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2007年2月27日 (火)

シティ・オブ・ゴッド TVシリーズ

City_of_men 映画「シティ・オブ・ゴッド」の続編として作られたTVドラマ・シリーズ。
1話、約30分。 全9話。
監督は映画版と同じく、フェルナンド・メイレレス

続編とは言っても、舞台となるスラム街は映画版とは違うようです。
映画版では、1960年後半~70年末にかけてのスラム街“シティ・オブ・ゴッド”の抗争を描いていたけど、
TV版は現代のスラム街を舞台にしていて、そこで生きる子供たちに焦点を当てているのが特徴。

だけど、映画版の中で鮮烈な印象を放っていたリトル・ゼの幼少時代、リトル・ダイスを演じていたダグラス・シルヴァが、今回もアセロラ役で出演しています! 
要チェック!

■あらすじ■

◆第1話

校外見学へ行くためのお金が 6レアル50ほど必要になったアセロラ(ダグラス・シルヴァ)は、母親の勤め先の上司から折角 貰ったお金を他派閥のグループに取られてしまう。
それを知った親友のラランジーニャ(ダーラン・カンナー)は、アセロラにお金を貸すと自分たちの住む地域を仕切っているボス、BBのもとへと向かう・・・。

◆第2話

些細なことから靴を取られてしまったアセロラ。
しかし、アセロラの姉ミルカがギャングのデコと付き合っていることを知り、急に態度を大きくし始める。
本当は悪党嫌いなはずのアセロラの変わりぶりに親友のラランジーニャは不安を覚えるが・・・。

◆第3話

郵便配達人が郵便を各自に届けず、一箇所に置いていくことから住民の不満が爆発。
ギャングのとりなしで、住所を知らない郵便配達人に代わりアセロラが各宅へ配達することになる。
いくら給料が貰えるとは言え、一人じゃ配達しきれないと悟ったアセロラはラランジーニャにも手伝ってもらうことにする。
そんなある日、届けた手紙の受け取りを拒否する男性が現れる。
一通でも配達できなかったら痛い目にあわせるとギャングに通告されていたアセロラは夜も眠れず・・・。

◆第4話

ラランジーニャの母親は仕事で週末しか帰ってこない。
残されたお金もそこをつき食べるものも無くなったラランジーニャは街で物乞いをして過ごすことにする。

一方、街に住むジョアン。
テストの点数が悪かったことを告げると母親が悲しげな表情を見せバツの悪い思いをする。
夕食を準備してテレビをつけると、そこに最新モデルのスニーカー「ダブル・エア」のCMが流れる・・・。

◆第5話

スラムの土曜日はパーティの日。
若者たちが繰り出してはダンスに興じる。
モテモテのラランジーニャは女の子を4人ゲットしようと意気込んでいる。
一方、ダンスチームに参加しているアセロラは、密かにクリスチアーニに想いを寄せていた・・・。

◆第6話

アセロラとラランジーニャは、ブラジリアの大統領のもとへ向かうバスの中。
アセロラが想いを寄せるスエレンのため、ある手紙を大統領に届けることを約束したのだった。
その手紙はスエレンの祖父のもので・・・。

◆第7話

ラランジーニャは小遣い稼ぎに、ビーチにサーフボードを届けにいく。
海はたくさんの人で賑わっていたが、スラムに住む若者たちが押し寄せると、それまでいた人たちはサッとビーチを引き上げる。
しかし、ビーチを取られたことに富裕層の怒りは募っていき・・・。

そんなこととはお構いなしに、ラランジーニャはアセロラに彼女が出来たことに焦っていた。
そして、もう一人、今日こそキメようと心に誓うジョアンの姿もそのビーチにあった・・・。

◆第8話

アセロラとラランジーニャはひょんなことから、ジョアンとその従兄弟のデニスとスタンレーと友達になる。
普段、決して関わることのない彼らだったが、スラムで一緒に凧揚げをしたことから一層、友情は深まり夏休みの間中、毎日のように一緒に遊んで過ごす。
ある日、みんなでゲームショップに繰り出すが、出来心からジョアンがゲームボーイを盗んでしまい・・・。

◆第9話

ラランジーニャの従兄エスペトは麻薬王の手下。
ある日、警察に追われ脚を撃たれたエスペトは、集金したお金を詰めたリュックを崖下に落としてしまう。
なんとか一命を取り留めたエスペトは、彼女のズレージに組織から足を洗うことを誓うが・・・。

(2002/ブラジル)★★★

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TV放映なので、映画版のような衝撃的な展開も映像もなかったけど、よく出来てました。 さすが!

スラムの日常、子供たちの取り巻く環境を同じ目線に立って切り取る。
これって出来そうで出来ないことですよね。

時に富裕層(白人)と貧困層(黒人)の対比を織り交ぜて、待遇の違いを浮き彫りにしていたり、貧困層の問題点にも焦点を当てていたのも印象的でした。

黒人、白人と簡単に言っても、実際はちょっと違っていて、
リオに住んでいる人たちは、私から見ると一括りにラテン系…と言うことで有色人種なわけだけど、実はその中でも肌の色が黒いか薄いかで黒人と白人に別れているんだね。

で、やっぱり白人=富裕層、黒人=貧困層が多い・・・。

社会的な問題も取り上げていたけど、だかっらて話を難しくしたりせずに、アセロラとラランジーニャの視点をずらさなかったのが良かったです。

特に、ラランジーニャが可愛いかった!!
ラランジーニャを演じたダーラン君も、映画版に出ていたそうなので、今度 確認してみよっと♪

追記:
ラランジーニャを演じたダーラン君、映画版の「シティ・オブ・ゴッド」ではステーキ役として出演してました!

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2007年2月22日 (木)

オドレイ・トトゥ in ハッピーエンド

Happy_end 無名の女優が成功するまで。。。

■あらすじ■

フランスの田舎町からトップ女優になることを夢見てアメリカにやって来たヴァレリー・チップジック、通称“ヴァル”(オドレイ・トトゥ)。

泊まる宿もなく、仕方なく寝床に選んだのは、離婚の痛手でスランプに陥っている脚本家ジャック・ガードナー(ジャスティン・セロー)のアパートの窓の下。

彼女を疎ましく思うジャックは、なんとかヴァルを追い出そうとするが、次第に創作意欲をかき立てられていき・・・。

(2003/アメリカ・フランス・ドイツ) ★★

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一本の当たり役に恵まれて、スター街道を駆け上がっていくストーリーが「アメリ」でブレイクしたオドレイ本人ととリンクしちゃいます。

フランスからやって来たばかりで、訛った英語をわざと使ってるのも、オドレイに配慮した設定なのでしょうね。

ま、そんなことはどうでもいいのですが、
今回のオドレイのキャラクターは、ちょっとユニークでした。

「アメリ」のような夢見るユニークさではないですが、何があっても前向きに捉えるポジティヴさが新鮮!

ヴァルの変わった行動も、オドレイの生真面目な演技によって好感を持てました。
オドレイ・ファンの贔屓目もありますけど(笑)。

脚本家と女優という設定からして最後は読めますけど、途中までは結構好きかな。

脚本の材料にしようとジャックがヴァルを取材しようとするのをヴァルが断り、逆にジャックに「あなた、私のことが好きなのね!」と詰め寄るところまでは。
それ以降は、なんだか微妙な展開に・・・。

レズ友の存在は かなりどうでも良かったし、ジャックの別れた奥さんがジャックに会いに行くところも、よく判らない~。 

癖のあるキャラクターを周到に配置している割に、そのキャラクターを活かし切れてない感じです。

キュートなオドレイが満喫できれば、それで充分なんですけどね(笑)。

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2007年2月21日 (水)

ドリームガールズ

Dreamgirls 映画の歴史に名を刻む名作・・・ではなく、
ジェニファー・ハドソンのデビュー作として記憶される映画。

■あらすじ■

1962年、デトロイト。
エフィー(ジェニファー・ハドソン)、ローレル(アニカ・ノニ・ローズ)、ディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)の3人は、歌で成功することを夢見て“ドリーメッツ”というグループを結成し、新人オーディションへの挑戦を繰り返していた。

中古車販売会社のカーティス(ジェイミー・フォックス)はそんな彼女たちに大きな可能性を見出し、マネジメントを買って出ると、早速、地元で抜群の人気を誇るジェームズ・アーリー(エディ・マーフィ)のバック・コーラスに抜擢され、注目を集める。

カーティスは そんな3人を、バックコーラスではなく“ザ・ドリームズ”としてデビューさせ、次々にヒット曲を生む。

やがて、名実ともにトップスターの仲間入りを果たしたディーナたちだったが・・・。

(2006/アメリカ) ★★★

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今年のアカデミー賞に最多ノミネートされながら、
肝心の作品賞と監督賞にノミネートされていないのが、すべてを物語っているとも言えそう・・・。

歌は良かったけど、そこだけ。
聴きどころはあるけど、見どころがない。

そんな感じでストーリーが、パッとしませんでした。

だからってツマラナイ訳じゃないんですよね~。
それなりには楽しめるんですけど・・・ここ最近、観たミュージカル映画に比べると、物足りなかったです。

ダイアナ・ロスとシュープリームスの話を下地にして作られている作品なのだそうで、そのあたりの話は世代が違うので、ほとんど知らないです。

折角、ヒットしても、曲を盗まれて白人シンガーに歌われてしまったりと、黒人シンガーが成功するのは大変だったんですね。

そんな時代背景も盛り込みつつ、中身はシンプル。
成功と挫折。 
友情と嫉妬。
 
ディーナとザ・ドリームズではなく、
エフィーとザ・ドリームズの話。

助演と言うより、ほぼ主演級の重要な役がエフィーでした。
聞きしに違わず、ジェニファー・ハドソンの歌唱は素晴らしかったです!

けれど、ラストシーンも、えっ?ここで終わるの?って感じで、
ここからが、また一波乱ありそうなのに・・・って思いながら映画が終わってしまいました。

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2007年2月20日 (火)

キンキーブーツ

Kinky_boots キンキーブーツが出来るまで。

■あらすじ■

優柔不断な息子チャーリー・プライス(ジョエル・エドガートン)は、田舎町ノーズサンプトンにある靴工場の跡取り息子。

突然の父親の死で、チャーリーは靴工場を引き継ぐことになるが、
実は 工場は倒産寸前なことが判明!
嫌々ながらも従業員の首を切り、工場を救おうとする。

そんなチャーリーの前に、ある日、救いの女神が現れて・・・。

(2005/アメリカ・イギリス) ★★★★★

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主人公の気弱なチャーリー坊やは、
まるで「スヌーピー」に出てくる、チャーリー・ブラウンみたい。
困ったような顔を浮かべて、「どうしたらいい?」「僕に何が出来る?」と靴工場のリストラを進める。

ところが、リストラ宣告したローレン(サラ=ジェーン・ポッツ)から、喝を入れられ目が覚めたチャーリーは、“あること”を思い付く。

それは、男性向けセクシーブーツを作ること!

ひょんなことから知り合ったドラッグクイーンのローラ(キウェテル・イジョフォー)の助けを借りて、目の覚めるようなブーツ開発に工場の生き残りを賭ける。

ストーリー展開も読めちゃうし、結末もすでに分かってる。
けれど、それで返って安心して楽しむことが出来ました。

エピソードのひとつひとつが丁寧に積み重ねられていて、心地良かったです。

これが実話ってのもスゴイですけど、多少脚色はしてるんでしょうね。

でも、この映画の一番の成功はスター俳優を起用しなかったことだと思います。
先入観のない俳優さんたちばかりが出演していたので、それが良い方向に作用していました。

ドラッグクイーンのローラのパフォーマンスも見所になっていて、笑顔で劇場を後にしました。

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2007年2月19日 (月)

どろろ

Dororo 勝負どころを間違えた?

■あらすじ■

とある時代のとある国。
終わりの見えない戦国の世を憂う武将・醍醐景光(中井貴一)は、天下統一の野望を抱き、その力を得るために自分のわが子を魔物に差し出す。
魔物に体の48ヶ所を奪われて生まれてきた赤子は、その醜さゆえに捨てられるが、呪医師の寿海(原田芳雄)に拾われる。

寿海が施した秘術によって赤子は、仮の体と護身の妖刀を与えられ成長してゆくが、ある時、魔物を倒すごとに奪われた体の一部を取り戻せることを知り、魔物退治の旅に出る。
やがて彼は、百鬼丸(妻夫木聡)と呼ばれ恐れられるようになる。

ひょんなことで百鬼丸の存在を知ったコソ泥のどろろ(柴咲コウ)は、百鬼丸が持つ妖刀を手に入れるため、後を付けていく。

(2007/日本) ★

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手塚治虫の漫画が原作だというので興味があったのですが、予告編を見た瞬間、一気に見たい気持ちが冷めました。
なんせ、魔物(CG)が、思いっきりショボそうだったので。。。

時間が空いたので観てしまいましたが、
あーーー、もーーー、ぐわぁーーー!!
ちょっと、これで本当にいいのかぁ?って位にヒドイ出来でした。

作っている方は(たぶん)本気なので、笑うに笑えないのが苦しかったです。。。

ストーリーも百鬼丸誕生秘話から始まっちゃうので、観ている方は百鬼丸が何者かを知り、百鬼丸は自分の正体を知らないというのがずっと続いて、バランス悪く感じました。

中井貴一が実の親だったという衝撃の展開になるはずが、始めからネタバレ状態・・・。

原作を読んでいないので、原作に忠実なのかは分かりませんが、映画的には出自は伏せていた方が、百鬼丸の苦悩が伝わりやすかった気がします。

魔物(CG)もショボくて、アクションも物足りなくて、ストーリーもイマイチ。
この内容で2時間18分は長すぎです。

中盤の魔物退治が延々と続くシーンは、音楽にのせて編集しているだけなので、かなり退屈でした。

キャラクターも全体的に書き込み不足のように感じました。
だから、全然ドラマティックに盛り上がらない。

何よりも、この映画の嫌らしい所は「終わり方」!
続編を作る気満々だなーって思ったら、やっぱりそうだった。
パート2&3を作るとか。

せこいなー。
作るなら全力投球して、一話で完結させて欲しかったよ!

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2007年2月17日 (土)

ミリオンズ

Millions お金の価値に見合うもの。

■あらすじ■

キリスト教マニアの信心深い8歳の男の子ダミアン(アレックス・エテル)と10歳になる現実主義者の兄アンソニー(ルイス・マクギボン)。
ママを亡くしたばかりの2人は、パパ(ジェームズ・ネズビット)とともに郊外の街へと引っ越しをする。

ある日、秘密基地で遊んでいたダミアンの目の前に、大きなバッグが降ってきた。
中身はなんと22万ポンドの札束。
折しもイギリスではユーロへの切り替えを控え、ポンド紙幣も12日後には、ただの紙クズになってしまう。

アンソニーは大人には内緒にして自分たちで使い切ろうと言い出し、さっそく欲しかった物を買いまくる。
一方、信心深いダミアンは神様からの贈り物と考え、貧しい人に分け与えようとするが・・・。

(2004/イギリス・アメリカ) ★★★

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ダニー・ボイル監督が「自分の子供たちに堂々と見せられる映画を作りたい」と思って作った作品だそうな。。。

たしかに、キリスト教マニアのダミアンが可愛いらしくて、遊び心もある作品だったけど、思っていたより道徳心を問う映画でした。

信心深いダミアンの前には、ダミアンにしか見えない聖人たちが現れたりします。
その聖人たちが、妙に俗っぽくって面白かったです。

お金が「神様からの贈り物」ではなく、列車から強奪されたものだと分かり、ダミアンが強盗犯から狙われ始めるのは「ホーム・アローン」テイストでした。

そのまま「強盗犯 vs.子供たち」で行くのかと思ったら、パパと恋人ドロシー(デイジー・ドノヴァン)を巻き込む展開で、ちょっとガッカリ。

やっぱり、大人のほうがお金に汚いもんね(笑)。

お金そのものには、“キレイ”も“汚い”も無く、お金の価値は変わらないけど、お金に対する姿勢は、人それぞれですよね。

一番正しい行為は、警察にお金を届けること。

だけど、ダミアンは貧しい人を助けることが、正しいことだと信じている。
しかし、貧しい人を助けたくても上手くいかずに、お金があることからトラブルばかり・・・。

そうしてダミアンは、ある決意をし、ついに奇跡が起きる!
ちょっと「ポネット」みたいでしたけど。。。

寓話と言うより、訓話的印象が強かったです。

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2007年2月16日 (金)

アメリカ,家族のいる風景

Dont_come_knocking 主人公は、落ち目のウェスタン俳優。

■あらすじ■

かつては西部劇のスター俳優だったものの、今はすかっり落ちぶれてしまったハワード・スペンス(サム・シェパード)。
すべてに嫌気がさした彼は、新作の映画撮影から突然の逃亡。
30年ぶりに故郷の母親(エヴァ・マリー・セイント)のもとへ向かう。

しかしハワードは、再会を果たした母親から驚きの事実を告げられる。
ハワードが家を出た後、モンタナに住む女性から彼の子供を身ごもったと連絡があったと言うのだ。

まだ見ぬ自分の子供を探し出すため、ハワードはモンタナ州ビュートへ向かう。
そこで、かつての恋人ドリーン(ジェシカ・ラング)と再会するが・・・。

(2005/ドイツ・アメリカ) ★★★★

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ヴィム・ヴェンダース監督作品を見るのは、「ランド・オブ・プレンティ」に続いて、まだ2作目です。
今回も音楽センスが光ってました☆

「パリ、テキサス」は見ていないのですが、
カンヌでパルムドールを受賞した「パリ、テキサス」と同じ、監督・主演コンビなのだそう。

映画は、流行の(?)ミドル・クライシス(中年の危機)なのか なんなのか、ハワードが突然、撮影現場を逃亡するところから始まります。

思い立って30年ぶりに母親のもとへ赴くのですが・・・
このお母さんがサバサバしていて良かったです。

普通、30年ぶりに音信不通の息子が突然 帰ってきたら、叱り飛ばしてしまいそうなものだけど、温かく迎えてくれるのです。
何か訳ありなのを察知すれば、「匿ってあげるわ」なんて言ってくれる、物分かりのいいお母さんでした。

酒、クスリ、女・・・
トラブルを抱えているのを薄々感じていながらも、かわいい息子なんだよね。
甘やかしているって言うより、息子を信じているのが伝わってきました。

ところ変わって撮影現場では、
当然、“主演男優=ハワード”がいなければ撮影できない!
ハワードの身柄を確保するために、サター(ティム・ロス)が差し向けられます。
 
この“ティム・ロス”の存在が、映画にピリッとスパイスを与えていて良かったです!

特に派手な展開も、劇的変化も起きないけれど、ティム・ロスが登場するとニヤッとしてしまう~。
別に面白いことを言うわけじゃないのですが、無表情で無感情な役柄がティム・ロスの存在感にピタッとハマってて、つい(笑)。

モンタナに舞台を移してからは、歩くシーンが多かったですね。
どうしたいのか、どうすればいいのか
結論が出ずとも、前に進む。

アール(ガブリエル・マン)とスカイ(サラ・ポーリー)も、好対照な存在で良かったです。

認めたい、認めたくない。
つながりたい、つながっていたくない。

否定も肯定も、全部含めて、
最後に車が向かう先には、きっと・・・。

無責任な逃避行から始まったのに、温かみのある作品でした。

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2007年2月15日 (木)

守護神

Guardian 伝説のレスキュー・スイマー、海の守護神となる。

■あらすじ■

これまで200名以上もの遭難者の人命を救ってきた伝説のレスキュー・スイマー、ベン・ランドール(ケヴィン・コスナー)。
しかし、ある時、任務中に大切な相棒を失い、心身に深い傷を負う。

現場を退いた彼はレスキュー隊員のエリートを育成する“Aスクール”に教官として赴任する。

そこで彼は、元高校水泳チャンピオンだった訓練生、ジェイク・フィッシャー(アシュトン・カッチャー)と出会う。

過酷な訓練でも抜群の能力を発揮するジェイクだったが、彼もまた、消すことの出来ない心の傷を抱えていた・・・。

(2006/アメリカ) ★★

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人命救助を仕事にする人には、本当に頭が下がります。
その中でも、海難救助に焦点を当てたのが、この映画。

最初はアメリカ版「海猿」!?って思いましたが、そこはハリウッド。
スケールは桁違いなのでした。

時に、自らも危険にさらしながら行われる救助活動。

しかし、いつも任務が優先され、妻ヘレン(セラ・ウォード)との間にすれ違いが生じてしまうのも、無理からぬことなのでしょうが、、、

ベン(ケヴィン・コスナー)が、いきなり最後通帳を突きつけられ、奥さんに出て行かれてしまうのは、ちょっと どうなの?って思ったりして、
女性の描かれ方があまり好きじゃないです。

フィッシャー(アシュトン・カッチャー)もまた、訓練生の身でありながら地元の女性教師エミリー(メリッサ・サージミラー)と恋仲に。。。

卒業できるのは50%と言う過酷な訓練や、人命救助と言う仕事を考えると、フィッシャーの行動は問題だらけのように感じます。

将校専用バーに、それと承知で飲み行ってトラブルになるのも、自業自得に思えて承服しかねました。

なのに実は、友人を失う事故を起こしたトラウマを抱えていて・・・なんてさ。
だったら、もっと、友人のためにも精進しようよ!!

フィッシャーと恋仲になるエミリーも、期間限定の恋人であることを承知していて都合のいい女みたいで嫌です。
最後に彼が迎えに来てくれるとはいえ、物分かり良すぎな印象。

救助シーンは良かったのに、ドラマ部分がいちいち気になって 足を引っ張っている気がしました。

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2007年2月14日 (水)

あなたになら言える秘密のこと

Secret_life_of_words 知られたくない秘密。
知っていて欲しい秘密。

■あらすじ■

誰にも言えない秘密を抱えたハンナ(サラ・ポーリー)は、黙々と工場で働き、誰とも打ち解けようとしない。
その真面目すぎる働きぶりを上司に咎められ、強制的に休暇を取らされてしまう。

そうして、見知らぬ街を訪れたハンナは、ふとしたキッカケで油田掘削所の事故で火傷を負ったジョゼフ(ティム・ロビンス)の看護を請け負う。

一時的に視力を失ったジョゼフは、ハンナとの会話から彼女を知ろうとするが、ハンナは名前も過去も話そうとしない。

しかし、油田掘削所に残る風変わりな男たちと生活を共にするうち、ハンナは少しずつ笑顔を取り戻してゆく・・・。

(2005/スペイン) ★★★★

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「死ぬまでにしたい10のこと」と同じ イザベル・コイシェ監督、
サラ・ポーリー主演。
ちなみに製作も同じく、ペドロ・アルモドバル

「死ぬまでにしたい10のこと」は、あまり好きじゃなかったので、
今回は“どうかな?”って思っていたのですが、なかなかいい作品でした。
重いですけど。

オープニングから独特な雰囲気で、一気に映画の中に引き込まれてしまいました。
だれど、淡々と進むので、静かに見守るだけ。

ハンナの孤独な暮らしぶり。
そして海洋に浮かぶ油田掘削所。

隔離され、淋しげな場所に残された数人の男たち。
それぞれが孤独と向き合い、慰めあって暮らす。

料理長のサイモン(ハビエル・カマラ)。
海洋学者のマーティン(ダニエル・メイズ)。
機関士のスコット(ダニー・カニンガム)と、リアム(ディーン・レノックス・ケリー)。

言葉を交わし、影響を受けながらも、深くは踏み込まない。
映画はあくまでもハンナのスタンスで進みます。

ハンナは人とつながること、関わることを極端に避けるから、
せっかく知り合いになれても、結び目が出来る前にするりと抜けていってしまう。
どこか、もどかしくて頼りない。

そんなサラが、ジョゼフに秘密を打ち明けたのだから、彼には相当の信頼を寄せたのだと思います。

もっと最後までじらされると思っていたので、思っていたより早く秘密を打ち明けてくれた印象なのですが、
その告白シーンは、サラ・ポーリーの演技力をまじまじと感じさせられるものでした。

人は人を傷つけもするけど、
絶望の淵に沈みこんで、息が出来なくなるほど苦しくても、
人とのつながりで救われもする。

絶望的なラスト、救いのあるラスト。
結末は、どちらにも転がることが出来たと思います。

ややキレイすぎるかなとも思うけど、救われるラストだったのは希望が感じられて良かったです。

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2007年2月13日 (火)

理想の恋人.com

Must_love_dogs 大人のための恋愛講座。

■あらすじ■

30代の幼稚園教諭サラ(ダイアン・レイン)は、離婚してから8ヶ月が過ぎたものの、今なお失意の日々を送っている。

家族はそんなサラを心配し、姉のキャロル(エリザベス・パーキンス)はネットの出会い系サイトにサラを勝手に登録してしまう。
すると、サラのもとには次々とデートのお誘いが舞い込んでくる。

試しにデートへ赴くと、そこにいたのは なんと自分の父親(クリストファー・プラマー)だった!

そうした、いくつものデートと失敗を重ねた ある日、同じバツイチのジェイク(ジョン・キューザック)に好感を持つ。
一方で園児のシングルファザー、ボビー(ダーモット・マロニー)とも良い雰囲気になり、サラの心は揺れる・・・。

(2005/アメリカ) ★★★

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出会い系サイトを大いに活用して恋人をゲットする。

それが悪いとは思わないけど、「出会い系サイト」という言葉には、あまり良いイメージを持っていません。

でも、ドリー(ストッカード・チャニング)の「パソコンは24時間、働いてくれる。CPUに感謝」ってセリフには思わず納得してしまいました。
たしかに、新しい出会いを探すために行動を起こすのって大変ですよね。

サイトに登録するだけで出会いが見つかるのは、かなりお手軽。
でも使うなら、ある程度、変なメッセージが来ることや、トラブルに巻き込まれるかもしれない事を覚悟しないといけなんでしょうね・・・。
私は、そんな覚悟できないです・・・。

映画では、ダイアン・レインがチャーミングで素敵でした。
それに、ラブコメって言う程に、“コメディ”じゃないサジ加減が絶妙。

ジョン・キューザックもお茶目な感じで好きですが、傷心でいじけていたのが一転、サラと出会った途端に“押せ押せモード”になるのが可笑しかったです。
運命を感じちゃったのね!(笑)

ダーモット・マロニーの使われ方とか、こんなんでいいんだ?ってくらいに軽かったので複雑な気分になったけど、そこは定石通りの展開です。

父親役のクリストファー・プラマーも好演していて、渋さ大爆発(笑)。
モテモテなのも頷けるくらいに、スマートなオジ様でした。

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2007年2月12日 (月)

ゆれる

Yureru 家族だから、つながってる?

■あらすじ■

東京で写真家として成功し、自由奔放に生きる猛(オダギリジョー)は、母親の一周忌で帰郷する。
父親(伊武雅刀)とは折り合いが悪いものの、温厚な兄の稔(香川照之)が間に入ってとりなす。

翌日、猛と稔は、幼なじみの智恵子(真木よう子)を誘い近くの渓谷へ行く。
そこで、はしゃぐ稔を横目に、智恵子は猛に一緒に東京に行きたいと訴えるが、猛は はぐらかしてしまう。

一人、つり橋を渡り写真を撮り続ける猛。
そして、ふと つり橋を見上げると、橋の上で揉めている智恵子と稔の姿があった。

次の瞬間、智恵子は渓流へと落下してしまう・・・。

(2006/日本) ★★★★

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各賞が発表されるこの時期、何かと受賞しているのが、この作品と「フラガール」ですよね!
気になっていたけど、ようやく見ることが出来ました!!

なかなか面白かったです。
大絶賛とまではいかなかったけど。

期待しすぎたって言うより、この映画が描こうとしているのが、まさに「心のゆれ」だったので、ミステリーやドラマティックなものに過剰反応する私としては、いささかパンチに欠けました。

でも、観ている最中も鑑賞後も、いろいろ想像をめぐらせてしまう映画で、白黒はっきりさせたくなっちゃいますね(笑)。

私の中では この映画の、ある部分は“こうであろう”と断定されてて、
また ある部分では、“どうなんだろう?”と不確定なまま放置されてます。

その“はっきりしない”ところが、この映画のミソなんでしょうね。

事実は一つしかない。
けれど、猛が受け取った事実と、稔が体験した事実は異なっていたんですよね。
最初から。

転落した智恵子。 
これは事実。

智恵子を突き落としたかもしれない稔。
これは真実なのか?

弟は兄の無罪を勝ち取るために奔走する。
それは、兄の無罪を信じているからか?

子供は生まれる家庭を選べないけど、血を分けて生まれてきて、育ててもらう。
血のつながりは目に見えないけど、家族って、確かに何かでつながっているんですよね。
嫌でも。

※【以下、ネタバレ有】…未見の方はご注意下さい。

だけど、この兄弟はつながっているのに、どこかギクシャクしてるんです。
時々、あれっ?て、どこか引っかかるんです。

例えば、稔が洗濯物をたたんでいる時の探り合うようなセリフの応酬。
例えば、智恵子が渓流に転落して、動転する稔にかけた猛の言葉。

「大丈夫だから」

その意味は、「(自分がしゃべらなければ)大丈夫だから」。

本当に隙なく作ってありますね!

最後にはようやく“つながり”を取り戻すけど、そこに至るまでに随分と時間がかかりすぎた上に、他人から説教されて、猛は相当にダメなヤツなんだと思います(笑)。

オダギリ君も良かったけど、稔役の香川照之が、特に良かったです。

温厚で真面目で親切。
だけど、内面はドロドロとしたものが渦巻いていて、だんだんと本性を現していくのが凄かった!
醜い心を持っていてもピュアな感じが、最後の笑顔に出てました(笑)!

あの後、バスに乗ったのかどうしたのかも、気になりますよね。
私は弟と一緒に家に帰ったのだと思いました。

エンドロールの曲も「一緒にテクテク帰ろう~♪」って歌ってました。

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2007年2月 9日 (金)

墨攻

A_battle_of_wits 墨家とはなんぞや?

■あらすじ■

春秋戦国時代の中国。
「趙」と「燕」の国境にある小国「梁」は、「趙」によって攻撃されようとしていた。
10万の趙軍に対し、梁城の住民は4000人。

梁王(ワン・チーウェン)は、“非攻”と“兼愛”を説く思想集団「墨家」に援軍を求めるが、やって来たのは粗末な身なりをした革離(アンディ・ラウ)ただ一人。

革離は「趙」の狙いは「燕」故に、1ヵ月持ちこたえれば趙軍は撤退するはずだと梁王に説明、兵士の指揮権を与えられる。

そして、間もなく趙軍の指揮官・巷淹中(アン・ソンギ)の猛攻が始まるが、革離は墨家の秘策を用いてそれを凌いでいく・・・。

(2006/中国・日本・香港・韓国) ★★★

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◆墨家とは・・・春秋戦国時代に、他者を等しく愛せよという“兼愛”、侵略と併合は人類の犯罪とする“非攻(専守防衛)”などの思想を広げるため活動していた集団。
当時、墨家は儒教と並ぶほどの勢力を持っていたが、秦の時代に忽然と姿を消し、その後2000年の間、中国の歴史から忘れ去られてしまう。
その理由は現在に至るまで、謎のままである…。(チラシより抜粋)

ふうぅ~ん。
そんな集団がいたんですね~!
映画を見た時は「墨家」って“国”なのかと思っていたけど、“集団”だったんですね。

“侵攻を否定し、攻撃せずに守り抜く・・・”
今の世界に必要な精神のような気がします。

けれど、映画を見ている限りでは、そこまで思いを馳せたりはしませんでした。

墨家は何故、「梁」を助けることを拒んだのか。
革離は何故、「梁」を助ける決意をしたのか。

道義的なことを、もっと踏み込んで知りたかった気もします。
よく分からずにいきなり戦闘シーンが始まっちゃいました。

城壁の攻防戦はどっかで見たことがあるような気にさせられましたが、なかなか頑張っていました。
CGには限界もありましたが。

でも、趙軍が、○○に乗って梁城に攻め込むってのは、いまだかつてない驚きの戦術でした。
マジかよーって、心の中で突っ込みを入れちゃった!
あれが本当だったら「トロイの木馬」みたいに、歴史的戦いになったはず(笑)。

前半の戦闘シーンは頑張っていたので、もっと迫力を増してゆくのかと思ったら、中盤のドラマで中だるみしてしまい、後半は悩みだして失速した感じを受けました。
女っ気のない映画にしてもよかった気がする・・・。

最後は“ハーメルンの笛吹き男”みたいなラストでした。。。

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2007年2月 4日 (日)

ドア・イン・ザ・フロア

Door_in_the_floor 喪失、沈黙、再生。

■あらすじ■

著名な児童文学作家テッド・コール(ジェフ・ブリッジス)とその妻マリアン(キム・ベイシンガー)は、4歳の一人娘ルース(エル・ファニング)とともに、裕福で何不自由ない生活を送っていた。

だが、マリアンは数年前の或る事件以来、深い悲しみの中に心を閉ざしていた。

そこでテッドは、ダウンタウンに新しく部屋を借り、その部屋と自宅を一日おきに交代で寝泊まりするという奇妙な別居生活を提案する。

そして、その夏。
テッドは作家志望の高校生エディ(ジョン・フォスター)を助手として雇う。

憧れの作家に会えると期待に胸を膨らませてやって来たエディは、出迎えた美しいマリアンに一目惚れするとともに、少しずつ一家の悲しい過去を知っていくのだった・・・。

(2004/アメリカ) ★★★☆

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深い悲しみに捕らわれた妻。
どうすることも出来ない夫。
まだ幼い娘。

機能不全に陥った家族の中で、嫌でも育つしかない「ルース」の存在に惹きつけられました。

演じるエル・ファニング(ダコタ・ファニングの妹)が、とても可愛かったこともあるけど、
ルースは、生まれてから1度も会った事のない“兄たち”の存在を受け入れている。。。と言うよりは、受け入れざるを得ないんですよね。

それは、ルースの家族は写真の中に存在しているからなのだと思いました。

現実を生きることが出来ない母親マリアンは、ルースの世話が焼けない。
だからルースは写真の中の母親に会いに行く。
その中には当然、“兄たち”が存在している。

母親マリアンにとってかけがえのない子供たち(=写真の中の兄たち)。
写真の中に存在しない自分(=ルース)。

写真と対峙することがルースにとっては、自分の存在を確認するための行為のようで、ちょっと切なくなりました。

しかもマリアンは、新しい子供(ルース)よりも、失った子供によく似たエディに関心を持つ。
ルースは、そんな母親の心理を感じとっていたのだと思います。

今、生きて、側にいるのに、
失われた影にばかり想いを寄せている母親。

母親の深い喪失を自分の存在では埋めることが出来ないと知っているなんて、なんだか淋しいです。。。

キム・ベイシンガーもジェフ・ブリッジスも、熟円の演技で安定感がありました。
エディ役のジョン・フォスターも好青年で良かったです。

静かに丁寧に進行していくストーリーが、突然、大きく滑稽な展開を始めるのにも意表をつかれました。

ドラマティックな盛り上がり方はしないし、悲しい過去の話も想像通りだけど、
届きそうで届かない、
触れられそうで触れられない、
薄いヴェールに包まれているような、不思議な印象が残りました。

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2007年2月 3日 (土)

ハッカビーズ

I_love_huckabees 哲学的自己完結映画。

■あらすじ■

環境保護団体のオタク活動家アルバート(ジェイソン・シュワルツマン)は、3回も同じ黒人青年に出会った“偶然”を解明するため、“実存探偵夫婦”ベルナード(ダスティン・ホフマン)とヴィヴィアン(リリー・トムリン)のもとをを訪れる。

しかし、彼らは何かとアルバートが頭を悩ませるブラッド(ジュード・ロウ)について、しつこく聞いてくるばかり。

あらゆる品をお手ごろ価格で提供するスーパーマーケット“ハッカビーズ”。
その新店舗建築計画から自然を守ろうと孤軍奮闘していたのが、誰あろうアルバートだった。

ところが、ハッカビーズ社のやり手社員ブラッドが環境保護に協力すると言ってきてからというもの、環境保護団体でのアルバートの存在はすっかり薄くなってしまい、自我喪失の危機に陥っていたのだ。

そうして、探偵夫婦に観察されながら暮らすことになったアルバートだが、この探偵に興味を持ったブラッドも同じく自分を調査してもらうことにする。

それを知ったアルバートは、探偵夫婦を見切って、夫婦と対立するフランス人思想家カテリン(イザベル・ユペール)に救いを求める。

そして、いよいよ事態は複雑さを増していき・・・。

(2004/アメリカ) ★★☆

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対立するスーパーマーケットの話だと思っていました(笑)。
想像していたのと随分、違う話だったので戸惑いながら見始めました。

う~ん、なんか変わった映画ですね。
あんまり面白くないかも(笑)。

でも、キャストが豪華だから、気になって最期まで見てしまいました。

ストーリー内容は、ほとんど説明できません。
理解不能というか、なんじゃこりゃって感じです。

一応、筋はあるけど、思想とか脳内心理とか説明できない。

どんどん、スタート地点から遠ざかってゆくのに、それが最短距離。
そんな矛盾を抱えた映画でした。

けど、人間は誰しも矛盾を抱えているし、悩んで苦しんで、つながりを求める。

つながりたいから苦しい。
つながっているから苦しい。

どっちも正解なんだよね。

石油について頭を悩ませているトミー(マーク・ウォールバーグ)は、同じように混乱を抱えたアルバートとパートナーになって意気投合する。
そしてついに、彼らは“答え”を見つける。

あんまり面白くなかったのが、最後に好感度が上がっていきました。

二枚目ブラッド(ジュード・ロウ)が、三枚目に落ちぶれていくのも良かったです。
これって「アルフィー」と同じですね!
格好付けジュード・ロウにしっぺ返しが来るほど、すっきりする(笑)。

そんなブラッドの彼女、ドーン(ナオミ・ワッツ)も探偵夫婦の影響を受け、自分の本当の姿に目覚めてゆく。

イザベル・ユペールが、またしても体当たり演技をしていてビックリしました。
こんなところで・・・こんな役で・・・。

でも、内容があまりにも哲学的(独創的?)すぎて、もう1度見たい映画ではなかったです。

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2007年2月 1日 (木)

コレクター

The_collector モーガン・フリーマン、アシュレイ・ジャッドが出演した1997年の映画「コレクター(原題:Kiss The Girls)」とは別物。
女性を監禁するところは似てるけどね。

■あらすじ■

銀行員のフレディ(テレンス・スタンプ)は、蝶の収集を唯一の趣味とする孤独な青年。
ある日、賭けで思いがけない大金を手に入れたフレディは、人里離れた郊外の一軒屋を購入し、かねてより考えていたある計画を実行に移す。

それは、美大に通うミランダ(サマンサ・エッガー)を、地下室に監禁することだった・・・。

(1965/アメリカ・イギリス) ★★★★

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この映画の原題は「The Collector」。
そのままフレディの趣味である蝶の収集からきています。

監督は「ローマの休日」のウィリアム・ワイラーです。
だから、異常心理ものですけどグロくないし、安心して鑑賞できました。

フレディ役のテレンス・スタンプは、生真面目で融通が利かない 思い込みの激しい孤独な青年を好演していました。
言葉で語らせるのではなく、フレディの感情をBGMで表現していたのも新鮮でした。

ミランダ役のサマンサ・エッガーも良かったです。
泣く、喚く、怯える。
そんな単純な演技だったら誰でもいいところだけど、丁寧にミランダの変化を演じ分けていました。
脚本がそれだけしっかりと書き込まれていたのかもしれませんね。
それに、可愛らしくて、アップに耐えうる女優さんだったことも大きいかも(笑)。

社交的なことが苦手で、周りからは変人扱いされ来たフレディ。
バスで見かけた憧れの女の子に近づきたいけれど、近づけない。
どうしたらいいのか考えた末に、拉致・監禁。

フレディの行為は犯罪だけど、ミランダを傷つけることが目的ではなく、ただ側にいて欲しいだけ。
だから何故か、フレディに対しての嫌悪感はそんなに感じなかったです。

ストーリーも監禁されたミランダがどうやって逃げ出すかという攻防戦でした。
油断させて隙を突く。
けれど、いつも先回りをされてしまう・・・。

ちょと可哀想でもあったけど、納得のラストでした。

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