな展開から夫婦愛を強調した展開に落として終わる。

個人的には前半の衝撃が強すぎて、そこしか印象に残ってない。

キンゼイ教授の助手のピーター・サースガードが光ってました!
冷たい瞳が艶っぽかった~(笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月30日 (水)

UDON

Udon ジャパニーズ・ソウルフードは、おにぎりだっ!
と、言い切ったのは「かもめ食堂」の小林聡美。

しかし、香川県人は例外らしい。
香川県人のソウルフードは、、、UDONだっ!!

■あらすじ■

BIG!になるため讃岐からNYへ飛び出した松井香助(ユースケ・サンタマリア)。
しかし夢なかばで挫折し、借金を背負っての凱旋?帰国。
あたたかい仲間に歓迎されるも、頑固な父親(木場勝己)からは「何しに帰ってきた!」と一喝される。

とりあえず借金を返すため、親友の庄介(トータス松本)の紹介でタウン誌で働くことになる。
香助のアイデアで、編集部の恭子(小西真奈美)と手がけたうどんコラムが大反響を呼び、日本中にうどんブームを巻き起こすが・・・。

(2006/日本) ★★★

-----------------------------

めん類が好きです。
パスタ、ラーメン、うどん、そば。 
 「うどん」が映画になるって聞いた時はビックリしたけど、今度ハリウッドで「東京ラーメン修行」の映画が出来るっていうし、次は「わんこそば」あたりを映画化してみてはどうでしょうか?(笑)

小西真奈美のナレーションから始まって、どうなのかな?って思っていたけど、
舞台がN.Y.から香川県に一気に飛ぶところは鮮やかな処理でした!!

他にも“キャプテンUDON”のCGアニメとか“うどんブーム”の分割画面とか凝っているんだけど、なにしろ長い! 
ちょっと、見ていて飽きた(笑)。

そんな凝った映像よりも、卵と薬味を入れて醤油をかけただけのシンプルな「素うどん」に、心もお腹も反応します♪
美味しそうだったー!!

そこに、うどんブームに乗せられて他県からやってきた客のマナーの悪さなど、さり気なく問題提起されていたのも良かったです。

香助と父親の確執は、ユースケの演技が空回りしてて嫌だったんですけど、最後にはしっかり感動させてくれました。
学校給食のシーンはジーンときちゃった。 

他にも「サマータイムマシン・ブルース」のメンバーがそのまんまの役でひょこひょこ出てきたりして、本広克行監督のファンは楽しめるんじゃないでしょうか。
「Pilot」のロゴTを着ていた彼(永野宗典)は、今回タクシー運転手役でした!

庄介役のトータス松本が「バンザイ」を歌ってくれたりもするし、美味しい映画だと思う。
しかし、面白いかと言われると・・・(苦)。

恋愛エピソードが一つもないのに、恋愛映画として成立している(のか?)のも不思議でした。
だからこそ、小西真奈美のナレーションだったわけですが・・・。
エンターテインメントを目指してるのに、説明的なナレーションを入れたりして、作品にミスマッチな印象を最後まで受けました。

父親役の木場勝己さんの貫禄と、義兄役の小日向文世さんの陽だまりのような優しさがにじみ出ている演技は良かった!! ステキ! 
うどん部の高校生にまっさらな演技をする子がいるなぁーと見ていたら、池松壮亮くんでした!
「ラスト サムライ」の小雪の息子と言えば分かる?
いやいや、すくすくと素直に育っておるね! 将来が楽しみ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月29日 (火)

キアヌ・リーブス

Keanu Reeves

  • 誕生日:1964年 9月 2日
  • 出身:レバノン・ベイルート
  • 父親はハワイ系中国人、母親はイギリス人。
  • ロック・バンド「ドッグ・スター」ではベース担当。 左利き。

主な出演作:

  • 「栄光へのフィニッシュ」(’85)
  • 「栄光へのエンブレム」(’86)
  • 「リバース・エッジ」(’87)
  • 「ミッドナイトをぶっとばせ!」(’88)
  • 「パーマネント・レコード」
  • 「旅立ちの季節」
  • 「プリンス・オブ・ペンシルバニア」
  • 「危険な関係」
  • 「ビルとテッドの大冒険」(’89)
  • 「バックマン家の人々」
  • 「殺したいほどアイ・ラブ・ユー」(’90)
  • 「ラジオタウンで恋をして」
  • 「ハートブルー」(’91)
  • 「ビルとテッドの地獄旅行」
  • 「マイ・プライベート・アイダホ」
  • 「ドラキュラ」(’92)
  • 「から騒ぎ」(’93)
  • 「カウガール・ブルース」
  • 「ミュータント・フリークス」
  • 「リトル・ブッダ」(’94)
  • 「スピード」
  • 「雲の中で散歩」(’95)
  • 「JM」
  • 「チェーン・リアクション」(’96)
  • 「フィーリング・ミネソタ」
  • 「死にたいほどの夜」(’97)
  • 「ディアボロス/悪魔の扉」
  • 「ミー&ウィル」(’98)
  • 「マトリックス」(’99)
  • 「リプレイスメント」(’00)
  • 「ザ・ウォッチャー」
  • 「ギフト」
  • 「スウィート・ノベンバー」(’01)
  • 「陽だまりのグラウンド」
  • 「マトリックス リローデッド」(’03)
  • 「マトリックス レボリューションズ」
  • 恋愛適齢期
  • 「コンスタンティン」(’05)
  • 「サムサッカー」
  • イルマーレ」(’06)
  • 「スキャナー・ダークリー」

公開待機作:  

  • 「コンスタンティン」の続編。
  • 「Stompanato」…ハリウッド女優ラナ・ターナーの恋人がラナの娘に刺殺された事件の映画化。 共演はキャサリン=ゼタ・ジョーンズ。
  • 「Street Kings」…ジェイムズ・エルロイの書き下ろし。 L.A.警察内の汚職事件。
  • 「地球の静止する日」のリメイク作。
  • 「The Private Lives of Pippa Lee」…監督はレベッカ・ミラー。 共演はロビン・ライト・ペン、ジュリアン・ムーア、ウィノナ・ライダー、マギー・ギレンホール、アラン・アーキン、モニカ・ベルッチ。 キアヌはロビン・ライト・ペンの年下の恋人役。夫を若い女に奪われた50歳の主婦が、それをきっかけに自分の中に眠っていた官能を探る旅に出るが、同時にごく静かに精神のバランスを崩していく物語。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月28日 (月)

ガエル・ガルシア・ベルナル

Gael Garcia Bernal

  • 誕生日:1978年 10月 30日
  • 出身:メキシコ

主な出演作:

公開待機作:

  • 「ルド・イ・クルシ(原題)」…監督はアルフォンソ・キュアロンの弟、カルロス・キュアロン。 共演はディエゴ・ルナ。
  • 「DEFICIT」…監督&出演。
  • 「ペドロ・パラモ(原題)」…ラテンアメリカ文学の古典を映画化。
  • 「ブラインドネス(原題)」…ノーベル文学賞作家ジョゼ・サラマーゴの小説「白の闇」の映画化。 監督はフェルナンド・メイレレス。 主演はジュリアン・ムーアとマーク・ラファロ。
  • 「マンモス(原題)」…やり手のニューヨーカーが、妻と娘と一緒に行ったタイ旅行で自らの人生を変えようと考える人間ドラマ。
  • 「The Past」…監督はヘクター・バベンコ。 息子が誘拐された父親を演じる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月27日 (日)

ワイルドバンチ

Wildbunch 男の美学。 滅びの美学。

■あらすじ■

1913年、テキサスとの国境の町。
パイク(ウィリアム・ホールデン)をリーダーに、ダッチ(アーネスト・ボーグナイン)ら5人組は鉄道の駅舎で、突如、物騒な強盗作業を開始。
まんまと事を運んだかに見えたが、鉄道会社の経営者が雇ったソーントン(ロバート・ライアン)をリーダーとするガンマンたちに逆襲される。

仮釈放中のソーントンは、1ヶ月以内にパイク一味を捕まえれば自由の身にすることを条件にパイクたちを追う。
一方のパイクは仲間のサイクス(エドモンド・オブライエン)の元へ逃げ込み、メキシコへ向かう。

そこでパイクたちは革命派のマパッチから、アメリカ政府の武器輸送列車を強奪することを依頼される。

(1969/アメリカ) ★★★★

-----------------------------

監督のサム・ペキンパーと主演のウィリアム・ホールデンの名前は聞いたことあるだけで、他はほとんど知らない!!

37年前の作品って言うと、どんなに古臭い映画かと思ったけど(失礼!)、すごかった~!
銃撃戦とか容赦ない。
オープニング・シークエンスの駅舎強盗から、並々ならぬ緊張感を漂わせていて、一気に映画に引き込まれちゃった。

パイクとソーントンは、実はその昔仲間だったとか。
パイクの仲間のエンジェルとその恋人、マパッチ将軍を巡る確執とか。
横軸にも広がるサイド・ストーリーが良かったです。
基本はパイクとソーントンの追いかけっこと、パイクとマパッチの駆け引き。

主にパイクとソーントンをクローズアップしていて、主役が2人いるみたいだけど、パイクに比重を置いているのも興味深い。
ソーントンを主人公にしても面白い映画になったと思うのだけど、
最後の壮絶な銃撃戦を見ると「ああ、やっぱり主役はパイク」って納得しました。

それに、なにげにソーントンって活躍してないんだよねー(笑)。
最後は三つ巴の戦いになるのかと思ってたんだけど、ハズれました。
でも、ヒタヒタと迫りくるっていう雰囲気はこの映画に絶対必要だったから、ソーントンも必要不可欠な存在だったと思う。

銃撃戦後の虚しさと強かさを感じるラストも上手かった!

それだけに銃撃戦前での娼婦のエピソードが嫌いです。
これから決死の覚悟で戦いに行くわけなのに、金額でもめたりして男を下げてる。
全額とは言わないまでも、金貨で払ったら男を上げたのに・・・と、思ったのでした。

そう言えば、埋めた残りの金貨はどうなったんだろう?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月26日 (土)

運動靴と赤い金魚

Children_of_heaven アリ兄ちゃんの今にも泣き出しそうな顔が印象的。

■あらすじ■

少年アリは、修理してもらったばかりの妹ザーラの靴を、買い物の途中で失くしてしまう。
親にも言えず、兄の靴一足しかない兄弟は、それを交代で履いて学校に登校することにする。

そんなある日、小学生のマラソン大会が行われることになる。
3等の賞品は運動靴。
アリは妹のために3等になろうとマラソン大会に参加するが・・・。

(1997/イラン) ★★☆

-----------------------------

心温まる映画には違いないのですが、感動的って程ではなかったです。

靴を失くしてしまうアリには悪気は全くなく、不注意と言うより無用心だったために、妹の靴は廃品回収されてしまいます。
そこでアリは妹に、「母親には黙っていて」と頼む。
裕福ではなく、母親も病気がちなために心配をさせまいとする良心と、叱責を恐れる子供心。
分かるけど、妹にしてみたら「あたしの靴は?」ってなるよね。
もちろん映画でもそうなるわけで、兄妹は兄の靴を交代で履いて登校することになるのですが・・・。

力を合わせて困難を乗り切ろうとする兄妹のお話と、
黙っていることで妹に迷惑をかけることになっている兄の罪。
映画の中では前者のお話が展開されるので、そのバランスが私の中では具合よく収まらなくてあんまり好きになれなかったです。

なんで交替で登校できるのか不思議だったんですけど、男の子と女の子は別々に授業を受けるのですね。
女の子の授業が終わったら、次は男の子たちの授業が始まる。
そうして交替に学校へ通う。

お兄ちゃんの運動靴を格好悪く思って、足元が気になってしょうがないザーラちゃんの気持ちはよく分かる。
私も兄のお下がりを着せられたものな~。

でも、なんで路地裏で靴を履き替えなきゃいけなかったのかな?
見られたらまずいから?
兄妹が通う学校が別々だったのかよく分からなかったけど、そこが一番いい履き替えポイントには思えなかったです。

しかし、いつも学校まで全力疾走するから、いつの間にか走るのが速くなった・・・
と言うような描写にも捕らえることが出来て、うまく後半につながっていました。
そのマラソン大会では、いったい何位になるのかハラハラ。 
アリ少年を応援したくなります!
出来たらフェアプレーで通してほしかったです。
他の(金持ちそうな)子がアリを妨害すので憤慨してしまいました。

弱肉強食。 
弱いものを踏みつけてでものし上がって行く上流志向。
お父さんの街での出稼ぎのエピソードでも、下層階級に属しているというだけで自分を卑下してしまうところが描かれていたし、何気に社会的メッセージもこもっているのかもしれません。

自分の力だけでは状況を打開することが出来ない、非力な存在。
だけど頑張った分だけ強くなれる。
そこで終わるのか!と言う潔いラストも印象的でしたが、その後にやってくるだろう幸せが映画を救う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月25日 (金)

子猫をお願い

Take_care_of_my_cat 〈あの頃〉の延長線。

■あらすじ■

高校時代を一緒に過ごした仲良し5人組。
愛の夢想家テヒ(ペ・ドゥナ)、美貌の野心家ヘジュ(イ・ヨウォン)、神秘的なアウトサイダー・ジヨン(オク・ジヨン)、陽気な双子ピリュとオンジュ。

高校を卒業して1年が過ぎた今でも事あるごとに集まってきた。
しかし、次第にお互いの立場や考え方に違いが見えてきて、最近はちょっとずつ距離が開き始めている。

上昇志向のヘジュは証券会社に就職しグループの出世頭。 そんな優越感が態度にも表れてしまい、無職のジヨンの反発を買ってしまう。
テヒは、5人の友情をなんとか守ろうとするが・・・。

(2001/韓国) ★★★★☆

-----------------------------

青春時代は何もかもが楽しくて、輝いていて、永遠なんてものを無邪気に信じていられる。
ずっと同じじゃなくても、変わらないもの。 大切なもの。 
例えば、親友と呼べる友達の存在。

けれど社会に出て、離れてやっと見えてきたものがあったり、自分の立場や考え方が変わったり、もっと大事に思う人が出てきたり・・・。
不変なるものはない。
そう気づいて、足元が揺らぐ。

あんなに大事に想っていたのに。

ふわふわと猫のように自由気ままに暮らしていても、どこか不安。
猫は淋しがりやな生き物なのだ。
これは、そんな5人の女性の友情の移ろいを描いた映画。

ゆっくりと確実に、世界は回って、友情も薄れてゆく。

なんだか身に覚えがあって、ものすっごく切なくなりました。
テヒの「月に1度会わないと、友情が保てない」と言うセリフには思い切りシンクロ。

“なんで、いつもあたしが連絡係なの!”
友情を壊したくはないのに、いつも自分ばかりが相手を想っているような片思いみたいな友情って、疲れる。
だけど、自分から手を離せば、失くしてしまう事も知ってる。

楽しかった〈あの頃〉には、戻れない。
全ては〈これから〉どうやって一歩を踏み出すか、なんだ。

5人の中で一番自分に近いと感じたのは「ジヨン」です。
コンプレックスや孤独をかかえて、一人でひねくれているところがそっくり(笑)。

ペ・ドゥナは、まさにハマり役でした!!
彼女の出演作は「ほえる犬は噛まない」「リンダ リンダ リンダ」しか観ていないけど、
女性監督だからって言うのもあるのかな、今まで見た中で一番可愛く映ってた! いや、元々可愛いんだけどね!!(笑)

この作品はチョン・ジェウン監督の長編デビュー作だそうです。 
何気ない街並やバラックの集落が、こんなに透明感をもって切り取れるなんてスゴイと思いました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月24日 (木)

ペ・ドゥナ

Bae Doo-na

  • 誕生日:1979年 10月 11日
  • 出身:韓国

主な出演作:

公開待機作:  リサーチ不足。 ・・・sorry!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月23日 (水)

スーパーマン リターンズ

Superman_returns オープニングから、この曲 聞いたことある!
体中から血が湧き出て、ムズムズしてきた。
音楽って偉大だ!
ジョン・ウィリアムズ巨匠って偉大だ!

■あらすじ■

自分の居場所を求めて5年前に忽然と姿を消したスーパーマンことクラーク・ケント(ブランドン・ラウス)は、生まれ故郷のクリプトン星の消滅を確認し、地球へと帰ってくる。
しかし、スーパーマン不在の地球では犯罪が増加。 折角、捕らえたレックス・ルーサー(ケヴィン・スペイシー)も出所してしまう。

そんな中クラークは、久々にデイリー・プラネット社で働き始めるも、再会したロイス・レイン(ケイト・ボスワース)は婚約して、幼い息子ジェイソンまで産んでいることを知りショックを受ける。

(2006/アメリカ) ★★★

-----------------------------

スーパーマンっていい人だね。 正義の味方だものね。 さすがだね。
人類の光となるべく「悪」を退治しては、また懲りずに罪を犯す人間の元へと駆けつける。

どうせ助けてもらえるのはアメリカだけでしょ!
なんて、穿ったことを思っていた私は世界中を駆け回って「人助け」をしているスーパーマンに好感を抱いてしまいました(笑)。
ロイス・レインも「スーパーマンを嫌いな人はいない」と言ってたものね。
あれだけ小さなことにもマッハで駆けつけてもらえたら、嬉しいよね。
そのうち人類は、「いざという時はスーパーマン!」って依存しないか心配だけど。

スーパーマンの“スーパー”な力の具合を見せるのは上手かったです。
飛行機が落ちてくるところは思いっきり前日に観た「ユナイテッド93」を思い出して身震い。
予告編でも流れた瞳に弾丸を打ち込まれるシーンには、ビックリしちゃう。

けどスーパーマンは、弱点のクリプトナイト以外じゃ傷つかないのだ!
だから、ボコボコにやられるシーンはあるけど、ボロボロにはならない!!

そんな尋常じゃない強靭さが病院のシーンに出てきて可笑しかったです。
スーパーマンが病院に運ばれる!? ヒーローなのに!?
でも、やっぱり彼はスーパーなのでした(笑)。

スーパーマンの“スーパー”な見せ場はじっくり描かれていて見応えがあるのだけど、他は割りとパツパツにカットされているような印象も受けました。
ブライアン・シンガー監督としては、どのシーンもじっくり描きたかったんだろうけど、時間が長くなっちゃったんだろうな。
それでも154分あるし、物語が展開していくまでが長く感じました。

ロイス・レインとの微妙な恋の行方も気になったけど、なんだかスッキリしないまま終わってしまって、ちょっとフラストレーションが溜まりました。
しかも予想の範囲内ではあっても、プラトニックな関係を期待していただけに、ちょっと冷めた(笑)。
夜のデートでスーパーマンとロイスがくるくると回転しながら降りてくるところは好きだったけど。 
回転がかかっていると乙女度が増します(笑)。

悪役レックス・ルーサーはケヴィン・スペイシーが楽しそうに演じてた!
ハゲなのを気にしてるのか!?(笑) 
かつらネタとか可笑しかったよ。
でも、このキャラクター、何かに似てるんだよねぇ。。。

あっ! 「バイキンマン」!

悪事を働いてはアンパンマンにやっつけられ、懲りずにまた悪いことを考え付く。
「オレ様、天才!」な、ところも似てません?(笑)

「人助け」を任務としているスーパーマンは、ワルイ奴を殺っつけたりしないけど、不慮のこととは言えジェイソン君はすでに一人殺してるのを思うと少し末恐ろしい気がしました。
しかし、スーパーマンに見守られながら、健やかに育って欲しいです。

かなりお金をかけて色々やってくれてますが、一番インパクトを受けたのは
「スーパーマンが携帯で写真を撮られる」シーン!(笑)
劇中の雰囲気もレトロだったし、1作目の続きに当たるって聞いていたから80年代かと思ってたけど、携帯が出てきて「現代だ!」ってやっと分かった。

帰ってきたけど、21世紀の今日に帰ってきてくれたんだね!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月22日 (火)

ユナイテッド93

United_ninety_three その日、その時、どの場所に?

2001年9月11日にハイジャックされた4機の旅客機。
そのうち3機は、目的を遂げターゲットに墜落。 
―残る1機の物語。

■あらすじ■

2001年9月11日。
午前8時42分、ニュージャージー州ニューアークからサンフランシスコに向けて、ユナイテッド93便が飛び発った。
その直後、アメリカン11便がワールド・トレード・センター北棟に、
続いてユナイテッド175便が南棟に激突。

その時はまだ、ユナイテッド93便の乗客乗員は、何も知らず穏やかなフライトを続けていた。
そして・・・。

(2006/アメリカ) ★★★★☆

-----------------------------

観ると嫌でも当時を思い出してしまいます。
その日、その時、私はお風呂上りにニュースを見て事件を知りました。

立ち上る黒い煙と、くずおれるタワー。
逃げ惑う人々と、追いかける灰塵。

アメリカでタイヘンなコトがオキテイル。

TV画面は生中継で大惨事を映しているけど、ブラウン管1枚を隔ててがとても遠かった。
それに比べると、機内の様子もありありと描写されるこの映画は、あまりにもリアルで近しい。
そして、生々しい。

映画の結末は誰もが知っての通り。
なのに、そこへ向って進行していく過程はものすごい緊張感に満ちています。
混乱する管制塔のやり取り。
役に立たない軍。
外からの救いを絶たれて、奮起する乗客たち。

ある者は犯人に従うことを選択し、ある者は助かるためには立ち向かうことを選択する。

土壇場で、ギリギリの所に立たされて、生死の別れ目を賭けて、
私だったら立ち向かえただろうか・・・。

自分のために、家族のために、愛する人のために、見知らぬ誰かのために奮う勇気。
尊いもの。

ハリウッドナイズされたヒーローものじゃなくて、お涙頂戴ものでもなくて、
ただ、あの時機内で何が起こっていたいたのかを再現しようと務めた、ポール・グリーングラス監督の熱意と信念を感じました。 

忘れてはならない映画になってます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月21日 (月)

ライフ・アクアティック

Life_aquatic_with_steve_zissou キッチュな手作り感。

■あらすじ■

主人公は、(現在は落ち目と噂される)世界的に有名な海洋探検家にして、海洋ドキュメンタリー監督のスティーヴ・ズィスー(ビル・マーレイ)。
横柄で倣慢、自分勝手で超自己チュー。 
なのに、どこか憎めない。

そんなズィスーの前に、ズィスーの元彼女の息子ネッド(オーウェン・ウィルソン)が現れる。
いきなりの「(たぶん)息子」の登場に困惑しながらも、ネッドをクセ者ぞろいの映画製作集団“チーム・ズィスー”に誘う。

そして、幻の“ジャガーザメ”に殺された仲間の仇を討つため、
失われた名誉を取り戻すために、ズィスーは最後の航海へと旅立つ。

(2004/アメリカ) ★★★☆

-----------------------------

ウェス・アンダーソン監督の作品は「ザ・ロイヤル・・テネンバウムズ」しか観た事なかったけど、笑いのツボにハマる人とそうでない人が はっきり分かれそうな作品を作るね。
私は爆笑って程 ハマらなかったけど、くすぐったい感じ。
徐々に、妙に、面白可笑しくなっていきました。

序盤の試写会場シーンや親子(?)の再会シーンは、そんなに面白くなくて、
寧ろ ちょっとどうしよう?って思うくらいだった(笑)。
それが、この映画のテンポに馴染んでくると面白さが分かってくる。
盗賊に襲われるあたりからはぐんぐん映画に引き込まれちゃった!

オ・カ・シ・イ!!
なのに演じている俳優たちは、みんな真剣なのだ。
笑わせようとして変なキャラを演じてないところが他のコメディ映画と違います!
コメディなんて言ったら、監督以下出演者にドラマだって怒られるかも(笑)。
だけど、ドラマって言うほどドラマティックじゃ・・・
いや、盗賊に襲われたり、ジャガーザメを探したり、夫婦仲の危機が訪れたり、充分ドラマティックです(笑)。

普通、いかにも偽物って感じのペイントを当て込んだりしたら、映画が安っぽくなったり嘘っぽくなったりするのに、
この映画が凄いのは、それを個性に変えて映画の雰囲気を損ねてないところ!
ジャガーザメも映画の中で存在感を放って魅力になってる。

そんな独創的な海洋生物の他にも、個性的な面々が終結。

ズィスーを崇拝するあまり、ネッドにやきもちを焼くエステバン(ウィレム・デフォー)も可笑しかったけど、
個人的に好きだったのは、随所でステキな歌を披露してくれるペレ・ドス・サントス(セウ・ジョルジ)!
ウォロダルスキーは気になるノア・テイラーが演じていたし、
ズィスーの妻・エレノアを演じているアンジェリカ・ヒューストンは見たら忘れない女優さん(インパクト強し!)。

そんなクセ者ズィスー 一行に同行取材する、妊娠中の雑誌記者ジェーンにはケイト・ブランシェット

ズィスーのライバル、ヘネシーをイヤミっぽく演じているのはジェフ・ゴールドブラム
あわや見殺しに!?と思ったお目付け役のビル(バッド・コート)も助け出されて一安心!

登場人物が多いけど、それもホームメイド感を醸し出してて良かったです。
舟の断面を移動してゆくシーンは面白かった! 
凝りに凝ってます☆

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年8月19日 (土)

東京ゴッドファーザーズ

Tokyo_godfathers 真夏にクリスマスのアニメを見る。

■あらすじ■

新宿で暮らす3人のホームレス。
自称・元競輪選手のギンちゃん(声:江守徹)、心は乙女の元ドラッグクイーンのハナちゃん(声:梅垣義明)、家出女子高生・ミユキ(声:岡本綾)は、クリスマスの夜にゴミの山の中で生まれたばかりの赤ちゃんを発見する。

赤ちゃんを勝手に“清子”と命名しゴッドファーザー(名付け親)となった3人は、清子の親を探すことにするが・・・。

(2003/日本) ★★★★☆

-----------------------------

手の込んだ画作りに感嘆! 

新宿の街並や人混みを細やかに描いていて感動的ですらあったよ。 
ほんと、すごい!
実写にアニメを合成したのかと思うくらいに本物っぽく描きこまれてるの。

登場人物の動きも、いわゆるアニメ的な動きじゃなくて、リアル。
普通に人間くさいキャラクターたちでした。
だけど、アニメでしか出来ない表現もちゃんと盛り込まれていて、飛躍感?飛翔感?もある。

90分と短いけど話がぎゅっと凝縮されてるから、リキまず鑑賞できました。

3人3様のキャラクターも個性的で良かったと思うんだけど、
美男美女は出てこないから、そのあたりで選り好みされるとこの映画はツライかも。
ハナちゃん、あんなに可愛いのに(笑)。 

ビジュアル的な可愛らしさじゃなくて、つい見栄を張っちゃったりするいじらしさとかが、愛おしかったり可笑しかったりする。
そんな人間くさいところが好きです。

ホームレスになるくらいだから、3人共それぞれ訳アリなんだけど、多くは語られなかったのはちょっと残念と言うか気になる!
特に、ミユキちゃんに関してはもう少し込み入ったところまで描き込んでも良かったかなって思いました。 
想像の予知は残していたけど。。。

清子の親を探す3人のホームレスの小さな旅。
思いがけない方向にストーリーが転がったりして、いい意味で予想を裏切られました。
エンジェルが登場した時は面食らったけど、ファンタジーじゃなくて、ちゃんと地に足をつけた話にまとめたところにも好感☆

とにかく、本当に細かいところまで、手を抜かずに丁寧に作りこまれて描き込まれていたので、レベルの高さに驚きました。
そんな、今 敏監督の次回作は「パプリカ」だそうです。

最近の劇場アニメはTVアニメっぽくなってるなーと思っていたので、久々にレベルの高いアニメを見た気がします!
劇場アニメは、やっぱりこのくらい描き込んでいないと!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月18日 (金)

ブエノスアイレスの夜

Vidas_privadas セクシーな声の持ち主っているよね。

アラン・リックマンの声とか渋くて好きだな。
ポール・ベタニーのちょっと鼻にかかる声も好きだよ。
ブリティッシュ・イングリッシュのイントーネションって、キュートに聞こえて好きなのかもしれない!

そんな“声”のフェロモンについての映画かと思っていたのですが・・・
予想外の方向に物語は進んで行ったよ。

■あらすじ■

20年ぶりにブエノスアイレスに帰国したカルメン(セシリア・ロス)は、受話器越しに偶然聞いた若い青年グスタボ(ガエル・ガルシア・ベルナル)の声に、心が震える。

カルメンは、あるトラウマから人と肌を合わせられず、聴覚だけが異常に敏感になっていた。
そのため、アパートを借りて隣室にカップルを呼び、他人の愛の営みを聞くことで自分の性欲を満たしている。

早速、カルメンはアパートの隣室にグスタボを呼ぶ。
顔を合わせることなく“声”だけの関係の2人だが、無性に惹かれあってしまい・・・。

(2001/アルゼンチン・スペイン) ★★

-----------------------------

カルメンの性癖に、まずビックリ。 
カメラも明け透けにそれを描写するから「官能的」には程遠かったです。
私はかなり引きました(笑)。

「ピアニスト」を思い出してしまって比べながら見てたんだけど、「ピアニスト」のエリカの方がはるかに衝撃的ではありました。

カルメンが満たす性欲の道具が「あえぎ声」とか「卑猥な本」とか、そのまんまじゃん!って感じなので、“声”に欲情しているのか“卑猥な言葉”に欲情しているのか、、、って両方なんでしょうけど(笑)
個人的には“声”ってモチーフをもう少しひねって見せて欲しかったです。

ところが、話はそんなカルメンの性癖で終わらなかった。
何故、人と肌を合わせることが出来ないのか。 
カルメンのトラウマに踏み込み、果てはグスタボとの因果に帰結していく。

世事に疎いので、収容所って言われてもピンと来なかったんだけど、アルゼンチンの歴史的事件を知っている人は思い当たるかも。

収容所での暴行。
その過去を知る医者の存在。 
顔も知らないカルメンに惹かれてゆく若い男・グスタボ。

随所にこの映画を紡ぐための布石を用意しているんだけど、用意周到に過ぎるところが映画の深みを損なっているようにも感じました。
カルメンとグスタボの関係も、ラストのグスタボの行為も、前もって予感がする。

そうしてギリシャ神話のオイディプス王の悲劇みたいに、グスタボは背負わなくてもいい罪を背負うことになる。

そんな全てを肯定するカルメンは強いと思うけど、いろんな感情が渦巻いているうちに裁定が下されてしまって、かなり呆気ない幕切れでした。

しかしなぁ~、
顔も知らないのに、カルメンに惹かれていくグスタボって分からないよ。
無性に惹かれあってしまう因果だったのは そうなんだろうけど、それでも説得力に乏しい気が・・・。

過去を知る医者も、
壮絶な体験をしたもの同志の共鳴はあるだろうけど、カルメンを想っているって言うより、この人にとってもトラウマになっている気がする。 

カルメンの秘密を暴いてゆく妹が妊娠中という設定にも、この監督のメッセージがあるように感じたんですけど、全体的に中途半端なまま終わってしまった印象が残りました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月17日 (木)

告発

Murder_in_the_first 刑務所での虐待。
アルカトラズ連邦刑務所を閉鎖に追い込んだキッカケになった事件。

■あらすじ■

幼い妹のために5ドルを盗んだヘンリー(ケヴィン・ベーコン)は、25年の刑を受けアルカトラズ連邦刑務所に収監されるが、そこで脱獄を図る。
しかし囚人の一人に裏切られ、脱獄は失敗。 
ヘンリーは光の届かない地下牢に1000日もの間収監される。

ようやく地下牢から出たその日。
ヘンリーは食事中に、自分を密告した囚人をスプーンで殺害する。

ヘンリーの弁護を担当することになったのは、新人弁護士のジェームズ(クリスチャン・スレーター)。
しかし、彼はヘンリーと話をするうちに刑務所内での非人道的な虐待の実態を知り、公判中にアルカトラズ連邦刑務所を告発する。

(1995/アメリカ) ★★★☆

-----------------------------

劇中でも脱獄不可能と強調されているアルカトラズ連邦刑務所。
クリント・イーストウッド主演の「アルカトラズからの脱出」って言う映画がありますよね。
コレも実話を基にした作品だとか・・・。
いつか見てみよう~!

オープニングからの一連の虐待行為が本当に酷くて、人間の尊厳について考えてしまった。
どうしたら、あんなに酷いことが出来るんだろう。

やっぱり、閉鎖された空間にいると感覚が麻痺してきちゃうんでしょうか?
ヘンリーもだけど、副所長も。

副所長(ゲーリー・オールドマン)は悪役だから、人間的なところは描き込まれていなかったけど、本質的には悪い人じゃなかったのかもしれないよね。
刑務所の運営を一手に任されていて、スムーズに運営するため、見せしめのためヘンリーを利用していて、そのうち相手が人間であること、傷つけられたら痛いということを忘れてしまったんじゃないか。
だからって、何をしても許されることではないけど。

私は、どこかで人間の善良さを信じたいのかなぁ。
それとも、「es[エス]」みたいなことに興味があるのかなぁ。
なんか、あのラストシーンだと、副所長は改心したって感じじゃないものね。
むしろ、あの後すぐに亡くなるなんてどういうこと!?って思ったよ。

後悔すること、心を入れ替えることが出来る人間って素晴らしい生き物なのにさ。

3年2ヶ月もの間、地下牢に閉じ込められていたヘンリーをケヴィン・・ベーコンは熱演してました。
ジェームズが連れてきた娼婦を演じてたキラ・セジウィックは、ケヴィンの奥様なんだよね。 
何故か私は、この刑務所の中での夫婦共演シーンだけ覚えてた。。。(-_-;)
んー、ここだけどっかで見たのかな? 
通して見たのに覚えてるのがここだけだったら、どんな神経してるんだろー、私(笑)。
映画の中でもちょっと浮いたシーンではあると思うけど。

えーと、、、映画の見所は夫婦共演じゃなくて、ヘンリーとジェームズの友情だったりすると思います。
ただ、話し相手が欲しかったという、ヘンリーの切な願いには心打たれます。

法廷ものは最後に勝ってスカッとして終わるのが多いのに、この作品は何だか悲しくなっちゃう。

実話なのでラストシーンを変えることは出来ないけど、
ヘンリーは、あんなにアルカトラズに帰ることを嫌がっていたのに、結局そこで生を閉じることになっちゃったなんて、なんだかやるせないラストだよ・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月16日 (水)

ガンジー

Gandhi インド独立の父、ガンジーの伝記映画。

第55回アカデミー賞9部門受賞作品。
(作品賞・主演男優賞・監督賞・脚本賞・撮影賞・美術監督賞・美術装置賞・衣装デザイン賞・編集賞)

■あらすじ■

1894年。 インド人商社の顧問弁護士としてロンドンから大英帝国支配下の南アフリカへとやってきた青年モハンダス・K・ガンジー(ベン・キングズレー)。
イギリスで教育を受けたガンジーは、皮膚の色で差別を受けることにショックを受け、民族抵抗運動を起こす。
この運動を皮切りに人種差別撤廃に燃え、ガンジーは祖国インドでのインド人による自治、英国からの独立を目指す。

1919年、言論・思想・集会の自由を禁止したローラッド法案に対抗するため、ガンジーは全国民に法律が執行される前日を“祈りと断食の日”とするストライキを呼びかける。
翌年、英国当局に非協力を宣言。 スワデシ(外国製品不買)運動を展開。
そして、英国の専売特許だった塩を自国で生産することを訴えた「塩の行進」を決行する。

さまざまな困難を乗り越え やがて大英帝国の支配が終結に向かうが、独立を目前に回教徒はヒンズー教徒と袂を分かちパキスタンを建国。

1948年1月30日、ガンジー78歳の時に暗殺されて亡くなる。

(1982/イギリス・インド) ★★★☆

-----------------------------

ガンジーの人生がそのままインド独立の歴史につながる。
最初から最後まで「非暴力」を貫いて戦って、ここまで偉大な成果を勝ち得た人ってなかなかいないよね。

本編が188分もあるので見るのを怯んでしまったんですけど、成し得たことが偉大なだけに長いのは仕方ないのかも。。。見て損はなかったけどネ。

南アフリカから出発したのは知らなかったけど、社会科の授業で習ったことがそのまま出てくるので、エピソードがとっつきやすかったです。
中学生のときに見てたらな~!って思った(笑)。
「塩の行進」とか、言葉だけ知っていても本質を理解してなかったりして、どうしてそういう行動をとるのか、そしてその反動にどういうことが起きるのか、
実際に映画で見ると前後のつながりもあって、かなり理解しやすかったです。

国の独立を目指すという、“事”が大きいだけに話のスケールの大きくなりがちだけど、ガンジーは草の根的な、庶民の目線から訴え、呼びかける。
無力な自分達に出来ること。
一人だけでは無力でも、団結すれば山は動かせる。
「この日は働かないで断食しよう!」とか、「イギリス製の綿を買うのはやめよう!」とか、「自分達で塩を生産しよう!」とか、本当に出来そうなことを呼びかけ、実行に移す。
そうして実際、イギリス政府を慌てさせ、困らせしまう。

権力者でもなくて、武器も持たず、質素に暮らすひとりの人間。
その人の言うことを聞くために大勢が集まり、その一言で国が動く。
ここまでの国民的支持を得られたのは、ガンジーの高い志と高潔な心をみんなが感じたからだよね。

けれど、良い事ばかりじゃない。 
同時に痛みも強いる。
暴力を振るうことは自分を貶める行為。 
だから、暴力を振るわれてもやり返さずに、ただ打たれろと説く。
そうして無抵抗な者を殴打すればするほどに、相手は自分を恥じなくてはならなくなるのだと。。。
理屈は分かっても、それを受け入れるのは相当の覚悟がいる。
ガンジーは言うだけでなく、自らそれを実行してみせる。 
打たれることはもちろん、断食で自らの命をかけることも厭わなかったり。。。
きっとガンジーは国民を信じてたんだろうと思うし、国民もガンジーのためにってまとまるところがすごい!
今の時代じゃ考えられない!!

偉大なことをしているって言うよりは、インドのために小さなことからコツコツとっていう感じで、それで国がイギリスが動いていくのだから、本当に偉大な人だと思う。
映画では、まだ夢なかば・・・という感じで終わらせてますが、確かにガンジーが死んだ後もインドは続いてゆくわけだし、独立がゴールではないんだよね。

非暴力で独立を勝ち取ったインドも、今では核保有国。
それに、いまだパキスタンと揉めてるし、現状は悪くなっているのかも?

映画でも描かれていたけど、回教徒とヒンズー教徒がそれぞれ多く住む地域を分離して独立させたインド=パキスタン問題。
カシミール地方をめぐっていまだ揉めているけど、なんであんなに憎み合っているのか、皮膚感覚では分からないんですよね。 
突然、襲い掛かったりとか、ないもんね。
やっぱり、宗教が絡むと疎くてダメです・・・。

平和憲法を持つ日本はガンジーみたいに非暴力の精神で平和を訴えて、世界に誇って欲しいと思うけど、なんだか先行き怪しい感じがして不安です。。。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月14日 (月)

カル

Tell_me_something 韓国版「セブン」?
確かに「連続猟奇殺人」と「雨」の組み合わせが「セブン」っぽかったです。
でも内容は全く違うけど。。。

主演は「八月のクリスマス」のハン・ソッキュとシム・ウナ。

2人とも「八月のクリスマス」とは違った顔を見せてますね~!
ハン・ソッキュは「シュリ」の時も格好良かったし、むしろ「八月のクリスマス」の時の平凡さが新鮮だったけど、
「八月のクリスマス」でしか見たことなかったシム・ウナは、今回違った面が見られて良かったです。 
美しい~。

■あらすじ■

ソウル市内で3人の男性のバラバラ殺人事件が相次いで発生。
捜査を開始したチョ刑事(ハン・ソッキュ)は、3人の被害者と以前交際していた美しい女性スヨン(シム・ウナ)にたどり着く。
しかしスヨンは自分の過去を一切語ろうとしない。
そんな中、スヨンにストーカー行為を繰り返しているギヨンに疑いの目が向けられるが、決定的な証拠がなくギヨンは釈放されることに・・・。

(1999/韓国) ★★★★

-----------------------------

「カル」は韓国語で「刃物」と言う意味だそうです。
初っ端からメスで人体を切り刻んだりするシーンがあって、かなりグロい。 
しかも、リアル。
大量の血はもちろん、切断された腕とか頭とかいっぱい出てくる。
グロいのがダメな人は要注意ですけど、私、こういう内臓系は平気です(笑)。
ホラーはダメだけど、スプラッターは大丈夫なのだ!

「殺人の追憶」は、実際に韓国で起きた連続婦女暴行殺人事件をモチーフにした映画で、警察の初動捜査の怠慢が揶揄されてましたけど、
この映画を見てると、殺人現場の遺体とか遺品を刑事が素手でそのまま触るのが気になる。
いいんですかね? 
しかも、遺体からボタンを引きちぎって持ち帰るなんて、ちょっとありえない気が・・・。 
同僚もそれを容認してるし。
日本映画でそんなことしたら、バッシングの嵐だろうなぁ(笑)。
でも、そのボタンが犯人につながる、重要なヒントになってたわけなんですよね。

他にも、チョ刑事が犯人の車に襲われるシーンでは、車のナンバーを!!
と、思ってしまう私。。。
きっと、車のナンバーからは犯人が割り出せなかったんだろうと納得しておこう。
でも、そしたら高速の速度違反で写真に撮られた車のナンバーも違ってくるんじゃない?
なんて、・・・あまり、つっこまずに見たほうがいいですね(笑)。
走るハン・ソッキュは格好良かったです!

犯人らしい人物が二転三転していくのは面白かったけど、
この刑事さんは最後に死にそうだなーとか、この友人は怪しいなーとか、これで終わらないだろうなーとか、割りに先のストーリー展開を予想させる語り口でした。

それでも、それなりに面白かったんだけど、どこか消化不良。
犯人が分かっても動機がはっきりしないし、疑問が沸いて出る。 
その疑問を解決しようして見る2回目、3回目の方が、より混乱するかもしれないなって思いました。
最初に見た時の直感や自分の映画の感想で、この映画のストーリーを補足していくしかないんじゃないかな。
十人十色のいろんな見方が出来ちゃうね・・・。

してやったり!的な、「まんまと騙された~!」って言う映画だったら文句なしですけど、あまりに説明不足でハッキリしないので、自分の中でもこの映画の評価が分かれるところです。
わざと細部まで描かなかったのか、そんな力量がなかったのか。。。
見ている側としては、もう少し情報がほしいところです。

※【以下、ネタバレあり】======================

特に見ていて引っかかったのは、スヨンがチョ刑事に「残ってくれて、ありがとう。」と言うセリフ。
意味深です。
私の解釈は、「知りすぎる(近づきすぎる)と、いつか殺してしまうかもしれないから、離れていてくれてありがとう」。 (笑)
どう訳しても、なんか変な違和感が残る~。
片がついて また殺人を犯すことはないのか、まだまだ、この先も続けていくのか分からないけど、
もし、自分の中にモンスターがいることを自覚しているなら、次の犯行予告にも受け取れる?
最後のシーンで隣に座っている男性が、次に狙われそうな予感がするよね(笑)。

スヨンとスンミンの関係は、もうちょっと描き込んで欲しかった。。。
でないと、スンミンが最後に取る突飛な行動が不可解に映る。

それに“あの人”が殺されたのって、いつなんでしょう? 
行方不明になったのは5年前になっているから、5年前に殺されたのかなって思ったんだけど、
そうだとして、その時の犯行にスンミンは加わっていたんだよね?
スヨンの年齢設定は知らないけど、ちょうどスヨンの自殺未遂でスンミンと再会した頃にあたりそう。

でも、何故、スヨンの元彼まで殺さなくちゃいけなかったのかな?
スヨンの暗い過去を知ってしまったから?
だとしても、あの「写真」が持つ意味がよく分からない。
みんなで“あの人”を殺した記念にも取れるけど、そうすると みんな笑顔なのが不気味だし、“あの人”の殺害時期まで変わるよね。
親切なクムジャさん」でも、みんなで殺害して、その証拠&口封じのために記念撮影をするシーンがあったけど、一様に暗い顔をしていた覚えがあります。

「写真」は事件の核心を付くようで、何も教えてくれない。

謎について考え出すと辻褄が合わなくなるので、考えるのは もうやめます(笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月13日 (日)

大統領の理髪師

Presidents_barber 近くて遠い国、韓国。

■あらすじ■

1960年代、韓国。 大統領官邸「青瓦台」のある考子洞で理髪店を営むソン・ハンモ(ソン・ガンホ)は、政治には疎いが時の政権を全面的に支持する無学な庶民。

助手のキム(ムン・ソリ)を無理やり口説いて結婚し、やがて かわいい息子ナガン(イ・ジェウン)が生まれる。
そんな幸せな毎日に突如 転機が訪れ、彼は大統領の理髪師に選ばれてしまう。

(2004/韓国) ★★

-----------------------------

大統領の理髪師に選ばれてしまった小市民の笑い泣きコメディーかと思っていたんですけど、思っていた以上に韓国史が絡んでいました。

不正選挙、革命、軍事クーデター、ヴェトナム派兵、北朝鮮ゲリラ事件、大統領暗殺・・・

韓国の歴新に詳しい人は、あの時代のことねって分かるかもしれないけど、
私は全く疎いので知らないことだらけ。
唯一、分かったのは北朝鮮ゲリラ事件でした。
これって、「シルミド」の発端になった事件だよね?

理髪店主のソン・ハンモは、バカが付くほどのお人好し。
友人の話を信じて不正選挙に関わってしまったり、歴史的事件の目撃者になったり、庶民のささやかな日常の中に歴史を織り込んでストーリーが進む。

そんなささやかだけど幸せな日常が一変。
ある事件から大統領の理髪師に任命されてしまう。 
必要以外は頭を下げ、大統領の顔に傷をつけるなんてもってのほか!
命が縮む思いをしながらも、どこか誇らしくもあり、些細なことに一喜一憂する。

よく分からなかったけど、この時代って独裁政権?
っていうことは、大統領って独裁者? 
あまり大統領のことは語られないし、いい人そうだけど どこか堅い。
理髪師と大統領の交流もささやかなもので心温まるって感じじゃなかったです。
でも13年も仕えたって言ってたし、それなりに信頼関係はあったんだろうね。

「マルクス病」なんてものが本当にあったのか知らないけど、大統領の理髪師だったばかりに息子を酷い目にあわせるソン・ハンモ。
望んでそうしたわけじゃないけど、結果を見たら、酷いよオヤジ!って思ってしまった。
子供を拷問にかけるのもどうかと思うし・・・さすがに子供が酷い目にあうことはなかったけど・・・。
当時の風潮や反体制派への暴行なんかを揶揄してるのかもしれないけど、笑えなかった。

大統領側近たちの勢力争いに巻き込まれているのも、よく分からなかったし、
そのあと親子の感動ものに向うのも、ちょっと強引。
漢方の名医なのに、仙人みたいな予言をする医者も不可解で、なんで染料が薬になるのかも分からない。
息子の難病と大統領の死。
無理やり結びつけたようで感動できなかったです。

笑えるところなら、ちょっとはあるけど・・・全体的に、引き込まれなかったです。

韓国の怒涛の60年代を感じながら、ある親子の感動物語を見る映画だったようで、私が不勉強すぎたみたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月12日 (土)

BULLY/ブリー

Bully 1993年に実際に起こったティーンエイジャー同士の殺人事件の映画化。

BULLY=“いじめっ子”

■あらすじ■

南フロリダに住むボビー(ニック・スタール)とマーティ(ブラッド・レンフロ)は幼なじみ。
実業家の息子で切れ者のボビーとは対照的に、落ちこぼれで高校中退のマーティ。

はたから見れば2人は子供の頃からの大親友だが、ボビーは気の弱いマーティを長年いじめ続け、時には暴力をふるって一方的に支配していた。

マーティと付き合い始めたリサ(レイチェル・マイナー)は、そんな2人の歪んだ関係に気づく。
そして、ボビーのサディスティックな行為が自分や親友のアリ(ビジョウ・フィリップス)にも及んだことから、仲間を巻き込み、ボビー殺害計画を立てる。

(2001/アメリカ) ★★★★

-----------------------------

ラリー・クラーク監督作品を初めてみました。 
エッジの効いたとんがったイメージを持っていて、取っ付きにくかったんです。
機会があれば他の作品も見てみようかな。

友人を殺害する。
そこに至るまでの過程が少年少女たちの目線から紡がれていって、やりきれなさに襲われました。
“あいつなんか、消えてなくなればいいのに!“ 
そんな思いが、“あいつを殺しちゃえばいいんだ”にすり替わる。
あまりに突飛で短絡的、そして幼い。

ボビーはマーティがいないと何も出来ない砂のお城の王子様。
自分が優位に立っていないと気がすまないから、落ちこぼれのマーティとつるむ。
そんなボビーを疎いながら、離れられないマーティ。
映画を見ただけじゃよく分からないけど、マーティは他に友達がいなかったのかな。

嫌いになれない。 憎みきれない。 ボビーは親友だから。
マーティのボビーに対する愛憎って複雑な気がしました。
そこにリサの「ボビーに対する嫌悪」が絡んで、マーティの中でも一気に憎悪がはじける。
リサに唆されたわけじゃないけど、
マーティの側にリサがいなかったら、こんなことにはならなかったんだろうな。

リサは計算の上、アリをボビーに近づけたようにも見えるし、この事件の中でも「リサ」はポイントになる人物です。
マーティへの愛、レイプ、妊娠。 
リサの中で「ボビーさえいなくなれば、全て上手くいく」、そんな考えが膨らんで止まらなくなる。
演じるレイチェル・マイナーは文字通り体当たり演技で、全裸も厭わぬ熱演でした。

そして、仲間を集めてボビー殺害へと動き出す。
全然、関係のないヘザー(ケリー・ガーナー)やドニー(マイケル・ピット)を巻き込んでいくのには、最早ついていけなかった・・・。
ノリなんだよね。 
みんなでやれば怖くない。 みんなといれば淋しくない。 そんなノリ。
とりあえず殺して、そのあとでアリバイを考えたり、計画性があるようでない。
その後も、バレて捕まるんじゃないかと怯えたり、他の子に喋っちゃったり、、、あまりに幼稚。

ボビーなんか殺す価値もない男だったのに。
それなのに殺すことにこだわって、払うハメになったその代償はあまりにも大きい。
最後にクレジットされる判決がズドンときて、心が重くなってしまいました。

サーティーン あの頃欲しかった愛のこと」では、ローティーンである13歳のリアルを描いていたけど、まだ親の影響力の中にいて、最後は親の言葉が子供に届いた。
「BULLY」に出てくる子供たちはハイティーン。 
もはや親は何の影響力も持っていない。

誰か気づいて止めてあげてれば・・・。 
どこかで誰かがブレーキをかけていれば・・・。
何度も何度もカーフマン(レオ・フィッツパトリック)が「本当に殺すのか?」と尋ねる。
けれど、そのカーフマンも親から認めてもらえずに家では孤立してた事が判る。

この映画に出てくる子供たちは、何が出来るかも分からず、何がしたいかも分からず、やることがないから、ひたすらセックスとドラッグに溺れてる。
性描写はあまりにリアルでなんかすごかった。。。です。
しかも、生活の一部として切り取られていて、他にやることないんだなーっていうくらいによく出てくる。。。   

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月11日 (金)

★一周年★

残暑が続いていますが、皆様いかがお過ごしですか?

実は今日で、このブログは1周年を迎えました!

3ヶ月を目標にのろのろと続けていたので1年も続けられたことに自分自身、驚いています。 
飽きっぽい性格なのにぃ!!

初期の記事は、拙くて恥ずかしいので読み返したり出来ません・・・。
比べて最近は上達したとも思えませんが(笑)。

一見様も、毎回読んでくださっている方も(いるのか?)、
このブログに訪問してくださった全ての方に感謝します。
本当に、ありがとうございます。 

いつまで続くかは分かりませんが、続く限りはマイ・ペースに頑張りたいです! 
相変わらず更新が遅れがちなのですが・・・(-_-;) 
すみません・・・

今後もどうぞよろしくお願いします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月10日 (木)

ビフォア・サンセット

Before_sunset この映画、大好きなので何度も見ちゃう。 
そして、何度でも見たい!

これから見る人には、前作に当たる「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離」を必ず見てから鑑賞して欲しいです。

でも、「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離」のレヴューは載せてないんだよね。
なんか思い出話になりそうで(笑)。
「ビフォア・サンセット」は思い出話に変わる前にレヴューを載せときまーす。

■あらすじ■

9年前、ユーロトレインの車内で偶然出会い、ウィーンの街で一夜だけを共にしたアメリカ人のジェシー(イーサン・ホーク)とフランス人のセリーヌ(ジュリー・デルピー)。
半年後の再会を約束したものの、それは果たされぬまま9年の月日が流れた。

作家となったジェシーは、パリの書店で行なわれたキャンペーンの席で遂にセリーヌとの再会を果たす。
しかし、彼らに残されていた時間はジェシーがNY行きの飛行機に乗るまでの、たった85分間。
2人はパリの街をさすらいながら、9年の空白を埋め合わせるかのように、それぞれの思いを語り合う。

(2004/アメリカ) ★★★★★

-----------------------------

忘れられない人との再会。
なんだか夢見がちなシチュエーションですよね(笑)。 でも、そこがいいんです!

前作「ビフォア・サンライズ」では、たまたま同じ車両に乗り合わせて意気投合したジェシーとセリーヌが、ウィーンの街を歩き、話しながら、だんだん恋に落ちていく映画で、2人の距離が縮まっていく様子に随分と胸をときめかせたものでした。

別れ際、どうしてももう一度会いたいと、半年後の再会を約束して終わるラストシーンは大好き。
幸せな気分になれます(笑)。 
そんな気分のまま、2人は無事に再会できたかな? 
その後、どうなったかな?
と、想いをめぐらせ、また幸せな気持ちになる。

でも続編の今作で、その答えが明らかに!!
あらすじを読んだらバレバレなんですけど、映画を観に行った時も宣伝でバレバレでした(笑)。
「再会できなかった」から映画になったのかもしれないけど、
知りたいのは「再会できたかどうか」ってことより「お互いの気持ち」だったりするんだよね。
だから、もったいぶらずに再会できなかったことを早々に明らかにしても、充分この映画は楽しめます!

前作と同様に主だった登場人物はジェシーとセリーヌだけ。
2人の会話と流れ行く街並み。
たったそれだけで映画が成り立っているのだ!

ただ今回、前作と違うのは、
舞台がパリで、リアルタイムで映画が進行してるという事!
ジェシーの85分は、私たちの85分。
残されたわずかな時間を惜しむように、矢継ぎ早に会話は進む。

それでも、空白の9年間を埋め合わせることなんか出来ない。
もし、あの時再会できていたら・・・そんな想いが溢れてくるのを押さえ切れないジェシー。

セリーヌにとってジェシーが結婚してたのはショックだったろうけど、私もショックでしたー。
でも逆に、セリーヌが結婚していて、ジェシーが未練を引きずって独身のままなんてあり得ないって思う。
セリーヌは自立した女性だから、
ジェシーは既婚でもセリーヌは未婚っていう現代的な設定に納得します。

知的なセリーヌは、そのままジュリー・デルピーのイメージに重なるし、
演じているイーサンもジュリーも地じゃないかって思わせる、力んでないところも好き。
たぶん、イーサンは地です。 
インタヴューでもそう言ってたし、そんな感じだものね(笑)。

幾度と引き伸ばされる別れに2人の離れがたい気持ちが滲んで、
どうするの? どうなるの? って、こっちまでやきもき。。。

そうして訪れる、この映画のラストは秀逸でした。
舞台はセリーヌのアパートに移って、いままでより踏み込んだ展開。
今まで饒舌だった2人の会話が、アパートの階段からぴたりと止む。
そこでの対照的な2人の表情とか、見ていて面白いです。
ジェシーはセリーヌの部屋に上がれることに喜んでいるし、期待してる。
一方、セリーヌはまだちょっと迷ってたり。

セリーヌが弾き語りで歌う「ワルツ」も素敵だったな。
この「ワルツ」で、かなり“うわぁー”っとアドレナリン?が駆け巡ったんだけど(笑)
その後のセリーヌのニーナ・シモンのライブ・パフォーマンスで、完全にノックアウトされちゃいました。
そこでのセリーヌのセリフが憎いよね。 
気分が昂揚したまま映画が終わっちゃって、「えっ!ここで終わり!?」って思うんだけど、またそこが好きだったりします。

次は何年後かなー。 
気長に続編を待ってます。
2人とも、いい具合に歳を重ねていって欲しいです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月 9日 (水)

シャロウ・グレイブ

Shallow_grave 最後に笑うのは誰だ?

「トレイン・スポッティング」のダニー・ボイル監督とユアン・マクレガーのコンビ1作目。

■あらすじ■

グラスコーの洒落たフラットで共同生活を送っている記者のアレックス(ユアン・マクレガー)、医師のジュリエット(ケリー・フォックス)、会計士のデヴィッド(クリストファー・エクルストン)。
3人は募集していた4人目のルームメイトを自称作家のヒューゴに決める。
しかし、ほどなくヒューゴが部屋で死んでいるのを見つけてしまう。
部屋には、麻薬とスーツケースにいっぱいの大金。。。

アレックスの提案でヒューゴの死体を森に埋めて大金をせしめることにするが、死体処理を担当したデヴィッドは次第に病的になってゆく。

(1995/イギリス) ★★☆

-----------------------------

内容を全く知らずに見始めたからかどうなのか、あまりハマれなかったかも・・・。

そもそも記者、医師、会計士と、それなりの職業についている3人が何故 共同生活しているのかが、まず分からない・・・。
仲が良いけど、どんな間柄? 幼なじみ? などと、本編とは関係のないことばかり気になってました(笑)。 

男2女1のよくある恋の三角関係の青春ものかと思いきや、死体と大金の登場。
おやおや、これは犯罪モノですか?と、見ているうちに死体処理したデヴィッドの様子がおかしくなってゆく・・・。
心理スリラーっぽくなってきたぞ、と思っていると最終的には内輪もめって言うか、仲間割れ・・・。

そっか。
これは、犯罪に手を染めて大金を手に入れてしまったために、友情が壊れていく様を描いた映画だったのね。

お気軽な犯罪から始まって、じわりじわりとスリルを増していくところは良かったです。

でも最後の方は、友情、裏切り、打算計算、共謀、破滅・・・
それぞれの思枠で人間関係が崩れていくけど、もっと騙しあいの要素が強ければ面白かったかも。

行き当たりばったりで深く考えずに目先のことをどうにかしようとしているだけの底の浅さが気になってしまったんですよね。
そこが素人っぽくていいのかしら?

しかし、ヤング・ユアンは見所のひとつには違いないです(笑)。 
若い~!

アレックスとジュリエットが買い物で買ってきた「赤ちゃんのお人形」を見たら、
「トレイン・スポッティング」でユアンが禁断症状に苦しんでいる時に、天井をハイハイして迫ってくる赤ちゃんを思い出してしまいました(笑)。
怖いんだよね、あれ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月 7日 (月)

暗くなるまで待って

Wait_until_dark オードリーの熱演。

■あらすじ■

夫のサム(エフレム・ジンバリスト・Jr.)は見知らぬ女性から人形を預かったものの、妻のスージー(オードリー・ヘプバーン)が失くしてしまう。

人形の中にはヘロインが隠されていて、それを奪い返そうとロート(アラン・アーキン)はマイク(リチャード・クレンナ)とカリーノ(ジャック・ウェストン)の二人を仲間に引き込み、サムの部屋を探させるも人形は見付からない。

そこで、妻のスージーが盲目である事を知った3人は、人形の行方を突き止めるために一芝居を打つ。

(1967/アメリカ) ★★★★

-----------------------------

元は舞台の作品だったそうで、映画でも舞台の雰囲気がしました。
限られた空間、限られた出演者。
その中で繰り広げられる攻防戦。

盲目の主婦を演じたオードリー・ヘプバーンが好演。
サスペンスに出演してるなんて意外な感じもしましたが、愛らしくて機転の利く若奥様役が良く似合ってる。

対する悪役ロート!
アラン・アーキンは登場した時から只者じゃない雰囲気・・・。
丸いサングラスが怖いですっ!!

でも、スージーを丸め込もうとマイクが策士ぶりを発揮するので、そんな2人のやり取りが続く前半戦は怖くない。
スージーが異変に気づいて犯人と対決しようとするあたりから、ストーリーはサスペンス味を帯びてくる。

そして最後は、やっぱりロートの出番!
この人、超怖い~。
飛び掛かってくるところはビクッてしました。

歩く時の靴の音、ブラインドの合図。 
見えないからこそ、注意力を働かせるスージーの賢さ。
そして、見えてないことでの犯人側の策略。 

小道具の使い方も上手いなって思ったけど、
やっぱり、悪役が怖いほどにスリルが増しますね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月 6日 (日)

ファニーゲーム

Funny_games アンチ・ハリウッド。

「ピアニスト」のミヒャエル・ハネケ監督作品。

■あらすじ■

とある夏の午後。 
緑豊かな湖畔の別荘にバカンスを過ごすためにやってきたゲオルクと妻のアナ、息子のショルシ、愛犬ロルフィーのショーバー家。

アナが料理の準備をしていると、ペーターと名乗る青年が「卵を分けて欲しい」と訪ねてくる。
しかし、ペーターが貰った卵を落としてしまい、アナとの間に不穏な空気が流れる。
そこへ、もう一人の青年パウルがやって来て・・・。

(1997/オーストリア) ★★★★☆

-----------------------------

見ると不快になると言う、噂の映画をとうとう見たよ。
心して見たからか、そこまでショックは受けなかったけど、なんか毒気にやられた気がする・・・。
見せない暴力でここまでダメージを受けるとは思わなかった。

例えば、ハリウッド映画なんかに描かれる暴力。
TVから流れる人を馬鹿にしてとる笑い。
そんなものと比べたら、この映画のほうがより真摯に暴力や悪意と向き合ってる気がする。

パウルとペーターが始める「ファニーゲーム」は不愉快極まりなくて、なんでそんなことするのか分からない。
分からないけど、そんなことする人間いないよ、とは思わせないとこがスゴイ。

心に闇は誰だって抱えていると思うし、
タガが外れたら人間、何をしでかすか分からない・・・。
でも、この2人はタガが外れてこんなことをしているわけではなさそう。
興奮状態にあるわけでもなく理性的だし、自分達のしていることをしっかり自覚している。 

じゃあ、なんで?
不可解な行動をとる人間に対して、理由を求めずにはいられない。
納得したいから。
生まれ育った環境、境遇、生い立ち、トラウマ・・・。
些細なことに理由をつけては分析する。 

でも、そんなことを一笑に付すかのように、理由なんて語られない。
ホントは知ってるんでしょう?
分かっているんでしょう?
なんだかそんな風に問いかけられているようで、心地が悪くなる。

一番、堪えたのはパウルが食料を探して台所を物色してるとこ。
その時、リビングでは・・・。
このまま終わるわけないと思っていた終盤に入ってからのダメ押しも かなりのもの。

ハリウッドの定石通りにいけば、
子供は死なずに、犯人は最後にその報いを受けるかのような悲惨な最期を遂げるのだろう。
しかし、ハネケはそんなキレイ事を許したりしない。
暴力も悪意も終わりなく続いていく。
呆気に取られる「リモコン」シーンなんかは、その際たるものだ。

一瞬、彼らは神かと思うほどの万能の力を使って、思いっきり不快指数を上げるけど、他にも 目配せや 問いかけをしてきたり。。。
あくまで監督は鑑賞者に対して挑発しているのでしょう。

不快も極めれば、いつか快感に変わるのでしょうか?
だったら、まだ私はその域には達していません。 良かった(笑)。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月 5日 (土)

アリス

Alice 豊かなイマジネーションと毒気を孕んだ幻想。

ヤン・シュヴァンクマイエル監督が「不思議に国のアリス」にインスパイアされて作った、実写と人形が融合した作品。

■あらすじ■

アリスが部屋で一人で遊んでいると、ガラスケースに入れられたウサギの人形が動き出す。
「大変だ。遅刻してしまう!」
ウサギは叫んで、机の引き出しの中に飛び込む。
それを見ていたアリスは、ウサギを追いかけて引き出しの中に・・・。

(1988/スイス) ★★★★☆

-----------------------------

この作品との出会いは、数年前のCDショップ。 
そこで小さなモニターに映し出されていた あまりに不気味な映像に、目が釘付けになってしまった。 
しばらく動かずにじっと魅入ってしまったけど全部鑑賞するわけにもいかず、
心に深く刻んだままショップを後にして、ようやく鑑賞する機会に恵まれました!

「不思議の国のアリス」が好きな人も、まだ読んだことがない人も、楽しめる作品だと思うけど 好き嫌いはハッキリ分かれそう。
可愛くないもの、グロテスクなもの、自分の価値観以外は認められない人には向きません(笑)。

アリスだけが実際の子供が演じていて、とても可愛らしいです。
時々、射すくむ視線がこわくて、子供の邪気を垣間見た気になるけど。

そんなアリス以外の登場人物は、不格好な人形たち。
時計を持った白ウサギはギョロ目で出っ歯だし、人形アリスもちょっと不気味だし、
率直に言って、そんなに可愛くないと思う(笑)。 
でもね、愛らしいのですよ~。

ショップで目にした時は、この映画にただならぬ不穏な空気を感じたけど、
オープニングから鑑賞した今回は、ストーリーが「不思議の国のアリス」に ほぼ忠実だったので、怖いことは何も起こらないって安心して見ていられました。

白ウサギ、三月兎と帽子屋、トランプのハートの女王、、、
子供の時に読んだ時はストーリーよりも出てくるキャラクターに魅せられていた「不思議の国のアリス」。
身体が伸びたり縮んだり、赤ちゃん豚やフラミンゴのクリケット。。。
大人になってから読み返したら、これはナンセンス小説なんだと気づいて、ようやくその面白さを理解しました。

ルイス・キャロルが教え子のアリスのために書いたのが「不思議の国のアリス」なら
この作品はアリスが私たちに見せてくれる、アリス自身の世界。
アリスの中では不思議なことなんて何も起こらないのだ。
だから映画を見るために目を閉じろと言う。
目を閉じないと何も見えない。
それは、現実を忘れて、常識に捕らわれるのやめること。

アリスは無邪気な好奇心で次々と扉を開けていく。

そして、アリスの口から語られる動物たちのセリフは、それがアリスが発した言葉でもあることを裏付ける。
大写しにされた口元から、アリスがどんな表情をしているのかは分からないけど、 
分からないからこそ、そのとき自分が感じたことをアリスに投影できるのだ。

本当は誰の中にでもある世界なんだよね。。。

ワニの蘇生シーンが好きです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月 4日 (金)

10億分の1の男

Intacto 世界一強運で不幸な男。

■あらすじ■

飛行機が墜落し237人中たった1人生き残った、銀行強盗犯のトマス(レオナルド・スバラグリア)。
入院している彼の前に、保険会社のフェデリコ(ユウセビオ・ポンセラ)が現れ、ある提案をする。
それは、逃亡する手助けをする代わりに、ある“ゲーム”に参加すること。

そのゲームでは、他人の“運”を奪って戦い、最後にゲームに勝ち残った者は「世界一の強運」を持つサミュエル(マックス・フォン・シドー)と対決することになる。

一方、刑事のサラ(モニカ・ロペス)は、病院から逃げ出したトマスを追う。

(2001/スペイン) ★★

-----------------------------

他人に触れただけで“運”を奪うことが出来るらしい!
それはどうやら、より強い“運”を持っているほうが、弱い方から奪えるらしい。

“運”を奪う。
そんなことが有り得る世界をオープニングでしっかり提示。
サミュエルがエレベーターに迫ってくるシーンは、“強運”って言うより
もはや“念力”でも身につけているんじゃないかと思うほどに偉大な力を感じました。

サミュエルとフェデリコは、いわゆる師匠と弟子ってやつです。
いつまで経っても追い越せない偉大すぎる師。 
主役はトマスなんだろうけど、屈折したフェデリコがいい感じです。 

サミュエルに自分の“運”を奪われたフェデリコは、サミュエルに対抗し得る人材を探していて、そこに現れたのがトマス。

しかしねぇ~、飛行機事故での生存者ってのは分かるけど、なんでトマスを強盗犯にしなくちゃいけなかったんでしょう・・・。
“強運”を持っていても、楽に生活は出来ないってこと?
サラに2人を追わせたかったのも分かるけど、そのサラも自動車事故で生き残った“強運”を持っていて・・・と、三つ巴の様相を呈してくる。

それに公衆電話で逆探知されたり、結構ドジなところがあるトマスに、本当に強運があるのか疑問を持ってしまいます。
ゲームに敗退したのにサミュエルに対決を挑むのもどうなのかと思うし、結末も予想出来ちゃう。
サミュエル、サラ、トマス。 
誰が勝ってもおかしくない展開だったら面白くなっただろうけど、誰が勝っても納得いかない感じ。
もっとハラハラドキドキの展開を期待したのに。

他人の“運”を使ってゲームをするのは、まるでカードゲーム。
強いカードを持っているほうが勝つし、勝てばカードが増える。
しかも、林の中を目隠しで走ったり、変なことばっかして運を試す(笑)。

でも、ゲームに使われた人間が持ち主と運命共同体のような関係にあるのは、ちょっと興味を惹きました。
運命を左右されるくらいに影響を及ぼすなんて。

「ラッキー」「アンラッキー」な部分が露骨に表れていたら、もっと面白くなったかも。
“運”を奪われてすぐに蜂に刺されるとか(笑)、なにかしら不幸に襲われたりして。 

映画の中では“強運”を持っていても、幸せそうな人って出てこなかったのも意外な感じですね。
サミュエルは孤独だし、
トマスは愛してるけど恋人と別れないといけなかった(?)みたいだし、
サラは夫と子供を事故で失ったトラウマを抱えている。
運だけじゃ幸せにはなれないし、万能じゃないってこと? 

私だったら宝くじを買うけどな。
それで1等が当たったら、かなり幸せだけどな。 
って言うのは下世話な人間の考えることでしょか(笑)。

レオナルド・スバラグリアは「ユートピア」に出てた人だね。
「ユートピア」の時の方がずっと格好良かった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月 3日 (木)

フォロウィング

Following 「メメント」「バットマン ビギンズ」のクリストファー・ノーラン監督のデビュー作。

■あらすじ■
 
作家志望のビル(ジェレミー・セオボルド)は、創作のヒントを得るために通りすがりの人々の跡をつける行為を繰り返している。

ある日、いつものように男の跡を尾けていたところ、尾行していることがその男にバレてしまう。 
その男、コッブ(アレックス・ハウ)もまた、他人のアパートに不法侵入しては私生活を覗き見る行為に取り付かれていた。

ビルは行動を共にしているうち、次第にコッブに感化されていくが、
侵入したアパートで見た写真の女(ルーシー・ラッセル)に興味を持ち、彼女の跡を付け始めたことから思わぬ事件に巻き込まれる・・・。

(1998/イギリス) ★★★★

-----------------------------

うう、上手いっ!
「メメント」ほどに複雑ではないものの、ここでも時系列を微妙にいじってて、それが効果的です。

物語はビルの回想という形をとっているので、ほとんどはビルの視点から語られるのですが、
途中途中に別のシーン(ダニーと金髪女性)が挟み込まれるので見始めると多少混乱します。

ダニーって誰? 
ビルに似てるけど、髪形が違う・・・。
でも、この人ビルだよね?だよね?と、心の中で確認している間にビルと金髪女性の接点が見えてきて、ダニーの理由が明らかに。

しかし、そんなのは序の口でした。
やがてビルは抜き差しならない状態に追い込まれていることが判って映画は幕を閉じる。
脳みそフル回転でしたが70分と短いので疲れることもありません。

どんでん返しと言えばそうかもしれない。
けれど、「やられたっ!」ってな爽快感とは無縁でした。
ビルの視点から映画を見ていたからかもしれないけど、アリ地獄に捕まったアリのの気分(笑)。
もがいても、もがいても、抜け出すことが出来なくて深みにはまっていくのだ。

かなり張り巡らされた罠ですね。
考えれば考えるほどに、用意周到。
そして、どこまでが計算だったのか。

ビルが写真の女に興味を持たなかったら?
事務所に現れた男は?

いくつかの偶然も利用しつつシナリオ通りに事を進める。
きっと、ビルが彼女に興味を抱かなかったとしても、いくつかのシナリオが用意されていて、
結果は同じになるようセッティングされていたんじゃないか・・・
そんなことを思わされました。 

ストーキング行為を繰り返しているビルは、いくつか自分なりのルールを設けていて、それを破った時に人生が破綻していってしまった。 
・・・と語られるけど、まずはどの時点でルールを破ったのかなぁ。
映画では写真の女の跡をつけた時点で、ってカンジなのですが、
コッブがビルのことに気づいていたとなると、コッブのことも深入りして跡をつけてそうなんだよね。

ちなみにビルのアパートの扉には「バットマン」のマークがある。
ほんとに「バットマン」が好きなんですね、監督!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月 2日 (水)

ゲド戦記

Tales_from_earthsea 主役は誰?

■あらすじ■

物語の舞台は、多島海世界“アースシー”。
聖なる生物の竜が共食いを始め、農民は田畑を捨て、職人は技を忘れていくなどさまざまな異変が起こり始めていた。

大賢人ゲド(声:菅原文太)は世界のバランスを崩す者の正体を突き止める旅の途中、父王を刺し国を捨てた 心に闇を持つ王子アレン(声:岡田准一)と出会う。

(2006/日本) ★★

-----------------------------

原作を読んでいないので、全6巻の3、4巻目を映画化したということに多少の不安を感じたのですが、それはそのまま映画にも現れてました。

そもそも今回の「ゲド戦記」、あんまり魅力的なキャラクターがいないんですよね・・・。
最近のジブリ作品だと「ハウルの動く城」では“マルクル”や“かかしのカブ”、「千と千尋の神隠し」では“カオナシ”“坊”など、魅力的なキャラが脇でしっかり作品を支えてますよね。
ストーリーはそんなにじゃないけどキャラクターが好きだったりします(笑)。

やっぱりジブリは「風の谷のナウシカ」「天空の城 ラピュタ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」。 このあたりの作品が大好きです。 
声優に俳優を使い始めたあたりから、だいぶ作風が変わってきた気がします。
ってこれは宮崎駿氏の話。
今回の監督は息子の宮崎吾朗氏。

ゲドやウサギが初期の宮崎駿作品のキャラクターにそっくりなのは、原案を宮崎駿氏の「シュナの旅」から貰ったことが影響しているのでしょうけど物足りなさを感じます。
動きをダイナミックにするために線を少なくしたって聞いたんですけど、細かく書き込まれていてもダイナミックに表現することは、今の日本のアニメーション技術じゃ充分可能なんじゃないでしょうか。
素朴な描写に暖かみは感じるけど、レベルの高いアニメやCGアニメーションの技術などに慣れてしまうと、それなりに目が肥えてきちゃうんですよね。

「父さえいなければ生きられると思った。」
チラシなんかにはそんなことが書かれてますが、いきなり父親を刺しちゃったアレンの行動って不可解です。
賢王と謳われる親を持つプレッシャー、意志の不通、道の敷かれた将来への不安・・・
親が子供を殺したり、子供が親を殺したり、
そんな世の中だからこそ、そのあたりに深く切り込んでも良かったと思うけど、全てはアレンの「影」が関係してるかのようでした。

父王を殺し「影」から逃げるアレンはゲドと出会う。
ゲドとアレン、そしてテナー(声:風吹ジュン)は擬似家族のよう。
でもアレンに影響を与えるのはゲドじゃなくて、顔にやけど痕が残るテルー(声:手嶌葵)。
テルーが歌い出すシーンは唐突でビックリしましたが、そのあとアレンと打ち解けているところを見ると大事なシーンになっているんですね。
監督はどうしても「テルーの唄」を挿入したかったんでしょう(笑)。
だったら、歌が聞こえてきてアレンが近づくとテルーが歌っている事に気づくとか、
そんな演出にすればよかったのになって思いました。 ちょっと、長かったです。

ゲドはテルーを見て何かに気づいた(?)みたいな思わせぶりなシーンもありましたが、テルーは何故「○」に変身できるんですか?
永遠の命を得ることが出来る選ばれし者って誰のこと? テルー? それとも、そんな人いないの? (クモのはったり?)

永遠の命を求めるクモ(声:田中裕子)は、悪役らしい悪役だし、正体を現してからのギャップも面白かったから、この映画の中で一番好きかな。
「怖い怖い。」
あは!壊れてるぅー!!(笑)

でも、ゲドと対決しないんだね。 
いや対決はするけど、決着をつけるのはアレンでありテルー。 
ゲド戦記だからゲドが主役かと思ったけど、ゲドの活躍ってほとんど無い!
登場人物も限られていたし、縦と横のつながりが狭い中で限られた場面でしか活躍を見せない主人公に重みをあまり感じなかったです。

国に帰る決意をしたものの父王を刺したアレンに待ち受けている贖罪や、ゲドのこれから、テルーの正体。
なんか、すっきりしないまま終わってしまいました。 
原作を読めば理解できるんでしょうか。
だったら「ゲド戦記」を1巻目から映画化してけばいいのに。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年7月 | トップページ | 2006年9月 »