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2006年8月 3日 (木)

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Following 「メメント」「バットマン ビギンズ」のクリストファー・ノーラン監督のデビュー作。

■あらすじ■
 
作家志望のビル(ジェレミー・セオボルド)は、創作のヒントを得るために通りすがりの人々の跡をつける行為を繰り返している。

ある日、いつものように男の跡を尾けていたところ、尾行していることがその男にバレてしまう。 
その男、コッブ(アレックス・ハウ)もまた、他人のアパートに不法侵入しては私生活を覗き見る行為に取り付かれていた。

ビルは行動を共にしているうち、次第にコッブに感化されていくが、
侵入したアパートで見た写真の女(ルーシー・ラッセル)に興味を持ち、彼女の跡を付け始めたことから思わぬ事件に巻き込まれる・・・。

(1998/イギリス) ★★★★

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うう、上手いっ!
「メメント」ほどに複雑ではないものの、ここでも時系列を微妙にいじってて、それが効果的です。

物語はビルの回想という形をとっているので、ほとんどはビルの視点から語られるのですが、
途中途中に別のシーン(ダニーと金髪女性)が挟み込まれるので見始めると多少混乱します。

ダニーって誰? 
ビルに似てるけど、髪形が違う・・・。
でも、この人ビルだよね?だよね?と、心の中で確認している間にビルと金髪女性の接点が見えてきて、ダニーの理由が明らかに。

しかし、そんなのは序の口でした。
やがてビルは抜き差しならない状態に追い込まれていることが判って映画は幕を閉じる。
脳みそフル回転でしたが70分と短いので疲れることもありません。

どんでん返しと言えばそうかもしれない。
けれど、「やられたっ!」ってな爽快感とは無縁でした。
ビルの視点から映画を見ていたからかもしれないけど、アリ地獄に捕まったアリのの気分(笑)。
もがいても、もがいても、抜け出すことが出来なくて深みにはまっていくのだ。

かなり張り巡らされた罠ですね。
考えれば考えるほどに、用意周到。
そして、どこまでが計算だったのか。

ビルが写真の女に興味を持たなかったら?
事務所に現れた男は?

いくつかの偶然も利用しつつシナリオ通りに事を進める。
きっと、ビルが彼女に興味を抱かなかったとしても、いくつかのシナリオが用意されていて、
結果は同じになるようセッティングされていたんじゃないか・・・
そんなことを思わされました。 

ストーキング行為を繰り返しているビルは、いくつか自分なりのルールを設けていて、それを破った時に人生が破綻していってしまった。 
・・・と語られるけど、まずはどの時点でルールを破ったのかなぁ。
映画では写真の女の跡をつけた時点で、ってカンジなのですが、
コッブがビルのことに気づいていたとなると、コッブのことも深入りして跡をつけてそうなんだよね。

ちなみにビルのアパートの扉には「バットマン」のマークがある。
ほんとに「バットマン」が好きなんですね、監督!

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