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2007年1月30日 (火)

イノセント・ボイス 12歳の戦場

Innocent_voices 過酷な現実。

■あらすじ■

1980年代、エルサルバドル。
内戦の勃発以来、政府軍と反政府ゲリラ(FMLN)との襲撃戦が、すぐ間近で日常茶飯事のように起きていた。

父親がアメリカに去って以来、一家の大黒柱となった11歳の少年チャバ(カルロス・パディジャ)も、恐怖や不安を押し隠して暮らしている。

そんな子供たちにとって、政府軍の兵士たちは恐怖の対象。
と言うのも、政府軍は集落や学校までトラックで乗りつけると、12歳を超えた少年たちを有無を言わさず連れ去り、兵士に仕立てて過酷な戦場へと送り出すのだった。

そして、ついにチャバも12歳の誕生日を迎え・・・。

(2004/メキシコ・アメリカ・プエルトリコ) ★★

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“少年兵”の問題は、現在でも存在しています。
特にアフリカでは人身売買も含めて、まだ問題の根が深いようですが、あまり日本では報道されていないような気がします。

かく言う私も、問題になっているってことくらいしか知りません。

そんな訳で、少年から見た徴兵の実態を描いた映画と言うので、関心を持って観ていたのですが・・・何故か、とてもイライラするのです。

原作は、13歳でアメリカに亡命したオスカー・トレスが綴った、自身のノン・フィクション。
だから、描かれていることは実話。。。
そして、それに心を痛めなければいけないのだろうけれど・・・。

前半の日常生活を営んでいる時に、突如、戦闘に巻き込まれるシーンでは、本当に身が竦む思いがしました。

まさに気が休まる暇が無い。
あれじゃあ、母親がチャバを心配して、口うるさく小言を言うのも当たり前ですよね。
自分の命を粗末にしないため、自分の命を自分で守るため、
外出禁止時間前に家に帰ることを約束させる。

けれども、遊びたい盛りのチャバは言いつけを守ることが出来ない。

こっぴどく母親に怒られるけど、このお母さんの怒りが痛いほど分かる。
チャバを失いたくないからこそ、いつも言い聞かせているんですよね。

それなのに、その後のチャバの行動は どんどん大胆になって、周りの人間を危うい立場に置く。
そこにイライラさせられました。

ハラハラさせられる分にはいいんですけど、チャバは 自ら渦中に飛び込むようなものなので、死んでも自業自得って感じなのです。
むしろ、他人までを危うい状況に置くのでタチが悪いかと。。。

内戦下にあっては子供らしさが失われ、早く大人になることを迫られるのかも知れませんが、チャバには“自制心”が足りないような気がします。

チャバを中心とした、その周辺の出来事しか描写されないので、内戦状況や少年兵の実態を知るには視野が狭すぎる作品かも。。。

いい映画なんでしょうけど、私の心には響いてきませんでした。

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