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2006年10月 8日 (日)

マダムと奇人と殺人と

Madame_edouard 街を歩けば変人に当たる。
個性的な登場人物ばかりが出てくる映画。

■あらすじ■

舞台はベルギー、ブリュッセルにて、“美大生連続殺人事件"が発生。 
死体はそれぞれ名画収集家の墓の後ろに隠されていて、右の腕が切断されている。

レオン警視(ミシェル・ブラン)は、助手の刑事ボルネオ(オリヴィエ・ブロッシュ)と、ぼやいてばかりの愛犬バブリュットを連れてさっそく捜査を開始する。
そしてレオン警視が辿り着いたのは、下宿付きのビストロ。 その名も“突然死"。
そこには、おかまのイルマ(ディディエ・ブルドン)、いつもロゼワインしか飲まないローズ(ドミニク・ラヴァナン)、まずい料理ばかり作るコックのジェジェ(ブーリ・ランネール)、いつも鳥を連れている老人、などちょっと変わった人々ばかりが集っていた。

彼らは口々に事件の事など知らないと言うが、店の評判が落ちることを気にして、実は、下宿人が行方不明になっている事をひた隠しにしている。

そんな中、イルマがかつて付き合っていた女性との間に生まれた実の娘のマリー(ジュリー・アンヌ・ロット)が、初めて父に会いにやって来ることになり・・・。

(2004/フランス・ベルギー・ルクセンブルク) ★★★☆

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フランスでカルト的な人気の小説「レオン警視」シリーズの1作を、著者自ら監督したのがこの映画なのだそう。

ナンディーヌ・モンフィス監督が住むフランスのモンマルトルに実在する人物にインスパイアされて生まれたと言うキャラクターたちは個性的な面々ばかり。
そして、モンマルトルと言えば「アメリ」。
だからと言うわけではないのでしょうが、この映画にテクニカルコーディネートとして、参加しているのがジャン=ピエール・ジュネ。
映画の隅々にまで手の込んだ細工がなされて、ますますユーモア溢れる映画にしている気がします。

主人公のレオン警視は一見、強面なんだけど編み物が趣味だったりして、なかなかのお茶目さん。
そんなレオン警視を取り巻く人々は、毒々しいまでに個性的。
言うなれば、奇人変人だらけです(笑)。

レオン警視が担当する“美大生連続殺人事件”。
奇人ばかりが集まるビストロ“突然死”にも、聞き込みに向うが新情報はない。

そのビストロ“突然死”に下宿しているオカマのイルマは、そわそわ落ち着きがない。
聞けば、昔の恋人との間に出来た娘マリーと、初めての対面をすると言う。
オカマになったとは知らない娘に、ありのままの自分を受け入れてもらえるだろうか・・・。

美大生連続殺人事件とイルマの父娘の対面。
まるで無関係の出来事が最後につながるのはいいけど、事件そのものに意外性がやや足りないかも。
映画の中に事件の「犯人」はバッチリ映っているのに、謎解き映画じゃないから、犯人が分かった時の驚きって少ない・・・。

私が怪しんでいたのは、随所に画面に現れる「帽子をかぶった後姿」の人。
まるで事件に無関係だったけど、これってマグリッドの絵画へのオマージュなのね。 どうりで見たことあると思った!

神父さんが十字架を担いでるシーンもシュールだったけど、あれもなにかのオマージュ?

事件はレオン警視に任せて、奇人たちの可笑しな行動を観察。
お気に入りは、ぼやいてばかりいるレオン警視の愛犬バブリュット。
胃を壊しそうなものが好物の、変な犬です。

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