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2006年10月10日 (火)

ワールド・トレード・センター

World_trade_center 脳が命をつなぐ。

■あらすじ■

2001年9月11日、午前8時40分過ぎ。
ニューヨークのシンボルともいえる2つのタワー、世界貿易センター北棟にアメリカン11便が、南棟にユナイテッド175便が激突した。
港湾局警察官(PAPD)のジョン・マクローリン(ニコラス・ケイジ)とウィル・ヒメノ(マイケル・ペニャ)は同僚と現場に急行、人命救助のためビル内部へと向かう。
しかしその時、再び轟音が鳴り響き、ビル全体が崩壊を始める。
奇跡的に生き残った2人だが、瓦礫の下敷きとなり身動きすら取れなくなっていた。

(2006/アメリカ) ★★★

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その日は日常の延長線上で、いつも通りの単調で平穏な日のはずだった。
爆音と共に伝わる振動。
煙を吐き出すワールド・トレード・センターの姿。 
目の前に広がる非日常的な光景。
あまりに悲惨な出来事に、自分にできることが何かあるだろうかと立ちすくむ。

ブラウン管に写った映像を知識とため込んでいた私には、その日そこで血が流れたことや、その場にいた人々の痛みに鈍感だったと思う。
この映画の現場に向かった湾岸警察官たちの戸惑いや驚きを通して、ようやく少し現実に近づけた気がします。

逃げ惑う人々。 混乱する現場。
正確な情報も持たずに現場に飛び込む。

しかし人命救助に向かったマクローリンとヒメノたち5人は、二次災害に巻き込まれ、崩壊したビルの下敷きになって閉じ込められてしまう。

ここから映画のトーンは一変。
生き残ったマクローリンとヒメノが互いに励ましあう姿と、その家族のドラマを描く。

実話を基にした奇跡の生還。

けれど、感動なんてなまっちょろいモノを跳ね返す。
命は命の上に成り立っている。
どれだけの命が失われたのだろう。 
どれだけの命に助けられたのだろう。
だからこそ、助かった2人の命が輝くってこともなく、絶えず居心地の悪い気分にさらされました。

生存者だったからこそドラマになったのだとしたら、亡くなった方はどうなのか。
折角、助かったのに不慮の事故で死んでしまう同僚、
病院で行方不明の息子を待つ母親。

2家族にばかり焦点が当てられすぎて、そうだったんだーで終わってしまう。
愛国心に目覚める海兵隊員も、怖いし。。。
それに、あの出来事を描いていることでケチを付けられない雰囲気がちょっと嫌。

ニコラス・ケイジが、へっぴり腰でビルに向かうところまでは良かったんだけどなぁ。

閉じ込められたマクローリンが、脳が命をつなぐから眠ったらダメだ、と言うセリフが印象に残りました。

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