« 間宮兄弟 | トップページ | 終わりで始まりの4日間 »

2006年11月20日 (月)

トゥモロー・ワールド

Children_of_men 世も末・・・

2027年の世界を描いているけど、世紀末を思わせる世界観。

■あらすじ■ 

西暦2027年、人類はすでに18年間も子供が誕生していなかった。
原因は分からず、この地球を引き継ぐものは、いずれ途絶えてしまう。

希望を失った世界では暴力と無秩序が拡まり、英国政府は国境を封鎖し不法入国者の徹底した取締りで、辛うじて治安を維持していた。

そんなある日、エネルギー省の官僚セオ(クライヴ・オーウェン)は、彼の元妻ジュリアン(ジュリアン・ムーア)率いる地下組織“FISH”に拉致される。
ジュリアンの目的は、移民の少女・キー(クレア=ホープ・アシティー)を“ヒューマン・プロジェクト”という組織に引き渡すため、“通行証”を手に入れること。

最初は、協力を拒むセオだったが・・・。

(2006/アメリカ・イギリス) ★★★★

-----------------------------

「天国の口、終わりの楽園。」は苦手だけど、アルフォンソ・キュアロン監督の作品は結構、好き。
ハリー・ポッター・シリーズはキュアロン監督の3作目「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」が一番好きです!
他にもイーサン・ホークとグィネス・パルトロウ共演の「大いなる遺産」なぞも監督しております。。。 

でも、監督には期待していたけど、実は作品には期待してませんでした。
近未来SFサスペンスなんて、そんなに目新しくもないし、好きなジャンルでもないし、とタカをくくっていたのです。
しかし、いい意味で期待を裏切られた!

ハイテク化した先の先の未来じゃなくて、ほんの数年先の未来。
その描き方が超リアル。
ありえそうな未来の姿だったんだよね。

しかも、その姿はぞっとするほど殺伐としてて絶望的。
爆弾テロは日常化し、政府は不法移民の取締りを強化。

そんな世界の中、ストーリーは単純で、セオがキーという名の少女を“ヒューマン・プロジェクト”という組織に引き渡すというだけのこと。

子供が生まれなくなった世界。
大気汚染、温暖化、ウィルスの流行、、、理由はいまだ解明されない中、その解決の鍵を握る少女・キー。
彼女を守ろうとする人たち、利用しようとする人たち。

早々と重要人物だと思わしき人物が死んでしまったり、単純なストーリーの中にも驚きがあって飽きさせない。

何より、この映画の凄いところは映像の見せ方です。

最初の爆破シーンにしても、爆発した土煙の中から負傷した人が出てきて、ほんとに爆破させたように見える!
匿ってもらったジャスパー(マイケル・ケイン)が殺害されるシーンも心が痛みました。

人の命が簡単に失われていく世界。
ためらうことなく、情けをかけることなく、命の軽さがリアルに痛い。

だからこそ、その対称として未来ある子供の存在の尊さがラストに浮かび上がる・・・のだけど、そこは あんまり感動しなかった。
人だかりが出来て、すぐに拘束されちゃいそうだもん(笑)。

海上のラストシーンも物足りなさが残りました。
でも、その物足りなさって、つまんなかった~と言うのではなく、もっと知りたい!もっと観たい!っていう欲求。

結局、“キー”が本当に世界を救えるのかは判らないけど、分からないからこそ“キー”は最後の希望であり、その存在に価値があるんだね。

セオとジュリアンの関係や、セオが協力するまでの経過など、ちょっと駆け足に描いている部分もあるけど、銃撃戦や爆破シーンの臨場感はそれを補って余りあるものがありました。
思わず「本物ですか?」と、自問しちゃうシーンがいっぱい。

出産シーンで、赤ちゃんから湯気が出てるのも驚きました。 生まれたてホヤホヤ~。
どうやって撮影したの?

|

« 間宮兄弟 | トップページ | 終わりで始まりの4日間 »

Cinema 2006」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/129220/12794595

この記事へのトラックバック一覧です: トゥモロー・ワールド:

« 間宮兄弟 | トップページ | 終わりで始まりの4日間 »