エラゴン 遺志を継ぐ者
■あらすじ■
遥か彼方の帝国アラゲイシアは、かつてエルフ、ドワーフが人間と共存し、
ドラゴンと心を通わす誇り高き戦士ドラゴンライダーによって繁栄を極めた平和な土地だった。
しかしライダー族とドラゴンは、裏切り者ガルバトリックス(ジョン・マルコヴィッチ)に滅ぼされ、いまや帝国はガルバトリックスに支配されている。
そんな中、辺境の村で叔父と暮らしていた17歳のエラゴン(エド・スペリーアス)は、森の中で青く光る石を見つける。
それはドラゴンの卵で、やがて雌ドラゴン“サフィラ”が誕生。
エラゴンは、密かに育て始める。
そこへ、暴君ガルバトリックスが新たなドラゴンの誕生を阻止しようと手下を送り込み、エラゴンの叔父が殺されてしまう。
サフィラに助けられたエラゴンは、帝国の歴史に詳しいブロム(ジェレミー・アイアンズ)の案内で、反乱軍“ヴァーデン”の秘密基地を目指すことになるが・・・。
(2006/アメリカ) ★★☆
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※【注意:辛口評・ネタバレあり】…未見の方はご注意下さい。
他の作品と比べてはイケナイと思いながらも、「スター・ウォーズ」「ロード・オブ・ザ・リング」「ハリー・ポッター」を思い浮かべちゃうシーンがちらほら・・・。
その点、後出の作品は損だと思うけど、前出の作品を打ち破るクオリティやオリジナリティを望む気持ちも、素直な気持ちです。
それから、監督のシュテフェン・ファンマイアー(これが、初監督)は、視覚効果スタジオ「ILM」出身だそうですけど、
特に目を見張るような、見所になるVFXって無かったので、そこに期待しない方がいいと思います。
初めて聞く名前もあるけど、ジェレミー・アイアンズ、ジョン・マルコヴィッチ、ロバート・カーライル・・・。
ちょっと、凄い出演陣だよね!
演技派が揃っているので、そこそこ期待できそうだなって思ったんだけど、映画は“1時間44分”。
「ロード・オブ・ザ・リング」は3時間級だったし、「ハリー・ポッター」は2時間30分、「スター・ウォーズⅣⅤⅥ」でも2時間なのを考えると、かなり短い。
残念ですが、それは、そのまま内容に反映されてしまっています。
帝国アラゲイシアの歴史を語るナレーションから始まるけど、酒場でジェレミー・アイアンズがまた同じようなことを語ったりして、内容が重複しているのが気になりました。
それに、ドラゴンライダーが生きていた時代って太古の昔って訳じゃないんだよね。
でも、エラゴンはその存在を知らないってことは、エラゴンが生まれる前の話ではある。
んー、そんなに年月が経ってないって事は、人々の記憶にも残っているわけで、どんなに残虐なことが行われたか人々の噂話にならないなんて、ちょっとどうかとも思いました。
余程、帝国の締め付けがすごいのね。
それに、エラゴンがどの時点でサフィラを“ドラゴン”だと認識したのかも、いまいち判らなかったな。
チラシには「現存するドラゴンの卵は3個のみ」で、エラゴンの卵はその1つってことが書かれているけど、映画には出てこなかったし、そんなに重要な要素じゃないのかな?
かなり情報不足な作品だと思います。
他にも映画雑誌には、“エラゴン”と言う名前は、歴史上初めてドラゴンライダーとなったエルフの名前で、エラゴンの名前は母親が名付けたって書いてありました。
(ってことは、母親はエルフ族?)
ま、この伏線は次回に持越しってことなのかな。
でも、誰か知っているなら教えてあげても良さそうなものだよね。
エラゴンの両親についての謎や、
従兄のローラン(クリストファー・イーガン)がどこで再登場するか、
ミステリアスなマータグ(ギャレット・ヘドランド)の存在、
アーリア(シエンナ・ギロリー)とその後の発展は?
・・・などなど。
次回作への伏線もちりばめられているけど、そんなことより基本の世界観が全く伝わってこないから、どうしようもない。
これは情報の出し惜しみなのか、監督&脚本の力量不足なのか、原作がそうなのか・・・。
そもそもの舞台となるアラゲイジア帝国の形(成り立ち)も分からないし、距離感がつかめない。
あの山越えたら反乱軍がいて、とかなんだもん。 アバウトすぎっ!(笑)
旅をしてるシーンも、シーンのコマ切れをつないだだけで、全然スケール感が無かったです。
折角、ロケーション撮影をしているのに、もったいな~い。
けれど、この映画で一番残念なのは、人物の横のつながりが薄いところです。
反乱軍“ヴァーデン”を率いるリーダー、アジハド(ジャイモン・フンスー)と、
その娘ナスアダ(キャロライン・チケジー)は、とりあえず登場しましたって扱いだし、
ブロムは親しみがわく前にお別れでした。
もうちょっと、エラゴン以外の人物にも焦点を当ててもいいと思うんだけどな~。
最後のバトル・シーンは、それまでの主人公目線が顕著で、エラゴンの活躍ばかりが描かれていました。
しかもサフィアが火を噴いたら圧勝・・・まるでドラゴンがいたもん勝ちって戦いが厭な感じ!
ダーザ役のロバート・カーライルは、好演してたけどね。
戦いが終わって、アーリアが去ってゆく時にお供が4人しかいなかったから、
“エルフ族”が戦いに参戦しているのではなく、“アーリア”が個人として参戦してたのかなって思ったんだけど、なんかその辺もよく分からないですね。
基礎知識をもう少し、見ている方に授けてほしかったな~。
今回は、自分からは何もせずに命令しているだけだったジョン・マルコヴィッチ御大が、次回作ではとうとう動かれるようなので、そこでの活躍に期待をかけたいと思います。
どうか、面白くなっていますように!!
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