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2006年12月25日 (月)

鉄コン筋クリート

Tekkonkinkreet 原作を読んでいないのに、観たらダメかしら?
「青い春」と「ピンポン」は好きな映画だからっていうだけじゃ、ダメかしら?

と、ちょっぴり弱腰で観に行ってきた!

■あらすじ■

義理と人情とヤクザの街・宝町。
そこを根城として自由に飛び回る“ネコ”と呼ばれる2人の少年、クロ(声:二宮和也)とシロ(声:蒼井優)。
かつあげやかっぱらいをしながら毎日を生きる2人は一心同体。

そんなある日、昔なじみのヤクザの鈴木、通称“ネズミ(声:田中泯)”が街に戻ってきた。
“ネズミ”のもとで怪しい動きをする子分・木村(声:伊勢谷友介)。
ずっと変わらなくみえた宝町に、再開発という名目の不穏な動きが見え始める。

背後にチラつく謎の男“蛇(声:本木雅弘)”の影。

やがて、自分たちの街を守ろうと抵抗を始めたクロとシロにも、“蛇”の魔の手が迫ってくる・・・。

(2006/日本) ★★★★★

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原作を読んでいないことも不安だったけど、もっと不安だったのは登場人物が多いこと!

クロとシロは分かるんだけど、
ヤクザのネズミ、その子分の木村。
刑事の藤村(声:西村知道)と、相棒の沢田(声:宮藤官九郎)。
アパッチ団のチョコラ(声:大森南朋)と、バニラ(声:岡田義徳)。
そして、不気味な蛇。。。

鑑賞前日に〈公式ホームページ〉をチェックしてから観に行ったけど、話についていけるかなーって心配になったよ(笑)。
実際には、アサ・ヨル兄弟とか、組長(声:麦人)とか、じっちゃ(声:納谷六朗)とか、殺し屋3人組とか、他にもいっぱい出てくんのね!

でも、大丈夫だった。
個性的な面々だったので、混乱せずに鑑賞できました。

むしろ、クロ・シロ意外は、全員「悪人」だと(容姿から)決め付けていたので、人間くさい登場人物や、意外といい人が多かったことに驚きでした。
人を見た目で判断してはいけませんね!!(笑)

クロとシロが住処にしている「宝町」は、登場人物のひとりみたいに多彩な顔を見せて、存在感がすごいです。
技術的なことは分からないけど、ここまで描き込みがすごいと観てて楽しいし、劇場で観る価値があると思います。

ストーリーは単純ながらも、かなり深いですね。
クロ・シロが映画のメインに一本通っているんだけど、その周りに横軸のサイドストーリーの展開が、かなり渋くて濃い~。

最初はさほど、引き込まれなかったんだけど、次第にぐんぐん引き込まれました。
特に、殺し屋3人組が登場してからでしょうか。
強すぎなんだもん、あの人たち。 

そして私は、唯一無二の存在とか、友情とかいうものに滅法弱いらしくて、
クロ・シロのストーリーにうるうるきてしまいました。

シロを想うクロの気持ち。
クロを想うシロの気持ち。

些細な放漫と自尊心。
クロの心に足りないものを、埋めていたシロの存在。

心に闇を抱えたクロが暴走していく様に、シロは心を痛めただろうし、
そんな不安がシロの胸をぎゅっとさせていたんだね。

「安心、安心。」

それは、魔法言葉。
どこにも行かないよって、クロが言ってくれてるみたいだから。

けど、どんなにクロが遠くに行ってしまっても、
シロは笑顔で「おかえり」って迎えるんだ。

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