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2006年8月31日 (木)

愛のついてのキンゼイ・レポート

Kinsey “愛”ではなく、“性”についてのレポートでした。

■あらすじ■

1920年、インディアナ大学の助教授、アルフレッド・キンゼイ(リーアム・ニーソン)。
彼は学生時代、厳格だった父親が望んでいたエンジニアではなく生物学の道を選んだことで父との関係を悪化させてしまう。
助教授となり、教え子であるクララ(ローラ・リニー)と恋に落ち、結婚したキンゼイ。
しかし、性生活がうまくいかず専門家のアドバイスを受ける。
夫婦の危機を乗り越えたキンゼイは自信をつけ、同じように悩みを持つ学生のために“結婚講座”を開講。

それだけでは学生たちの様々な質問に答えられないと悟ったキンゼイは、科学者の立場から“性”の実態を調査する。

(2004/アメリカ・ドイツ) ★★

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“性”についておおっぴらに語ることがタブーとされていた時代に、果敢に調査に乗り出したキンゼイ教授は拍手ものです。
しかも、かなり赤裸々。

どのように、そんな調査に乗り出すことになったのか。
どのように、そんな調査を行っていったのか。
キンゼイ教授の半生と重ねて、丁寧に映画を進めて行ってくれるのです。

禁欲的だった学生時代の反動。
その原点にあるものは父親の幼少時代のトラウマだったりして、親子の因果が世代を超えて受け継がれていくのが興味深い。
キンゼイ自身も息子に対して抑圧的に見えたよ。 
そうして息子が出て行っちゃったところも、自身とそっくり。

ただね、キンゼイ教授自身も経験豊富なジゴロなんかではなかったのに、
研究にのめり込むほどに“目覚めて”しまったってあたりが、ついてゆけん(笑)!

もともと同性愛願望はあったようなことも言っていたけど、
量の問題で、誰でも“同性愛願望”は持っているってのは分かる。
でも、それが潜在意識としてあるのか、もっとより身近に意識としてあるのかでは違ってくると思うのだ。
クララが「お気に入りの生徒を連れてきては、飽きたら捨てる」と、キンゼイに対して興味深いことを言っていたけど、
キンゼイ教授がどのくらい自分の同性愛嗜好を認識していたのか気になりました。

それにクララにしてみれば、いきなり「浮気しました。 男と寝ました。」では、たまったもんじゃないよねぇ。
そのお返しにって訳じゃないだろうけど、キンゼイの言葉を実戦して他の男と寝てみるクララが衝撃的でした。
そんな妻の情事を階下で、多少のいらだちと困惑と戸惑いと嫉妬を滲ませて待つリーアム・ニーソンの表情がスゴイ!
実際のところ、どうなのよ?って聞いてみたくなる(笑)。

結婚を別の言葉で言い換えるなら“束縛”かなぁ…などと思っているヒヨッコなので、
他の人と寝てみることをパートナーに求めるキンゼイ教授には驚かされっぱなし。
それなら“結婚”しなければいいのにって思ってしまいました。
相手が自分以外の誰かに興味を持っているのが分かってしまうなんて、残酷だ。
たとえ納得しても、動揺するよ。

ボノボの性行動から、なんでチームの夫婦交換に至るのかとか、
「キンゼイ・リポート 男性版」出版での栄光から、「女性版」出版での権威失墜とか、
後半に進むとちょっと分かり難かったですが、それまでのエネルギッシュな展開から夫婦愛を強調した展開に落として終わる。

個人的には前半の衝撃が強すぎて、そこしか印象に残ってない。

キンゼイ教授の助手のピーター・サースガードが光ってました!
冷たい瞳が艶っぽかった~(笑)。

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