メリンダとメリンダ
■あらすじ■
マンハッタンのビストロにたむろする劇作家たちが、「人生は悲劇か、喜劇か?」と議論を戦わせている。
やがて彼らは、同じ状況設定からまったく別の方向へ展開する、2つのストーリーを編み出す。
ある日、ローレル(クロエ・セヴィニー)とその夫で俳優のリー(ジョニー・リー・ミラー)が、プロデューサーのご機嫌を取ろうと催したホーム・パーティに、彼らの古い友人であるメリンダ(ラダ・ミッチェル)が突然押し掛けてくる。
彼女の様子からすると、何か深刻な事情がありそうで・・・。
一方の喜劇のヒロイン、メリンダ(ラダ・ミッチェル)は、
映画監督スーザン(アマンダ・ピート)とその夫で失業中の俳優ホビー(ウィル・フェレル)が開いたパーティに同じように飛び込むが・・・。
(2004/アメリカ) ★★
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ウディ・アレン監督作品。
今回、ウディは出演してないです。
悲劇と喜劇。
2通りに進むストーリーが交互に描かれるんだけど、割りと定石通りに展開していくのでどうなるかが読めちゃう。
喜劇作家と悲劇作家が生み出した話なので、そこがポイントなのかもしれませんが。。。
悲劇のヒロイン・メリンダは、不倫の果てにその相手からも浮気され、情緒不安定で落ち着きがなくボロボロ状態。
魅力的とは言い難く、感情移入も出来ないです。
そんなメリンダを暖かく励まし労わる友人たちは、すごく親切でいい人たちですね。
私だったら、メリンダとはあんまり友達でいたくないです(笑)。
悲劇バージョンは、メリンダが痛々しくてあんまり好きになれません。
ローレルの夫リー(ジョニー・リー・ミラー)が浮気している場面をメリンダが見てしまうのも、観客にその後の展開を納得させるためで、メリンダが「見て、どうした」ってことが描かれて無いのが変でした。
一方、喜劇のヒロイン・メリンダは離婚で落ち込んではいるけれど、明るく前向き。
そんなメリンダに、ホビー(ウィル・フェレル)は恋をしてしまう。
そんな訳で、喜劇の主役はメリンダではなく、ホビーに変わってしまいます。
妻がいながらメリンダに恋をしてしまったホビーが空回りするところが笑いの中心でした。
ウィル・フェレルがひとり頑張っています!
傷心のホビーがゴージャス美女を紹介されてのぼせちゃうところでは、もしかして欲求不満が解消できたら誰でもいいんじゃ・・・なんて思いましが、ちゃんと落ち着くべきところに着地して終わりました。
メリンダ役のラダ・ミッチェルがダメだったってことではないけど、
ヒロインを「不幸せにする」「幸せにする」ってことだけで、ヒロインそのものに魅力が感じられないのが残念でした。
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