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2006年10月17日 (火)

ブラック・ダリア

Black_dahlia ハリウッド・センセーション。

実際に起きた未解決事件から着想を得て書かれた小説の映画化。

■あらすじ■

1947年、ロサンゼルス。
共にボクサーとしての経歴を持つロサンジェルス市警の名物コンビ、バッキー・ブライカート(ジョシュ・ハートネット)とリー・ブランチャード(アーロン・エッカート)。
リーには美しい同棲相手ケイ・レイク(スカーレット・ヨハンソン)がいたが、いつしか彼らは3人で行動を共にするようになっていた。

そんなある日、身体を腰から切断され、口を耳まで切り裂かれた若い女の全裸死体が空き地で発見される。
間もなく死体の身元は、映画女優を夢見ながら娼婦まがいの生活を送っていたエリザベス・ショート(ミア・カーシュナー)だと判明。
マスコミは彼女を“ブラック・ダリア”と呼び大きく報じる。

リーとバッキーも事件の捜査に乗り出すが、リーはこの事件に異常な執着を抱き始め・・・。

(2006/アメリカ) ★★☆

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「ファム・ファタール」と言う映画も撮ったことがあるブライアン・デ・パルマ監督。
ファム・ファタール的でありフィルム・ノワールが題材のこの作品との相性はバッチリに思えるよね。
相当に期待しちゃってました。
同じくジェイムズ・エル・ロイ原作の「L.A.コンフィデンシャル」は面白かったし。

結果的には期待外れの出来映えでしたが、決して悪い作品と言う訳じゃないのでしょう。
しかし、傑作でないのも確か(笑)。
デ・パルマの代表作と言うわけにはいかないんじゃないかなぁ~。

出所したボビーの情報を得てリーが向かったビルに、バッキーも乗り込んで・・・
ここのシーンは、さすがブライアン・デ・パルマ!って思う演出と映像でした。
けど、「おっ!」って思ったのは、そこだけでした。

ストーリーは人間関係が複雑なので、ブラック・ダリア事件の真相が判明した時の
カタルシスはないです。
犯人探しよりも、ブラック・ダリアに魅せられ、囚われていく人間模様を見せていく。

特にブラック・ダリア事件にのめり込むリー役のアーロン・エッカートは熱演。
同棲中のケイとのプラトニックな関係も不思議でしたが、お互いどう思っているのか深く描かれないので、折角の熱演も空回り気味に思えた。

そんなアーロンの隣にいるのがバッキー役のジョシュ・ハートネット。
これが、非常に違和感ありあり。 全く、似つかわしくない。

今回のジョシュは全体的に浮いてて、何をやってもサマになってなかったよ。
この役はジョシュには荷が重すぎたのかもー?
幸せ太りなのかなんなのか、顔の面積も広くなって瞳が顔に埋もれてるしさ(涙)。

そして、もう一人のミス・キャストは富豪の令嬢マデリン役のヒラリー・スワンク
見る人を魅了するような匂い立つ色香が必要な役だろうに、若さも美貌も感じられず。
どう見てもブラック・ダリアのそっくりさんには見えないし!

お色気担当はスカーレット・ヨハンソンなのかと思ったら、そうでもなくて、スカーレットもあんまりパッとしなかった。。。

一番役にハマっていた女優さんって、結局ブラック・ダリアを演じたミア・カーシュナーだけだった。

それにしても、エリザベスと一緒に映画に出ていた女の子が、フィルムを持って逃げ回っているのもよく分からず、どうでもいいことは駆け足で描かれてるような印象。

デ・パルマが老いたのか、役者の力量不足か、それとも脚本の悪さ故か、、、?

個人的にはデ・パルマ監督は擁護してあげたい(笑)。

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