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2006年12月31日 (日)

★Cinema 2006 総決算★

今年の劇場鑑賞は、全部で107作品。

「歓びを歌にのせて」に始まり、「リトル・ミス・サンシャイン」に終わった一年でした。

さて、今年も「映画ベスト10」を発表したいと思います。
昨年に倣って「日本インターネット映画大賞」さんから、フォーマットを貰ってきました。
2005年の投票記事はこちら→【Cinema 2005 総決算

今年も《外国映画部門》にのみエントリーしたいと思います。

[作品賞投票ルール]
 ・選出作品は5本以上10本まで
 ・持ち点合計は30点
 ・1作品に投票できる最大は10点まで

※初鑑賞であればDVDなどでもO.K.のようですが、
当ブログでは『2006年劇場鑑賞作品』に限って選出したいと思います。

では、BEST 10からの発表です!

■作品賞■
 
1「亀も空を飛ぶ」・・・[5点]

2「ホテル・ルワンダ」・・・[5点]

3「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」・・・[5点]

4「キスキス,バンバン」・・・[5点]

5「歓びを歌にのせて」・・・[2点]

6「ブロークバック・マウンテン」・・・[2点]

7「RENT/レント」・・・[2点]

8「ローズ・イン・タイドランド」・・・[2点]

9「リトル・ミス・サンシャイン」・・・[1点]

10「クラッシュ」・・・[1点]

≡コメント≡
「亀も空を飛ぶ」は、傷ついた子供たちの瞳が忘れられませんでした。
「キスキス,バンバン」は、かなり面白いので 大PUSH!!

7作品はすんなり決まったのですが、残り3作品は迷いに迷いました。
単館系作品に偏愛傾向があるとはいえ、「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」と「ユナイテッド93」を外したのはやりすぎ?かな?

全体的に、上半期に観た作品が多いですね。

■監督賞■

★テリー・ギリアム・・・「ローズ・イン・タイドランド」             
  
≡コメント≡
「ブラザーズ・グリム」での鬱憤を晴らすかのような、ギリアム・ワールドが炸裂でした。 しかも、ガーリーでメルヘンでファンタジックなのに、とことん不気味テイスト。
主演のジョデルちゃんの力も大きかったけど、なんだかんだ言ってもギリアムが好きなんです♪

ほか、候補に上がったのは…
☆ポール・グリーングラス・・・「ユナイテッド93
☆フェルナンド・メイレレス・・・「ナイロビの蜂
☆マーク・フォスター・・・「STAY/ステイ

■主演男優賞■

★ドン・チードル・・・「ホテル・ルワンダ

≡コメント≡
アカデミー賞では、ノミネートどまりで受賞できなかったので、是非とも賞をあげたい! 

ほか、候補に上がったのは…
☆フィリップ・シーモア・ホフマン・・・「カポーティ
☆イッセー尾形・・・「太陽

■主演女優賞■

★ジョデル・フェルランド・・・「ローズ・イン・タイドランド

≡コメント≡
なんとも愛らしいジョデルちゃんありきの映画でした。 
見事にローズ役を体現していて、演技なのか素なのか判らないほどに、
ローズ=ジョデルちゃんでした。 

ほか、候補に上がったのは…
☆ユリア・イェンチ・・・「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々
☆アビゲイル・ブレスリン・・・「リトル・ミス・サンシャイン

■助演男優賞■
 
★マイケル・ペニャ・・・「クラッシュ
 
≡コメント≡
「クラッシュ」の中でも、透明マントのエピソードは印象的でした!
「ワールド・トレード・センター」にも出演していたし、これからの活躍にも期待!!

ほか、候補に上がったのは…
☆ライアン・ゴズリング・・・「STAY/ステイ
☆クリスチャン・ベール・・・「ニュー・ワールド

■助演女優賞■

★メリル・ストリープ・・・「プラダを着た悪魔
  
≡コメント≡
タイトルロールだし、主演でもおかしくないけど、
この人がこの映画のこのポジションだからこそ、映画に強みが出た気がするので!

ほか、候補に上がったのは…
☆シャーロット・ランプリング・・・「家の鍵
☆カン・ヘギョン・・・「トンマッコルへようこそ

■新人賞■

★クノ・ベッカー・・・「GOAL! STEP 1:イングランド・プレミアリーグの誓い
  
≡コメント≡
彗星のごとく現れ、続編も待機中のクノ・ベッカーに一票!
さて、どこまで成長し、この作品から卒業してゆくのか。。。是非とも見守りたいと思います!

ほか、候補に上がったのは…
☆ジェニファー・カーペンター・・・「エミリー・ローズ
☆クオリアンカ・キルヒャー・・・「ニュー・ワールド

※この内容(上記の投票まで)をWEB(日本インターネット映画大賞での使用のみ)に転載することに同意する。
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ここからは、個人的に設けた独自賞です。

■BEST邦題賞■

★「あるいは裏切りという名の犬
原題:36 Quai des Orfevres(オルフェーヴル河岸36番地)
配給:アスミック・エース

≡コメント≡
今年は、そのままのタイトルが多くてインパクトのある邦題は少なかったですねぇ。
私があんまり、良い邦題作を観なかったっていうのも大きいんでしょうけど。
「敬愛なるベートーヴェン」という微妙なタイトルもあったりして、配給会社の苦労も伺えますが、もう少し頑張って欲しいところ。
来年に期待しています!!

■劇場鑑賞したかったで賞■
今年はたくさん自宅鑑賞(DVD etc.)したので、こんな賞を設けてみました。
そのうち、記事にしたのは116本。 実は劇場鑑賞より多かったんだね!

★「キャラバン」・・・1999年/フランス・ネパール・スイス・イギリス
★「ベルベット・ゴールドマイン」・・・1998年/イギリス
★「ファニーゲーム」・・・1997年/オーストリア

≡コメント≡
ハネケ作品は、劇場体験したことがないので、いつかは・・・!!
「キャラバン」はBSで見て、かなり良かったのでDVDを買ってしまいました。

■邦画賞■
今年観た邦画は29本(アニメーション作品含む)でした。 
これまでで一番、邦画を見た年かもしれません!!

洋画のみの選出で、惜しくも《BEST 10》からもれた作品もあるので、
邦画作品で良かったものをあげておきたいと思います。
※「日本インターネット映画大賞」邦画部門にはエントリーしませんので、あしからず。

★「鉄コン筋クリート
★「かもめ食堂
★「ヨコハマメリー

以上。
ここまで、お付き合い下さった皆さま、ありがとうございます。

一見さまも、読者さまも、このグログに訪れてくださった全ての方に、感謝します。
来年も、たくさんの人と映画に出会えますように・・・。

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2006年12月27日 (水)

リトル・ミス・サンシャイン

Little_miss_sunshine 幸せのかたち。
家族のかたち。

いびつだって、負け犬だって、
大事なのは、ちゃんと“つながってる”って事だよね。

■あらすじ■

アリゾナ州郊外に住むフーヴァー家は、ちょっぴりエキセントリック。

家長のリチャード(グレッグ・キニア)は“負け犬を拒否する”がモットーの成功論提唱者で、
そんな父親に息子ドウェーン(ポール・ダノ)は反発し、ニーチェに倣って沈黙を続けている。

9歳の娘オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)は典型的な幼児体型をしているけれど、ミスコン優勝を夢見て研究に余念が無く、
老人ホームから追い出されたグランパ(アラン・アーキン)は、口が悪くて言いたい放題。

さらには そこへ、ゲイの伯父フランク(スティーヴ・カレル)が自殺未遂を起こしてやって来る。

母親シェリル(トニ・コレット)は、バラバラの家族をまとめようと孤軍奮闘しているが…。

そんな折、オリーヴに美少女コンテスト出場のチャンスが訪れる!

旅費節約のため、黄色いオンボロ・ミニバスに家族全員で乗り込み、開催地のカリフォルニア目指して出発するが・・・。

(2006/アメリカ) ★★★★

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くせ者ぞろいのフーヴァー家。
変わり者だけど、愛すべき変人たちでした(笑)。

家長のリチャードは厭味ったらしく、すぐに難癖をつけるい嫌な奴なんだけど、変わりようがすごくいい!

お父さんが娘のダンスを応援する姿に嬉しくなりました。
すぐに、いい人にはなれないけど、本質的には善良なんだろうなぁっていうのが伝わってくる。

沈黙の誓いを続けるドウェーンや、失恋して自殺未遂したフランク伯父さん。
みんな皆、何かを抱えて生きている。

上を目指して。
成功したくて。
誰かに認めてほしくて。

そんな中、強烈な個性を放っていたグランパ。
くせ者ぞろいの家族の中では、わがままじいさんってキャラクターでしたが、
フツーの家族だったらワイルド過ぎて浮いていそう!

だけど、フーヴァー家では当たり前に、その存在が受け入れられてて、空気に馴染んでました。

このワイルド・グランパが、結構いいセリフを言うんだよね。
「本当の負け犬とは、負けることを怖がって挑戦すらしない者のことだ」

思わず、うんうん、と頷いちゃった♪

一難去って、また一難。。。
6人を乗せたミニバスに次々降りかかる難題を、家族の力を合わせて乗り越えてゆく。

協力し合うこと。
譲り合うこと。
解かり合うこと。

バラバラだった6人は、“家族”として団結してゆく。

コンテストでのオリーヴのダンス・シーンが、この映画のハイライトだけど、
可笑しくて嬉しくて、笑いながら泣いて観てました。゜(゚´▽`゚)゜。。

心の中で、フーヴァー家のみんなと、頑張って踊っているオリーヴを応援せずにはいられないよね!! 

登場するどのキャラクターも、熱演の“熱”を感じさせない好演ぶりで素敵!!

こんなに個性的なメンツが揃うと、それぞれが自己主張を始めそうだけど、そんなことも無くて、
狭いミニバスの中、窮屈そうに映る6人の姿を繰り返し見ていると、本当の家族のようでした。

黄色いオンボロ・ミニバスも可愛いかった♪

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2006年12月26日 (火)

ダーウィンの悪夢

Darwins_nightmare 進化すること。 
発展すること。
何かを失っていくこと。

■あらすじ■

淡水湖では世界第2位の大きさを誇るアフリカのヴィクトリア湖。

かつて、そこでは多様な生物が棲み「ダーウィンの箱庭」と呼ばれるほどの生態系の宝庫だった。

しかし半世紀ほど前に放流された外来魚ナイルパーチが、他の魚を駆逐していき状況は一変した。

湖畔では、ナイルパーチの一大漁業産業が発展。
加工された魚は、毎日のように飛行機でヨーロッパへ運ばれていく。

だがその影で、湖畔に住む人々に悪夢のような影響を与え始める・・・。

(2004/オーストリア・ベルギー・フランス) ★★★★

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観終わると、たはーっと、大きなため息ひとつ、こぼれた。

知らなかった世界の出来事。
しかしそれは、私たちとまるで無関係と言うわけじゃない。

数年前は「白スズキ」という名前で流通していた、白身魚の切り身。
それが「ナイルパーチ」。
今でも、お弁当や給食、レストランなどの外食産業で使用されている魚。

日本は、EUについで2番目のナイルパーチ輸出のお得意様なのだそうだ。

その産地で起きている現実。
食べる時に、食品の産地やそこでの現実に思いを寄せたりはしない。

でも、知るべきだったんじゃないか?
知ってしまった以上、そのことを忘れて無かった事には出来ない。

映画のねらいは、まさにコレなのでしょう。。。

ドキュメンタリーとしては、なんだか雑な印象も受けた前半でした。

ただ、「タンザニア、ヴィクトリア湖」と言う舞台だけを説明されて、
魚肉加工施設や、飛行機のパイロット、夜警の警備員、売春婦、ストリート・チルドレン、漁師…たちのインタビューをブツブツつないでゆく。

それも、各々の結論や主張、鑑賞者の感情の方向性を決定付けないまま、ブツリブツリ切れてしまうのです。
ちょっと、眠くなってしまいました。

しかし、一通り登場人物が紹介され、その地域の現状が判ってくると、再度インタビューの続きが始まる。
つまりは、インタビューが2順するのだ。

本質に迫る後半から、ぐいぐい見入って(聞き入って?)しまいました。
特に、「トラック」が登場してからですね。
すごいです。

加工されて捨てられる魚の“あら”。
それを、ある場所に運んでゆくトラック。

廃棄されるのではなく、これからまた、現地の人たちの“食べ物”として加工されるのだ。
言葉は悪いけど、残飯を食べる。
そんな言葉の印象すらも、はるかに凌駕する映像。
言葉を失います。

そして、弱肉強食のシステムは、弱いものばかりにしわ寄せがきてしまう。

子供たちは、空腹と暴力、恐怖にさらされ、自分の身は自分で守るしかない。
そんな中、眠るために取る子供たちの行動に胸を衝かれます。
そこまでしないといけないなんて。

漁業研究施設の夜警をしているラファエルは、「みんな戦争を望んでいる」という。
みんな? 戦争?
あまりに物騒なことを突然、言い出す。

“みんな”とは言いすぎだろう、とも思う。

けれど、このままヴィクトリア湖の環境破壊が進み、いつかナイルパーチさえもいなくなった時、ここに何が残るのだろう?

あふれる不満。 貧困にあえぐ、路上の人々。
軍に入りたいと、思う人は多いのかもしれない。
兵士になること=食事の確保だから。

そして、ナイルパーチを輸送する飛行機を隠れ蓑にした武器密輸に関する疑惑・・・。

重い、重~い、現実を見せつけられて、洞穴のような映画館から出ると、
そこは、まばゆい光の電飾と、あま~い匂いが漂う世界。

なにかが間違っている!

なにが間違っているのか分からないけど、あまりにも違いすぎる現実に、心が対応できず放心状態に陥った。

闇の中で見つめた現実と、私がこれから生きてく世界のギャップ。
その折り合いを見つけようと鈍い頭を動かしてみる。。。

けれど出てきた答えは、無理して折り合いなんかつけなくていい。

どうしたらいいのか分からないけど、
この先 私は、折に触れ、この映画のことを思い出すことになるのだろう。

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2006年12月25日 (月)

鉄コン筋クリート

Tekkonkinkreet 原作を読んでいないのに、観たらダメかしら?
「青い春」と「ピンポン」は好きな映画だからっていうだけじゃ、ダメかしら?

と、ちょっぴり弱腰で観に行ってきた!

■あらすじ■

義理と人情とヤクザの街・宝町。
そこを根城として自由に飛び回る“ネコ”と呼ばれる2人の少年、クロ(声:二宮和也)とシロ(声:蒼井優)。
かつあげやかっぱらいをしながら毎日を生きる2人は一心同体。

そんなある日、昔なじみのヤクザの鈴木、通称“ネズミ(声:田中泯)”が街に戻ってきた。
“ネズミ”のもとで怪しい動きをする子分・木村(声:伊勢谷友介)。
ずっと変わらなくみえた宝町に、再開発という名目の不穏な動きが見え始める。

背後にチラつく謎の男“蛇(声:本木雅弘)”の影。

やがて、自分たちの街を守ろうと抵抗を始めたクロとシロにも、“蛇”の魔の手が迫ってくる・・・。

(2006/日本) ★★★★★

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原作を読んでいないことも不安だったけど、もっと不安だったのは登場人物が多いこと!

クロとシロは分かるんだけど、
ヤクザのネズミ、その子分の木村。
刑事の藤村(声:西村知道)と、相棒の沢田(声:宮藤官九郎)。
アパッチ団のチョコラ(声:大森南朋)と、バニラ(声:岡田義徳)。
そして、不気味な蛇。。。

鑑賞前日に〈公式ホームページ〉をチェックしてから観に行ったけど、話についていけるかなーって心配になったよ(笑)。
実際には、アサ・ヨル兄弟とか、組長(声:麦人)とか、じっちゃ(声:納谷六朗)とか、殺し屋3人組とか、他にもいっぱい出てくんのね!

でも、大丈夫だった。
個性的な面々だったので、混乱せずに鑑賞できました。

むしろ、クロ・シロ意外は、全員「悪人」だと(容姿から)決め付けていたので、人間くさい登場人物や、意外といい人が多かったことに驚きでした。
人を見た目で判断してはいけませんね!!(笑)

クロとシロが住処にしている「宝町」は、登場人物のひとりみたいに多彩な顔を見せて、存在感がすごいです。
技術的なことは分からないけど、ここまで描き込みがすごいと観てて楽しいし、劇場で観る価値があると思います。

ストーリーは単純ながらも、かなり深いですね。
クロ・シロが映画のメインに一本通っているんだけど、その周りに横軸のサイドストーリーの展開が、かなり渋くて濃い~。

最初はさほど、引き込まれなかったんだけど、次第にぐんぐん引き込まれました。
特に、殺し屋3人組が登場してからでしょうか。
強すぎなんだもん、あの人たち。 

そして私は、唯一無二の存在とか、友情とかいうものに滅法弱いらしくて、
クロ・シロのストーリーにうるうるきてしまいました。

シロを想うクロの気持ち。
クロを想うシロの気持ち。

些細な放漫と自尊心。
クロの心に足りないものを、埋めていたシロの存在。

心に闇を抱えたクロが暴走していく様に、シロは心を痛めただろうし、
そんな不安がシロの胸をぎゅっとさせていたんだね。

「安心、安心。」

それは、魔法言葉。
どこにも行かないよって、クロが言ってくれてるみたいだから。

けど、どんなにクロが遠くに行ってしまっても、
シロは笑顔で「おかえり」って迎えるんだ。

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2006年12月22日 (金)

あるいは裏切りという名の犬

36_quai_des_orfevres 私にもう少し記憶力があったなら・・・。

■あらすじ■

パリ警視庁の2人の警視。
1人は仲間からの信頼厚く、正義を信じるレオ・ヴリングス(ダニエル・オートゥイユ)。
もう1人は権力志向の強い野心家のドニ・クラン(ジェラール・ドパルデュー)。

親友だった2人は、同じ女性を愛し奪い合った過去を持ち、今は次期長官の座を競うライバルとなっていた。

市内で多発する現金輸送車強奪事件を巡り、男たちの思惑が交錯する。
しかし、ドニの裏切りで、レオはすべてを奪われ投獄されることに・・・。

(2004/フランス) ★★★★

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何と言っても、タイトルが格好いい!!
原題の「オルフェーブル河岸36番地」(←パリ警視庁の番地)より、いいよね、この邦題。

そして!ハリウッド・リメイクも決定だそうですね~。
レオ役がロバート・デ・ニーロ、クラン役がジョージ・クルーニーだとか。
配役は逆かと思っていたので、悪人ジョージ・クルーニーは楽しみかも!

映画はダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデューの存在感が凄かったです。
言葉で説明するのではなく、言動、仕草、オーラでキャラクターを演じて魅せる。

部下からの信頼の厚いレオと、狡猾そうなクラン。
そして、レオが所属する「BRI(探索出動班)」と、クランの所属する「BRB(強盗鎮圧班)」の対立。

黙して語らず!!
なのに雄弁!

フランス映画なので、カミーユ(ヴァレリア・ゴリノ)を巡る恋愛のドロドロした部分が、もっと前面に出てくるのかと思っていましたが、これが控えめなのでした!
抑えた描写なので事情を察しつつ、男たちの確執に焦点が合う。
くぅ!カッコいい~!

レオの部下ティティ(フランシス・ルノー)と、クランの部下エヴ(カトリーヌ・マルシャル)の扱いも無駄が無いというか、上手かったです。

ただ残念だったのは、私の記憶力が劣っていたために、ラストに登場した2人組が何者なのか、素早く察知できなかったことでしょうか・・・。
ナイフのシーンは覚えているし映画に出てきたのは判ってるんだけど、どいつだっけ~?
と、劇場を後にして5分後に記憶が出てきたのでした。 遅っ!(笑)

襲撃シーンが3回くらいあるから、ちょっと頭がこんがらがっちゃったんだよね(と、苦しい言い訳を・・・汗)。

ダイニエル・オートゥイユの正統派というか、真面目で正義感のあるキャラクターも好感が持てて凄く良かったし、この映画の中でレオが一番好きだけど、
ジェラール・ドパルデューの、計算なのか本気なのか判らない演技も凄かったです。

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2006年12月20日 (水)

ジュード・ロウ

Jude Law

  • 誕生日:1972年 12月 29日
  • 出身:イギリス ロンドン
  • サディ・フロストと97年に結婚→03年に離婚。
  • 名前の由来はビートルズの「ヘイ・ジュード」と、トーマス・ハーディの小説「日陰者ジュード」から。

主な出演作:

  • 「ショッピング」(’93)
  • 「プラトニック・ゲーム」(’96)
  • 「真夜中のサバナ」(’97)
  • 「ガタカ」
  • 「オスカー・ワイルド」
  • 「ベント/堕ちた饗宴」
  • 「クロコダイルの涙」(’98)
  • 「ロンドン・ドッグス」(’99)
  • 「ミュージック・フロム・アナザー・ルーム」
  • 「リプリー」
  • 「チューブ・テイルズ(監督)」
  • 「イグジステンズ」
  • 「スターリングラード」(’00)
  • 「ファイナル・カット」
  • 「A.I.」(’01)
  • 「ロード・トゥ・パーディション」(’02)
  • 「コールド マウンテン」(’03)
  • ハッカビーズ」(’04)
  • アルフィー
  • 「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語(声の出演)」
  • 「クローサー」
  • 「アビエイター」
  • 「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」
  • オール・ザ・キングスメン」(’06)
  • ホリデイ
  • 「こわれゆく世界の中で」
  • 「スルース」(’07)
  • マイ・ブルーベリー・ナイツ

公開待機作:

  • 「レポセッション・マンボ(原題)」…共演はフォレスト・ウィテカー。 近未来SFアドベンチャースリラー。
  • 「The Imaginarium of Parnassus」…監督はテリー・ギリアム。 急逝したヒース・レジャーの代役として参加。

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2006年12月19日 (火)

オーランド・ブルーム

Orlando Bloom

  • 誕生日:1977年 1月 13日
  • 出身:イギリス・ケント州カンタベリー

主な出演作:

公開待機作:

  • 「シーズンズ・オブ・ダスト(原題)」…監督はティム・ブレイク・ネルソン。 共演にケイト・ボスワース。。。
  • 「Love and Other Disasters(原題)」…監督はアレック・ケシシアン。 姉のサマンサと共演。
  • 「Pompeii」…ロバート・ハリスのベストセラー『ポンペイの四日間』の映画化。 監督はロマン・ポランスキー。 共演はスカーレット・ヨハンソン。
  • 「An Education」…ロネ・シェルフィグ監督作。 共演はキャリー・マリガン、ピーター・サースガード、ロザムンド・パイク、エマ・トンプソン。
  • 「Red Circle」…フレンチノワールの「仁義」のハリウッド・リメイク。 オリジナルではアラン・ドロンが演じた役。
  • 「New York, I Love You」…オムニバス映画に出演。 監督は岩井俊二!

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2006年12月18日 (月)

エラゴン 遺志を継ぐ者

Eragon 15歳が生み出したファンタジー。

■あらすじ■

遥か彼方の帝国アラゲイシアは、かつてエルフ、ドワーフが人間と共存し、
ドラゴンと心を通わす誇り高き戦士ドラゴンライダーによって繁栄を極めた平和な土地だった。

しかしライダー族とドラゴンは、裏切り者ガルバトリックス(ジョン・マルコヴィッチ)に滅ぼされ、いまや帝国はガルバトリックスに支配されている。

そんな中、辺境の村で叔父と暮らしていた17歳のエラゴン(エド・スペリーアス)は、森の中で青く光る石を見つける。
それはドラゴンの卵で、やがて雌ドラゴン“サフィラ”が誕生。
エラゴンは、密かに育て始める。

そこへ、暴君ガルバトリックスが新たなドラゴンの誕生を阻止しようと手下を送り込み、エラゴンの叔父が殺されてしまう。

サフィラに助けられたエラゴンは、帝国の歴史に詳しいブロム(ジェレミー・アイアンズ)の案内で、反乱軍“ヴァーデン”の秘密基地を目指すことになるが・・・。

(2006/アメリカ) ★★☆

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※【注意:辛口評・ネタバレあり】…未見の方はご注意下さい。 

他の作品と比べてはイケナイと思いながらも、「スター・ウォーズ」「ロード・オブ・ザ・リング」「ハリー・ポッター」を思い浮かべちゃうシーンがちらほら・・・。

その点、後出の作品は損だと思うけど、前出の作品を打ち破るクオリティやオリジナリティを望む気持ちも、素直な気持ちです。

それから、監督のシュテフェン・ファンマイアー(これが、初監督)は、視覚効果スタジオ「ILM」出身だそうですけど、
特に目を見張るような、見所になるVFXって無かったので、そこに期待しない方がいいと思います。

初めて聞く名前もあるけど、ジェレミー・アイアンズ、ジョン・マルコヴィッチ、ロバート・カーライル・・・。
ちょっと、凄い出演陣だよね!
演技派が揃っているので、そこそこ期待できそうだなって思ったんだけど、映画は“1時間44分”。

「ロード・オブ・ザ・リング」は3時間級だったし、「ハリー・ポッター」は2時間30分、「スター・ウォーズⅣⅤⅥ」でも2時間なのを考えると、かなり短い。
残念ですが、それは、そのまま内容に反映されてしまっています。

帝国アラゲイシアの歴史を語るナレーションから始まるけど、酒場でジェレミー・アイアンズがまた同じようなことを語ったりして、内容が重複しているのが気になりました。
それに、ドラゴンライダーが生きていた時代って太古の昔って訳じゃないんだよね。

でも、エラゴンはその存在を知らないってことは、エラゴンが生まれる前の話ではある。
んー、そんなに年月が経ってないって事は、人々の記憶にも残っているわけで、どんなに残虐なことが行われたか人々の噂話にならないなんて、ちょっとどうかとも思いました。
余程、帝国の締め付けがすごいのね。

それに、エラゴンがどの時点でサフィラを“ドラゴン”だと認識したのかも、いまいち判らなかったな。

チラシには「現存するドラゴンの卵は3個のみ」で、エラゴンの卵はその1つってことが書かれているけど、映画には出てこなかったし、そんなに重要な要素じゃないのかな?
かなり情報不足な作品だと思います。

他にも映画雑誌には、“エラゴン”と言う名前は、歴史上初めてドラゴンライダーとなったエルフの名前で、エラゴンの名前は母親が名付けたって書いてありました。
(ってことは、母親はエルフ族?)
ま、この伏線は次回に持越しってことなのかな。
でも、誰か知っているなら教えてあげても良さそうなものだよね。

エラゴンの両親についての謎や、
従兄のローラン(クリストファー・イーガン)がどこで再登場するか、
ミステリアスなマータグ(ギャレット・ヘドランド)の存在、
アーリア(シエンナ・ギロリー)とその後の発展は?
・・・などなど。
次回作への伏線もちりばめられているけど、そんなことより基本の世界観が全く伝わってこないから、どうしようもない。

これは情報の出し惜しみなのか、監督&脚本の力量不足なのか、原作がそうなのか・・・。

そもそもの舞台となるアラゲイジア帝国の形(成り立ち)も分からないし、距離感がつかめない。
あの山越えたら反乱軍がいて、とかなんだもん。 アバウトすぎっ!(笑)

旅をしてるシーンも、シーンのコマ切れをつないだだけで、全然スケール感が無かったです。
折角、ロケーション撮影をしているのに、もったいな~い。

けれど、この映画で一番残念なのは、人物の横のつながりが薄いところです。

反乱軍“ヴァーデン”を率いるリーダー、アジハド(ジャイモン・フンスー)と、
その娘ナスアダ(キャロライン・チケジー)は、とりあえず登場しましたって扱いだし、
ブロムは親しみがわく前にお別れでした。
もうちょっと、エラゴン以外の人物にも焦点を当ててもいいと思うんだけどな~。

最後のバトル・シーンは、それまでの主人公目線が顕著で、エラゴンの活躍ばかりが描かれていました。
しかもサフィアが火を噴いたら圧勝・・・まるでドラゴンがいたもん勝ちって戦いが厭な感じ!
ダーザ役のロバート・カーライルは、好演してたけどね。

戦いが終わって、アーリアが去ってゆく時にお供が4人しかいなかったから、
“エルフ族”が戦いに参戦しているのではなく、“アーリア”が個人として参戦してたのかなって思ったんだけど、なんかその辺もよく分からないですね。

基礎知識をもう少し、見ている方に授けてほしかったな~。

今回は、自分からは何もせずに命令しているだけだったジョン・マルコヴィッチ御大が、次回作ではとうとう動かれるようなので、そこでの活躍に期待をかけたいと思います。

どうか、面白くなっていますように!!

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2006年12月15日 (金)

スクールデイズ

School_daze いじめられっ子、世にはばかれ!

■あらすじ■

わずか0歳で芸能界デビューし、天才子役として一世を風靡した相沢晴生は、両親(鶴見辰吾いとうまい子)の離婚問題に巻き込まれ、
「普通の子供に戻りたい!」と世間に惜しまれつつ8歳で引退。

その8年後。。。
普通の子供に戻っても、いいことなんてまるでなかった高校生の晴生(森山未來)は、再起をかけて超人気学園ドラマ『はみだし!スクール☆デイズ』のオーディションを受け、見事に合格する!

晴生はドラマの熱血教師、鴻ノ池先生(田辺誠一)に強い憧れを抱き、少しずつ影響されていくのだった。

しかし、ドラマの役にのめり込むあまり、ドラマと現実のバランスが崩れだしてしまい、ついには実生活にも鴻ノ池先生が登場するようになり・・・。

(2005/日本) ★★★

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高校では、いじめられっ子の晴生。 
折角、掴んだ再デビューの役柄は、面白がって付けられた本名のままに、いじめられっ子の役。
現実世界とドラマの状況が限りなく近いところから、映画は始まる。

現実世界の晴生の担任教師は、松尾スズキ
晴生がいじめられているのを薄々知っていながら、見て見ぬふりをしているダメ教師。

一方、ドラマの鴻ノ池先生は「3年B組 金八先生」のような熱血教師。
(ドラマの中で)いじめられて追い詰められていた晴生を、体当たりで助けるような先生だ。

現実とドラマが平行して描かれるけど、
ドラマシーンは いかにもTV的な作りになっているので、混乱することもなく楽しめました。

特に、階段落ちのシーンは この映画の沸点でした!
晴生、
晴生の唯一の友だち・佐治(金井勇太)、
晴生の母親。
なんだか知らないけど、ドラマと現実がリンクし始める。。。

階段落ちまでの前半は、なかなか面白かったけど、
そこから後半は微妙でした。。。

晴生が困難な状況になると突然現れる、鴻ノ池先生は可笑しかったけど、
それって全部、晴生の・・・と思うと、切ないような悲しいような。。。

そんなことになってしまったのも、両親や担任教師が頼りなく、模範となるべき大人が晴生の周りに居なかったからかもしれない。
しかも、それって、今の世の中の的を得てる気がする。

現実とドラマの境目が晴生の中で曖昧になり、ついには暴走し始めるのは、
もはや面白がって見ていられなかった。

それでも、どよ~んと落ち込んだまま終わるのではなく、
ハンバーグにはちゃんと火が通っていたし、少しは救われるラストでした。

けれど、スクリーンには映らなかった部分では、まだまだ晴生に困難が待ち受けているわけで、決してハッピーエンドじゃないんだよね。
そんな訳で、なんとも言えない思いが強く残りました。

鴻ノ池先生の田辺誠一は、真面目で可笑しくて、
晴生の母親役のいとうまい子は、可愛いのに壊れている演技が印象的。

他の登場人物にも、細かな癖や設定が用意されていて、キャラクターはよく作りこまれてました!

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2006年12月14日 (木)

ニューヨークの亡霊

Curtain_call ジェームズ・スペイダーがロマコメ!?

■あらすじ■

祖父の代から続く歴史ある出版社の若社長・スティーブンソン(ジェームズ・スペイダー)。
彼は長年の恋人ジュリアン(ポリー・ウォーカー)のススメに従い、マンハッタンにある古い屋敷を購入し、一緒に住み始める。

そんな彼の前に、生前はブロードウェイの大スターだったという老夫婦の幽霊マックス(マイケル・ケイン)とリリー(マギー・スミス)が出現!
2人の幽霊は彼の生活に、何かと口を挟んでくるようになる。

ある日のこと。
スティーブンソンが、マックスとリリーに結婚に否定的な意見を言っているところを、ジュリアンが聞いてしまう。
自分と結婚する気がないと知ったジュリアンは、家を出て行ってしまい・・・。

(1999/アメリカ) ★★★★

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ラブコメとロマコメって、どう違うんでしょうね?
厳密な違いは良く判らないけど、ジェームズ・スペイダーがコメディに出てるなんて意外すぎっ!
しかも、共演者が凄いメンツなのだ・・・。

2人の幽霊は、マイケル・ケインとマギー・スミス。
ジュリアンに2年間もアプローチしている上院議員は、サム・シェパード
スティーブンソンにモーションをかける同僚に、マーシャ・ゲイ・ハーデン
あっ、アカデミー賞受賞俳優が3人もいるっ!!

けれど、映画はあくまでコメディ~!
マイケル・ケインとマギー・スミスの舌鋒戦と、ジェームズ・スペイダーのドタバタぶりだけにコミカルな焦点を合わせているので、軽すぎず重すぎずで ちょうどいい感じでした♪

ストーリーは、かなり王道なんだけど、それも悪くない!
って、ジェームズ・スペイダーの笑顔に頬が緩んじゃう単純な私だからな~。
へへっ(´ ▽`).。

でも、いつもの屈折した役どころと違って、冷たい瞳じゃなくてね、酔っ払い演技も見せてくれる!
普通の人でも充分いけるじゃん!!(笑)

マイケル・ケイン&マギー・スミス夫妻は口やかましくとも、居ると賑やかで楽しいので、是非とも一緒に同居してみたいけど、プライバシーが侵害される恐れは重々にありそうです(笑)。

だからちょっと、淋しいラストだったけど、それでも上手くまとめてました。

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2006年12月13日 (水)

王の男

The_king_and_the_clown 儒教のタブーに挑戦?

■あらすじ■

16世紀初頭、今なお韓国で語り継がれる史上最悪の暴君、燕山君“ヨンサングン”(チョン・ジニョン)の時代。

旅芸人一座の花形チャンセン(カム・ウソン)と女形のコンギル(イ・ジェンギ)は、国一番の芸人になろうと誓い合い、一座を抜け出し漢陽にやって来る。
そこで、ヨンサングンの悪評を耳にした2人は、芸人仲間と宮廷を皮肉る芝居を思いつく。

興行は人気を博すものの、一座は侮辱罪で王の重臣チョソン(チャン・ハンソン)に捕えられてしまう。
チョソンに「王が笑えば、侮辱ではない」と反論したチャンセンたちは、命をかけて王の前で芝居を披露することになるが・・・。

(2005/韓国) ★★★

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※【注意・ネタバレあり】…未見の方はご注意下さい。

見る前はスキャンダラスなイメージの映画なんだと思っていたのですが、そんなことはなかったです。

同性愛に関してのシーンも、ドロドロした感じじゃなくてかなり繊細というか、精神的なつながりがメインだったように思います。
そもそも男色シーンってキスくらいで、殆どなかったですし。
いえ、別に残念なんかじゃないですよ!(笑) 

コンギルのピンチを幾度も救うチャンセンが、かなり良かったです。
一度もコンギルへの想いを言葉に出したりしないし、そっと差し伸べる手も自然。
情熱的な感情を一切、表にしないことで、かえってコンギルへの切ない気持ちが伝わってきました。

一方、コンギルを見初める(?)ヨンサングンは、なんだか幼稚な男・・・。
幼い頃に、母親を実の父王の命令で喪った経験から、誰も信用せず、横暴で独善的な捻じ曲がった性格の持ち主になってしまったのだ。

美しいコンギルに母の面影を見たのか、ヨンサングンはコンギルを遊び相手として側に置いておく。

それが、チャンセンにとって面白いはずもない。
チャンセンの中に、不安と嫉妬が広がってゆく・・・。

そして間に挟まれたコンギル自身は、
幼子のような顔を見せるヨンサングンに哀れみの気持ちを抱く。
そうして初めて、チャンセンと心が離れてしまうのだ。

家に帰ってから思い返すと、なかなか良く出来てたなーと思ったりしたけど、
見ている時は、そんなには映画に引き込まれなかったです。

ヨンサングンはまるで駄々っ子のようで、精神的な幼さが異様だったし、
コンギルはただ翻弄されているだけで、そのまま女形の典型だった。

けれど、チャンセンが失明して牢獄に入れらている時に話す『指輪』の話。
あの話をコンギルが引き継いで、ヨンサングンに話して聞かせるけど、
それって2人のことだったんだ!と了解した時に、

深い!!

と思いました(笑)。
指輪を盗んだのはコンギルで、それを庇ったのがチャンセン。

実は2人は旅芸人になる前からの付き合いだったんだね~!
そして、そのことで奉公先を追われ、旅の一座に入ったのでしょう。

わあー!実は、こんなに深い映画だとは、見ている時は気付かなかったよ~。
映画を読み解く能力が、全然足りませんでした(猛省)。。。

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2006年12月12日 (火)

敬愛なるベートーヴェン

Copying_beethoven ベートーヴェンと言えば“第九”!
“第九”と言えば、ベートーヴェン。

“第九”初演奏までの4日間と、その後の物語・・・。

■あらすじ■

1824年ウィーン。
“第九”の初演を4日後に控え、未だ合唱パートが完成していないベートーヴェン(エド・ハリス)のもとに、作曲家を志す若き女性アンナ(ダイアン・クルーガー)がコピスト〈写譜師〉として送り込まれる。

女性のコピストが現われたことに激怒するベートーヴェンだったが、やがて彼女の才能を認め、写譜の仕事を任せるようになる。

そして、ついに迎えた“第九”初演の日。
難聴のため指揮棒を振ることに怯えていたベートーヴェンだったが、アンナに励まされ指揮台に立つと、彼女の合図を頼りに指揮をやり遂げる。

(2006/イギリス・ハンガリー) ★★☆

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音楽室に飾ってある、イカつい顔したベートーヴェンの肖像。
クラシックに疎い私でさえも、およそ想像できる、威圧的で気難し屋のベートーヴェン。
聴力が落ち、耳が不自由になった彼は、さらに孤独でもあった。

身体を病魔に蝕まれ、最後の集大成とも言うべき“第九”を完成させる間際に、
突如現れた若き女性コピストのアンナ。
ベートーヴェンはそこに、神の啓示のようなものを感じるけれど、偏屈な彼はぶっきらぼうにしか対応できない。

不潔で口汚いベートーヴェンを厭いながらも、その才能を尊敬しているアンナ。
アンナが自分を恐れず、楽曲を深く理解していることに気付くベートーヴェン。

2人はやがて、ソウルメイトのような関係になるのだけど・・・

“第九”初演奏がラストシーンであれば、かなり感動的で高揚感も得られたまま、劇場を後にできたと思う。

映画はずるずるとその後のエピソードを紡ぎ、ベートーヴェンとアンナの隔たりを大きくしているかのようでした。

特に困惑してしまったのが、ベートーヴェンがアンナに「体を洗ってくれ」と頼むシーンです。

ベートーヴェンはアンナの存在を必要不可欠としていて、今まで身にまとい防衛していた汚れた気持ちをアンナに洗いさって欲しかったのでしょう。
はだけた胸を大きく開いたベートーヴェンは、心を開いているようにも見える。

けれど、アンナの方はと言うと・・・困惑の表情。
そこに、ベートーヴェンに触れることへの歓びは現れない。

2人の相違がありありと表出していて、これは何を意図してなのかと戸惑ってしまいました。

紆余曲折がありつつも、オープニングシーンの師弟愛に完結するのだから、やはり2人の心には共通するものがあったのでしょうが、
最後は煙に巻かれたように掴みどころがなかったです。

ベートーヴェンが溺愛している甥っ子のエピソードも、ベートーヴェンの孤独を強調していただけで、消化不良でした。

最後に・・・
アンナは架空のキャラクターだそうですが、
“第九”初演奏の時に、耳の聞こえないベートーヴェンを補佐するため、彼の隣で指揮をしていた人物がいたそうです。

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2006年12月11日 (月)

硫黄島からの手紙

Letters_from_iwo_jima父親たちの星条旗」に続く、硫黄島2部作の第2弾。

■あらすじ■

戦況が悪化の一途をたどる1944年6月。
日本軍の最重要拠点である硫黄島に新たな指揮官、栗林忠道中将(渡辺謙)が降り立つ。

アメリカ留学の経験を持つ栗林は、無意味な精神論が幅を利かせていた軍の体質を改め、
着任早々、栗林は本土防衛の最期の砦である硫黄島を死守すべく、島中にトンネルを張り巡らせ、地下要塞を築き上げる。

そんな栗林の登場に、硫黄島での日々に絶望していた西郷(二宮和也)ら兵士たちは希望を見出す。
だが、一方で古参の将校たちの間で反発が高まる・・・。

(2006/アメリカ) ★★★★☆

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この映画の鑑賞前日に、栗林中将が硫黄島から家族に書き送った手紙を本にした「散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道」をざっくり読みました。
その中にあった手紙の文言が、そのまま本編でも使用されていて感動しました。
手紙からは家族思いな人柄が滲み出ていて、とても軍国主義時代の軍人さんとは思えなかったです。

映画の中でも、たくさんの顔を栗林中将は見せます。

幼い娘を気遣う父親の顔。
大変な時代を生きていかなくてはならない妻を想う夫の顔。
大勢の命を預かる武官の顔。

水際作戦が常識的な中で、地下壕を掘るという奇抜な作戦を取り、
アメリカが5日で終わると思っていた戦いを、36日間にも引き延ばす。
優秀な指揮官の顔。

知れば知るほど、賛辞を贈りたくなってしまうけど、
映画はヒロイズムに陥ることなく、静かに栗林中将の一面を見せるに留めていました。
このあたりは、前作「父親たちの星条旗」で戦争にヒーローは存在しないというメッセージと通じますよね。

そんな栗林中将と対極にいる存在が、西郷。
普通のパン屋の主だったのに、戦争で戦地に駆り出される。
末端にいる一兵士の目を通して硫黄島の激戦を見るので、それは凄惨なものでした。

二宮クンは、なんだか“少年兵”みたいで、回想シーンでの“若旦那”とのギャップが気になりました。
若夫婦のパン屋ならいいけど、妻が裕木奈江だったので年の差がスクリーンにはっきり表れちゃってて、なんだか気の毒。。。

身重の妻を残して戦地に来た西郷は、最後まで生きる希望は捨てない。
玉砕を禁じた栗林中将も、それは戦力保持ということだけでは なかったと思います。

しかし、生きて捕虜の辱めを受けず・・・の時代。
名誉の自決、玉砕を望む声も出る。
それでも、映画は「死ぬな。 生きろ。」とメッセージを送っていました。

憲兵隊だった清水(加瀬亮)は、西郷によって考えを変え始める。

栗林中将に反発する伊藤中尉(中村獅童)は、いつも通り中村獅童だったけど、
バロン西こと、西竹一中佐(伊原剛志)が、目を惹きました。

バロン西は、実在の人物なんですね!
女にもてたであろう色男ぶりと、快活でどこか自由人な気風があって、伊原さんが好演してました。

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2006年12月10日 (日)

ナオミ・ワッツ

Naomi Watts

  • 誕生日:1968年 9月 28日
  • 出身:イギリス 
  • 14歳の時にオーストラリアに移住。
  • ニコール・キッドマンとは親友の間柄。
  • リーブ・シュレイバーとの間に第1子となる男の子アレクサンダーを出産。

主な出演作:

  • 「ニコール・キッドマンの恋愛天国」(’90)
  • 「マチネー/土曜の午後はキッスで始まる」(’93)
  • 「タンク・ガール」(’95)
  • 「ラスト・ウェディング 」(’96)
  • 「監視」
  • 「アーバン・ハーベスト2 」
  • 「娼婦ベロニカ」(’98)
  • 「ベイブ/都会へ行く(声の出演)」
  • 「ユニコン・キラーを追え」(’99)
  • 「アリス」(’00)
  • 「ダウン」(’01)
  • 「マルホランド・ドライブ」
  • 「ザ・リング」(’02)
  • 「ケリー・ザ・ギャング」(’03)
  • 「ル・ディヴォース/パリに恋して」
  • 「21g」
  • 「夫以外の選択肢」(’04)
  • ハッカビーズ
  • 「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」
  • 「ナオミ・ワッツ プレイズ エリー・パーカー」(’05)
  • STAY/ステイ
  • 「ザ・リング2」
  • キンブ・コング

公開待機作:

  • 「ファニーゲーム」のハリウッド・リメイク。 監督はオリジナルと同じくミヒャエル・ハネケ。 共演はティム・ロス。
  • 「Easten Promises(原題)」…監督はデヴィッド・クローネンバーグ。 共演はヴィゴ・モーテンセン、ヴァンサン・カッセル。 スリラー作品。
  • 「Need(原題)」…監督は、ライアン・マーフィー。 共演はニコール・キッドマン。 セクシー・スリラー。
  • 「キックド、ビトゥン、アンド・スクラッチド:ライフ・アンド・レッスンズ・アット・ザ・ワールズ・プレミア・スクール・フォー・エキゾチック・アニマル・トレーナーズ(原題)」…動物の調教師役。 ロマンティック・コメディ。
  • ヒッチコックの「鳥」のリメイク版が企画進行中~。
  • 「Nightline」…エイズ撲滅を訴える実話社会派ドラマ。 
  • 「The International」…監督はトム・ティクヴァ。 共演はクライブ・オーウェン。 サスペンス・アクション。

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2006年12月 9日 (土)

ヒュー・ジャックマン

Hugh Jackman

  • 誕生日:1968年 10月 12日
  • 出身:オーストラリア・シドニー
  • 5人兄弟の末っ子。
  • 04年にブロードウェイ・ミュージカル「The Boy From Oz」でトニー賞を受賞!

主な出演作:

  • 「X-メン」(’00)
  • 「ニューヨークの恋人」(’01)
  • 「ソードフィッシュ」
  • 「恋する遺伝子」
  • 「X-MEN2」(’03)
  • 「ヴァン・ヘルシング」(’04)
  • ロスト・ストーリー ~現代の奇妙な物語~」(’05)
  • 「X-MEN:ファイナル ディシジョン」(’06)
  • ハッピー フィート(声の出演)」
  • プレステージ
  • 「ファウンテン 永遠につづく愛」
  • 「マウス・タウン ロディとリタの大冒険(声の出演)」
  • 「タロットカード殺人事件」

公開待機作:

  • 「オーストラリア(原題)」…監督はバズ・ラーマン。 共演はニコール・キッドマン。
  • 「The Amateur(原題)」…スパイ・アクション。
  • 「ア・プラム・サマー(原題)」…インディー系作品。
  • 「回転木馬」のリメイク。
  • 「Drive」…ニール・マーシャル監督。
  • 「Deception」…共演はユアン・マクレガー、ミシェル・ウィリアムズ。

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2006年12月 8日 (金)

キャスティング・ディレクター

Hurlyburly 豪華出演陣が見所?
いえいえ、この映画、見所が無いところが見所なんです!

えーと、、、素直につまらなかったと書くべきですね(笑)。

■あらすじ■

ハリウッド・ヒルズに住む、キャスティング・ディレクターのエディ(ショーン・ペン)は、ドラッグに頼りながら辟易たる日々を送っている。

と言うのも、居候の同業者ミッキー(ケヴィン・スペイシー)が、エディの恋人だったダーリーン(ロビン・ライト・ペン)と付き合っているのが癪の種。
ダーリーンに未練たらたらのエディは、そのことでミッキーに突っ掛かってばかりいる。

そんなある日、友人のアーティ(ゲーリー・シャンドリング)が家出娘のドナ(アンナ・パキン)を手土産に連れて来る。

一方、悩み多き売れない俳優フィル(チャズ・パルミンテリ)は、女のことでエディに相談を持ちかけてばかり。
フィルを慰めようと、エディは娼婦のボニー(メグ・ライアン)を呼び出すが・・・。

(1998/アメリカ) ★☆

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ショーン・ペンとケビン・スペイシーの共演。
否応なしに期待が高まる!

けれど、アカデミー賞受賞俳優が2人も揃って、どうしたことでしょう。
舞台劇の映画化らしいのですが、そもそも映画化する必要があったのかな??

ハリウッドの裏事情を描いている・・・というより“ドラッグ漬け”で、言いたい放題の映画だった。
その内容も薄っぺらで、右から入って全部、左に抜けていきました。
えーと、彼らが話していたことって何だったっけ・・・。

唯一、ミッキーがエディに対して“フィル”のことを批判するシーンで、
エディがフィルを構う心理分析をして見せるところは、なるほどって感じで痛烈でした。

でも、かなり どうでもいい話が大半を占めてましたね。

ケビン・スペイシーは髪を染めていて、金髪です。
それだけで、風貌が怪しいんですけど!!

対するショーン・ペンは、ドラッグでラリってばかり。
この演技でベネチア国際映画祭の男優賞を受賞しているだけあって、迫真の演技ではあるけれど・・・。

思い込みが激しくて、自分の思うとおりにいかないと気がすまない。
精神的に幼稚なところが嫌です。

こんな奴、見放されても良さそうなのに、エディに付き合う連中も分からないわ。
所詮、同じ穴のムジナってこと?

ま、お金やコネがある限り、エディには“誰か”が寄って来るんだろうね。
エディとミッキーが、真面目に仕事をしているシーンって無いけど。

ショーン・ペン扮するエディのミューズを、実生活のパートナーであるロビン・ライト・ペンが演じていたのは、説得力があって面白かったです。
ダーリーンが一緒だとエディは“一人前”に見えるのに、その関係が崩れると、途端に不安定になってドラッグにひた走る。

なんだか、実際のショーン・ペンの姿にダブりそうで・・・(笑)。
おっと!失言ですね。

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2006年12月 7日 (木)

ある子供

The_child 親になる。

■あらすじ■

定職にも就かずに、少年たちを使って盗みを働いては、その日暮らしをして生きている20才の青年ブリュノ(ジェレミー・レニエ)。

ある日、18才の恋人ソニア(デボラ・フランソワ)がブリュノの赤ん坊を出産、ジミーと名付ける。
けれども、ブリュノは自分が父親になったという実感がまるでわかない。

数日後、ソニアから赤ん坊の世話を頼まれたブリュノは、盗品を売りさばくかのように勝手にジミーを売ってしまう。

(2005/ベルギー・フランス) ★★★☆

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2005年 カンヌ国際映画祭 パルムドール受賞作品です。

監督のダルデンヌ兄弟は、1999年にも「ロゼッタ」でパルムドールを受賞していて、今作が2度目の受賞なんだそうですね。
「息子のまなざし」の監督さんでもあります。

この映画が公開された時は「ニート」や「引きこもり」と言う話題も一緒に議論されていたけど、観た感じでは全然、問題の次元が違いました。
日本の『無気力』感と、この映画は馴染まない気がします。

大人になりきれない大人。
子供が親になってしまう現実。

親になる準備が出来ていないから、自分の子供を愛せない。

ブリュノにとって、ジミーは自分の子供ではなく“物”でしかない。
それもお金になる“物”だ。

突発的に、何の考えもなしに行動するブリュノの短絡さ。
彼は、数ある選択肢の中から、いつも最悪の行動をとってしまう。

行き当たりばったりの人生。
それが長く続くはずもなく、ブリュノはそれまでのツケを払わされることになる。

ラストシーンの、ブリュノが感情を吐き出すところで「ある子供」というタイトルが、ずっしり重みを持ちました。
ブリュノの子供ジミーを巡る物語。
まだ子供だった、ブリュノの物語。

人間の良いところは、過ちに気付いて成長できるるところ。
「息子のまなざし」もそうだったけど、決して希望を失わない映画ですね。

少年とつるんで無邪気なブリュノは、そのままワガママな子供だったけど、
赤ん坊のジミーは、そんな親を拒絶するかのように、ずっと“だんまり”だったのが不思議でした。

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2006年12月 6日 (水)

武士の一分

Bushi_no_ichibun 愛しているから、戦う?
愛されているから、生きてゆける。

■あらすじ■

三村新之丞(木村拓哉)は、近習組に勤める下級武士。
毒見役という役目に嫌気がさしながらも、美しい妻・加世(壇れい)と中間の徳平(笹野高史)と平和な毎日を送っていた。

ある日こと。 
毒見の後、新之丞は激しい腹痛に襲われる。
あやうく一命はとりとめたが、高熱にうなされ、意識を取り戻した時には視力を失っていた。

人の世話なしで生きられなくなった自分を恥じ、新之丞は命を絶とうとするが、加世の懸命の説得で思い留まる。

その数日後、叔母の波多野以寧(桃井かおり)から、加世が外で男と密会しているという噂を聞く。
新之丞は徳平に、加世を尾行させるが・・・。

(2006/日本) ★★★

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どうなのかな、この映画。
壇れいさんの一途な演技には、何度か泣かされてしまったし、作品の出来は悪くない。
なのに、すっごい良かった~ってわけでもないんだよね。。。

前2作「たそがれ清兵衛」、「隠し剣 鬼の爪」と比べると、どうしても見劣りすると言うか、魅力が足りない。
物足りなさが残りました。
前2作が良すぎたのでしょうか?

随所に映画ならではの美しいシーンが描写され、丹念に夫婦の愛情物語を紡いでいます。
しかし、寝取られ侍の復讐と言うだけでは、核心が弱い。

最終的に夫婦愛に結実するなら、“武士の一分”をかけて果し合いをする中にも、加世を想う心を込めて欲しかった。
“たすき”を鉢巻きにするだけでは、その心が伝わってこなかったのです。

新之丞は侍なのに、およそ侍らしくない男。
早く隠居して、好きなことをして余生を送りたいと考えている夢見がちな男として描かれています。

そんな男が、“武士”として、果し合いを申し出るのは相当な覚悟。

それこそ、“武士の一分”をかけた戦いなんだけど・・・。
その“一分”って、言ってみれば“男のメンツ”みたいに見える。

夫婦の愛情物語の中で、果し合いのシーンは ぽっかり宙に浮いているように感じてしまったのですが、
それは加世さんの存在が喪失しているせいもあるのかも?

新之丞の“一分”よりも、加世の新之丞を想う気持ちに、強く心を打たれました。

加世(壇れい)さんは映画をしっとりした雰囲気にし、
徳平(笹野高史)さんは映画にリアリティを加え、
以寧(桃井かおり)さんは映画にユーモアを与えて印象的です。

この3人の演技は秀逸で、かなり際立っていました!

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2006年12月 5日 (火)

007/カジノ・ロワイヤル

Casino_royale ジェームズ・ボンド入門。

■あらすじ■

暗殺の仕事を2度成功させたジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は“OO(ダブルオー)”の地位に昇格する。

ボンドは、マダガスカルで爆弾所有の男を追い、バハマ、マイアミでは武器売人と航空機爆破の阻止に奔走。
やがて世界中のテロリストの資金源となっている“死の商人”ル・シッフル(マッツ・ミケルセン)の存在を突き止める。

高額掛金のポーカーで資金を稼ごうとするル・シッフルと勝負するため、ボンドはモンテネグロに向かうが、そこに国家予算から捻出された掛金1500万ドルの監視役として、財務省から送り込まれた美貌の女性ヴェスパー・リンド(エヴァ・グリーン)が現れる・・・。

(2006/アメリカ・イギリス・チェコ・ドイツ) ★★★☆

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“007”シリーズは「ダイ・アナザー・デイ」しか見てません。
その中での、ハイテク機器を使ったスパイ同士の戦いには、どちらがより高性能のハイテク機器を持っているかに勝負が掛かっている気がして、いまひとつノレなかった印象を持ってます。

しかし、今回のジェームズ・ボンドは中身で勝負!
知性と肉体を武器にして、真っ向勝負なのは好感度大でした!

それに、007誕生の物語でもある。
今まで“007”シリーズには興味がなかったけれど、入門編として見るのにはうってつけですよね。

ファンには常識なのでしょうが、殺しのライセンスを取得するための条件など、
へぇ~っと思いながら鑑賞してました。
ただ任務をこなすだけでなく、時にそこから逸脱して上司の“M”(ジュディ・デンチ)を困らせる。

新米ゆえの失敗と言うより、荒々しさ、野性味のある攻撃的なジェームズ・ボンド。
今後、ボンド=ダニエル・クレイグが、どのように洗練されたスパイになっていくのか楽しみです!

それで映画のほうは、と言うと、、、前半はかなり面白かったです。

殺しのライセンス、オープニング(長い…)、爆弾男、飛行場・・・
息付かせぬ展開で次々に目まぐるしく、怒涛のアクション・シーンの連続。

特に「爆弾男」と「飛行場」のシーンは、
後から思うと、あんなに長くする必要もなかったのに・・・と言うくらいに充分に見せ場を用意してくれています。

後半はカジノでのポーカー勝負。
一転して、落ち着いた雰囲気になりました。
そして、ヴェスパーの登場でムードも出てます!

でも、前半ほどには面白くない。
ポーカーのルールも全然、知らないからなぁ~。
一応、こっそりマティス(ジャンカルロ・ジャンニーニ)が、ゲームの成り行きを教えてくれているのだけど、だからと言って緊張感もなかったです。

拷問シーンは、ちょっと面白かったけど(笑)、その後の展開はなんとなく想像がついちゃった。

しかし、いきなりヴェスパーとラブラブになっているのは可笑しかったです!!
この仕事を辞めてもいいんだ・・・とかなんとか言っちゃって、メロメロ状態。
まさに骨抜きにされちゃってるじゃないですかっ!

ヴェスパーは、ボンドにとっての“運命の女”らしいから、そういうことなのかもしれないけど、いきなりの急展開でした。

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2006年12月 4日 (月)

キルスティン・ダンストの大統領に気をつけろ!

Dick ディープスロートの秘密。

■あらすじ■

1972年、ニクソン政権時代。
社会科の見学でホワイトハウスを訪れた高校生のベッツィー(キルスティン・ダンスト)とアーリーン(ミシェル・ウィリアムズ)は、ふとした事からニクソン大統領(ダン・ヘダヤ)に気に入られ、飼い犬の散歩係に任命される。

そのおかげで自由にホワイトハウスに出入りできるようになった2人だけれど、ある日、間違えて入ってしまった部屋で思いがけない“秘密”を見てしまい・・・。

(1999/アメリカ) ★

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えーと・・・。
うーーーん・・・ダメだった!!

特に感想もないくらいに、つまらなかったんですが、“ブス”or“可愛い”が作品によって激しいキルスティン・ダンストは可愛いかったです!
ちょうど、「ヴァージン・スーサイズ」(’99)の頃ですからね~。

ムチムチなのが可愛いミシェル・ウィリアムズと2人で、かなりおバカで能天気なティーンエイジャーを、コミカルに演じてます。
弾けっぷりは可愛いけど、ストーリーが・・・。

ウォーターゲート事件の情報提供者“ディープスロート”が、ティーンエイジャーだったという大胆な構成。
しかも、当の本人たちは、そうとは知らずに事件に関与してしまう。

情報提供を受けるワシントン・ポストの記者の一人がウィル・フェレルでした。

本物の“ディープスロート”は昨年、正体が明かされたんですよね~。
だから、この映画がつまらないって訳じゃないですよ。

なんて言うか、10代のノリについていけなかっただけです(笑)。

この映画の原題は「Dick」だけど、それってニクソン大統領の愛称であり、隠語で「男根」なのです・・・。

ミシェル演じるアーリーンはニクソン大統領に恋をするので「I love Dick!」と言ったりするのね。
すると、そこで、周りはドッと受けるわけです。
きっと、アメリカのティーンは「やだ!ギャハハ☆」ってな感じで見てるんだろうね(笑)。

ウォーターゲート事件もニクソンも、ワシントン・ポストの記者たちさえも、
明るく笑い飛ばすような映画だったので、下ネタが盛り込まれていても いやらしさは無かったです。

そして“ディープスロート”にも、そんな意味があったのかと無駄知識を仕入れてしまいました(笑)。

70年代のファッションをとっかえひっかえなので、カラフルな衣装とヒッピー文化が垣間見えるのは、楽しかったです。

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2006年12月 3日 (日)

ココシリ

Kekexili_mountain_patrol 中国青海省チベット高原、海抜4700mの高さに位置する無人地帯「ココシリ」は、最高級毛織物“シャトゥーシュ”の元となるチベットカモシカの生息地。

高値で取引されるチベットカモシカの数は1990年頃からの乱獲により、100万頭から1万頭に激減。
絶滅の危機に瀕していた。
事態を憂い、密猟者を取り締まるため、1993年、有志の山岳パトロール隊が結成される。

■あらすじ■

モンゴル語で“美しい少女”、チベット語で“青い山々”という意味を持つ、「ココシリ」。
ある日、山岳パトロール隊の一人が密猟者に殺される事件が起きる。

その事件の調査のため、ジャーナリストのガイ(チャン・レイ)は北京からやってくる。
彼はパトロール隊のリーダー、リータイ(デュオ・ブジェ)に取材を申し込み、密猟者を追撃するパトロール隊の旅に同行することを許される。

しかし そこには、ガイの想像を遥かに超える厳しい現実が待ち受けていた。

(2004/中国) ★★★★

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この映画は、ジャーナリストのガイがその後、マスコミに発表したリポートを基にした実話です。

内容は、1996年11月1日の深夜にパトロール隊が本部を出発して、密猟者たちを追いかける17日間。

厳しい自然に飛び込み、なんとかチベットカモシカの乱獲を止めようと奔走する男たち。
しかし、如何せん資源も人手も武器も圧倒的に足りない。

3年もの間、たった一人で山間の掘っ立て小屋で見張りを続ける男。
資金が乏しく無給で奉仕する隊員たち。
彼らも、違法だとは知っていながら、自分たちが生きていくために、チベットカモシカの毛皮を売るしかないのだ。

誰が手を差し伸べてくれるのか。 
誰もそんなものを差し伸べやしない。

だからこそ、彼らは立ち上がり、行動を起こした。
ココシリを守るために。

あまりに高い志と、過酷な自然環境。
熱い思いを抱いているからこそ、まっとう出来る任務であって、その激務は想像を超えていました。

180日間に及んだという現地ロケのスケールの大きな映像もみどころ。
時に、厳しい自然の脅威に飲み込まれる。 
隊員が1人減り、2人減り、それでも諦めずに追いかける。。。

密猟者に勝つ前に、自然に勝たねばならない。
まさに命懸けの戦いを挑んでいました。

幾度も「なんで、そこまで・・・」と思ったのですが、
弱音も愚痴もこぼさずに、前を進む彼らの志に圧倒されるばかりでした。

そうして、この問題がマスコミで取り上げられ、やがては政府を動かしココシリとチベットカモシカの保護につながるのですが、彼らがいなかったら今ごろは・・・。

しかし、彼らをヒーロー扱いせず、美談にはしていませんでした。
問題をそのまま描いているので、一層、彼らの過酷な労働環境が見えてきます。

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2006年12月 2日 (土)

★リポート★

近所の大学の映画祭に行ってきました。

そこで2度目の「ヨコハマメリー」を鑑賞したのですが、作品の素晴らしさを改めて感じました。
上映後に「ヨコハマメリー」の中村高寛監督を囲んでトークショー(座談会)があり、大変、興味深い内容だったので報告したいと思います。

「ヨコハマメリー」は、ドキュメンタリーのようなドラマのような、
メリーさんの影を追っているような映画の内容でしたが、実は監督がミスリードを施していることもあったようです。

監督は『種を蒔いた』と表現していましたが、
もちろんそれは、演出や指示といった具体的なことではなく、
元次郎さんにメリーさんの話を向けたり、シーンの取り直しを幾度もすることで、元次郎さんの気持ちをメリーさんに向かわせていったようなのです。

もう一度、メリーさんに会いたい。
もう一度、メリーさんの前で歌いたい。

元次郎さんがそんな想いに至るまでに、そんな裏話があったなんて驚きでした。

もちろん人の気持ちは分からないもの。
元次郎さんがメリーさんに会いたいと思わなければ、あのラストシーンは生まれなかった訳だけど、
元次郎さんが亡くなり、メリーさんも亡くなった今となっては、あのラストシーン以外は考えられないです。

それに、監督の意図や恣意的なものが、ほとんどスクリーンから伝わってこなかったので、元次郎さんが心からメリーさんに会いたいと思うまで、ちゃんと待っていたのでしょう。

それから作品を制作中(!)に、3年ほど北京電影学院に留学してドキュメンタリーを学ばれていたそうです。
春・夏・冬の休み休みに帰国しては、少しずつ作品の撮影を進めていったとか・・・。
すごいですね!(笑)

そこでのお話のなかで、図らずも「ウィンター・ソング」で謎だった、リン(金城武)が北京に留学する理由が判明しました!

何故、自由に映画を作れる香港から、わざわざ規制の厳しい中国(北京)に留学するのか謎だったんです。
ところが、この「北京電影学院」は世界有数の映画学校なのだそうです。
日本の映画学校よりも、はるかに内容は充実しているようです。

しかも中国の国立の学校なのに、外では観る事の出来ない映画も、内(学校)では自由に観る事が出来るのだとか!
世界の名作を観る授業もあるらしい。

だから、チャン・イーモウ、チェン・カイコーなど、世界に名を馳せる監督が生まれたのですね~。
これには得心がいきました。

中国に存在する“映画の学校”は、この北京電影学院だけだそうなので、きっとリンはこの学校に通っていたのだと思います。

でも、そうすると、また新たな「謎」も生まれてしまう・・・。
この学校は「全寮制」らしいのです。
リンはアパートを追い出されていなかった??

私はちょっと、「ウィンター・ソング」にツッコミを入れすぎですね(笑)。

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2006年12月 1日 (金)

プッシーキャッツ

Josie_and_the_pussycats バンド名はプッシーキャッツ!

■あらすじ■

ロックバンド「プッシーキャッツ」のメンバー、ジョシー(レイチェル・リー・クック )、メロディ(タラ・リード)、ヴァレリー(ロザリオ・ドーソン)は仲良し3人組。

田舎町でくすぶっていたところ、新人バンドを探していたレコード会社のマネージャー、ワイアット(アラン・カミング)に見い出されて、たちまちデビューの幸運をつかむ!

バンド名を「ジョシー・アンド・ザ・プッシーキャッツ」に変え、猫耳とヒョウ柄の衣装を身につけた彼女たちは、たちまちスターダムにのし上がる。
順風満帆に見えた彼女たちだが、その裏ではある陰謀が動き出していた・・・。

(2001/アメリカ・カナダ) ★★★☆

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シーズ・オール・ザット」では、“眼鏡っ娘”を演じていたレイチェル・リー・クック。
今回は、“ヒョウ柄・猫耳”コスプレです!
ううっ、可愛い・・・(≧ω≦)!!!

次は“メイドさん”にでも なって欲しいけど、最近はレイチェル・リー・クックの名前を見かけない~。
とても可愛い女優さんなのに残念です。

さて、この映画。
「シーズ・オール・ザット」がイマイチだったので、DVDスルーだったこの映画には、ほとんど期待をしてませんでした。。。

ところが!! かなり良く出来てる!!
注目されないのは、もったいないです。
オタク文化(?)が花開いた今だったら、日本でもかなり受けそうなのにね~。

いや、そういう映画じゃないんだけど・・・(笑)。

可愛い人が好きなので、レイチェルの小さな顔にくりくりした瞳を見ているだけで、そこそこ満足なんだけど(笑)、その周りにいる人たちも、かなり個性的で良かったです。

特にワイアット役のアラン・カミング!!
出てるなんて知らなかったから、かなり嬉しかったよ~♪ 
この人は、変と言うか、癖があると言うか、独特の演技をするよねーっ。
大好きです!!

全体的に、良く作りこまれているな~って感心しながら観てたけど、やっぱりオープニングが好き!
突如として現れるアイドル・グループ「dujour/デジュー」。
なに?なに?って引き込まれたもの!
“らしく”見えたから、実在のグループかと思ってしまった程でした(笑)。

機内でのやり取りも、可笑しくて訳ありなのが上手い。
アラン・カミングの演技が上手すぎです!

ジョシーたちのデビューが決まり、バンド名の「プッシーキャッツ」に“ジョシー”の名前が冠されることに、ちょっと不信感を覚えるヴァレリーの心理も丁寧に描かれていて、その後の展開も無理なく進んでいました。

無理があったとすれば、ジョシーのボーイフレンドのエピソードかな・・・。
何故に君もニューヨークに付いて来るのだ! 会社はどうした!
と、ツッコミを入れたかったけど、ルックスがキュートだったので許します!(笑)

ジョシーが主役だけど、しっかり者のヴァレリーと 天然というかおバカぶりが可愛いメロディにも、ちゃんとスポットライトが当たっていました。

最後にワイアットとフィオナ(パーカー・ポージー)の告白大会が始まっちゃた時は、どうしようもなくて ただ笑うしかなかった~。

でも、この映画の“陰謀”も、あながち絵空事ではないし、フィオナが抱えていたコンプレックスも理解できる。
身近な素材を映画に取り入れていて、実は問題意識が高い映画なのかも!?

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