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2006年8月16日 (水)

ガンジー

Gandhi インド独立の父、ガンジーの伝記映画。

第55回アカデミー賞9部門受賞作品。
(作品賞・主演男優賞・監督賞・脚本賞・撮影賞・美術監督賞・美術装置賞・衣装デザイン賞・編集賞)

■あらすじ■

1894年。 インド人商社の顧問弁護士としてロンドンから大英帝国支配下の南アフリカへとやってきた青年モハンダス・K・ガンジー(ベン・キングズレー)。
イギリスで教育を受けたガンジーは、皮膚の色で差別を受けることにショックを受け、民族抵抗運動を起こす。
この運動を皮切りに人種差別撤廃に燃え、ガンジーは祖国インドでのインド人による自治、英国からの独立を目指す。

1919年、言論・思想・集会の自由を禁止したローラッド法案に対抗するため、ガンジーは全国民に法律が執行される前日を“祈りと断食の日”とするストライキを呼びかける。
翌年、英国当局に非協力を宣言。 スワデシ(外国製品不買)運動を展開。
そして、英国の専売特許だった塩を自国で生産することを訴えた「塩の行進」を決行する。

さまざまな困難を乗り越え やがて大英帝国の支配が終結に向かうが、独立を目前に回教徒はヒンズー教徒と袂を分かちパキスタンを建国。

1948年1月30日、ガンジー78歳の時に暗殺されて亡くなる。

(1982/イギリス・インド) ★★★☆

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ガンジーの人生がそのままインド独立の歴史につながる。
最初から最後まで「非暴力」を貫いて戦って、ここまで偉大な成果を勝ち得た人ってなかなかいないよね。

本編が188分もあるので見るのを怯んでしまったんですけど、成し得たことが偉大なだけに長いのは仕方ないのかも。。。見て損はなかったけどネ。

南アフリカから出発したのは知らなかったけど、社会科の授業で習ったことがそのまま出てくるので、エピソードがとっつきやすかったです。
中学生のときに見てたらな~!って思った(笑)。
「塩の行進」とか、言葉だけ知っていても本質を理解してなかったりして、どうしてそういう行動をとるのか、そしてその反動にどういうことが起きるのか、
実際に映画で見ると前後のつながりもあって、かなり理解しやすかったです。

国の独立を目指すという、“事”が大きいだけに話のスケールの大きくなりがちだけど、ガンジーは草の根的な、庶民の目線から訴え、呼びかける。
無力な自分達に出来ること。
一人だけでは無力でも、団結すれば山は動かせる。
「この日は働かないで断食しよう!」とか、「イギリス製の綿を買うのはやめよう!」とか、「自分達で塩を生産しよう!」とか、本当に出来そうなことを呼びかけ、実行に移す。
そうして実際、イギリス政府を慌てさせ、困らせしまう。

権力者でもなくて、武器も持たず、質素に暮らすひとりの人間。
その人の言うことを聞くために大勢が集まり、その一言で国が動く。
ここまでの国民的支持を得られたのは、ガンジーの高い志と高潔な心をみんなが感じたからだよね。

けれど、良い事ばかりじゃない。 
同時に痛みも強いる。
暴力を振るうことは自分を貶める行為。 
だから、暴力を振るわれてもやり返さずに、ただ打たれろと説く。
そうして無抵抗な者を殴打すればするほどに、相手は自分を恥じなくてはならなくなるのだと。。。
理屈は分かっても、それを受け入れるのは相当の覚悟がいる。
ガンジーは言うだけでなく、自らそれを実行してみせる。 
打たれることはもちろん、断食で自らの命をかけることも厭わなかったり。。。
きっとガンジーは国民を信じてたんだろうと思うし、国民もガンジーのためにってまとまるところがすごい!
今の時代じゃ考えられない!!

偉大なことをしているって言うよりは、インドのために小さなことからコツコツとっていう感じで、それで国がイギリスが動いていくのだから、本当に偉大な人だと思う。
映画では、まだ夢なかば・・・という感じで終わらせてますが、確かにガンジーが死んだ後もインドは続いてゆくわけだし、独立がゴールではないんだよね。

非暴力で独立を勝ち取ったインドも、今では核保有国。
それに、いまだパキスタンと揉めてるし、現状は悪くなっているのかも?

映画でも描かれていたけど、回教徒とヒンズー教徒がそれぞれ多く住む地域を分離して独立させたインド=パキスタン問題。
カシミール地方をめぐっていまだ揉めているけど、なんであんなに憎み合っているのか、皮膚感覚では分からないんですよね。 
突然、襲い掛かったりとか、ないもんね。
やっぱり、宗教が絡むと疎くてダメです・・・。

平和憲法を持つ日本はガンジーみたいに非暴力の精神で平和を訴えて、世界に誇って欲しいと思うけど、なんだか先行き怪しい感じがして不安です。。。

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