ふたりの5つの分かれ路
■あらすじ■
書類にサインをして離婚手続きを終え、結婚生活にピリオドを打ったジル(ステファン・フレイス)とマリオン(ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ)。
2人はその後、ホテルの部屋で最後の思い出に身体を重ねるが、かつての愛情が甦ることもなく、ただ砂を噛む様な虚しい後味が残るばかり・・・。
(2004年/フランス) ★☆
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この男、サイテー!
内容よりも嫌悪感が先に立ってしまって、たぶん最初から最後まで眉間にしわを寄せながら鑑賞していたのではないだろうか(笑)。
頑張って最後まで見たのは、このカップルが別れることになった原因が少しでも分かることを期待したから。
う~ん、、、
明快な答えはでなかったけど、別れるべくして別れたってカンジです。
フランソワ・オゾン監督のちょっと変わった恋愛ドラマ。
あるカップルの離婚から始まり、あるディナーの夜、マリオンの出産、2人の結婚式、出会いと、時を遡って5つのエピソードが提示されていく。
断片的なストーリーでどこまで2人の核心に迫れるのかも興味があったけど、
あまりに大人すぎてお子ちゃまな私では太刀打ちできない映画でした。
全編を通して、あまり幸せそうじゃない印象を受けたんだよね。
蜜月時期は描かれないから、余計にそう感じます。
最初のホテルのシーンからノックアウトされ、サイテー男にブチ切れそうになっちゃった(笑)。
3つ目のエピソードのマリオンの出産でも、ダメ亭主ジルに心の中で毒づきながら見てたし。
もう、なんなの!この男はっ!!
妻の出産に立ち会わないってどういうこと!?
自分の息子を見て気分が悪くなるなんて、信じられないっ!!
子供の名前をケータイで話しながら決めちゃったりして、近くにいるのにあまりにも遠い。
その時点での夫婦の距離がそのまま現れていました。
心が離れているから「愛してる」って言葉も、電波に乗れば届かない。
大事なことは、相手の瞳を見て言わないとね!
どのエピソードに出てくるジルも、私は好きになれなかった。
自分勝手過ぎるよっ!
だから、さっさとこんな男とは別れればいいのにって思っていたんだけど、よく考えるとマリオンもマリオンなんだよね~。
エピソードの隙間を埋めて作る自分だけの映画。
私が完成させた作品は身も蓋もないものだったけど、15年後にまた見たら感想は違うものになっているかも!?
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