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2006年10月22日 (日)

マイライフ・アズ・ア・ドッグ

My_life_as_a_dog 世界とつながる呪文を唱える。

■あらすじ■

イングマル(アントン・グランセリウス)は、どんな時でも愛犬シッカンと一緒にいる男の子。
人工衛星なんてものに乗せられて地球最初の宇宙旅行者になった、あのライカ犬の運命を思えば、どんな事だってたいしたことはないと考えるのが彼の人生哲学だ。
兄のエリック(マンフレド・セルナル)に幾らいじめられたって、病気のママ(アンキ・リデン)が何をやってもドジな自分を嘆き悲しんだって、パパがバナナの仕事で南洋の海に出掛けたままずっと帰ってこないことだって、決して不幸なことじゃない。

しかし夏になってママの病状がひどくなり、イングマルは叔父(トーマス・フォン・ブレム)のいるスモーランドへ預けられることになる。

(1985/スウェーデン) ★★★

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12歳の少年イングマル。 
物事が思うようにいかなかったり、自分の力ではどうすることが出来ない時に、ライカ犬のことを思い浮かべる。

人類が宇宙に飛び立つ前に、人工衛星に乗せられ打ち上げられた犬のことを。
充分な食料もなく、地球に帰還させる術もなく、宇宙に飛ばされ消えてしまった小さな命。

エリックにいじめられても、ママに理解されず困らせてしまっても、あのライカ犬に比べれば自分はまだマシだ。

けれど、ママの病状が悪化して、イングマルは田舎の叔父さんの家に預けられる。

本が大好きなママがいて、意地悪なエリックがいて、大事な愛犬シッカンがいる。
小さくとも大切なイングマルの世界。
そのピースが次々と欠けて、イングマルの世界は不安定に揺れる。

そんな時はライカ犬のことを思い浮かべ、世界と自分をかろうじてつないでゆく。

イングマルに次々と困難と不幸が襲っていくお話しなんだけど、大げさに騒ぎ立てずに、
静かに打ちのめされて、静かに乗り越えていく多感な少年期のお話しとして描かれているのが良かったです。
この映画、多感だった少女時代に見たかったなぁ。。。
そうしたら、きっと、もっとダイレクトにイングマルに感情移入できただろうに。

感情を揺さぶられたりする程ではなかったですが、心にじわじわ染みてくる映画でした。

田舎町で友達になる男の子ふりをしている女の子サガ(メリンダ・キンナマン)との関係や、ヌードモデルのお姉さんへの憧れなど、イングマルの思春期も爽やかに描かれていました。

イングマルを演じた少年のいたずらっぽくもあり、悲しげな笑顔も印象的。

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