ギャングスター・ナンバー1
■あらすじ■
1999年のロンドン。
アンダーワールドのナンバー1に君臨する55歳のギャングスター(マルコム・マクダウェル)は、ある日、投獄された元ボスの出所を知る。
1968年のロンドン。
ギャング界に君臨しているダンディなフレディ・メイズ(デイヴィッド・シューリス)は、駆け出しのギャングスター(ポール・ベタニー)にとって憧れの存在。
若きギャングスターはフレディに取り入り、彼の右腕にまでのし上がる。
しかし、フレディがカレン(サフロン・バロウズ)という女性に惹かれた事から2人の関係は崩れ始め・・・。
(2000/イギリス) ★★
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ポール・ベタニーの細身の身体にピッタリとしたスーツ姿がメチャクチャ格好良かった~!
颯爽と歩く姿には思わず頬がゆるんでしまう・・・(←ミーハーめっ!)。
隣を行くのはデイヴィッド・シューリス。
この人って年齢不詳な感じ。 老いも若きも演じ分けるよね。
そして、もう一人。
55歳のギャングスターを演じるマルコム・マクダウェル。
「時計仕掛けのオレンジ」が有名だけど、見ていないのでピンと来ないです。
でも、サイコ演技は凄かった(笑)。
個人的には、そんな激情をさらりと受けて流すデイヴィッド・シューリスが良かったけど。
ストーリーは分かりやすいギャング物。
チンピラがボスを目指してのし上がって行く話なんだけど、ギャングスターのキャラクターがちょっと不確定な気もしました。
ただのチンピラかと思いきや、あれじゃサイコ野郎だ。
フレディに対する敬愛と愛憎。そして野心。
カレンが絡んできたことで、どこかがプチンと切れてしまう。
もう少し、ねっとりじっくり描いていても良かったと思う。
カレンの死亡についても追求していなかったなんて、詰めが甘すぎるんじゃない?
ギャングスターにとっては、たまたま目の前に現れたのがフレディ・メイズだった。
もし目の前に別の誰かが現れたなら、その誰かを崇拝し、模倣し、破滅させずにはいられなかったんだろう。
そんなところは好きだけど。
ストーリーの形式は55歳のギャングスターの回想として、ポール・ベタニーのモノローグをマルコム・マクダウェルが語る。
雄弁すぎるナレーションが、あんまり好きになれませんでした。
私の好みは「黙して語らず」なので、ナレーションがない方が良かったかも。
そう言えば、「シン・シティ」も(内面的に)雄弁な男たちばかりでした。
ギャング物じゃないけど「パニッシャー」みたいな、寡黙な人が格好良くて好みです(映画では)。
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