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2007年1月21日 (日)

マリー・アントワネット

Marie_antoinette キャンディーカラーのファッションと甘いスウィーツに埋もれて。

■あらすじ■

14歳のオーストリア皇女アントワーヌ(キルスティン・ダンスト)は、母マリア・テレジア(マリアンヌ・フェイスフル)の意向によりフランス王太子のもとへと嫁ぐことに。

フランスへ渡り、王太子妃マリー・アントワネットとしてヴェルサイユ宮殿での生活が始まるが、その実態は朝から晩まで大勢のとりまきに監視されて生活する、不自由なものだった。

さらに、15歳の夫ルイ(ジェイソン・シュワルツマン)は、まるで彼女に興味を示さず、世継ぎを求める声がプレッシャーとなってマリーにのしかかる。

そんな孤独や不安を紛らわそうと、おしゃれや遊びに夢中になり贅沢三昧を繰り返すマリーだったが・・・。

(2006/アメリカ・フランス・日本) ★★★☆

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なんて美味しそうな映画なんでしょ。
甘い匂いが漂ってきそうな程にスウィーツに囲まれ、贅沢なフリルに誘惑される。

ソフィア・コッポラが監督。
マリー・アントワネットにキルスティン・ダンスト。
それだけで、これがマリー・アントワネットの人物伝じゃないことは歴然。
だってフランスが舞台なのに、英語だものね!(笑)

そんな訳でどんな映画なんだろうって見ていたら・・・
マリー・アントワネットを等身大の女の子として描いた映画でした。

でも、前半はマリーがフランス王室に嫁いで、その仕来たりや慣習に戸惑い窮屈に感じるエピソードが多くて興味深かったです。

朝起きて着替えるだけなのに、大勢の目にさらされて一連のやり取りをしなくてはいけなくて、着せ替え人形のように黙って受け入れるしかないマリー。
「バカみたい」
そう笑い飛ばしてみても、ヴェルサイユの常識は吹き飛ばない。

それから、朝食のシーンもヘンテコで可笑しかった。
食事を一緒にとるでもなく、ご機嫌伺いというより、ほとんど覗きに来ているかのような人々。
夫のルイは無口で、マリーから話し掛けなければ口も利かない。

そんなマリーは次第に贅沢によって心の隙間を埋める術を覚える。
ゴージャスなドレス。
華奢なパンプス。
デコレーション・ケーキ。

自分を守るために、周りを自分の好きなもので埋めてゆく。

その中で訪れたつかの間の恋。
マリーはスウェーデン貴族のフェルゼン伯爵(ジェイミー・ドーナン)に恋焦がれてしまう。

あくまでもソフィアは一人の女の子としての映画を通すので、フェルゼンとの行為を不義だとか大げさにはせずサラサラと流してしまう。
夫のルイとの関係でも同じでした。

だから、なんとなくドラマが弱いんですよね。。。
フェルゼンとの恋も、ルイとの関係も、同盟に揺れるマリーの立場も、困窮するフランス財政の中のマリーの立場も、ふわふわとどこか掴みどころが無いのです。

務めを果たして子供を授かり、離れでプライベートな空間を持ったマリーが見せる安らかな表情。

等身大のマリー・アントワネットに、ソフィアが何を言わせたかったのかは分からなかったけど、悲劇的な最後を思っても映画のマリーは充実した人生だったと、何故か納得してしまったのでした。

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