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2007年3月 7日 (水)

パリ、ジュテーム

Paris_je_taime たった5分に詰め込まれた、パリの断片。
それが18本も集まると、素敵な映画になっちゃうんだな!

ずっと、ずうっーと、楽しみにしていたこの映画は、
パリの1区~19区(18区&20区は無し)を舞台にしたショート・ストーリー。

監督で見るも良し!
出演者を見るも良し!
ストーリーを見るも良し!

いろんなところに、ちょっとした発見がありました。

この中に、きっと、お気に入りのストーリーが見つかるはず!

■あらすじ■ 

◆「モンマルトル」
  監督…ブリュノ・ポダリデス

ようやく駐車スペースを確保した男(ブリュノ・ポダリデス)の車の横で、突然黒いコートの女(フロランス・ミューレル)が倒れる。

◆「セーヌ河岸」
  監督…グリンダ・チャーダ

セーヌ河岸でナンパに精を出す友人2人と一緒のフランソワ(シリル・デクール)は、目の前で転んだアラブ系の女性(レイラ・ベクティ)をとっさに助け起こす。

◆「マレ地区」
  監督…ガス・ヴァン・サント

印刷所にやって来たイギリス人女性(マリアンヌ・フェイスフル)の助手ガスパール(ギャスパー・ウリエル)は、そこで働く青年(イライアス・マッコネル)に惹かれる。

◆「チュイルリー」
  監督…ジョエル・コーエンイーサン・コーエン

地下鉄のチェイルリー駅のホームで、アメリカ人観光客の男(スティーヴ・ブシェミ)がガイドブックを読んでいる。
そこには「パリは恋人たちの街」と書かれていて・・・。
 
◆「16区から遠く離れて」
  監督…ウォルター・サレスダニエラ・トマス

パリ郊外の団地に住む移民のアナ(カタリーナ・サンディノ・モレノ)は、朝早くに子供を託児所へ預け、16区へと向かう。

◆「ショワジー門」
  監督…クリストファー・ドイル

シャンプーのセールスマンをする男(バーベット・シュローダー)はチャイナタウンにあるマダム・リーの美容室にやって来る。

◆「バスティーユ」
  監督…イザベル・コイシェ  

客室乗務員の愛人(レオノール・ワトリング)と交際を続けてきた男(セルジオ・カステリット)は、レストランで妻(ミランダ・リチャードソン)に別れを切り出そうしていたが・・・。

◆「ヴィクトワール広場」
  監督…諏訪敦彦

カウボーイの存在を信じていた息子を1週間前に亡くしたスザンヌ(ジュリエット・ビノシュ)は、夫(イポリット・ジラルド)の慰めも耳に入らず抜け殻のような日々を過ごしていた。
その晩、息子の声に導かれ、家を飛び出した広場で出会ったのは馬に乗ったカウボーイ(ウィレム・デフォー)で・・・。

◆「エッフェル塔」
  監督…シルヴァン・ショメ

エッフェル塔のすぐ側に住むパントマイムがすべての男(ポール・パトナー)。
しかし、気味悪がって誰からも相手にしてもらえない・・・。

◆「モンソー公園」
  監督…アルフォンソ・キュアロン

クレア(リュディヴィーヌ・サニエ)との待ち合わせに、初老の男ヴィンセント(ニック・ノルティ)が遅れてやって来る。

◆「デ・ザンファン・ルージュ地区」
  監督…オリヴィエ・アサイヤス

映画の撮影でパリにやって来たアメリカ人女優のリズ(マギー・ギレンホール)は、ドラッグの代金を支払うため売人のケンとATMへ行く。

◆「お祭り広場」
  監督… オリヴァー・シュミッツ

腹部を刺されたハッサン(セイドゥ・ボロ)の応急処置をする医学生のソフィ(アイサ・マイガ)。
献身的に介抱してくれる彼女をお茶に誘うハッサンだったが・・・。

◆「ピガール」
  監督…リチャード・ラグラヴェネーズ

歓楽街のバーでカウンターの女性(ファニー・アルダン)と短い会話を交わした男(ボブ・ホスキンス)は、その後“のぞき部屋”に行く。
そこに、先ほどの女性が突然やって来て・・・。

◆「マドレーヌ界隈」
  監督…ヴィンチェンゾ・ナタリ

深夜、バックパックを担いだ青年(イライジャ・ウッド)は、人を襲ったばかりの美貌のヴァンパイア(オルガ・キュリレンコ)と出くわす。

◆ 「ペール・ラシェーズ墓地」
  監督…ウェス・クレイヴン

フランシス(エミリー・モーティマー)とウィリアム(ルーファス・シーウェル)は、結婚を1ヵ月後に控えたイギリス人のカップル。
フランシスの希望で有名人が数多く眠る墓地へとやって来たが、オスカー・ワイルドの墓をキッカケに諍いが始まる・・・。

◆「フォブール・サ・ドニ」
  監督…トム・ティクヴァ

盲目の学生トマ(メルキオール・ベスロン)は、恋人(ナタリー・ポートマン)から突然、電話で別れを告げられる。

◆「カルチェラタン」
  監督…フレデリック・オービュルタンジェラール・ドパルデュー

初老のアメリカ人ベン(ベン・ギャザラ)は、別居中のジーナ(ジーナ・ローランズ)と正式に離婚するためパリへとやって来た。

◆「14区」 
  監督…アレクサンダー・ペイン 

デンヴァーで郵便配達するキャロル(マーゴ・マーティンデイル)は、休暇に一人でパリへやって来た。

(2006/フランス・ドイツ) ★★★★

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盲目の青年とナタリーが恋人の「フォブール・サ・ドニ」は、他の作品よりも出来が飛びぬけて良かったです。
監督は、「パフューム ある人殺しの物語」のトム・ティクヴァ。

次に良かったのがコーエン兄弟の「チュイルリー」。
スティーヴ・ブシェミが どアップで出てくるだけで、ニヤッとしてしまいます(笑)。
   
この2作品は先行して作られて、映画の指針となったようだから質が高いのもうなずけますね。

他に印象に残ったのは、
パントマイムが可愛いシルヴァン・ショメ監督の「エッフェル塔」 と、ラストカットが秀逸だった「お祭り広場」。
    
「ベルヴィル・ランデブー」のシルヴァン・ショメ監督が、実写映画を撮るのも楽しみだったけど、期待に違わずチャーミングな作品に仕上がってました!

もう一人、期待していたのが「マレ地区」のガス・ヴァン・サント監督。
ギャスパー・ウリエルが出るので心躍ってましたが、相手役の青年は「エレファント」に出ていたカメラ小僧のイライアス君だった!

精悍な顔つきになってるよぉ~!!と、本編とは関係ないところに反応してました(笑)。
ギャスパーに喋らせ過ぎなカンジを受けたので、もう少し、雰囲気系の方が好きだったかも。。。

イライジャ・ウッド meets ヴェンパイアの「マドレーヌ界隈」は、ラストシーンに場内から失笑がこぼれてました~。
セリフがなく、ゴシック調のアイロニーが漂ってましたが、最後は勝手にして頂戴って感じです(笑)。
監督は「CUBE」「NOTHING ナッシング」のヴィンチェンゾ・ナタリ。

たった5分のストーリーだから、最初のうちは物足りなくて、もうちょっと続きを見たいって思うところで終わっちゃったりするんだけど、それがだんだんと心地良くなってきて、最後には満腹になりました。

ちょっとずつ、オイシイ映画。

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