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2007年2月16日 (金)

アメリカ,家族のいる風景

Dont_come_knocking 主人公は、落ち目のウェスタン俳優。

■あらすじ■

かつては西部劇のスター俳優だったものの、今はすかっり落ちぶれてしまったハワード・スペンス(サム・シェパード)。
すべてに嫌気がさした彼は、新作の映画撮影から突然の逃亡。
30年ぶりに故郷の母親(エヴァ・マリー・セイント)のもとへ向かう。

しかしハワードは、再会を果たした母親から驚きの事実を告げられる。
ハワードが家を出た後、モンタナに住む女性から彼の子供を身ごもったと連絡があったと言うのだ。

まだ見ぬ自分の子供を探し出すため、ハワードはモンタナ州ビュートへ向かう。
そこで、かつての恋人ドリーン(ジェシカ・ラング)と再会するが・・・。

(2005/ドイツ・アメリカ) ★★★★

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ヴィム・ヴェンダース監督作品を見るのは、「ランド・オブ・プレンティ」に続いて、まだ2作目です。
今回も音楽センスが光ってました☆

「パリ、テキサス」は見ていないのですが、
カンヌでパルムドールを受賞した「パリ、テキサス」と同じ、監督・主演コンビなのだそう。

映画は、流行の(?)ミドル・クライシス(中年の危機)なのか なんなのか、ハワードが突然、撮影現場を逃亡するところから始まります。

思い立って30年ぶりに母親のもとへ赴くのですが・・・
このお母さんがサバサバしていて良かったです。

普通、30年ぶりに音信不通の息子が突然 帰ってきたら、叱り飛ばしてしまいそうなものだけど、温かく迎えてくれるのです。
何か訳ありなのを察知すれば、「匿ってあげるわ」なんて言ってくれる、物分かりのいいお母さんでした。

酒、クスリ、女・・・
トラブルを抱えているのを薄々感じていながらも、かわいい息子なんだよね。
甘やかしているって言うより、息子を信じているのが伝わってきました。

ところ変わって撮影現場では、
当然、“主演男優=ハワード”がいなければ撮影できない!
ハワードの身柄を確保するために、サター(ティム・ロス)が差し向けられます。
 
この“ティム・ロス”の存在が、映画にピリッとスパイスを与えていて良かったです!

特に派手な展開も、劇的変化も起きないけれど、ティム・ロスが登場するとニヤッとしてしまう~。
別に面白いことを言うわけじゃないのですが、無表情で無感情な役柄がティム・ロスの存在感にピタッとハマってて、つい(笑)。

モンタナに舞台を移してからは、歩くシーンが多かったですね。
どうしたいのか、どうすればいいのか
結論が出ずとも、前に進む。

アール(ガブリエル・マン)とスカイ(サラ・ポーリー)も、好対照な存在で良かったです。

認めたい、認めたくない。
つながりたい、つながっていたくない。

否定も肯定も、全部含めて、
最後に車が向かう先には、きっと・・・。

無責任な逃避行から始まったのに、温かみのある作品でした。

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