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2007年1月 6日 (土)

ツバル

Tuvalu 時間の止まったプールからの脱出。
目指すは夢の国“ツバル”!

■あらすじ■

とある国の荒れた土地の一角に建つ、うらびれた室内プール。
そこはかつての賑わいを失い、常連客も数えるほど。
しかし、盲目のカール(フィリップ・クレー)がオーナー兼監視員としてプールを仕切り、威厳を保っていた。

カールの息子アントン(ドニ・ラヴァン)の夢は、船長になって航海に旅立つこと。 
けれど、一度もプールの外に出たことが無く、屋上から外の景色を眺めるばかり。

そんなある日、元船長の父親(ジョコ・ロジッヒ)と連れ立ってプールにやって来たエヴァ(チュルパン・ハマートヴァ)に、アントンは一目惚れする・・・。

(1999/ドイツ) ★★★★

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ずっと、観たかった作品なので、ついに鑑賞できて嬉しい~!

ドイツ人のファイト・ヘルマー監督の長編デビュー作です。
でも、キャストも様々な国から集められてて、無国籍映画の雰囲気でした!

映画はプールを舞台にした一風変わったラブ・ストーリーなんだけど、
カールとアントンの親子の確執あり、アントンの兄グレーゴル(テレンス・ギレスピー)の陰謀あり、個性的な登場人物の面々と、一括りに出来ないお話でした。

そして、モノクロ撮影されたフィルムに色付けされた映像が、ファンタジックでどこかノスタルジックな雰囲気を与えて、とぉっても素敵!!

もし、これがカラーだったら、かなり印象が変わるんじゃないかなー。
アントンのドニ・ラヴァンの顔はちょっと、強面だし!(笑)

けれど、モノクロ・フィルムに、セピアやブルー、グリーンの色が乗り、異色なキャラクターたちを優しく包む。。。

ほとんどセリフなく展開するけど、たまに飛び出すセリフは万国共通の言葉か不思議な言葉。 
世界中の人が理解できるように、いろんな言葉を組み合わせて作られたセリフなんだそうです。

セリフがなくても俳優さんたちの表情やジェスチャーで、ストーリーの内容が追えるのだからすごい!

父親から一切の外出を禁止されているアントン。
もういい大人なのに、大人になることを禁止された子供のよう。
父親から靴(許し)を貰わない限り、彼はビーチサンダルのまま。 
いつまで経っても大人になれない。

けれど、そんなアントンはプールの心臓である1本のピストンを奪い返すため、
とうとう未知の世界へ一歩を踏み出す!
父親の許しなんか要らない。
アントンの時間が動き出す・・・。

そのアントンの兄グレーゴルは、どうやらプールの乗っ取りを企んでいて、老朽化したプールに検査官を送り込むばかりか、
アントンにある事から不信感を覚えたエヴァに取り入って、アントンとの仲を裂いてしまう。

エヴァ役のチュルパン・ハマートヴァは「ルナ・パパ」の女の子。 
「グッバイ・レーニン!」では、ダニエルくんの相手役の看護婦さんを演じてました。

そのエヴァが、プールの中を全裸で泳いでいるシーンがなんとも素敵でした。
小悪魔って感じでもないのに、ちょっとズル賢くて憎めないお茶目な女の子なんだよね。
くるりくるりと変わる表情が愛らしい。
エヴァがどうしてアントンに興味を持つのか不思議だけど、そんな疑問も飲み込んでしまう包容力も感じます。

プール存続のために力を貸してくれるホームレスの人たちや警官のおじさんには、ほのぼのさせられちゃった。
ボタン集めが趣味の受付係マルタ(カタリナ・ムルジア)も良かったです!

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