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2006年12月 3日 (日)

ココシリ

Kekexili_mountain_patrol 中国青海省チベット高原、海抜4700mの高さに位置する無人地帯「ココシリ」は、最高級毛織物“シャトゥーシュ”の元となるチベットカモシカの生息地。

高値で取引されるチベットカモシカの数は1990年頃からの乱獲により、100万頭から1万頭に激減。
絶滅の危機に瀕していた。
事態を憂い、密猟者を取り締まるため、1993年、有志の山岳パトロール隊が結成される。

■あらすじ■

モンゴル語で“美しい少女”、チベット語で“青い山々”という意味を持つ、「ココシリ」。
ある日、山岳パトロール隊の一人が密猟者に殺される事件が起きる。

その事件の調査のため、ジャーナリストのガイ(チャン・レイ)は北京からやってくる。
彼はパトロール隊のリーダー、リータイ(デュオ・ブジェ)に取材を申し込み、密猟者を追撃するパトロール隊の旅に同行することを許される。

しかし そこには、ガイの想像を遥かに超える厳しい現実が待ち受けていた。

(2004/中国) ★★★★

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この映画は、ジャーナリストのガイがその後、マスコミに発表したリポートを基にした実話です。

内容は、1996年11月1日の深夜にパトロール隊が本部を出発して、密猟者たちを追いかける17日間。

厳しい自然に飛び込み、なんとかチベットカモシカの乱獲を止めようと奔走する男たち。
しかし、如何せん資源も人手も武器も圧倒的に足りない。

3年もの間、たった一人で山間の掘っ立て小屋で見張りを続ける男。
資金が乏しく無給で奉仕する隊員たち。
彼らも、違法だとは知っていながら、自分たちが生きていくために、チベットカモシカの毛皮を売るしかないのだ。

誰が手を差し伸べてくれるのか。 
誰もそんなものを差し伸べやしない。

だからこそ、彼らは立ち上がり、行動を起こした。
ココシリを守るために。

あまりに高い志と、過酷な自然環境。
熱い思いを抱いているからこそ、まっとう出来る任務であって、その激務は想像を超えていました。

180日間に及んだという現地ロケのスケールの大きな映像もみどころ。
時に、厳しい自然の脅威に飲み込まれる。 
隊員が1人減り、2人減り、それでも諦めずに追いかける。。。

密猟者に勝つ前に、自然に勝たねばならない。
まさに命懸けの戦いを挑んでいました。

幾度も「なんで、そこまで・・・」と思ったのですが、
弱音も愚痴もこぼさずに、前を進む彼らの志に圧倒されるばかりでした。

そうして、この問題がマスコミで取り上げられ、やがては政府を動かしココシリとチベットカモシカの保護につながるのですが、彼らがいなかったら今ごろは・・・。

しかし、彼らをヒーロー扱いせず、美談にはしていませんでした。
問題をそのまま描いているので、一層、彼らの過酷な労働環境が見えてきます。

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