大いなる休暇
■あらすじ■
カナダ、ケベック州のサントマリ・ラモデルヌ島。
人口125人のこの島は、かつて漁業で栄えていたが、今では島民のほとんどが失業手当に頼る生活を余儀なくされていた。
そんなある日、この島に大規模なプラスチック工場誘致の話が舞い込んでくる。
建設には、“島に定住する医師がいること”が絶対条件。
しかし、この島は長らく無医島になっていた。
そんな折、本土の青年医師クリストファー(デヴィッド・ブータン)が、1カ月だけという条件で島にやって来る。
彼がそのまま暮らしたくなるように、島民は一致団結して“楽園の島”を演出するが・・・。
(2003/カナダ) ★★★☆
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島民たちがつく嘘の数々。
けれど盗聴までして、かなり犯罪(笑)。
なのに、これが憎めない!
漁業が寂れ、生活保護のお金も半月でなくなってしまうような侘しい島生活。
そこからどうにか抜け出すために、工場誘致の話をなんとしてでもまとめたい!
それにはどうしても、医者がいる!!
そうして、やって来たドクターに島を気に入ってもらおうと、あの手この手で画策する。
ドクターはクリケットがお好きと聞けば、にわか仕込みでクリケットを覚えたり、
お金を拾って悪い気はしないと、必ずお金が落ちている場所を作ったり、
バカバカしいように見えて、みんな本気。
本当にドクターを必要としている。
このドクターは、実は、医者のくせして麻薬(コカイン?)に手を出すダメ人間なんだよね。
けれど、島の生活や人々のふれあいの中で、ドクターは真っ当な人生を取り戻してゆく・・・なぁんて大げさには描かれないの!
主軸は島民の奮闘ぶりに置かれていて、そこにさり気なくドクターの変化が描写されているのが上手い。
けれど事が上手くいけばいくほどに、世話役のジェルマン(レイモン・ブシャール)はドクターを騙していることに、そして騙し続けることに悩み始める。。。
誘致の審査に来た役人に人口が少ないことを指摘されて、大芝居を打つところは笑いを堪えるのが大変でした。
しかし、その後の急展開は「あれっ」と言う間に過ぎ去って、そのまま終わっちゃった。
でも、ほのぼのいい感じの映画。
ちょっと疑問に思ったのは、ドクター・クリストファーの専門は整形外科医のはずなんだけど、内診とかできるのかな。
大丈夫なの?
ジェルマンが持っていた生活保護の委任状も誰のものか良く判らなかった。
てっきり(死んだ)息子のものだと思っていたのに、なんだか違うみたいで・・・?
息子のだとすると、話がつながるんだけど。
ドクター役のデヴィッド・ブータンの瞳がオッド・アイで、思わず魅入ってしまったよ。
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