告発
刑務所での虐待。
アルカトラズ連邦刑務所を閉鎖に追い込んだキッカケになった事件。
■あらすじ■
幼い妹のために5ドルを盗んだヘンリー(ケヴィン・ベーコン)は、25年の刑を受けアルカトラズ連邦刑務所に収監されるが、そこで脱獄を図る。
しかし囚人の一人に裏切られ、脱獄は失敗。
ヘンリーは光の届かない地下牢に1000日もの間収監される。
ようやく地下牢から出たその日。
ヘンリーは食事中に、自分を密告した囚人をスプーンで殺害する。
ヘンリーの弁護を担当することになったのは、新人弁護士のジェームズ(クリスチャン・スレーター)。
しかし、彼はヘンリーと話をするうちに刑務所内での非人道的な虐待の実態を知り、公判中にアルカトラズ連邦刑務所を告発する。
(1995/アメリカ) ★★★☆
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劇中でも脱獄不可能と強調されているアルカトラズ連邦刑務所。
クリント・イーストウッド主演の「アルカトラズからの脱出」って言う映画がありますよね。
コレも実話を基にした作品だとか・・・。
いつか見てみよう~!
オープニングからの一連の虐待行為が本当に酷くて、人間の尊厳について考えてしまった。
どうしたら、あんなに酷いことが出来るんだろう。
やっぱり、閉鎖された空間にいると感覚が麻痺してきちゃうんでしょうか?
ヘンリーもだけど、副所長も。
副所長(ゲーリー・オールドマン)は悪役だから、人間的なところは描き込まれていなかったけど、本質的には悪い人じゃなかったのかもしれないよね。
刑務所の運営を一手に任されていて、スムーズに運営するため、見せしめのためヘンリーを利用していて、そのうち相手が人間であること、傷つけられたら痛いということを忘れてしまったんじゃないか。
だからって、何をしても許されることではないけど。
私は、どこかで人間の善良さを信じたいのかなぁ。
それとも、「es[エス]」みたいなことに興味があるのかなぁ。
なんか、あのラストシーンだと、副所長は改心したって感じじゃないものね。
むしろ、あの後すぐに亡くなるなんてどういうこと!?って思ったよ。
後悔すること、心を入れ替えることが出来る人間って素晴らしい生き物なのにさ。
3年2ヶ月もの間、地下牢に閉じ込められていたヘンリーをケヴィン・・ベーコンは熱演してました。
ジェームズが連れてきた娼婦を演じてたキラ・セジウィックは、ケヴィンの奥様なんだよね。
何故か私は、この刑務所の中での夫婦共演シーンだけ覚えてた。。。(-_-;)
んー、ここだけどっかで見たのかな?
通して見たのに覚えてるのがここだけだったら、どんな神経してるんだろー、私(笑)。
映画の中でもちょっと浮いたシーンではあると思うけど。
えーと、、、映画の見所は夫婦共演じゃなくて、ヘンリーとジェームズの友情だったりすると思います。
ただ、話し相手が欲しかったという、ヘンリーの切な願いには心打たれます。
法廷ものは最後に勝ってスカッとして終わるのが多いのに、この作品は何だか悲しくなっちゃう。
実話なのでラストシーンを変えることは出来ないけど、
ヘンリーは、あんなにアルカトラズに帰ることを嫌がっていたのに、結局そこで生を閉じることになっちゃったなんて、なんだかやるせないラストだよ・・・。
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