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2006年11月17日 (金)

クリムト

Klimt クリムトのうずまき。

■あらすじ■

1918年、ウィーンを代表する天才画家グスタフ・クリムト(ジョン・マルコヴィッチ)は、病院で死を迎えようとしていた。
誰も見舞いに訪れず、愛弟子のエゴン・シーレ(ニコライ・キンスキー)だけがクリムトを見守る。
しかし、シーレの存在に気付くことなく、クリムトの意識は混濁し人生の一部分が甦ってくる。

1900年、保守的なウィーンでの酷評とは対照的に、先進的なパリでは絶賛され、クリムトはパリ万博で金賞を受賞する。
受賞会場で出会った美しい女性レア(サフロン・バロウズ)に心奪われたクリムトは、嫉妬する恋人ミディ(ヴェロニカ・フェレ)を置いてレアと再会を果たし、彼女の肖像画を描く約束を取り付ける。

(2006/オーストリア・フランス・ドイツ・イギリス) ★★☆

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芸術家の映画って割りと好きなのですが、この映画は芸術的過ぎました。
クリムトの伝記映画ではなく、死期間近のクリムトの頭の中をのぞいてみた感じです。

あんなことがあった、こんなことがあった、あれはどうなった?
次々と現れては消えてゆく記憶の断片。

そこからストーリーを見つけたり、真実を追い求めたりしない方がいいです。
疲れるだけだから(笑)。

最初はクリムトに興味を持って観ていられたし、中盤も話が飛ぶのが面白くて我慢できた。
けれど、終盤にきていささか単調なのが飽きてきました。
ずっと同じ調子で、混乱と飛躍が続くんだもの。

それに、芸術家の創作エネルギーや情熱と、かけ離れた映画だったのも残念。

今なお、愛されているクリムトの絵画。
そこに描かれているのは艶やかな女性たち。
クリムトとモデルたちの関係・・・。

「芸術新潮」を読んで仕入れた知識以上のことは描かれていなかったけど、ジョン・マルコヴィッチが体現するクリムトをやっぱり、目で追ってしまいます。

そんなクリムトの目を奪うレア。

クリムトがよく使ったモチーフの中に「うずまき」模様があります。
映画はそんなクリムトのうずまきから始まる。
いま思えば、その後のストーリーの予告でした(笑)。

マジシャンの手にかかり、イリュージョンの館に迷いこんでしまったクリムト。
そこを出て、左左左に曲がればまた、ここに戻ってきますからね。

永遠に出口を見つけられないクリムトは、ちょっと可哀そうだけど、
私たちは97分でこの迷宮を出られます。
あぁ、良かった!

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